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インフラエンジニアとは?
インフラとは「インフラストラクチャー」を略した言葉で、日本語では「基盤」や「下部構造」を意味する言葉となっており、一般的には生活に必要な物資を届けるための「道路」や「電線」などを指します。
インフラエンジニアは、ITにおけるインフラストラクチャーであるネットワークなどの設計や構築、運用保守などのITインフラを専門に行うエンジニアです。ITインフラにはネットワークだけでなくサーバーやOS、ミドルウェアなどが含まれます。
インフラエンジニアの種類5つ
インフラエンジニアと一言でいっても、前述のとおりITインフラにはネットワークやサーバー、ミドルウェアなどさまざまなものが該当するため、実際には複数のエンジニア職がインフラエンジニアに該当します。
それでは、インフラエンジニアにはどのような種類があるのでしょうか。ここではインフラエンジニアの5つの種類についてご紹介していきます。
1:インフラ保守エンジニア
インフラ保守エンジニアとは、すでにユーザーが利用しているインフラの保守業務を専門に行うインフラエンジニアです。
ITインフラはコンピューターやサービスを利用する上で必須の基板となるため、常に安定的に運用できることがもっとも好ましいことではありますが、トラブルが発生することもあります。
そういった場合に迅速なトラブル対応を行ったり、バックアップ作業を行ったりするのがインフラ保守エンジニアの仕事です。
2:インフラ運用オペレーター
インフラ運用オペレーターとは、24時間365日インフラが問題なく稼働しているかどうかを監視するインフラエンジニアです。
実際にトラブルに対応するのは他のインフラエンジニアの仕事ですが、そのために監視を行うのがインフラ運用オペレーターの仕事になります。
インフラ運用オペレーターは主に経験の浅い新人が担うポジションとなっており、他のインフラエンジニアが別の業務を行っている間インフラを監視し、簡単な障害などであれば対応を行います。
3:ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアとは、ネットワークの設計や構築、スイッチやルーターなどのネットワーク機器やケーブルの配線なども行うネットワーク関連に特化したインフラエンジニアです。
パソコン作業だけでなく実際の機器の設置なども仕事に含まれるため、体力も要求されます。
また、ネットワークエンジニアはサーバーエンジニアとも密接に関係していることから、インフラエンジニアとして両方を兼任しているケースもあります。
4:サーバーエンジニア
サーバーエンジニアとは、サーバーの設計や構築などの物理サーバーに関連した業務を行うインフラエンジニアです。
そのため、サーバーエンジニアにはWindowsやLinux、UnixなどのOSに関する知識やセットアップのスキルなどが求められます。
また、近年ではクラウドサービスを導入する企業も多くなってきていることから、サーバーエンジニアにもクラウドの知識が求められるケースも増えてきています。
5:データベースエンジニア
データベースエンジニアとは、データベースの設計や構築、運用などを専門に行うインフラエンジニアです。
企業では機密情報や顧客の個人情報などを保有しているため、データベースエンジニアにはセキュリティに関する知識も求められます。
また、サーバーエンジニアとも密接に関わるため、インフラエンジニアとして両方の業務を兼任しているケースもあります。
インフラエンジニアの平均年収
インフラエンジニアの平均年収はおよそ500万円程だといわれているため、日本での平均年収よりも高い水準にあるといえます。
ただし、勤務先や経験年数、求められるスキルなどによって幅があります。
インフラエンジニアの将来性
現在はクラウドサービスの普及が進んでいるため、クラウドの知識やスキルが求められるようになってきています。
そのため、AWSなどのクラウドサービスのスキルを持ったインフラエンジニアには高い将来性があるといえるでしょう。
インフラエンジニアに転職する魅力5つ
インフラエンジニアへの転職を検討している方の中には、インフラエンジニアにどのような魅力があるのか知りたいという方もいるのではないでしょうか。
ここではインフラエンジニアに転職する魅力をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
1:学歴を問わない
インフラエンジニアは専門職となっていることから、特に学歴を問いません。そのため、高卒や大卒、専門学校卒などさまざまな学歴の人がインフラエンジニアとして働いています。
インフラエンジニアであれば、学歴に関係なくスキルを身につけることで誰でも活躍できる可能性があるといえるでしょう。
2:IT環境の基盤を作れる
インフラエンジニアとして働くことで、現在のIT社会に必須となるさまざまなIT環境の基板を作ることができます。
そのため、多くの人が利用するインフラ環境を構築することで、人に必要とされる仕事ができるという大きなやりがいを感じることができるでしょう。
3:自分のペースで仕事ができる
例えばプログラマーなど他のエンジニア職の場合は複数人のチーム単位で仕事をすることが基本となりますが、インフラエンジニアは基本的にはサーバールームなどを使い、一人で仕事を行うことが多いです。
そのため、インフラエンジニアは一人でマイペースに仕事ができ、スケジュールも立てやすい仕事だといえるでしょう。
4:一生モノのスキルが身につく
インフラエンジニアの仕事はネットワークやサーバー、OS、ミドルウェアなど幅広い知識やスキルが必要とされることから、仕事をしているうちにさまざまなITスキルを身につけることができます。
また、インフラエンジニアのスキルは別の企業へ転職しても役立つスキルです。
5:未経験でも転職できる
エンジニアは全体的に人材不足の状態となっているため、未経験可の求人も多いです。そのため、インフラエンジニアの求人の中にも未経験で転職できるものもあります。
また、仕事をしながら身につけるような知識やスキルも多いため、プログラミングスキルなどが必要となるプログラマーなどよりも転職はしやすいでしょう。
インフラエンジニアが年収を上げるには
インフラエンジニアとして年収を上げるには、スキルアップすることが一番の近道だといえるでしょう。
ひと昔前であれば経験年数が長くなるにつれて収入が上がるのが一般的でしたが、昨今ではスキルや成果が以前よりも重視されるようになってきているといえます。
特にエンジニア業界では、その傾向が強いといえるでしょう。
インフラエンジニアとして働くのであれば、前向きにスキル向上に邁進することで年収アップが期待できるといえるのではないでしょうか。
インフラエンジニアの転職で年収アップに繋がるスキルと資格
インフラエンジニアが年収を上げるためには、インフラ関係のスキルを身に着けることが必須だといえます。
例えば、ネットワークエンジニアならば、まずはルーターやスイッチの構築を自信を持ってできることが重要といえます。
さらに、Firewallやロードバランサーなどの特殊な製品に特化した知識や経験があると、需要がマッチした際に大きな報酬が見込めるでしょう。
まずは1つずつ目標を設定して、スキルアップに取り組んでみてはいかがでしょうか。
また、資格は自身が持っているスキルをアピールするためにとても有効です。
インフラエンジニアとして年収をアップさせるために役立つ資格として、
「LPIC」や「CCENT」、「CCNA」、「CCNP」、「CCIE」、そして「ORACLE MASTER」などが挙げられます。
LPICはサーバー系の資格で、Level1からLevel3まであります。
Level1は基礎レベル、Level3は専門家レベルとなっています。
CCENT、CCNA、CCNP 、CCIEの4つは、ネットワーク関連の資格です。
シスコシステムズ製品に関する試験で、IT業界では認知度が高い資格だといえるでしょう。
ORACLE MASTERはデータベース系の資格で、Bronze、Silver、Goldの3段階に分かれています。
オラクル社のソフトウェアは国内シェア率が高いため、それだけ需要もあるといえるでしょう。
スキルを証明する資格があれば、転職活動でも有利に働く可能性が高くなります。
スキルを身に着けると同時に資格取得も目指すことで、理想の収入とキャリアの実現を目指してはいかがでしょうか。
インフラエンジニアの転職ではスキルアップと資格取得がおすすめ
インフラエンジニアは、スキル次第で年収アップが期待できるといえます。また、スキルが上がればより条件の良い企業に転職することも可能だといえるでしょう。
満足の年収を得るために、まずはスキルアップと資格取得に励むことをおすすめします。