教員・講師に必要なスキルランキング&スキルアップの方法とは?【現役教員・講師106人が回答】

 
  

教員・講師に必要なスキルは「コミュニケーションスキル」「その他専門的なスキル・知識」「問題解決スキル」などがあります。

この記事では、今まで3,000人以上のキャリアチェンジを支援してきた当社・株式会社オープンアップITエンジニアが、現役で教員・講師として働いている方106人にアンケートを実施し、教員・講師として必要とされるスキルについてランキング形式でまとめたものです。

また、未経験から教員・講師を目指している方のために、スキルの身につけ方や教員・講師に向いている人はどんな人なのか?についてもまとめています。

教員・講師への転職やキャリアチェンジを目指している人はぜひ参考になさってください。
【アンケートの調査概要】

  • 調査期間:2023年12月7日~12月8日
  • 調査機関:アイブリッジ株式会社
  • 調査対象:現職の教員・講師の人106名
  • 調査方法:インターネットのアンケートツールを活用した調査
    ※複数回答可の設問では、回答数の合計が106にならない場合があります。

【106人が回答】教員・講師に必要なスキルランキング

順位スキル回答数
1位コミュニケーションスキル52
2位その他専門的なスキル・知識37
3位問題解決スキル29
4位言語化能力25
5位ビジネスマナー22
6位論理的思考20
7位コンプライアンス17
8位情報収集スキル12
9位スケジュール管理能力12
10位リーダーシップスキル12

上記が必要なスキルの一覧です。では、それぞれのスキルがなぜ必要とされるのかを順に考察していきましょう。

1位:コミュニケーションスキル

教員・講師に必要なスキル1位はコミュニケーションスキルで、回答数は52件。全体の16%を占める割合でした。
教員・講師にとって「コミュニケーションスキル」は、生徒・学生との信頼関係構築、学習意欲の向上、効果的な指導、円滑な授業運営、保護者との連携など、教育活動のあらゆる場面で必要不可欠なスキルであり、質の高い教育を提供するために必須です。

2位:その他専門的なスキル・知識

教員・講師に必要なスキル2位はその他専門的なスキル・知識で、回答数は37件。全体の12%を占める割合でした。
教員・講師にとって「その他専門的なスキル・知識」は、教科指導の専門性、教材開発・評価方法の知識、教育心理学・学習指導要領の理解、ICTスキルなど、専門領域の深い理解と最新の教育方法の活用によって、生徒・学生の個性や能力に合わせた最適な学習環境を提供し、質の高い教育を実現するために不可欠です。

3位:問題解決スキル

教員・講師に必要なスキル3位は問題解決スキルで、回答数は29件。全体の9%を占める割合でした。
教員・講師にとって「問題解決スキル」は、授業中のトラブル対応、生徒・学生の学習上の悩み相談、保護者とのトラブル対応、校内の人間関係調整など、教育活動における様々な問題に迅速かつ適切に対応し、円滑な学校生活と質の高い教育環境を維持するために必要不可欠なスキルです。

4位:言語化能力

教員・講師に必要なスキル4位は言語化能力で、回答数は25件。全体の8%を占める割合でした。
教員・講師にとって「言語化能力」は、専門的な知識を分かりやすく説明する力、生徒・学生の考えを引き出す力、的確な指示を与える力、丁寧な説明で信頼関係を築く力など、教育活動のあらゆる場面で必要不可欠なスキルであり、質の高い教育と円滑なコミュニケーションを実現するために必須です。

5位:ビジネスマナー

教員・講師に必要なスキル5位はビジネスマナーで、回答数は22件。全体の7%を占める割合でした。
教員・講師にとって「ビジネスマナー」は、時間厳守、適切な服装、丁寧な言葉遣い、職場のルール遵守、保護者や同僚との良好な関係構築など、教師として模範となる行動と信頼関係構築、円滑な学校運営のために必要不可欠なスキルであり、質の高い教育環境と社会人としての成長を促進するために必須です。

6位:論理的思考

教員・講師に必要なスキル6位は論理的思考で、回答数は20件。全体の6%を占める割合でした。
教員・講師にとって「論理的思考」は、授業内容を体系的に整理する力、生徒・学生の思考を導く力、適切な指導方法を検討する力、問題解決能力の向上、誤解のない説明で信頼関係を築く力など、教育活動のあらゆる場面で必要不可欠なスキルであり、質の高い教育と生徒・学生の論理的思考力育成に貢献するために必須であす。

7位:コンプライアンス

教員・講師に必要なスキル7位はコンプライアンスで、回答数は17件。全体の5%を占める割合でした。
教員・講師にとって「コンプライアンス」は、法令遵守や倫理的な行動を通じて、生徒・学生の安全確保、信頼関係構築、公正な評価、健全な学校運営、社会規範の理解と尊重を促進し、質の高い教育環境と社会人としての成長を支える重要な基盤となるため、必須のスキルと言えるでしょう。

8位:情報収集スキル

教員・講師に必要なスキル8位は情報収集スキルで、回答数は12件。全体の4%を占める割合でした。
教員・講師にとって「情報収集スキル」は、最新の教育動向や研究成果、教材や指導方法、生徒・学生のニーズ、社会情勢などを効率的に収集・分析し、自身の専門性向上と授業改善、質の高い教育の実現、生徒・学生の未来への可能性を最大限に引き出すために必要不可欠なスキルであり、現代社会における教育者として必須と言えるでしょう。

9位:スケジュール管理能力

教員・講師に必要なスキル9位はスケジュール管理能力で、回答数は12件。全体の4%を占める割合でした。
教員・講師にとって「スケジュール管理能力」は、限られた時間の中で効率的に業務を進め、授業準備、生徒指導、校務処理、研修参加、プライベートの充実など、様々なタスクをバランス良くこなし、質の高い教育と自身のワークライフバランスを実現するために必要不可欠なスキルと言えるでしょう。

10位:リーダーシップスキル

教員・講師に必要なスキル10位はリーダーシップスキルで、回答数は12件。全体の4%を占める割合でした。
教員・講師にとって「リーダーシップスキル」は、生徒・学生を導き、教員チームをまとめ、教育目標達成に向けて協働し、変化に適応しながら学校全体を牽引する力であり、質の高い教育環境と持続可能な教育の発展を実現するために必要不可欠なスキルと言えるでしょう。

教員・講師に必要なスキルを身につけるには?

教員・講師に必要なスキルは上記のとおりです。では、これらのスキルはどうすれば効率よく身につけることができるのでしょうか?主な方法は下記2つです。

  • 未経験OKの企業に転職・キャリアチェンジして実地で学ぶ
  • スクールに通って資格の取得と合わせて学ぶ

順に解説していきます。

未経験OKの企業に転職・キャリアチェンジして実地で学ぶ

企業の中には前職のスキルや経験を問わず「未経験OK」で雇用してくれるところがあり、入社後に研修や実際の業務の中で、実践的なスキルを身につけることができます。

給料をもらいながら、その職業に必要なスキルや知識を学ぶことができるのは大きなメリットであり、スキルを身につければ即戦力として活躍することも見込めますし、キャリアアップの可能性が広がります。

ただし、未経験OKの企業に転職・キャリアチェンジする際には、自分に足りないスキルが何なのか棚卸しして明確にしておきましょう。

加えて、企業研究をして、その企業が本当に自分に合っているのか、自分の身につけたいスキルを学ぶことができるのかを判断しておくことが重要です。

スクールや通信学習で資格の取得と合わせて学ぶ

もうひとつは「スクールや通信学習で学ぶ」方法です。

スクールでは、プロの講師が体系的にスキルを教えてくれます。また、通信学習では資格取得を前提としたコースやカリキュラムを選ぶことで転職・キャリアチェンジの際に有利な資格も同時に取得できるため、効率よくスキルを身につけるだけでなく「手に職をつける」ことも可能です。

ただし、スクールや通信学習は、スクールの質(カリキュラムの内容や講師の質、対応時間や取得可能な資格の種類など)と、未経験OKの企業と違い費用がかかる点に注意が必要です。

なお、特定の資格によっては国が資格取得を支援する「教育訓練給付金」という補助金制度が適用となり、安く受けられる場合もあります。

※例:スクールなら「Winスクール」「TAC」通信学習なら「ユーキャン」などが代表的です。資格を取りたい方はスクールや通信学習で学ぶことも検討してみましょう。

教員・講師に向いている人の特徴

次に教員・講師に向いている人はどんな人なのでしょうか?同じく現職の教員・講師の方に聞いたアンケートの結果では、下記のような性格の人が教員・講師に向いているとの回答がありました。

  • 忍耐力が高い・粘り強い
  • 聞き上手
  • 柔軟・臨機応変

より詳しくは下記記事で書いていますので合わせてお読みください。
※詳細:教員・講師に向いている人の性格・特徴ランキング!【現役教員・講師106人が回答】

教員・講師に必要なスキルに関するその他の疑問と答え

最後に、その他教員・講師に必要なスキルが気になる方がお持ちの疑問について回答します。

教員・講師の仕事内容とは?

教員・講師の仕事は、大きく分けて「授業」と「生徒指導」の2つがあります。

授業では、学習指導要領に基づいて授業計画を作成し、生徒に分かりやすく効果的に指導を行います。教材選び、板書、説明、質問対応、評価など、様々なスキルが必要です。

生徒指導では、生徒の生活や学習面での悩み相談、問題行動への対応、進路指導などを行います。生徒一人ひとりの個性や状況を理解し、適切な指導を行うことが求められます。

その他にも、校務分掌や部活動指導、保護者対応など、教員・講師の仕事は多岐にわたります。

これらの仕事を通じて、生徒の成長を支え、社会に貢献することが教員・講師の役割です。

教員・講師は未経験から転職・キャリアチェンジできる?

結論、教員・講師に未経験から転職・キャリアチェンジすることは可能ですが、しやすい年齢は30歳前までと覚えておくといいでしょう。

これは、20代のうちであれば未経験の職種に転職してからも経験を積んだり勤務する期間が長く、知識やスキルを新たに身につけるスピードも早いためと考えられます。

逆に30代以上の転職となると、実績や経験を重視して見られるようになるため、年齢を重ねるにつれてハードルは徐々に高くなっていきます。

現に、当社が実施したキャリアチェンジに関するアンケートでは、未経験から転職・キャリアチェンジをした人の約8割が「32歳までの間で行った」と回答しています。

ちなみに、「今まで経験した職種と近いジャンルの職種へ転職・キャリアチェンジすること」、「将来のキャリアプランを考えること」で、より成功率をあげられるとの回答もありますので、より詳しくは下記記事をご覧になってみてください。
※詳細:キャリアチェンジとは?転職理由・最適なタイミング・メリット/デメリットを職種別に解説【独自調査】

教員・講師に必要なスキルを身に着けて、転職・キャリアチェンジを有利に進めよう

冒頭でも書いたように、教員・講師に必要なスキルは「コミュニケーションスキル」「その他専門的なスキル・知識」「問題解決スキル」などがあります。

事前に身に着けておくことで、未経験から転職・キャリアチェンジした場合でも早く仕事に慣れることができたり、評価・給与があがったりなど、多くのメリットが得られるでしょう。

この記事でご紹介したスキルはすべて現職の方たちが回答したリアルな結果になっていますので、ぜひ参考にしてください。

なお、未経験の職種へ転職・キャリアチェンジを目指している人は「キャリアチェンジとは?」の記事も合わせてお読みください。

キャリアチェンジを経験した人に当社が独自にアンケートを実施し、キャリアチェンジすることのメリット・デメリットやコツなどをランキング形式でご紹介しています。

また、職種ジャンルごとのデータまで幅広くまとめています。具体的に目指したい職種が決まっている人も、「とにかく今の職種をやめてキャリアチェンジしたい」と漠然と思っている人にも参考になると思います。

※詳細:キャリアチェンジとは?転職理由・最適なタイミング・メリット/デメリットを職種別に解説【独自調査】

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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