総務・HRに必要なスキルは「コンプライアンス」「ビジネスマナー」「問題解決スキル」などがあります。
この記事では、今まで3,000人以上のキャリアチェンジを支援してきた当社・株式会社オープンアップITエンジニアが、現役で総務・HRとして働いている方220人にアンケートを実施し、総務・HRとして必要とされるスキルについてランキング形式でまとめたものです。
また、未経験から総務・HRを目指している方のために、スキルの身につけ方や総務・HRに向いている人はどんな人なのか?についてもまとめています。
総務・HRへの転職やキャリアチェンジを目指している人はぜひ参考になさってください。
【アンケートの調査概要】
- 調査期間:2023年12月7日~12月8日
- 調査機関:アイブリッジ株式会社
- 調査対象:現職の総務・HRの人220名
- 調査方法:インターネットのアンケートツールを活用した調査
※複数回答可の設問では、回答数の合計が220にならない場合があります。
この記事の目次
【220人が回答】総務・HRに必要なスキルランキング
順位 | スキル | 回答数 |
---|---|---|
1位 | コンプライアンス | 92 |
2位 | ビジネスマナー | 88 |
3位 | 問題解決スキル | 66 |
4位 | 論理的思考 | 63 |
5位 | コミュニケーションスキル | 49 |
6位 | 情報収集スキル | 45 |
7位 | 資料作成スキル | 28 |
8位 | ロジカルシンキング | 26 |
9位 | マネジメントスキル | 24 |
10位 | スケジュール管理能力 | 21 |
上記が必要なスキルの一覧です。では、それぞれのスキルがなぜ必要とされるのかを順に考察していきましょう。
1位:コンプライアンス
総務・HRに必要なスキル1位はコンプライアンスで、回答数は92件。全体の14%を占める割合でした。
総務・HRにとってコンプライアンスは、企業の社会的責任を果たし、法令違反によるリスクを回避し、企業の信頼性を維持し、従業員の安全と健康を守るため、そして企業の持続的な成長を実現するために重要です。
2位:ビジネスマナー
総務・HRに必要なスキル2位はビジネスマナーで、回答数は88件。全体の13%を占める割合でした。
総務・HRにとってビジネスマナーは、社内外の人々と円滑なコミュニケーションを築き、企業の信頼性を高め、従業員のモチベーションを高め、企業文化を醸成し、企業の成長を促進するために重要です。
3位:問題解決スキル
総務・HRに必要なスキル3位は問題解決スキルで、回答数は66件。全体の10%を占める割合でした。
総務・HRにとって問題解決スキルは、従業員や組織の問題を迅速かつ適切に解決し、企業の円滑な運営を維持し、従業員の満足度を高め、企業の競争力を強化するために重要です。
4位:論理的思考
総務・HRに必要なスキル4位は論理的思考で、回答数は63件。全体の10%を占める割合でした。
総務・HRにとって論理的思考は、複雑な問題を分析し、最適な解決策を導き出し、関係者を納得させ、業務を効率化し、企業の目標達成に貢献するために重要です。
5位:コミュニケーションスキル
総務・HRに必要なスキル5位はコミュニケーションスキルで、回答数は49件。全体の7%を占める割合でした。
総務・HRにとってコミュニケーションスキルは、社内外の人々と円滑なコミュニケーションを築き、信頼関係を構築し、情報共有を促進し、従業員のエンゲージメントを高め、企業の目標達成に貢献するために重要です。
6位:情報収集スキル
総務・HRに必要なスキル6位は情報収集スキルで、回答数は45件。全体の7%を占める割合でした。
総務・HRにとって情報収集スキルは、最新の情報や知識を獲得し、業務に役立て、企業の競争力を強化するために重要です。
7位:資料作成スキル
総務・HRに必要なスキル7位は資料作成スキルで、回答数は28件。全体の4%を占める割合でした。
総務・HRにとって資料作成スキルは、情報を分かりやすく整理し、相手に効果的に伝えることで、意思決定を促進し、業務を効率化し、企業の目標達成に貢献するために重要です。
8位:ロジカルシンキング
総務・HRに必要なスキル8位はロジカルシンキングで、回答数は26件。全体の4%を占める割合でした。
総務・HRにとってロジカルシンキングは、複雑な問題を論理的に分析し、本質を見抜き、最適な解決策を導き出すことで、業務効率を高め、企業の目標達成に貢献するために重要です。
9位:マネジメントスキル
総務・HRに必要なスキル9位はマネジメントスキルで、回答数は24件。全体の4%を占める割合でした。
総務・HRにとってマネジメントスキルは、チームを率いて目標達成に導き、人材育成を行い、組織全体のパフォーマンスを向上させるために重要です。
10位:スケジュール管理能力
総務・HRに必要なスキル10位はスケジュール管理能力で、回答数は21件。全体の3%を占める割合でした。
総務・HRにとってスケジュール管理能力は、限られた時間の中で効率的に業務を進め、関係者との調整をスムーズに行い、企業の目標達成に貢献するために重要です。
総務・HRに必要なスキルを身につけるには?
総務・HRに必要なスキルは上記のとおりです。では、これらのスキルはどうすれば効率よく身につけることができるのでしょうか?主な方法は下記2つです。
- 未経験OKの企業に転職・キャリアチェンジして実地で学ぶ
- スクールに通って資格の取得と合わせて学ぶ
順に解説していきます。
未経験OKの企業に転職・キャリアチェンジして実地で学ぶ
企業の中には前職のスキルや経験を問わず「未経験OK」で雇用してくれるところがあり、入社後に研修や実際の業務の中で、実践的なスキルを身につけることができます。
給料をもらいながら、その職業に必要なスキルや知識を学ぶことができるのは大きなメリットであり、スキルを身につければ即戦力として活躍することも見込めますし、キャリアアップの可能性が広がります。
ただし、未経験OKの企業に転職・キャリアチェンジする際には、自分に足りないスキルが何なのか棚卸しして明確にしておきましょう。
加えて、企業研究をして、その企業が本当に自分に合っているのか、自分の身につけたいスキルを学ぶことができるのかを判断しておくことが重要です。
スクールや通信学習で資格の取得と合わせて学ぶ
もうひとつは「スクールや通信学習で学ぶ」方法です。
スクールでは、プロの講師が体系的にスキルを教えてくれます。また、通信学習では資格取得を前提としたコースやカリキュラムを選ぶことで転職・キャリアチェンジの際に有利な資格も同時に取得できるため、効率よくスキルを身につけるだけでなく「手に職をつける」ことも可能です。
ただし、スクールや通信学習は、スクールの質(カリキュラムの内容や講師の質、対応時間や取得可能な資格の種類など)と、未経験OKの企業と違い費用がかかる点に注意が必要です。
なお、特定の資格によっては国が資格取得を支援する「教育訓練給付金」という補助金制度が適用となり、安く受けられる場合もあります。
※例:スクールなら「Winスクール」「TAC」通信学習なら「ユーキャン」などが代表的です。資格を取りたい方はスクールや通信学習で学ぶことも検討してみましょう。
総務・HRに向いている人の特徴
次に総務・HRに向いている人はどんな人なのでしょうか?同じく現職の総務・HRの方に聞いたアンケートの結果では、下記のような性格の人が総務・HRに向いているとの回答がありました。
- 忍耐力が高い・粘り強い
- 聞き上手
- 協調性が高いチームワークを大切にする
より詳しくは下記記事で書いていますので合わせてお読みください。
※詳細:総務・HRに向いている人の性格・特徴ランキング!【現役総務・HR220人が回答】
総務・HRに必要なスキルに関するその他の疑問と答え
最後に、その他総務・HRに必要なスキルが気になる方がお持ちの疑問について回答します。
総務・HRの仕事内容とは?
総務・HRの仕事内容は、大きく分けて「事務系」と「人事系」に分類されます。
事務系は、会社の運営に必要な各種事務処理を担当します。具体的には、受付業務、郵便物の発送・受信、備品管理、施設管理、株主総会の運営、社内行事の企画・運営などがあります。
人事系は、人材の採用、教育・研修、評価、労務管理、福利厚生などを担当します。具体的には、採用計画の策定、求人広告の作成、面接、入社手続き、研修プログラムの作成・実施、人事評価制度の運用、給与計算、社会保険手続き、健康診断の準備などがあります。
これらの業務を通して、総務・HRは会社の円滑な運営と人材の育成・活用に貢献します。
総務・HRは未経験から転職・キャリアチェンジできる?
結論、総務・HRに未経験から転職・キャリアチェンジすることは可能ですが、しやすい年齢は30歳前までと覚えておくといいでしょう。
これは、20代のうちであれば未経験の職種に転職してからも経験を積んだり勤務する期間が長く、知識やスキルを新たに身につけるスピードも早いためと考えられます。
逆に30代以上の転職となると、実績や経験を重視して見られるようになるため、年齢を重ねるにつれてハードルは徐々に高くなっていきます。
現に、当社が実施したキャリアチェンジに関するアンケートでは、未経験から転職・キャリアチェンジをした人の約8割が「32歳までの間で行った」と回答しています。
ちなみに、「今まで経験した職種と近いジャンルの職種へ転職・キャリアチェンジすること」、「将来のキャリアプランを考えること」で、より成功率をあげられるとの回答もありますので、より詳しくは下記記事をご覧になってみてください。
※詳細:キャリアチェンジとは?転職理由・最適なタイミング・メリット/デメリットを職種別に解説【独自調査】
総務・HRに必要なスキルを身に着けて、転職・キャリアチェンジを有利に進めよう
冒頭でも書いたように、総務・HRに必要なスキルは「コンプライアンス」「ビジネスマナー」「問題解決スキル」などがあります。
事前に身に着けておくことで、未経験から転職・キャリアチェンジした場合でも早く仕事に慣れることができたり、評価・給与があがったりなど、多くのメリットが得られるでしょう。
この記事でご紹介したスキルはすべて現職の方たちが回答したリアルな結果になっていますので、ぜひ参考にしてください。
なお、未経験の職種へ転職・キャリアチェンジを目指している人は「キャリアチェンジとは?」の記事も合わせてお読みください。
キャリアチェンジを経験した人に当社が独自にアンケートを実施し、キャリアチェンジすることのメリット・デメリットやコツなどをランキング形式でご紹介しています。
また、職種ジャンルごとのデータまで幅広くまとめています。具体的に目指したい職種が決まっている人も、「とにかく今の職種をやめてキャリアチェンジしたい」と漠然と思っている人にも参考になると思います。
※詳細:キャリアチェンジとは?転職理由・最適なタイミング・メリット/デメリットを職種別に解説【独自調査】
この記事の監修者・著者
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未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
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