社員からフリーランスになる前に知っておくこと16選|フリーランスになる方法

 
  

そもそもフリーランスエンジニアとは?


フリーランスエンジニアとは何なのかと言うと、「個人事情主としてエンジニアの仕事をしている人」です。

つまり、会社に属する会社員ではなく、完全に一人で独立して仕事を行うエンジニアとなるため、仕事の受注〜納品まで全て一人で行う必要があります。

簡単にフリーランスエンジニアの特徴をまとめると、以下のとおりです。

個人事業主である
会社に属さない
会計・営業などの業務をする必要がある
収入も自分の働き次第
働く時間も自分で決められる場合がある
フリーランスエンジニアのデメリットを挙げると、フリーランスエンジニアが仕事を受注する際は、営業や求人サイトで仕事を見つけて、企業と業務委託契約を結び短期間の契約で業務を行います。

つまり、フリーランスエンジニアはいつ仕事がなくなるか、分からないリスクと隣り合わせで生活しなければなりません。

フリーランスエンジニアと社員違いとは?

次に、会社員とフリーランスエンジニアの違いについて解説します。

一見、フリーランスエンジニアは会社員よりも良い環境で仕事ができると思われがちですが、福利厚生がない、収入が安定しないなどのデメリットがあります。

項目 会社員 フリーランスエンジニア
収入 毎月決まっている スキルに応じる
福利厚生 あり なし
スキルアップ できる できない
働く環境 会社に勤務 どこでも可能
働く時間 会社のコアタイム いつでも可能
税金関係 経理が行う 自分で納税する

このようになっており、100%フリーランスエンジニアの方が良いと言うことではありません。

自分の理想とするライフスタイルに応じて、会社員かフリーランスエンジニアになるか決めるといいでしょう。

また、フリーランスエンジニアは基本的に一人で仕事をするので、大きな仕事に携わることができません。

フリーランスエンジニアは自分の持っているスキルを提供するので、どちらかと言うと「作業」しているかのような感覚になります。

フリーランスエンジニアの働き方は2つ


フリーランスエンジニアの働き方には2種類存在し、「常駐型のフリーランスエンジニア」と「リモート型のフリーランスエンジニア」があります。

この2つの働き方で、働く環境や収入も異なってくるので、それぞれ詳しく解説します。

1:常駐型のフリーランスエンジニアとは?

フリーランスエンジニアは、どこでも好きな場所で、好きな時間に働けるイメージがありますが、常駐型のフリーランスエンジニアの働き方は、普通の会社員とほとんど同じです。

決められたコアタイムに出勤し、業務をこなし、納品や契約が終了したら次の案件に移動するような形です。

常駐型のフリーランスエンジニアの特徴をまとめると以下のとおりです。

会社員同様に、会社に出勤する
チームで開発する大きな案件が多い
知らない人と同じ環境で働くので働きにくい
収入は比較的多い

このような特徴となっており、リモートワークでできない大きなプロジェクトが常駐型には多く、仕事にやりがいを求めている人や、大きな仕事をしたい人に常駐型のフリーランスエンジニアは向いています。

2:リモート型のフリーランスエンジニアとは?

次に、リモート型のフリーランスエンジニアですが、これがよく皆さんが想像するフリーランスエンジニアの理想像だと思います。

リモートワークのフリーランスエンジニアは、時間と場所に縛られずどこでも働けます。

リモートワークでは、基本的にクライアントとのコミュニケーションはチャットツールか、オンライン会議で行います。

リモート型のフリーランスエンジニアの特徴をまとめると以下のとおりです。

時間と場所に縛られず働ける
クライアントとはオンラインでコミュニケーションを取る
比較的小さな案件が多い
働く環境を自分で整える必要がある
孤独になりやすい

リモート型のフリーランスエンジニアはいつでもどこでも働ける反面、自分で働く環境を整える必要があります。

つまり、他にインターネット、パソコン、業務に必要なツール等の費用を自分で負担しなければいけないデメリットがあります。

 フリーランスエンジニアの年収について


次に、フリーランスエンジニアの年収についてご紹介します。

会社員の年収は、年齢を重ねるに連れて増えていることが分かりますが、フリーランスエンジニアは年齢を重ねてもそれほど変化がないことが分かります。

つまり、フリーランスエンジニアは年功序列関係なく、若くてもスキルがあれば年収を増やすことが可能なのです。

出典:IT人材白書2016│IPA
参照:https://www.ipa.go.jp/files/000052198.pdf

社員からフリーランスに転身するメリット7つ


フリーランスに転身したり、フリーランスへの転身を検討する人は増えています。

それはフリーランスに転身することで得られるメリットが多くあるためです。

そのため、社員からフリーランスへの転身を検討しているのであれば、その判断材料としてフリーランスへ転身すればどのようなメリットが得られるのかを事前に把握しておきましょう。

1:実力アップにつながる

フリーランスに転身すれば、自分で受注する仕事を選べるようになります。

そのため、少しレベルの高い案件を受注したり、今まで経験していない系統の案件を受注したりなどすることで実力アップできます。

また、エンジニアとしての実力アップするだけでなく、フリーランスになれば自分で全てのことを管理しなければいけないことから、営業力や自己管理能力、会計や経営など、エンジニア以外の能力を身につけて、高めることもできます。

2:スキルに見合った報酬が得られる

社員であれば自分が仕事しても、その仕事によって得られた利益は自分の元に入らず、会社を通して給料として手元に届きます。

しかし、フリーランスになれば個人事業主なので、仕事の報酬は全て自分の手元に入ります。

また、フリーランスになれば自分のスキルに合った案件を選べ、基本的に案件で求められるスキルが高いものであるほど報酬も高くなります。

さらに、自身が高いスキルを持っていればクライアントに報酬を交渉することが可能な場合もあります。

そのため、フリーランスになれば身につけたスキルレベルに合わせて、そのスキルに見合った報酬を得られます。

3:ワークライフバランスが実践できる働き方である

フリーランスになれば自分で仕事を選べるので、仕事の量を自分で調節できます。

また、リモートやテレワークに対応した案件を受注すれば、クライアントの元へ足を運ぶ必要なく、いつでも、どこでも仕事ができます。

そのため、フリーランスは仕事とプライベートのバランスが取りやすく、ワークライフバランスを調整できる働き方となります。

4:作業場所や時間を自分で選択できる

フリーランスは受ける案件によっては、リモートワークやテレワークで対応できます。

これらで対応ができる仕事の場合、クライアントの元に足を運ぶ必要がなく、環境さえ整っていればいつでも、どこでも仕事をすることができます。

そのため、作業場所や時間を自分で自由に選ぶことができます。

5:自分の得意な案件を選べる

フリーランスになれば自分で仕事を選ぶことができます。そのため、これまでの経験を活かしたり、自分が得意なジャンルに絞って、仕事をすることもできます。

また、経験や得意なことに仕事を絞ることは、求められるスキルレベルが高い案件を受注することにも繋がり、さらにスキルを伸ばして高報酬の案件獲得を目指していけるようにもなります。

6:人間関係で悩むことがほとんどない

フリーランスになれば基本的に個人で仕事をすることになります。

そのため、会社員がよく悩んでいる職場の人間関係で、フリーランスは悩む必要がありません。

案件によってはクライアントに常駐して仕事をしたり、プロジェクトに参加したりなどすることもありますが、仕事がひととおり終われば次の案件に移ることから人間関係も一時的なもので、案件ごとにリセットされます。

7:全てにおいて自由度が増し社員との違いを実感できる

フリーランスになれば会社の指示に従って仕事をする必要がありません。

そのため、どのような仕事を受けて、いつ、どこで、どのような仕事をしていても基本的には自由です。

その仕事の自由度の高さをフリーランスに転身してから知り、いままで社員という立場が不便な条件で仕事をしていたことを実感する人は多いでしょう。

社員からフリーランスに転身するデメリット7つ


フリーランスに転身することでいろいろなメリットを得られます。

しかし、フリーランスに転身することにはデメリットも存在します。

そのため、フリーランスへの転身を検討する場合には、メリットだけでなくデメリットも把握しておく必要があります。

1:収入が安定するまでに時間がかかる

フリーランスになれば自分で自由に受ける仕事を選ぶことができます。

ただし、フリーランスは自分で仕事を獲得する必要もあります。

そのため、やりたい仕事があっても、その案件を必ず受注できるとは限りません。

フリーランスが仕事を獲得するためには、スキルと実績を積み重ね、クライアントからの信頼を得る必要があります。

多くのクライアントから信頼してもらえるだけのスキルと実績を積むまでには、時間がかかるので、仕事を獲得して収入を安定させるまでにも時間がかかってしまうことになります。

2:企業の社会保険などに入れない

フリーランスは個人で活動するので、企業の社会保険に入れません。

また、社員であれば当然のようにもらえるボーナスや、手当、補償なども一切ありません。

そのため、フリーランスになれば自分で必要な収入を確保し、万が一のことに対しても自分で備えて対応する必要があります。

3:体調を崩すと収入ダウンとなる

フリーランスは個人で活動しているため、社員のように万が一のことがあっても企業が対応してくれるようなことはありません。

そのため、もし体調を崩して仕事ができなくなると、有給もないので仕事ができなかった分だけ収入を落としてしまうことになります。

また、フリーランスで万が一の場合に備えたい場合には、自所得補償保険や就業不能保険などに加入して、自分でその準備を整えておく必要があります。

4:自己管理が難しい

フリーランスになれば、全てのことを自分で行い、管理する必要があります。

そのため、社員では行うことのなかった会計やクライアントとの交渉、営業活動など多くのことをこなさなくてはいけなくなります。

それらを全てこなしていくことで、自己管理能力を身につけていくことは可能ですが、自己管理能力が身についていない段階でも、その自己管理をする必要があります。

自己管理能力が不足した状態で仕事を続けていくことになるので、フリーランスを始めたばかりの人は心身を疲弊させてしまうことがあります。

5:基本的に孤独である

フリーランスは個人で活動するので、社員のように職場の仲間たちとコミュニケーションを取りながら仕事を進めていくわけではありません。

また、クライアントの元で仕事をすることがあり、一緒に仕事をする仲間ができることもありますが、その仲間は一時的なもので仕事が終わればその職場から離れることになります。

もし、長期の仕事であってもフリーランスは外部の人間となるので、社員との壁を感じてしまうこともあります。

そのため、フリーランスで仕事を続けていると孤独感を強く感じてしまうようになることもあります。

6:オンとオフの切り替えが難しい

フリーランスになれば、出社して決められた勤務時間中に与えられた仕事をこなすということがなくなり、自分で自由に仕事の内容や方法、時間などを決られます。

しかし、仕事の自由度が高くなりすぎることで、仕事とプライベートのオンオフの切り替えが難しいと感じてしまう人もいます。

そのような人は社員からフリーランスへ転身することで、仕事効率を落としてしまうことになります。

7:エンジニア以外の仕事もセルフで行う必要がある

フリーランスになれば、エンジニアの仕事以外に会計や営業など、仕事に関する全てのことを自分で行い、管理する必要があります。

しかし、フリーランスになったばかりの人には、これらの仕事経験がないことも多く、効率的に作業を進められずに苦労してしまうことも多いでしょう。

その自己管理の難しさに、フリーランスの最初の壁を感じてしまうことはよくあります。

フリーランスエンジニアになる方法3つ


フリーランスエンジニアになるために必須となる資格はありません。

そのため、フリーランスエンジニアになること自体は誰でもできます。

ただし、フリーランスエンジニアとなってから仕事を獲得していくためには、しっかりと事前準備が必要になります。

1:プログラミングを勉強する

フリーランスエンジニアになってもプログラミングスキルを全く持っていなければ仕事を獲得することはできません。

最低でもPHPやJavaなどのプログラミング言語の扱い方の基礎を習得し、周辺のサーバーやインフラ面の知識も身につけておく必要があります。

また、基礎能力だけでは安定して仕事を獲得したり、クライアントから信頼を得ることはできないので、常にスキルアップしていく必要もあります。

2:実務経験を最低でも1年は積む

フリーランスエンジニアとして仕事を獲得するためには、クライアントからの信頼が必要不可欠です。

そのクライアントからの信頼を得るためにプログラミングやITインフラなどのスキルが必要になります。

また、実績もクライアントからの信頼を得るための重要な要素となります。

そのため、エンジニアとしての経験がなければクライアントからの信頼を得ることはできないので、最低でもエンジニアと実務経験を1年は積み、どのようなプロジェクトに参加したり、どのようなものを作ってきたのかなどをクライアントにアピールできるようにしておかなければなりません。

そもそもエンジニアとしての経験が不十分だと仕事の流れも把握できず、トラブルの原因となってしまいます。

3:営業やエージェント経由で案件を受注する

フリーランスエンジニアとなって最初の案件獲得がなかなかできずに悩んでしまう人は多いでしょう。

これはエンジニアとしての経験はあっても、営業を経験していないためです。

そのため、企業を訪問したり、知り合いにエンジニアを必要としている企業を紹介してもらったり、ポートフォリオを公開するなど、初の案件獲得に向けて営業活動を行いましょう。

安定して案件が獲得できるようになれば、フリーランスエンジニアになれたと思って良いでしょう。

どうしても案件が獲得できないという場合は、フリーランスに特化したエージェントの活用を検討しましょう。

エージェントを活用することで、フリーランスエンジニアと企業の条件をマッチングして、案件を紹介してもらえます。

フリーランスの働き方と社員違いを把握しておこう


フリーランスは個人で活動することになるので、社員とは働き方が大きく異なります。

そのため、フリーランスとして独立を目指すのであれば、事前にメリットとデメリットの両方を把握し、しっかりと準備を整えるようにしましょう。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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