経理・財務に必要なスキルランキング&スキルアップの方法とは?【現役経理・財務221人が回答】

 
  

経理・財務に必要なスキルは「ビジネスマナー」「コンプライアンス」「論理的思考」などがあります。

この記事では、今まで3,000人以上のキャリアチェンジを支援してきた当社・株式会社オープンアップITエンジニアが、現役で経理・財務として働いている方221人にアンケートを実施し、経理・財務として必要とされるスキルについてランキング形式でまとめたものです。

また、未経験から経理・財務を目指している方のために、スキルの身につけ方や経理・財務に向いている人はどんな人なのか?についてもまとめています。

経理・財務への転職やキャリアチェンジを目指している人はぜひ参考になさってください。
【アンケートの調査概要】

  • 調査期間:2023年12月7日~12月8日
  • 調査機関:アイブリッジ株式会社
  • 調査対象:現職の経理・財務の人221名
  • 調査方法:インターネットのアンケートツールを活用した調査
    ※複数回答可の設問では、回答数の合計が221にならない場合があります。

【221人が回答】経理・財務に必要なスキルランキング

順位スキル回答数
1位ビジネスマナー91
2位コンプライアンス80
3位論理的思考76
4位問題解決スキル68
5位コミュニケーションスキル40
6位その他専門的なスキル・知識37
7位資料作成スキル35
8位分析スキル33
9位情報収集スキル32
10位スケジュール管理能力26

上記が必要なスキルの一覧です。では、それぞれのスキルがなぜ必要とされるのかを順に考察していきましょう。

1位:ビジネスマナー

経理・財務に必要なスキル1位はビジネスマナーで、回答数は91件。全体の14%を占める割合でした。
経理・財務にとってビジネスマナーは、企業内外との信頼関係構築、正確な情報伝達、円滑な業務遂行、コンプライアンス遵守、企業イメージの向上など、多岐にわたる業務遂行の基盤であり、企業活動の根幹を支える重要な要素である。

2位:コンプライアンス

経理・財務に必要なスキル2位はコンプライアンスで、回答数は80件。全体の12%を占める割合でした。
経理・財務にとってコンプライアンスは、法令遵守による企業の社会的責任の果たし、不正行為の防止による企業価値の保護、経営陣の信頼確保による企業運営の安定化、投資家や取引先との信頼関係構築による資金調達や取引の円滑化、企業イメージの向上による顧客獲得や人材確保など、企業存続と成長を支える重要な基盤であり、持続的な発展を実現するための必須条件である。

3位:論理的思考

経理・財務に必要なスキル3位は論理的思考で、回答数は76件。全体の11%を占める割合でした。

経理・財務にとって論理的思考は、複雑な財務データの分析、正確な会計処理、適切な経営判断、問題解決、リスク管理、意思決定、説明責任を果たすための報告書作成など、業務のあらゆる場面において必要不可欠なスキルであり、企業の健全な経営と成長を支える重要な要素である。

4位:問題解決スキル

経理・財務に必要なスキル4位は問題解決スキルで、回答数は68件。全体の10%を占める割合でした。
経理・財務にとって問題解決スキルは、日々の業務で発生する様々な問題を迅速かつ的確に解決することで、業務効率の向上、正確な財務情報の提供、経営への貢献、企業価値の向上、リスクの回避、コンプライアンス遵守、企業の成長と発展に貢献する重要なスキルであり、経理・財務担当者の必須スキルと言える。

5位:コミュニケーションスキル

経理・財務に必要なスキル5位はコミュニケーションスキルで、回答数は40件。全体の6%を占める割合でした。
経理・財務にとってコミュニケーションスキルは、社内外の関係者との円滑なコミュニケーションによる情報共有、意思決定の迅速化、信頼関係の構築、チームワークの向上、顧客満足度の向上、企業イメージの向上、企業の成長と発展に貢献する重要なスキルであり、情報化社会における必須スキルと言える。

6位:その他専門的なスキル・知識

経理・財務に必要なスキル6位はその他専門的なスキル・知識で、回答数は37件。全体の6%を占める割合でした。
経理・財務にとって、会計ソフトや税務知識、財務分析、金融商品知識、ITスキルなど、専門的なスキル・知識は、業務の正確性と効率性を高め、企業の経営状況を把握し、適切なアドバイスや提案を行うための必須条件であり、企業の競争力強化と持続的な成長に貢献する重要な要素である。

7位:資料作成スキル

経理・財務に必要なスキル7位は資料作成スキルで、回答数は35件。全体の5%を占める割合でした。
経理・財務にとって資料作成スキルは、複雑な財務データを分かりやすく可視化し、経営陣や関係者に的確な情報を伝えることで、意思決定の迅速化、業務効率の向上、信頼関係の構築、企業価値の向上、企業の成長と発展に貢献する重要なスキルであり、現代のビジネス環境において必須スキルと言える。

8位:分析スキル

経理・財務に必要なスキル8位は分析スキルで、回答数は33件。全体の5%を占める割合でした。
経理・財務にとって分析スキルは、膨大な財務データから経営状況や課題を正確に把握し、適切な意思決定や問題解決に役立てるための必須スキルであり、企業の成長と発展を支える重要な基盤となる。

9位:情報収集スキル

経理・財務に必要なスキル9位は情報収集スキルで、回答数は32件。全体の5%を占める割合でした。
経理・財務にとって情報収集スキルは、最新の法令や会計基準、業界動向、経済情勢などを常に把握し、業務の正確性と効率性を高め、企業の競争力強化と持続的な成長に貢献する重要なスキルであり、変化の激しい現代において必須スキルと言える。

10位:スケジュール管理能力

経理・財務に必要なスキル10位はスケジュール管理能力で、回答数は26件。全体の4%を占める割合でした。
経理・財務にとってスケジュール管理能力は、締め切り日厳守による業務の円滑化、正確な財務情報の提供、経営への貢献、企業価値の向上、リスク回避、コンプライアンス遵守、企業の成長と発展に貢献する重要な能力であり、現代のビジネス環境において必須能力と言える。

経理・財務に必要なスキルを身につけるには?

経理・財務に必要なスキルは上記のとおりです。では、これらのスキルはどうすれば効率よく身につけることができるのでしょうか?主な方法は下記2つです。

  • 未経験OKの企業に転職・キャリアチェンジして実地で学ぶ
  • スクールに通って資格の取得と合わせて学ぶ

順に解説していきます。

未経験OKの企業に転職・キャリアチェンジして実地で学ぶ

企業の中には前職のスキルや経験を問わず「未経験OK」で雇用してくれるところがあり、入社後に研修や実際の業務の中で、実践的なスキルを身につけることができます。

給料をもらいながら、その職業に必要なスキルや知識を学ぶことができるのは大きなメリットであり、スキルを身につければ即戦力として活躍することも見込めますし、キャリアアップの可能性が広がります。

ただし、未経験OKの企業に転職・キャリアチェンジする際には、自分に足りないスキルが何なのか棚卸しして明確にしておきましょう。

加えて、企業研究をして、その企業が本当に自分に合っているのか、自分の身につけたいスキルを学ぶことができるのかを判断しておくことが重要です。

スクールや通信学習で資格の取得と合わせて学ぶ

もうひとつは「スクールや通信学習で学ぶ」方法です。

スクールでは、プロの講師が体系的にスキルを教えてくれます。また、通信学習では資格取得を前提としたコースやカリキュラムを選ぶことで転職・キャリアチェンジの際に有利な資格も同時に取得できるため、効率よくスキルを身につけるだけでなく「手に職をつける」ことも可能です。

ただし、スクールや通信学習は、スクールの質(カリキュラムの内容や講師の質、対応時間や取得可能な資格の種類など)と、未経験OKの企業と違い費用がかかる点に注意が必要です。

なお、特定の資格によっては国が資格取得を支援する「教育訓練給付金」という補助金制度が適用となり、安く受けられる場合もあります。

※例:スクールなら「Winスクール」「TAC」通信学習なら「ユーキャン」などが代表的です。資格を取りたい方はスクールや通信学習で学ぶことも検討してみましょう。

経理・財務に向いている人の特徴

次に経理・財務に向いている人はどんな人なのでしょうか?同じく現職の経理・財務の方に聞いたアンケートの結果では、下記のような性格の人が経理・財務に向いているとの回答がありました。

  • 忍耐力が高い・粘り強い
  • 同じことを繰り返すのが苦でない
  • まじめ・几帳面

より詳しくは下記記事で書いていますので合わせてお読みください。
※詳細:経理・財務に向いている人の性格・特徴ランキング!【現役経理・財務221人が回答】

経理・財務に必要なスキルに関するその他の疑問と答え

最後に、その他経理・財務に必要なスキルが気になる方がお持ちの疑問について回答します。

経理・財務の仕事内容とは?

経理・財務の仕事は、企業のお金の流れを正確に把握し、経営に役立てることです。具体的には以下の業務を担当します。

  • 経理業務:
    • 売上や仕入など日々の取引を記録し、帳簿を作成する。
    • 給与計算や税務申告などを行う。
    • 決算書などの財務諸表を作成する。
  • 財務業務:
    • 資金調達や資産運用を行う。
    • 予算管理や財務分析を行う。
    • 経営陣への財務状況の報告や提案を行う。

これらの業務を通じて、企業の経営状況を把握し、適切な意思決定をサポートすることが求められます。

経理・財務は未経験から転職・キャリアチェンジできる?

結論、経理・財務に未経験から転職・キャリアチェンジすることは可能ですが、しやすい年齢は30歳前までと覚えておくといいでしょう。

これは、20代のうちであれば未経験の職種に転職してからも経験を積んだり勤務する期間が長く、知識やスキルを新たに身につけるスピードも早いためと考えられます。

逆に30代以上の転職となると、実績や経験を重視して見られるようになるため、年齢を重ねるにつれてハードルは徐々に高くなっていきます。

現に、当社が実施したキャリアチェンジに関するアンケートでは、未経験から転職・キャリアチェンジをした人の約8割が「32歳までの間で行った」と回答しています。

ちなみに、「今まで経験した職種と近いジャンルの職種へ転職・キャリアチェンジすること」、「将来のキャリアプランを考えること」で、より成功率をあげられるとの回答もありますので、より詳しくは下記記事をご覧になってみてください。
※詳細:キャリアチェンジとは?転職理由・最適なタイミング・メリット/デメリットを職種別に解説【独自調査】

経理・財務に必要なスキルを身に着けて、転職・キャリアチェンジを有利に進めよう

冒頭でも書いたように、経理・財務に必要なスキルは「ビジネスマナー」「コンプライアンス」「論理的思考」などがあります。

事前に身に着けておくことで、未経験から転職・キャリアチェンジした場合でも早く仕事に慣れることができたり、評価・給与があがったりなど、多くのメリットが得られるでしょう。

この記事でご紹介したスキルはすべて現職の方たちが回答したリアルな結果になっていますので、ぜひ参考にしてください。

なお、未経験の職種へ転職・キャリアチェンジを目指している人は「キャリアチェンジとは?」の記事も合わせてお読みください。

キャリアチェンジを経験した人に当社が独自にアンケートを実施し、キャリアチェンジすることのメリット・デメリットやコツなどをランキング形式でご紹介しています。

また、職種ジャンルごとのデータまで幅広くまとめています。具体的に目指したい職種が決まっている人も、「とにかく今の職種をやめてキャリアチェンジしたい」と漠然と思っている人にも参考になると思います。

※詳細:キャリアチェンジとは?転職理由・最適なタイミング・メリット/デメリットを職種別に解説【独自調査】

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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