40代エンジニアのキャリアとは?転職のためにしておくこと9つ解説

 
  

40代エンジニアのキャリアについて

キャリアを十分に積んだ人であっても、年齢を重ねるほど転職は難しくなってしまう傾向があります。
しかし、IT業界は慢性的な人手不足となっているため、スキルや実績、経験などを持つエンジニアであれば40代からの転職に成功して、キャリアを積み続けられる人もいます。

しかし、50代にもなると、積極的に採用をしようという企業は少なくなります。
そのため、50代での転職はかなりハードルが上がってしまうこともあり、40代はエンジニアにとって、キャリアを見直し、今度のキャリアを考えて転職をする最後の機会となることは多いです。

40代エンジニアの転職意識

日経BP社が行った「エンジニア転職意識調査」によると、転職のときに重視するものとして40代のエンジニアの多くは「給与」を挙げたそうです。
全世代において「給与」は重視されており、20代~40代では85%程度が「給与」と答えていますが、その中でも40代のエンジニアは「給与」を挙げる割合がトップでした。

給与は生活にとって大変重要なものですが、エンジニアにとっては「自分の価値を表すもの」という考えもあるとされています。
40代までエンジニアとして経験を積んできた自分の価値を正当に評価し、それに応じた適正な給与を求める思いがアンケート内容から伺えます。

また、40代からは「技術のあるエンジニアは積極的に自分の理想の環境を作っていくべき」という意見もありました。
給与等の環境面で後悔しないように理想の転職先を探す姿勢が大切という意識が、こういった意見から感じ取れます。

40代エンジニアが転職するときに気を付けるポイント

20代から40代までエンジニアを続けてきた人には、エンジニアとして相当のキャリアを積んできているはずです。
そのため、もし40代の未経験の仕事へ転職を検討している場合は、そのエンジニアとして積んできたそのキャリアを手放すということをよく把握しておきましょう。

40代になって新しいことに挑戦することは良いことですが、新しい分野に挑戦すればその分野に対しての知識や技術がない状態となるので、相当な努力が必要になったり、収入が大きく減って生活水準を落とさなければいけない可能性もあります。

また、同じエンジニア職に転職をしても、条件が良くなるとも限らないことにも注意が必要です。

40代エンジニアがキャリアアップや転職のためにしておくこと9つ

では、転職のためには何をしておくべきなのでしょうか?

40代のエンジニアがしておくこと1:仕事におけるキャリアパスを考えてみる

IT業界は人手不足となっているので、即戦力となる人材を求める企業は多いです。
そのため、スキルや実績、経験などを持ち、キャリアを積んできた40代のエンジニアが転職に成功するということも多くあります。

しかし、IT業界は人手不足だからと、簡単に40代エンジニアが転職できる環境になっているわけではありません。
必ず自分のキャリアを振り返って、自分には何ができるのか、転職をすることで何をしたいのかなどを確認する必要があります。

40代のエンジニアがしておくこと2:職務経歴書を作る

転職の際には職務経歴書が必要になります。
作成すると自分の実績を客観的に見ることができます。
職務経歴書を見返してみて、もしアピールできる実績がない場合はそういった実績を作るようにしましょう。

40代のエンジニアがしておくこと3:自分の市場価値を知る

転職の前に、自分の市場価値がどのくらいなのかを把握してください。
転職フェアに行ったり就職エージェントに登録したりして情報収集しましょう。
なお、この作業は退職前に行うことを強くおすすめします。
退職してからでは「実は辞めた会社の方が高待遇だった」ということになりかねないからです。

40代のエンジニアがしておくこと4:専門性を身に付ける

40代エンジニアであれば、企業からは高いスキルや大きな実績などを期待されてしまいます。
そのため、40代に見合ったキャリアを積んでいなければ、エンジニアの転職であってもそのハードルが高くなってしまうことがあります。

また、エンジニアが40代で転職を検討する場合は、転職する時期までに年齢相応の専門性の高いスキルや実績を身につけて、キャリアをしっかりと積んでおく必要があります。

40代のエンジニアがしておくこと5:マネジメントスキルを身に付ける

40代であれば、ある程度のキャリアを積み、マネジメントの経験もしているという人もいます。
もし、マネジメントの経験がない場合は、40代のエンジニアとして必要なスキルが身につけられていないと判断されてしまう可能性があります。

そのため、40代までに他のスキルや実績を身につけることと同様に、マネジメントスキルも身につけておくようにしましょう。

もし、マネジメントスキルや専門性の高い知識やスキルがないという場合には、自分のできることやその企業にとって自分が必要な人材であるということをうまくアピールしましょう。

40代のエンジニアがしておくこと6:業界のトレンドを常に把握する

「40代の人は時代遅れ」と思われないように、業界のトレンドは常に意識しておきましょう。
これによって技術者としての意識の高さがアピールできますし、若い人との会話も円滑になります。

40代のエンジニアがしておくこと7:転職の可能性を意識する

40代はある程度のキャリアを積んできているはずなので、その転職では幹部候補として捉えられることも多いです。
そのため、40代エンジニアには専門性の高いスキルや実績だけでなく、幅広い経験と知識も求められることになります。

もし、40代で転職することを検討している場合は、転職の可能性に備えて幅広い経験と知識を身につけていくように意識しておきましょう。
特に、高いマネジメントスキルを身につけておけば、業界を問わずに転職できる可能性があるので意識して習得しておくべきスキルとなっています。

40代のエンジニアがしておくこと8:企業研究をする

40代でどれだけキャリアを積んでいたとしても、転職活動を行えば書類選考や面接などを受けることになります。
そのため、転職活動への対策をしていなければ、本来なら審査に通れる場面で、選考に落ちてしまうという可能性もあります。

そのようなことにならないためにも、企業研究をしたり、面接対策をしたり、履歴書や職務経歴書の正しい書き方などをよく確認し直して、転職活動に挑むようにしましょう。

40代のエンジニアがしておくこと9:資格を取る

40代からでも資格を取得し、スキルを証明しましょう。
例えばネットワークエンジニアの場合、CCIEやネットワークスペシャリスト試験など上位資格がおすすめです。

40代のエンジニアがキャリアを考える際のポイント5つ

40代で転職をするエンジニアも、40代のエンジニアを採用する企業も増えてきています。
しかし、40代のエンジニアは転職をする最後の機会となる人も多いです。
そのため、40代の転職はその後のキャリアを考えて、慎重な判断をする必要があります。

その判断材料にはいろいろな要素があります。
その中でも、特にポイントとなる要素がいくつかあるので、それらについて把握しておくようにしましょう。

40代エンジニアのキャリア1:収入面

40代でキャリアを積んできていれば、ある程度の額の収入が得られているということもあります。
しかし、転職をすれば収入面の条件が良くなるとは限らないので、しっかりと収入の条件は確認するようにしましょう。

また、その収入の条件を確認する際には、提示されている金額をそのまま判断材料にしないよう注意しましょう。
入社後はその収入がどのくらい上がっていくのか、提示されている収入額には想定した残業代が含まれているのかどうかなどは確認する必要があります。

40代エンジニアのキャリア2:プライベートとのバランス

40代であれば、若い世代のように時間や体力などを気にせず、がむしゃらに働くということも難しい年代になってくるので、40代の転職では定年までのキャリアの積み方やプライベートと仕事のバランスも企業選びの判断材料に含めておく必要があります。

そのため、休日出勤や残業の頻度、会社の方針なども40代の転職では重要な判断材料となります。
また、入社後だけでなく、定年までを見据えた判断が必要になります。

40代エンジニアのキャリア3:職場環境

40代であれば結婚して、子供がいるという人もいます。
そのような人は、家族との時間も確保する必要があるので、やりがいや成長を重視した転職を行う20代や30代とは異なり、40代の転職では収入面やプライベートとの両立などの現実的な視点を重視するという人も多いです。

そのため、40代の転職はその後のキャリアも重要ですが、休日出勤や残業の頻度、勤務地などの職場環境も重要な転職先の条件となってきます。

40代エンジニアのキャリア4:会社の経営状況

40代は転職の最後の機会となる場合もあります。
50代で転職に成功している人もいますが、キャリアを十分に積んでいたとしても、そのハードルは高いです。
そのため、40代の転職では定年まで働き続けられる企業を選ぶ必要があります。

しかし、転職した企業で長く働きたいと思っても、その企業の経営状況が悪化してしまうと、ハードルが高くなってしまった状態で転職活動を行わなければいけなくなる可能性があります。
そのため、40代の転職では企業の経営状況も企業選びの判断材料に含めておく必要があります。

40代エンジニアのキャリア5:やりがい

40代の転職では、若い世代の転職のように成長や仕事へのやりがいを重視するのではなく、収入やプライベートとの両立などの現実的な面が重視されることが多いです。

しかし、あまり仕事にやりがいがなさすぎても仕事は続きません。
そのため、社員の平均年齢が若すぎて馴染めない、仕事の場がほとんど常駐先で自社との関わりが少ないなど、やりがいを感じることが難しいと感じるような職場は避けるようにしましょう。

キャリアアップや転職のためにするべきことは多い

40代の中堅エンジニアはそれぞれ経験やスキルを持っていますが、それがどういった市場価値を持ち、転職でどうアピールできるのかを考えて動くことが大切です。
転職の際は本記事の内容を参考にしながら活動してください。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

おすすめの動画

  • 【未経験からIT業界へ転職するなら】相談窓口とスキルの獲得はここで解決!IT転職が一気に有利に!【キャリアチェンジアカデミー】

  • 【費用一切不要】未経験からIT業界へ転職するならまずはここへ相談!【キャリアチェンジアカデミー】

  • 【何のエンジニアになれるのか?】未経験からITエンジニアを目指すとこんな道がある【キャリアチェンジアカデミー】