法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)に必要なスキルランキング&スキルアップの方法とは?【現役法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)14人が回答】

 
  

法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)に必要なスキルは「ビジネスマナー」「論理的思考」「コンプライアンス」などがあります。

この記事では、今まで3,000人以上のキャリアチェンジを支援してきた当社・株式会社オープンアップITエンジニアが、現役で法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)として働いている方14人にアンケートを実施し、法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)として必要とされるスキルについてランキング形式でまとめたものです。

また、未経験から法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)を目指している方のために、スキルの身につけ方や法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)に向いている人はどんな人なのか?についてもまとめています。

法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)への転職やキャリアチェンジを目指している人はぜひ参考になさってください。
【アンケートの調査概要】

  • 調査期間:2023年12月7日~12月8日
  • 調査機関:アイブリッジ株式会社
  • 調査対象:現職の法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)の人14名
  • 調査方法:インターネットのアンケートツールを活用した調査
    ※複数回答可の設問では、回答数の合計が14にならない場合があります。

【14人が回答】法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)に必要なスキルランキング

順位スキル回答数
1位ビジネスマナー8
2位論理的思考7
3位コンプライアンス4
4位問題解決スキル3
5位文章作成能力3
6位クリティカルシンキング2
7位ロジカルシンキング2
8位コミュニケーションスキル2
9位その他専門的なスキル・知識2
10位抽象化思考能力1

上記が必要なスキルの一覧です。では、それぞれのスキルがなぜ必要とされるのかを順に考察していきましょう。

1位:ビジネスマナー

法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)に必要なスキル1位はビジネスマナーで、回答数は8件。全体の19%を占める割合でした。
法務系専門職は、高い専門知識に加え、相手との信頼関係構築や円滑なコミュニケーションを実現するために、ビジネスマナーが不可欠であり、職務遂行や顧客満足度向上、ひいては法曹界全体の信頼獲得にも貢献します。

2位:論理的思考

法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)に必要なスキル2位は論理的思考で、回答数は7件。全体の17%を占める割合でした。
法務系専門職は、複雑な法律問題を分析し、妥当な結論を導き出すために、論理的思考力が必要であり、証拠や主張を客観的に評価し、矛盾なく筋道を立てて説明することで、説得力のある議論を展開し、法的な判断や解決策を提示することが大切です。

3位:コンプライアンス

法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)に必要なスキル3位はコンプライアンスで、回答数は4件。全体の10%を占める割合でした。
法務系専門職は、法令遵守を徹底し、倫理的な行動を維持することで、法の支配と社会正義の基盤を支える存在であり、不正行為を防止し、公正な社会を実現するために、コンプライアンス意識が不可欠であり、職務の信頼性と法曹界全体の評判を守るために重要な役割を果たします。

4位:問題解決スキル

法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)に必要なスキル4位は問題解決スキルで、回答数は3件。全体の7%を占める割合でした。
法務系専門職は、複雑な法律問題を分析し、最適な解決策を導き出すために、問題解決スキルが必要であり、論理的思考力、情報収集力、分析力、コミュニケーション能力などを駆使して、依頼者や社会のニーズに応え、法的な紛争を解決し、社会秩序を維持します。

5位:文章作成能力

法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)に必要なスキル5位は文章作成能力で、回答数は3件。全体の7%を占める割合でした。
法務系専門職は、法律文書や意見書などを正確かつ明確に作成するために、文章作成能力が必要であり、論理的な構成、分かりやすい表現、適切な言葉遣いなどを駆使して、相手に正確な情報を伝え、誤解を招かないようにすることが大切です。

6位:クリティカルシンキング

法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)に必要なスキル6位はクリティカルシンキングで、回答数は2件。全体の5%を占める割合でした。
法務系専門職は、様々な情報や資料を分析し、問題の本質を見抜き、妥当な解決策を導き出すために、クリティカルシンキングが不可欠であり、固定観念にとらわれず、多角的な視点から問題を捉え、論理的に思考することで、より良い法的な判断や解決策を導き出すことができます。

7位:ロジカルシンキング

法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)に必要なスキル7位はロジカルシンキングで、回答数は2件。全体の5%を占める割合でした。
法務系専門職は、法的な問題を正確に理解し、論理的に分析し、妥当な結論を導き出すためにロジカルシンキングが不可欠であり、客観的な視点と論理的な思考力によって、法的な根拠に基づいた説得力のある議論を展開し、適切な解決策を提示することができます。

8位:コミュニケーションスキル

法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)に必要なスキル8位はコミュニケーションスキルで、回答数は2件。全体の5%を占める割合でした。
法務系専門職は、依頼者や関係者との円滑なコミュニケーションを通じて信頼関係を築き、情報を正確に伝え、問題解決を円滑に進めるために、コミュニケーションスキルが不可欠であり、相手の立場やニーズを理解し、明確かつ丁寧に説明することで、協力関係を築き、より良い結果を生み出すことができます。

9位:その他専門的なスキル・知識

法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)に必要なスキル9位はその他専門的なスキル・知識で、回答数は2件。全体の5%を占める割合でした。
法務系専門職は、それぞれの専門分野に応じた専門的なスキル・知識を習得することで、高度な法務サービスを提供し、社会のニーズに応えることができます。

10位:抽象化思考能力

法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)に必要なスキル10位は抽象化思考能力で、回答数は1件。全体の2%を占める割合でした。
法務系専門職は、個別具体的な事案から普遍的な法理や法律解釈を導き出し、新たな事案に適用するために、抽象化思考能力が不可欠であり、事象の本質を見抜き、普遍的な法則性を見出す力によって、より高度な法務サービスを提供し、社会の発展に貢献することができます。

法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)に必要なスキルを身につけるには?

法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)に必要なスキルは上記のとおりです。では、これらのスキルはどうすれば効率よく身につけることができるのでしょうか?主な方法は下記2つです。

  • 未経験OKの企業に転職・キャリアチェンジして実地で学ぶ
  • スクールに通って資格の取得と合わせて学ぶ

順に解説していきます。

未経験OKの企業に転職・キャリアチェンジして実地で学ぶ

企業の中には前職のスキルや経験を問わず「未経験OK」で雇用してくれるところがあり、入社後に研修や実際の業務の中で、実践的なスキルを身につけることができます。

給料をもらいながら、その職業に必要なスキルや知識を学ぶことができるのは大きなメリットであり、スキルを身につければ即戦力として活躍することも見込めますし、キャリアアップの可能性が広がります。

ただし、未経験OKの企業に転職・キャリアチェンジする際には、自分に足りないスキルが何なのか棚卸しして明確にしておきましょう。

加えて、企業研究をして、その企業が本当に自分に合っているのか、自分の身につけたいスキルを学ぶことができるのかを判断しておくことが重要です。

スクールや通信学習で資格の取得と合わせて学ぶ

もうひとつは「スクールや通信学習で学ぶ」方法です。

スクールでは、プロの講師が体系的にスキルを教えてくれます。また、通信学習では資格取得を前提としたコースやカリキュラムを選ぶことで転職・キャリアチェンジの際に有利な資格も同時に取得できるため、効率よくスキルを身につけるだけでなく「手に職をつける」ことも可能です。

ただし、スクールや通信学習は、スクールの質(カリキュラムの内容や講師の質、対応時間や取得可能な資格の種類など)と、未経験OKの企業と違い費用がかかる点に注意が必要です。

なお、特定の資格によっては国が資格取得を支援する「教育訓練給付金」という補助金制度が適用となり、安く受けられる場合もあります。

※例:スクールなら「Winスクール」「TAC」通信学習なら「ユーキャン」などが代表的です。資格を取りたい方はスクールや通信学習で学ぶことも検討してみましょう。

法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)に向いている人の特徴

次に法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)に向いている人はどんな人なのでしょうか?同じく現職の法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)の方に聞いたアンケートの結果では、下記のような性格の人が法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)に向いているとの回答がありました。

  • 聞き上手
  • 忍耐力が高い・粘り強い
  • 外交的

より詳しくは下記記事で書いていますので合わせてお読みください。
※詳細:法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)に向いている人の性格・特徴ランキング!【現役法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)14人が回答】

法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)に必要なスキルに関するその他の疑問と答え

最後に、その他法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)に必要なスキルが気になる方がお持ちの疑問について回答します。

法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)の仕事内容とは?

法務系専門職は、法律に基づき、企業や個人の法的トラブルを解決したり、法令遵守を支援したりする仕事です。具体的な仕事内容は、職種によって異なります。

弁護士は、依頼者の代理人として、訴訟や交渉を行い、法的アドバイスを提供します。 検察官は、犯罪の捜査を行い、公訴を提起します。 司法書士は、登記申請などの手続きを代理で行います。 裁判官は、裁判で証拠調べを行い、判決を下します。

これらの職種以外にも、法務部員や法務コンサルタントなど、法務に関する専門知識を活かして様々な仕事があります。

法務系専門職の仕事には、高度な法律知識と論理的思考力、コミュニケーション能力などが求められます。また、常に最新の法令情報にアップデートし、倫理観を持って仕事をすることが重要です。

法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)は未経験から転職・キャリアチェンジできる?

結論、法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)に未経験から転職・キャリアチェンジすることは可能ですが、しやすい年齢は30歳前までと覚えておくといいでしょう。

これは、20代のうちであれば未経験の職種に転職してからも経験を積んだり勤務する期間が長く、知識やスキルを新たに身につけるスピードも早いためと考えられます。

逆に30代以上の転職となると、実績や経験を重視して見られるようになるため、年齢を重ねるにつれてハードルは徐々に高くなっていきます。

現に、当社が実施したキャリアチェンジに関するアンケートでは、未経験から転職・キャリアチェンジをした人の約8割が「32歳までの間で行った」と回答しています。

ちなみに、「今まで経験した職種と近いジャンルの職種へ転職・キャリアチェンジすること」、「将来のキャリアプランを考えること」で、より成功率をあげられるとの回答もありますので、より詳しくは下記記事をご覧になってみてください。
※詳細:キャリアチェンジとは?転職理由・最適なタイミング・メリット/デメリットを職種別に解説【独自調査】

法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)に必要なスキルを身に着けて、転職・キャリアチェンジを有利に進めよう

冒頭でも書いたように、法務系専門職(弁護士・検察官・司法書士・裁判官など)に必要なスキルは「ビジネスマナー」「論理的思考」「コンプライアンス」などがあります。

事前に身に着けておくことで、未経験から転職・キャリアチェンジした場合でも早く仕事に慣れることができたり、評価・給与があがったりなど、多くのメリットが得られるでしょう。

この記事でご紹介したスキルはすべて現職の方たちが回答したリアルな結果になっていますので、ぜひ参考にしてください。

なお、未経験の職種へ転職・キャリアチェンジを目指している人は「キャリアチェンジとは?」の記事も合わせてお読みください。

キャリアチェンジを経験した人に当社が独自にアンケートを実施し、キャリアチェンジすることのメリット・デメリットやコツなどをランキング形式でご紹介しています。

また、職種ジャンルごとのデータまで幅広くまとめています。具体的に目指したい職種が決まっている人も、「とにかく今の職種をやめてキャリアチェンジしたい」と漠然と思っている人にも参考になると思います。

※詳細:キャリアチェンジとは?転職理由・最適なタイミング・メリット/デメリットを職種別に解説【独自調査】

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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