技術者・研究職に向いている人の性格・特徴ランキング【現役技術者・研究職537人が回答】

技術者・研究職に向いている人の性格や特徴は「忍耐力が高い・粘り強い」「協調性が高いチームワークを大切にする」「積極的・チャレンジ精神が高い」などです。

この記事では、今まで3,000人以上のキャリアチェンジを支援してきた当社・株式会社オープンアップITエンジニアが、現役で技術者・研究職として働いている方537人にアンケートを実施し、技術者・研究職に向いている人の性格・特徴についてランキング形式でまとめたものです。

未経験から技術者・研究職を目指している方は自分の性格的に向いているのかどうかをチェックシート的に見ていってくださいね。
【アンケートの調査概要】

• 調査期間：2023年12月7日～12月8日
• 調査機関：アイブリッジ株式会社
• 調査対象：現職の技術者・研究職の人537名
• 調査方法：インターネットのアンケートツールを活用した調査

※複数回答可の設問では、回答数の合計が537にならない場合があります。

【537人が回答】技術者・研究職に向いている人の性格・特徴ランキング

順位	性格	回答数
1位	忍耐力が高い・粘り強い	236
2位	協調性が高いチームワークを大切にする	155
3位	積極的・チャレンジ精神が高い	128
4位	冷静・計画的	116
5位	まじめ・几帳面	112
6位	柔軟・臨機応変	110
7位	同じことを繰り返すのが苦でない	101
8位	勤勉	98
9位	外交的	92
10位	聞き上手	85

上記が必要なスキルの一覧です。では、それぞれのスキルがなぜ必要とされるのかを順に考察していきましょう。

1位：忍耐力が高い・粘り強い

技術者・研究職に向いている性格・特徴の1位は忍耐力が高い・粘り強いで、回答数は236件。全体の15%を占める割合でした。

技術者・研究職における「忍耐力が高い・粘り強い」とは、以下のような能力を指します。

1. 困難な課題に諦めずに挑戦し続ける

技術者・研究職は、複雑で困難な課題に取り組むことが多く、思い通りに結果が出ないことや、失敗を経験することも少なくありません。そのような状況でも、諦めずに粘り強く努力を続けることが重要です。

2. 目標達成のために時間をかけて努力する

技術者・研究職の仕事は、短期間で成果が出るものばかりではありません。長期的な視点に立ち、時間をかけて努力を続けることが必要です。

3. 失敗を恐れずに挑戦し続ける

技術者・研究職は、新しいことに挑戦する機会が多く、失敗もつきものです。しかし、失敗を恐れずに挑戦し続けることで、スキルを磨き、成長することができます。

4. 精神的なプレッシャーに耐える

技術者・研究職は、研究開発プロジェクトの成功や成果発表など、精神的なプレッシャーがかかる場面も多くあります。そのような状況でも、冷静さを保ち、精神的なプレッシャーに耐えることが重要です。

2位：協調性が高いチームワークを大切にする

技術者・研究職に向いている性格・特徴の2位は協調性が高いチームワークを大切にするで、回答数は155件。全体の10%を占める割合でした。

技術者・研究職における「協調性が高いチームワークを大切にする」とは、以下のようなことを指します。

1. チームメンバーと協力して共通の目標を達成する

技術者・研究職の仕事は、一人で完結するものは少なく、チームメンバーと協力して取り組むことが重要です。それぞれの専門性を活かし、役割分担をしながら、共通の目標に向かって協力することで、より高い成果を達成することができます。

2. チームメンバーと積極的にコミュニケーションを取る

チームワークを円滑にするためには、チームメンバーと積極的にコミュニケーションを取ることが重要です。自分の考えや意見を伝え、相手の意見を聞くことで、相互理解を深め、協力しやすくなります。

3. チーム全体の成功のために貢献する

チームワークを大切にするためには、自分の役割を果たすだけでなく、チーム全体の成功のために貢献することが重要です。チームメンバーをサポートしたり、積極的にアイデアを提案したりすることで、チーム全体の力を高めることができます。

4. チームワークを阻害するような行動を控える

チームワークを円滑にするためには、チームワークを阻害するような行動を控えることも重要です。例えば、自分の意見ばかり主張したり、他のメンバーを批判したりすることは、チームワークを悪化させる原因となります。

3位：積極的・チャレンジ精神が高い

技術者・研究職に向いている性格・特徴の3位は積極的・チャレンジ精神が高いで、回答数は128件。全体の8%を占める割合でした。

技術者・研究職における「積極的・チャレンジ精神が高い」とは、以下の能力を指します。

1. 新しいことに挑戦することを恐れない

技術者・研究職は、常に新しい技術や知識を学び、未知の領域に挑戦していくことが求められます。新しいことに挑戦することに抵抗がなく、積極的に取り組む姿勢が重要です。

2. 困難な課題に立ち向かう

技術者・研究職は、研究開発の過程で様々な困難な課題に直面します。そのような状況でも、諦めずに積極的に課題解決に取り組む姿勢が重要です。

3. 自ら積極的に行動する

技術者・研究職は、指示を待つのではなく、自ら積極的に行動することが求められます。与えられた仕事だけでなく、自ら課題を見つけ、解決策を提案していく姿勢が重要です。

4. リスクを恐れずに挑戦する

技術者・研究職は、新しいことに挑戦する際には、常にリスクが伴います。しかし、リスクを恐れずに挑戦することで、大きな成果を生み出す可能性があります。

4位：冷静・計画的

技術者・研究職に向いている性格・特徴の4位は冷静・計画的で、回答数は116件。全体の7%を占める割合でした。

技術者・研究職における「冷静・計画的」とは、以下のような能力を指します。

1. 慌てずに状況を判断する

技術者・研究職は、実験や研究の過程で、予期せぬトラブルや問題が発生することがあります。そのような状況でも、慌てずに冷静に状況を判断し、適切な対応を取ることが重要です。

2. 事前に計画を立てて行動する

技術者・研究職は、研究開発プロジェクトを成功させるために、事前に計画を立てて行動することが重要です。計画を立てることで、効率的に作業を進め、時間を有効活用することができます。

3. リスクを想定して対策を講じる

技術者・研究職は、研究開発プロジェクトを進める際には、様々なリスクを想定して対策を講じることが重要です。

4. データに基づいて判断する

技術者・研究職は、データに基づいて客観的に判断することが重要です。感情や思い込みではなく、データに基づいて判断することで、より正確な判断を下すことができます。

5位：まじめ・几帳面

技術者・研究職に向いている性格・特徴の5位はまじめ・几帳面で、回答数は112件。全体の7%を占める割合でした。

技術者・研究職における「まじめ・几帳面」とは、以下のような能力を指します。

1. 責任感を持って仕事に取り組む

技術者・研究職は、研究開発プロジェクトの成功に責任を持つ重要な役割を担っています。そのため、責任感を持って仕事に取り組むことが重要です。

2. 細かい部分にもこだわる

技術者・研究職は、細かい部分にもこだわり、正確な仕事をすることが求められます。小さなミスが大きな事故につながる可能性があるため、細部まで気を配ることが重要です。

3. 最後までやり遂げる

技術者・研究職は、研究開発プロジェクトは長期間にわたるものが多く、困難な課題に直面することも少なくありません。そのような状況でも、諦めずに最後までやり遂げる力が重要です。

4. 正確な情報を扱う

技術者・研究職は、論文や資料などの情報を正確に読み取り、理解することが求められます。情報の誤りは、研究開発プロジェクトの失敗につながる可能性があるため、正確な情報処理能力が重要です。

6位：柔軟・臨機応変

技術者・研究職に向いている性格・特徴の6位は柔軟・臨機応変で、回答数は110件。全体の7%を占める割合でした。

技術者・研究職における「柔軟・臨機応変」とは、以下のような能力を指します。

1. 状況に応じて適切な対応をする

技術者・研究職は、研究開発の過程で、様々な状況変化に対応する必要があります。状況に合わせて考え方を柔軟に切り替え、適切な対応を取ることが重要です。

2. 変化を受け入れる

技術革新は日々進んでおり、技術者・研究職は常に新しい知識や技術を学び続ける必要があります。変化を受け入れ、積極的に新しい知識や技術を習得することが重要です。

3. 異なる意見を受け入れる

技術者・研究職は、チームで研究開発を行うことが多いため、異なる意見を受け入れることが重要です。自分の意見ばかり主張するのではなく、他の人の意見を尊重し、議論を通じてより良い解決策を見つけることが重要です。

4. 多様な価値観を受け入れる

技術者・研究職は、様々な国籍や文化を持つ人々と仕事をする機会があります。多様な価値観を受け入れ、相手を尊重することが重要です。

7位：同じことを繰り返すのが苦でない

技術者・研究職に向いている性格・特徴の7位は同じことを繰り返すのが苦でないで、回答数は101件。全体の6%を占める割合でした。

技術者・研究職における「同じことを繰り返すのが苦でない」とは、以下のような能力を指します。

1. 忍耐力と集中力

技術者・研究職は、実験や研究を繰り返し行うことが多く、同じ作業を何度も行う必要があります。忍耐力と集中力を持ち、最後までやり遂げる力が重要です。

2. 細かい作業を正確に行う

技術者・研究職は、細かい作業を正確に行うことが求められます。小さなミスが大きな事故につながる可能性があるため、丁寧な作業が重要です。

3. 改善点を常に探す

技術者・研究職は、同じ作業を繰り返すことによって、改善点を見つけることができます。改善点を常に探し、より効率的な方法を見つけることで、仕事の質を向上させることができます。

4. 継続することの大切さを理解する

技術者・研究職は、研究開発プロジェクトが長期間にわたることも多く、成果が出るまで時間がかかることがあります。継続することの大切さを理解し、モチベーションを維持することが重要です。

8位：勤勉

技術者・研究職に向いている性格・特徴の8位は勤勉で、回答数は98件。全体の6%を占める割合でした。

技術者・研究職における「勤勉」とは、以下のような能力を指します。

1. 努力を惜しまない

技術者・研究職は、研究開発プロジェクトを成功させるために、多くの努力が必要です。目標達成のために、時間や労力を惜しまずに努力することが重要です。

2. 時間管理を徹底する

技術者・研究職は、限られた時間の中で効率的に仕事を進める必要があります。時間管理を徹底し、時間を有効活用することが重要です。

3. 責任感を持つ

技術者・研究職は、研究開発プロジェクトの成功に責任を持つ重要な役割を担っています。責任感を持って仕事に取り組むことが重要です。

4. 向上心を持つ

技術者・研究職は、常に新しい知識や技術を学び続ける必要があります。向上心を持って、スキルアップを目指すことが重要です。

9位：外交的

技術者・研究職に向いている性格・特徴の9位は外交的で、回答数は92件。全体の6%を占める割合でした。

技術者・研究職における「外交的」とは、以下のような能力を指します。

1. コミュニケーション能力の高さ

技術者・研究職は、研究開発プロジェクトを成功させるために、様々な人とコミュニケーションを取る必要があります。相手に分かりやすく説明する能力、相手の意見を丁寧に聞き取る能力、チームメンバーと協力して仕事を進める能力などが重要です。

2. プレゼンテーション能力

技術者・研究職は、研究発表会や学会などで、自分の研究成果を発表する機会があります。聴衆を惹きつけるプレゼンテーション能力は、研究成果を広く知ってもらうために重要です。

3. 交渉力

技術者・研究職は、研究開発プロジェクトに必要な資金や資源を獲得するために、交渉を行うことがあります。交渉力を磨くことで、プロジェクトを円滑に進めることができます。

4. 異文化理解

技術者・研究職は、海外の研究者と共同研究を行う機会があります。異なる文化や習慣を持つ人々と円滑にコミュニケーションを取るために、異文化理解を深めることが重要です。

10位：聞き上手

技術者・研究職に向いている性格・特徴の10位は聞き上手で、回答数は85件。全体の5%を占める割合でした。

技術者・研究職における「聞き上手」とは、以下のような能力を指します。

1. 相手の話に集中する

技術者・研究職は、研究開発プロジェクトを進める上で、様々な人とコミュニケーションを取る必要があります。相手の話に集中し、しっかりと理解することが重要です。

2. 相手の気持ちに共感する

技術者・研究職は、相手がどのような気持ちで話しているのか、共感することが重要です。共感することで、相手との信頼関係を築くことができます。

3. 質問をする

技術者・研究職は、相手の話の内容を理解するために、質問をすることが重要です。質問をすることで、より深い理解を得ることができます。

4. 非言語コミュニケーションを理解する

技術者・研究職は、相手の話だけでなく、表情や声のトーンなどの非言語コミュニケーションも理解することが重要です。非言語コミュニケーションを理解することで、相手の真意を理解することができます。

技術者・研究職に向いていない人の性格・特徴は？

逆に技術者・研究職に向いていない人の特徴は、ここまでご紹介してきた性格・特徴の逆といえます。

たとえば、向いている人の性格・特徴の上位に「同じことを繰り返すのが苦でない」があるとすれば、その逆の「ルーティーンワークが苦手」な方は技術者・研究職には向いていないといえるでしょう。

他にも「協調性が高いチームワークを大切にする」なら、「個人で自由に、主体的に物事を進めるのが好き」な方は向いていないといえるでしょう。

とはいえ、ランキングに出てきた性格に自分が当てはまるからといって技術者・研究職に向いていないとも言い切れません。

どちらかといえばランキング上位の性格・特徴に、自分がどれだけ当てはまっているか？を見て判断することをおすすめします。

技術者・研究職に向いている人が持っているスキル(必要なスキル)

では、技術者・研究職に向いている人はどんなスキルを共通して持っているのでしょうか？または、技術者・研究職になるためにはどんなスキルを所有しておくべきなのでしょうか？

同じく現職の技術者・研究職の方に聞いたアンケートによれば、技術者・研究職に必要なスキルには下記のようなものがありました。

• 問題解決スキル
• 論理的思考
• コンプライアンス

より詳しくは下記の記事で書いていますので合わせてお読みください。
※詳細：技術者・研究職に必要なスキルランキング＆向いてる人の特徴【現役営業537人が回答】

技術者・研究職に必要なスキルランキング＆スキルアップの方法とは？【現役技術者・研究職537人が回答】

技術者・研究職に関するその他の疑問と答え

最後に、自分が技術者・研究職に向いているのか向いていないのかが気になる方からよくある質問に対して回答します。

技術者・研究職の仕事内容とは？

技術者・研究職は、科学技術を用いて新たな製品やサービスの開発、既存の技術の改良、社会課題の解決に貢献する仕事です。主な仕事内容は、以下の3つに分けられます。

1. 研究・開発

実験や調査、シミュレーションなどを実施し、新たな知識や技術を生み出す。製品やサービスの企画・設計・試作・改良を行う。

2. 技術文書の作成

研究結果や技術仕様を論文や報告書としてまとめる。特許出願書類の作成を行う。

3. 情報収集・発信

学会やシンポジウムに参加し、最新技術情報を収集する。研究成果を発表し、技術の発展に貢献する。

技術者・研究職には、高い専門知識と問題解決能力、探究心、継続力、そしてコミュニケーション能力が求められます。

技術者・研究職は、多様な分野で活躍しており、社会の発展に貢献できるやりがいのある仕事です。

技術者・研究職は未経験から転職・キャリアチェンジできる？

結論から申し上げると、技術者・研究職に未経験から転職・キャリアチェンジするには「30歳前」までに行うと成功する確率が高いです。

29歳まで（20代のうち）であれば、未経験の職種であっても、経験を積む時間もありますし、新たに知識・スキルを身につけるスピードも違います。また、ポテンシャルや成長性が期待されるため、採用される可能性が高くなります。

一方、30代以上になると、実績や経験が重視される傾向にあるため、未経験の職種への転職は難しくなるでしょう。

実際に、当社が独自に実施したキャリアチェンジに関するアンケートでも未経験から転職・キャリアチェンジをした人の約8割が32歳までの間で行ったと回答しています。

それ以外の転職・キャリアチェンジの際に重要な要素としては、「今まで経験した職種と近いジャンルの職種へ転職・キャリアチェンジすること」、「将来のキャリアプランを考えること」や「現職よりも給与が下がることを考慮すること」なども挙げられます。

より詳しい内容は「キャリアチェンジとは？」の記事で回答数などと合わせて公開していますので、合わせてお読みください。

※詳細：キャリアチェンジとは？転職理由・最適なタイミング・メリット/デメリットを職種別に解説【独自調査】

キャリアチェンジとは？転職理由・最適なタイミング・メリット/デメリットを職種別に解説【独自調査】

技術者・研究職に向いていたら転職・キャリアチェンジを進めよう

この記事でご紹介した性格・特徴に当てはまることが多いなら、ぜひ技術者・研究職への転職・キャリアチェンジを進めてみてください。

年齢によって転職・キャリアチェンジの難易度は変わってきますので、早めに動くことをおすすめします。

なお、あなたが未経験の職種へ転職・キャリアチェンジを検討しているなら「キャリアチェンジとは？」の記事も合わせてお読みください。

実際にキャリアチェンジを経験した人にアンケートを実施し、キャリアチェンジすることのメリット・デメリットやコツ、キャリアチェンジ後に就いた職種は何なのか？など、キャリアチェンジに関する疑問が解決できる内容になっています。

職種ジャンル別にもご紹介していますので、具体的に目指したい職種が決まっている人は特に参考になるはずです。もちろん「とにかく今の職種をやめてキャリアチェンジしたい」と漠然と思っている人にもおすすめです。

※詳細：キャリアチェンジとは？転職理由・最適なタイミング・メリット/デメリットを職種別に解説【独自調査】

キャリアチェンジとは？転職理由・最適なタイミング・メリット/デメリットを職種別に解説【独自調査】