経理・財務に向いている人の性格・特徴ランキング【現役経理・財務221人が回答】

経理・財務に向いている人の性格や特徴は「忍耐力が高い・粘り強い」「同じことを繰り返すのが苦でない」「まじめ・几帳面」などです。

この記事では、今まで3,000人以上のキャリアチェンジを支援してきた当社・株式会社オープンアップITエンジニアが、現役で経理・財務として働いている方221人にアンケートを実施し、経理・財務に向いている人の性格・特徴についてランキング形式でまとめたものです。

未経験から経理・財務を目指している方は自分の性格的に向いているのかどうかをチェックシート的に見ていってくださいね。
【アンケートの調査概要】

• 調査期間：2023年12月7日～12月8日
• 調査機関：アイブリッジ株式会社
• 調査対象：現職の経理・財務の人221名
• 調査方法：インターネットのアンケートツールを活用した調査

※複数回答可の設問では、回答数の合計が221にならない場合があります。

【221人が回答】経理・財務に向いている人の性格・特徴ランキング

順位	性格	回答数
1位	忍耐力が高い・粘り強い	95
2位	同じことを繰り返すのが苦でない	72
3位	まじめ・几帳面	67
4位	聞き上手	53
5位	外交的	51
6位	勤勉	47
7位	慎重	44
8位	正直であること	43
9位	協調性が高いチームワークを大切にする	41
10位	冷静・計画的	41

上記が必要なスキルの一覧です。では、それぞれのスキルがなぜ必要とされるのかを順に考察していきましょう。

1位：忍耐力が高い・粘り強い

経理・財務に向いている性格・特徴の1位は忍耐力が高い・粘り強いで、回答数は95件。全体の14%を占める割合でした。

経理・財務の仕事は、正確性と丁寧さが求められるため、根気が必要です。具体的には以下のような能力を指します。

1. 集中力と持続力

• 大量な伝票を処理する際、ミスなく最後までやり遂げる集中力と持続力が必要です。
• 締め切り間際でも慌てず、正確に業務を進められる冷静さも求められます。

2. 困難な問題への粘り強さ

• 複雑な会計処理や税務申告など、困難な問題に直面しても諦めずに解決策を探る粘り強さが必要です。
• 原因不明な差異を調査する際も、根気強く原因を突き止めます。

3. 顧客や取引先との丁寧な対応

• 顧客や取引先からの問い合わせに、丁寧に説明し、理解を得られるよう努めます。
• 難しい内容でも、分かりやすく説明できるコミュニケーション能力も必要です。

4. ミスに対する真摯な姿勢

• 万が一ミスが発生した場合は、責任を持って原因を分析し、再発防止策を講じます。
• ミスから学び、常に改善していく姿勢が求められます。

5. 長時間労働への対応

• 繁忙期には、長時間労働になることもあります。
• 体力と精神力を持続させるための自己管理も重要です。

2位：同じことを繰り返すのが苦でない

経理・財務に向いている性格・特徴の2位は同じことを繰り返すのが苦でないで、回答数は72件。全体の11%を占める割合でした。

経理・財務の仕事には、伝票処理やデータ入力など、同じ作業を繰り返す場面が多くあります。このため、「同じことを繰り返すのが苦でない」という性格は、経理・財務担当者にとって重要な資質の一つと言えます。

具体的には、以下の能力が求められます。

1. 丁寧さと正確性

• 同じ作業を繰り返す際でも、常に丁寧かつ正確に処理することが求められます。
• ミスを減らすために、集中力を維持し、細部まで気を配ることが重要です。

2. ルーティンワークへの適応力

• 同じ作業を繰り返すことに抵抗がなく、むしろ安定した業務を好む方が適しています。
• 単調な作業でも、効率化できる方法を常に探求する向上心も必要です。

3. 集中力と持続力

• 長時間、同じ作業に集中できる集中力と持続力が必要です。
• 周囲の環境に左右されず、自分のペースで作業を進められることも重要です。

4. 達成感と満足感

• 同じ作業を正確に完了することで、達成感と満足感を得られる方が向いています。
• 小さな成功体験を積み重ねることで、モチベーションを維持することができます。

3位：まじめ・几帳面

経理・財務に向いている性格・特徴の3位はまじめ・几帳面で、回答数は67件。全体の10%を占める割合でした。

経理・財務の仕事は、お金の流れを正確に把握し、企業の経営状況を管理することが求められます。そのため、「まじめ・几帳面」という性格は、経理・財務担当者にとって非常に重要な資質と言えます。

具体的には、以下の能力が求められます。

1. 責任感と誠実さ

• 企業のお金に関わる仕事であるため、高い責任感と誠実さが必要です。
• 常に正確な情報を提供し、企業の利益を守る意識が求められます。

2. 規則遵守

• 法令や会計基準を遵守し、正確な会計処理を行う必要があります。
• 不正会計など、企業に損害を与えるような行為は絶対に許されません。

3. 細部へのこだわり

• 数字や帳簿など、細部まで正確に処理する必要があります。
• ミスをなくすために、常に確認作業を怠らないことが重要です。

4. 時間管理

• 締め切りを守り、効率的に業務を進める必要があります。
• 繁忙期には、残業を厭わず、責任を持って仕事をやり遂げることも求められます。

4位：聞き上手

経理・財務に向いている性格・特徴の4位は聞き上手で、回答数は53件。全体の8%を占める割合でした。

経理・財務の仕事は、数字や帳簿を扱うだけでなく、顧客や取引先、社内の各部門とコミュニケーションを取る場面も多くあります。そのため、「聞き上手」であることは、円滑な業務遂行 and 信頼関係構築に不可欠なスキルと言えます。

具体的には、以下の能力が求められます。

1. 相手の立場に立った傾聴

• 単に話を聞くだけでなく、相手が何を伝えようとしているのか、真意を理解しようと努めることが重要です。
• 相手の言葉だけでなく、表情や声のトーンなどにも注意を払い、潜在的なニーズを察知する能力も必要です。

2. 質問力

• 曖昧な部分や理解できない点については、積極的に質問し、明確な情報を得ることが重要です。
• 質問の仕方も重要で、相手が答えやすいように、柔らかい表現や具体的な質問を心がける必要があります。

3. 共感力

• 相手の話に共感し、理解を示すことで、信頼関係を築くことができます。
• 相手の気持ちに寄り添い、適切な言葉で励ましたり、アドバイスしたりすることも重要です。

4. 情報収集能力

• 相手の話から必要な情報を的確に聞き取り、業務に活かせるようにすることが重要です。
• メモを取るなど、聞き逃しを防ぐ工夫も必要です。

5位：外交的

経理・財務に向いている性格・特徴の5位は外交的で、回答数は51件。全体の8%を占める割合でした。

経理・財務の仕事は、数字や帳簿を扱うイメージが強いかもしれませんが、顧客や取引先、社内の各部門とコミュニケーションを取る場面も多くあります。そのため、「外交的」であることは、円滑な業務遂行 and 信頼関係構築に役立つスキルと言えます。

具体的には、以下の能力が求められます。

1. コミュニケーション能力

• 相手に分かりやすく説明する能力、相手の話を丁寧に聞く能力が必要です。
• 積極的にコミュニケーションを取ることで、誤解やトラブルを未然に防ぐことができます。

2. プレゼンテーション能力

• 財務状況や分析結果などを、相手に分かりやすく説明する能力が必要です。
• 資料作成や発表練習など、事前準備も重要です。

3. 交渉力

• 取引先との交渉において、自社の利益を守りつつ、合意点を見つける能力が必要です。
• 相手の立場に立って考え、双方にとってメリットのある解決策を提案することが重要です。

4. 人脈構築力

• 積極的に人と交流し、人脈を広げることで、仕事に役立つ情報や人材を得られる可能性があります。
• 社内外のイベントやセミナーに参加したり、積極的に名刺交換をするなどが有効です。

6位：勤勉

経理・財務に向いている性格・特徴の6位は勤勉で、回答数は47件。全体の7%を占める割合でした。

経理・財務の仕事は、正確性と丁寧さが求められるため、勤勉さは非常に重要な資質と言えます。具体的には、以下の能力が求められます。

1. 責任感と誠実さ

• 企業のお金に関わる仕事であるため、高い責任感と誠実さが必要です。
• 常に正確な情報を提供し、企業の利益を守る意識が求められます。

2. 努力を惜しまない姿勢

• 難しい課題や複雑な問題に直面しても、諦めずに解決策を探る努力が必要です。
• 常にスキルアップを目指し、自己研鑽に励むことも重要です。

3. 時間管理

• 締め切りを守り、効率的に業務を進める必要があります。
• 繁忙期には、残業を厭わず、責任を持って仕事をやり遂げることも求められます。

4. 継続力

• 同じ作業を繰り返す場面も多く、モチベーションを維持し続けることが重要です。
• 小さな成功体験を積み重ね、自信に繋げていくことも必要です。

7位：慎重

経理・財務に向いている性格・特徴の7位は慎重で、回答数は44件。全体の7%を占める割合でした。

経理・財務の仕事は、お金に関わる重要な業務であり、正確性と信頼性が求められます。そのため、「慎重」であることは、経理・財務担当者にとって非常に重要な資質と言えます。

具体的には、以下の能力が求められます。

1. リスク管理能力

• 常にリスクを意識し、誤謬や不正会計などのリスクを未然に防ぐ能力が必要です。
• 万が一リスクが発生した場合でも、迅速かつ適切に対応できる準備も必要です。

2. ダブルチェック

• 重要な書類やデータは、必ずダブルチェックを行い、正確性を確認する必要があります。
• ミスをなくすために、チェックポイントを明確化し、徹底することが重要です。

3. 確認作業

• 伝票処理やデータ入力など、単純作業でも、必ず確認作業を行い、誤りがないことを確認する必要があります。
• 集中力を維持し、細部まで気を配ることが重要です。

4. 判断力

• 様々な情報に基づいて、適切な判断を下す能力が必要です。
• 情報の真偽を見極め、客観的な視点から判断することが重要です。

8位：正直であること

経理・財務に向いている性格・特徴の8位は正直であることで、回答数は43件。全体の6%を占める割合でした。

経理・財務の仕事は、企業のお金に関わる重要な業務であり、高い倫理観と責任感が求められます。そのため、「正直であること」は、経理・財務担当者にとって最も重要な資質の一つと言えます。

具体的には、以下の行動が求められます。

1. 法令遵守

• 税務法や会計基準など、関連する法令を遵守し、正確な会計処理を行う必要があります。
• 不正会計や脱税などの違法行為は絶対に許されません。

2. 情報管理

• 企業の財務情報や顧客情報は、厳重に管理する必要があります。
• 情報漏洩を防ぐために、セキュリティ対策を徹底する必要があります。

3. 利害関係の明確化

• 仕事とプライベートを明確に区別し、私利私欲のために職務を利用することは許されません。
• 贈収賄などの不正行為は絶対に許されません。

4. 自己申告

• ミスや不正行為があった場合は、速やかに上司に報告し、適切な対応を取る必要があります。
• 隠蔽や言い訳は、問題を悪化させるだけです。

9位：協調性が高いチームワークを大切にする

経理・財務に向いている性格・特徴の9位は協調性が高いチームワークを大切にするで、回答数は41件。全体の6%を占める割合でした。

経理・財務の仕事は、数字や帳簿を扱うイメージが強いかもしれませんが、実際には顧客や取引先、社内の各部門と連携しながら業務を進める場面も多くあります。そのため、「協調性が高いチームワークを大切にする」ことは、円滑な業務遂行 and 信頼関係構築に不可欠なスキルと言えます。

具体的には、以下の行動が求められます。

1. コミュニケーション能力

• 相手に分かりやすく説明する能力、相手の話を丁寧に聞く能力が必要です。
• 積極的にコミュニケーションを取ることで、誤解やトラブルを未然に防ぐことができます。

2. 相手を尊重する姿勢

• 自分の意見ばかり主張するのではなく、相手の意見にも耳を傾け、尊重する必要があります。
• 多様な意見をまとめ、チーム全体で最善の解決策を見つけることが重要です。

3. 貢献意識

• チームの一員として、自分の役割を果たす意識が必要です。
• 積極的にサポートをすることで、チーム全体の効率を上げることができます。

4. 責任感

• チームの目標達成のために、責任を持って行動する必要があります。
• ミスをしても、責任から逃げることなく、解決策を模索する必要があります。

10位：冷静・計画的

経理・財務に向いている性格・特徴の10位は冷静・計画的で、回答数は41件。全体の6%を占める割合でした。

経理・財務の仕事は、数字や帳簿を扱うだけでなく、様々なリスクやプレッシャーに直面することもあります。そのため、「冷静・計画的」であることは、円滑な業務遂行 and 信頼関係構築に不可欠なスキルと言えます。

具体的には、以下の能力が求められます。

1. 冷静な判断力

• 緊急事態やトラブルが発生しても、慌てずに状況を分析し、適切な判断を下す能力が必要です。
• 感情に流されることなく、客観的な視点から判断することが重要です。

2. リスク管理能力

• 様々なリスクを事前に予測し、適切な対策を講じる能力が必要です。
• 万が一リスクが発生した場合でも、被害を最小限に抑えることができるように準備しておくことが重要です。

3. 計画性

• 目標達成に向けて、具体的な計画を立て、実行する能力が必要です。
• 計画通りに進捗状況を管理し、必要に応じて計画を修正することも重要です。

4. 時間管理

• 限られた時間の中で、効率的に業務を進める能力が必要です。
• 優先順位を明確化し、時間内に仕事を終わらせるように工夫することが重要です。

経理・財務に向いていない人の性格・特徴は？

逆に経理・財務に向いていない人の特徴は、ここまでご紹介してきた性格・特徴の逆といえます。

たとえば、向いている人の性格・特徴の上位に「同じことを繰り返すのが苦でない」があるとすれば、その逆の「ルーティーンワークが苦手」な方は経理・財務には向いていないといえるでしょう。

他にも「協調性が高いチームワークを大切にする」なら、「個人で自由に、主体的に物事を進めるのが好き」な方は向いていないといえるでしょう。

とはいえ、ランキングに出てきた性格に自分が当てはまるからといって経理・財務に向いていないとも言い切れません。

どちらかといえばランキング上位の性格・特徴に、自分がどれだけ当てはまっているか？を見て判断することをおすすめします。

経理・財務に向いている人が持っているスキル(必要なスキル)

では、経理・財務に向いている人はどんなスキルを共通して持っているのでしょうか？または、経理・財務になるためにはどんなスキルを所有しておくべきなのでしょうか？

同じく現職の経理・財務の方に聞いたアンケートによれば、経理・財務に必要なスキルには下記のようなものがありました。

• ビジネスマナー
• コンプライアンス
• 論理的思考

より詳しくは下記の記事で書いていますので合わせてお読みください。
※詳細：経理・財務に必要なスキルランキング＆向いてる人の特徴【現役営業221人が回答】

経理・財務に必要なスキルランキング＆スキルアップの方法とは？【現役経理・財務221人が回答】

経理・財務に関するその他の疑問と答え

最後に、自分が経理・財務に向いているのか向いていないのかが気になる方からよくある質問に対して回答します。

経理・財務の仕事内容とは？

経理・財務の仕事は、企業のお金に関わる重要な業務です。具体的には、以下の2つの大きなカテゴリーに分けられます。

1. 経理

• 売上や仕入などの取引データを記録し、帳簿を作成する。
• 給与計算や税務申告などの事務処理を行う。
• 月次・年次決算を行い、会社の財務状況を把握する。
• 経営陣に対して財務状況を分析し、報告する。

2. 財務

• 資金調達や資産運用など、会社の資金管理を行う。
• 予算管理を行い、会社の経営活動を監督する。
• 投資やM&Aなどの財務戦略を策定する。
• 金融機関との交渉を行う。

経理・財務の仕事には、高い正確性と責任感が求められます。また、数字を扱う能力だけでなく、コミュニケーション能力や分析力も必要です。

近年は、IT技術の発展により、経理・財務の仕事にも大きな変化が起きています。会計ソフトやAIなどのツールを活用することで、より効率的に業務を進めることができるようになっています。

経理・財務は未経験から転職・キャリアチェンジできる？

結論から申し上げると、経理・財務に未経験から転職・キャリアチェンジするには「30歳前」までに行うと成功する確率が高いです。

29歳まで（20代のうち）であれば、未経験の職種であっても、経験を積む時間もありますし、新たに知識・スキルを身につけるスピードも違います。また、ポテンシャルや成長性が期待されるため、採用される可能性が高くなります。

一方、30代以上になると、実績や経験が重視される傾向にあるため、未経験の職種への転職は難しくなるでしょう。

実際に、当社が独自に実施したキャリアチェンジに関するアンケートでも未経験から転職・キャリアチェンジをした人の約8割が32歳までの間で行ったと回答しています。

それ以外の転職・キャリアチェンジの際に重要な要素としては、「今まで経験した職種と近いジャンルの職種へ転職・キャリアチェンジすること」、「将来のキャリアプランを考えること」や「現職よりも給与が下がることを考慮すること」なども挙げられます。

より詳しい内容は「キャリアチェンジとは？」の記事で回答数などと合わせて公開していますので、合わせてお読みください。

※詳細：キャリアチェンジとは？転職理由・最適なタイミング・メリット/デメリットを職種別に解説【独自調査】

キャリアチェンジとは？転職理由・最適なタイミング・メリット/デメリットを職種別に解説【独自調査】

経理・財務に向いていたら転職・キャリアチェンジを進めよう

この記事でご紹介した性格・特徴に当てはまることが多いなら、ぜひ経理・財務への転職・キャリアチェンジを進めてみてください。

年齢によって転職・キャリアチェンジの難易度は変わってきますので、早めに動くことをおすすめします。

なお、あなたが未経験の職種へ転職・キャリアチェンジを検討しているなら「キャリアチェンジとは？」の記事も合わせてお読みください。

実際にキャリアチェンジを経験した人にアンケートを実施し、キャリアチェンジすることのメリット・デメリットやコツ、キャリアチェンジ後に就いた職種は何なのか？など、キャリアチェンジに関する疑問が解決できる内容になっています。

職種ジャンル別にもご紹介していますので、具体的に目指したい職種が決まっている人は特に参考になるはずです。もちろん「とにかく今の職種をやめてキャリアチェンジしたい」と漠然と思っている人にもおすすめです。

※詳細：キャリアチェンジとは？転職理由・最適なタイミング・メリット/デメリットを職種別に解説【独自調査】

キャリアチェンジとは？転職理由・最適なタイミング・メリット/デメリットを職種別に解説【独自調査】