本記事では経営・コンサルティングからキャリアチェンジをした人97人にアンケートを実施した結果をご紹介します。
- キャリアチェンジを考えた理由
- どんな職業にキャリアチェンジしたのか?
- キャリアチェンジして感じたメリット・デメリット
- なぜその職種を選んだのか?
などをランキング形式でご紹介していますので、「経営・コンサルティングからキャリアチェンジしたい!」と考えている方、転職活動を始めている方はぜひご参考になさってください。
【アンケートの調査概要】
- 調査期間:2023年8月25日~9月7日
- 調査機関:アイブリッジ株式会社
- 調査対象:キャリアチェンジを経験した人97名
- 調査方法:インターネット上のサービスを活用した調査
※複数回答可の設問では、回答数の合計が97にならない場合があります。
この記事の目次
キャリアチェンジとは?
当サイトのキャリアチェンジの定義は「未経験の職種へ転職すること」とします。同じ職種のまま業種を変えたりなどの転職はキャリアチェンジと呼んでいません。
以下はその前提での考察となっていますので予めご了承ください。
※関連記事:キャリアチェンジとは?転職理由・年齢・タイミング・注意点
経営・コンサルティングからキャリアチェンジした職業ランキング
順位 | 選んだ職業 | 回答数 |
---|---|---|
1 | 企画・管理・事務 | 15 |
1 | サービス・販売・接客・営業 | 15 |
1 | 技術:IT・ソフトウェア | 15 |
4 | 技術:電気・機械 | 14 |
5 | クリエイティブ系 | 10 |
6 | 技術:建築・土木 | 9 |
7 | 技術:化学・食品 | 7 |
7 | 金融・不動産 | 7 |
9 | 経営・コンサルティング | 5 |
経営・コンサルティングからキャリアチェンジした職業では同率1位が15回答で、「企画・管理・事務」、「サービス・販売・接客・営業」、「技術:IT・ソフトウェア」でした。僅差で2位は14回答で技術:電気・機械でした。
一方、経営・コンサルティングから同職種へのキャリアチェンジは最下位の9位で5回答の結果となりました。経営もコンサルティングも、クライアントが抱える課題の分析や対策の提案などが業務で互いに共通するところが多いため、現在と全く異なる職種へのキャリアチェンジを考えたときには候補に上がりづらいだろうことが想像できます。
経営・コンサルティングからキャリアチェンジした理由ランキング
順位 | キャリアチェンジした理由・きっかけ(複数回答可) | 回答数 |
---|---|---|
1 | 新しいことに挑戦してみたかったから | 18 |
2 | 専門知識・技術を習得したかったから | 15 |
3 | 現在の職業に限界を感じたから | 14 |
4 | 雇用形態を変えたかったから | 13 |
5 | 幅広い経験、知識を積みたかったから | 6 |
6 | 業界・会社の先行きが不安だったから | 5 |
経営・コンサルティングからキャリアチェンジした理由では、1位は「新しいことに挑戦してみたかったから」で18回答でした。
2位は15回答で「専門知識・技術を習得したかったから」、僅差で3位は14回答で「現在の職業に限界を感じたから」という結果になっています。
経営・コンサルティングからキャリアチェンジした職業ランキングの同職種へのキャリアチェンジは最下位の9位だった結果からも分かるように、新しいことへの挑戦や、知識や技術の習得をしたいという向上心からキャリアチェンジを選ぶ方が多くなっています。
経営・コンサルティングからキャリアチェンジした後の職種を選んだ理由ランキング
順位 | 職業を選んだ理由(複数回答可) | 回答数 |
---|---|---|
1 | 給与と報酬: 給与水準や報酬が自分の生活目標に合っているから。 | 17 |
2 | 興味と情熱: 自分の興味や情熱に合致しているから。 | 14 |
3 | スキルと能力: 自分のスキルや能力にマッチしているから。 | 13 |
3 | ワークライフバランス: 仕事とプライベートのバランスを取りやすいから。 | 13 |
5 | 市場の需要: 職業が市場で求められているから。 | 11 |
6 | 成長とキャリアパス: 職業が成長機会やキャリアパスを提供しているから。 | 9 |
6 | 学習と成長: 新しいスキルや知識を習得し、自己成長が促されるから。 | 9 |
8 | 業界と企業の選択: 働く業界や企業が自分に合っているから。 | 6 |
9 | 専門知識とトレーニング: 職業に必要な専門知識やトレーニングが適切だから。 | 5 |
10 | 将来の展望と安定性: 職業の将来の展望と安定性が良いから。 | 3 |
経営・コンサルティングからキャリアチェンジした後の職種を選んだ理由では、「給与と報酬: 給与水準や報酬が自分の生活目標に合っているから。」が1位で17回答となっています。経営・コンサルタント職は平均年収が高い職種だけに、やはり年収面は重要な判断基準となるようです。
2位は14回答で「興味と情熱: 自分の興味や情熱に合致しているから。」、2位と僅差で同率3位は「スキルと能力: 自分のスキルや能力にマッチしているから。」、「ワークライフバランス: 仕事とプライベートのバランスを取りやすいから。」という結果になっています。
経営・コンサルティングからキャリアチェンジして感じたメリット・デメリットランキング
続いて、キャリアチェンジして感じたメリット・デメリットをそれぞれ多い順にご紹介します。
メリット
順位 | メリット | 回答数 |
---|---|---|
1 | ライフワークバランスの向上(残業時間が減った、休暇を取得しやすくなった) | 17 |
2 | 専門的な技術やスキルが身に付いた | 16 |
3 | やりたい仕事ができる | 15 |
4 | 未経験からのスタートだが、給与が上がった | 11 |
5 | 自身のスキル、能力を活かせる | 5 |
経営・コンサルティングからキャリアチェンジして感じたメリットでは、「ライフワークバランスの向上(残業時間が減った、休暇を取得しやすくなった)」が1位で17回答となっています。
1位と僅差で2位は「専門的な技術やスキルが身に付いた」で16回答、2位と僅差で3位は「やりたい仕事ができる」で15回答の結果となっています。
経営・コンサルティングからキャリアチェンジした後の職種を選んだ理由で13回答で3位に選ばれていた「ワークライフバランス: 仕事とプライベートのバランスを取りやすいから。」という回答と実際に感じたメリットが合致していることが分かります。
デメリット
順位 | デメリット | 回答数 |
---|---|---|
1 | 今までの経験やスキル、能力を活かせない | 12 |
2 | イメージしていた仕事と違った | 8 |
3 | 働きにくくなった(残業時間が増えた、休暇を取りにくい) | 6 |
4 | 仕事内容が自分に合わないと感じる | 3 |
5 | 未経験からのスタートの為、給与が下がった | 2 |
経営・コンサルティングからキャリアチェンジして感じたデメリットでは、「今までの経験やスキル、能力を活かせない」が1位で12回答となっています。
2位は8回答で「イメージしていた仕事と違った」、3位は6回答で「働きにくくなった(残業時間が増えた、休暇を取りにくい)」という結果になっています。
別の職業へのキャリアチェンジでは、過去の経験やスキルを活かせないことや、実際の仕事内容とイメージとのギャップがあることに注意する必要があります。
経営・コンサルティングからキャリアチェンジするために必要なことランキング
順位 | 必要なこと(複数回答可) | 回答数 |
---|---|---|
1 | 将来のキャリアプランをしっかり考えた上で、職業を選択した方が良い。 | 20 |
2 | 選択した職業で活かせるスキルや資格を取得しておくべきだ。 | 19 |
3 | 未経験からのスタートになる為、基本的には現職よりも給与が下がることを考慮すべきだ。 | 18 |
4 | 自分のスキルや経験を活かせる職業を選択した方がよい。 | 16 |
5 | キャリアチェンジする目的、理由を明確にしておく。 | 10 |
6 | 普段から自分の業務内容や成果を職務経歴として、残しておいた方がよい。 | 7 |
7 | 本当にやりたい仕事かどうか事前によく調べておく。 | 6 |
8 | 選択した職業の将来性や安定性について、調べておく。 | 4 |
経営・コンサルティングからキャリアチェンジするために必要なことでは
「将来のキャリアプランをしっかり考えた上で、職業を選択した方が良い。」が1位で20回答となっています。
1位と僅差で2位は19回答で「選択した職業で活かせるスキルや資格のを取得しておくべきだ。」、2位と僅差で3位は18回答で「未経験からのスタートになる為、基本的には現職よりも給与が下がることを考慮すべきだ。」という結果になっています。
キャリアチェンジをする前に将来のキャリアプランまで考え、その職業で活かせるスキルや資格の取得を目指してみてはいかがでしょうか。
経営・コンサルティングからキャリアチェンジするのにおすすめの職種3選
キャリアチェンジしたい人のための情報を厳選して発信している当サイトが、キャリアチェンジを本気で考えている「経営・コンサルティング系の職業」の方におすすめの職種をご紹介します。
- ITエンジニア
- 経営・コンサルティング系の職業で、現在とは異なる職種
- 経理
上記3つです。順に詳しくご紹介します。
ITエンジニア
当社が最もおすすめする職種は「ITエンジニア」です。
ITエンジニアの利点は、
- 需要の高い職業である
- 未経験からでもスキルを身につけられる
- 将来的に高年収を期待できる
- 働き方の自由度が高い
など多くあり、未経験からキャリアチェンジするハードルが低く、努力した分だけきちんと成果が得られる職種と言えます。
当社・株式会社オープンアップITエンジニアは未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジ支援に特化しており、資格取得を前提とした「手に職をつける」研修と充実のサポート(個人にサポート営業と技術マネージャーがつく)で、ITエンジニアへキャリアチェンジを目指す方を全力支援しています。
もしあなたがITエンジニアに少しでも興味があるなら、ぜひ一度「無料面談」をご予約いただき、疑問や不安なことなど何でもご相談ください。
経営・コンサルティング系の職業のうち、現在とは異なる職種
例えばコンサルティングから経営へのキャリアチェンジでは、コンサルティングで身に付つけた経営等に関する専門的で幅広い知識や、様々な課題の解決を行ってきたスキルを活かすことができるでしょう。
特に経営コンサルタントは企業の経営に関して、企業が抱える問題や悩みを様々な戦略や方法で解決を提案する職業です。そのため、経営人へプレゼンテーションする機会が多かったりと、双方に関りが深い職種のためキャリアチェンジへ踏み出しやすいのではないでしょうか。
経理
3つ目は経理です。
企業規模や業種によっても対応業務は異なってきますが、経理は主に企業の経営にとって重要となるお金や取引の流れの管理が業務内容となります。
企業の経営を行うためには、お金の流れの管理で自社の経営状態の把握、判断を行っていく必要があります。経営・コンサルティングで培った企業の課題を解決する知識や能力を生かすことで課題の改善を図るような重要な情報の提供につなげることができます。
経営・コンサルティングは一般的にハードワークであることから給与水準が高いとされています。そのためキャリアチェンジによって年収が下がる場合もあるということも認識しておくことが大切です。
経営・コンサルティングからのキャリアチェンジはアンケートを参考によく検討して行動しよう
経営・コンサルティングからキャリアチェンジする際には、ライフワークバランスは向上したが、過去の経験やスキルを活かせない。など、メリットだけではなくデメリットも認識する必要があります。
キャリアチェンジをする目的は何か、働くうえで重要視していることは何かを今一度考え、明確にしておくべきでしょう。
本記事の内容をぜひ参考にしていただき、あなたにとって理想のキャリアチェンジができますように。
なお、職種を問わずキャリアチェンジを経験した人への詳細な調査結果や、他職種の調査結果などは下記記事に詳しくまとめています。気になる方は合わせて呼んでみてください。
※関連記事:キャリアチェンジとは?転職理由・年齢・タイミング・注意点
この記事の監修者・著者

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未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
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