営業に向いている人の性格や特徴は「聞き上手」「外交的」「忍耐力が高い・粘り強い」などです。
この記事では、今まで3,000人以上のキャリアチェンジを支援してきた当社・株式会社オープンアップITエンジニアが、現役で営業として働いている方676人にアンケートを実施し、営業に向いている人の性格・特徴についてランキング形式でまとめたものです。
未経験から営業を目指している方は自分の性格的に向いているのかどうかをチェックシート的に見ていってくださいね。
【アンケートの調査概要】
- 調査期間:2023年12月7日~12月8日
- 調査機関:アイブリッジ株式会社
- 調査対象:現職の営業の人676名
- 調査方法:インターネットのアンケートツールを活用した調査
※複数回答可の設問では、回答数の合計が676にならない場合があります。
この記事の目次
【676人が回答】営業に向いている人の性格・特徴ランキング
順位 | 性格 | 回答数 |
---|---|---|
1位 | 聞き上手 | 348 |
2位 | 外交的 | 347 |
3位 | 忍耐力が高い・粘り強い | 260 |
4位 | 積極的・チャレンジ精神が高い | 118 |
5位 | 協調性が高いチームワークを大切にする | 111 |
6位 | 柔軟・臨機応変 | 111 |
7位 | 正直であること | 89 |
8位 | 同じことを繰り返すのが苦でない | 85 |
9位 | 勤勉 | 84 |
10位 | まじめ・几帳面 | 78 |
上記が必要なスキルの一覧です。では、それぞれのスキルがなぜ必要とされるのかを順に考察していきましょう。
1位:聞き上手
営業に向いている性格・特徴の1位は聞き上手で、回答数は348件。全体の17%を占める割合でした。
営業は話が上手な人が有利などは聞いたことがあるかもしれませんが、それは自分が話すのが好きだったり面白い話ができる等ではなく、相手の話を聞くスキルが高い「聞き上手」であることの方が重要です。それを証明した結果になっているようです。
営業で顧客と接する場面では、顧客のニーズを聞くことが多いもの。そのため、顧客のニーズを正しく理解し、それに合った提案を行うことが重要です。聞き上手な人は、相手の話をよく聞き、相手の立場に立って「どうしてそんな悩み・要望があるのだろう?」「どうすれば解決してあげられるだろう?」などと考えることができます。
そうして相手の話を聞くことで信頼関係を築くことができますの。顧客は、自分の話をよく聞いてくれる人に好感を持ち、信頼しやすくなります。
そのため、聞き上手な人は、営業活動において大きな強みとなるのです。
2位:外交的
営業に向いている性格・特徴の2位は外交的で、回答数は347件。全体の17%を占める割合でした。
営業は、顧客などの社外の人はもちろんのこと、上司や同僚であったり他部署・チームの人であったり、コミュニケーションが欠かせない仕事です。そのため、明るく前向きな雰囲気だったり、相手を尊重してコミュニケーションがとれる「外交的」な性格の人は向いているといえます。
外交的であることで、はじめての営業先であっても顧客との距離をうまく縮めることができて信頼関係の構築がうまくいったり、相手の話を聞いた上で自分の意見を上手に伝えることができたり…など、営業活動が有利に進むはずです。
なお、異業種交流会やセミナーなどに参加するなどすれば、より外交的になることもできるでしょう。
3位:忍耐力が高い・粘り強い
営業に向いている性格・特徴の3位は忍耐力が高い・粘り強いで、回答数は260件。全体の13%を占める割合でした。
目標を達成するために腐らずコツコツ努力することができたり、失敗や挫折があってもそれをバネに諦めず最後までやり抜くことができたり…などの経験をされたことがある方は営業職向きの性格をしていると考えられます。
忍耐力が高い・粘り強いの具体例としては、新規開拓のために何度も客先に足を運び信頼関係をつくったり、思うように成績があがらないときは原因を分析したり周囲に相談したり等して改善をはかるなどがあげられます。
忍耐力や粘り強さを獲得するためには、目標を明確にしスケジュールや達成するためのプランを作り、うまくいかないときは改善するなどPDCAを繰り返すことが求められます。
他にも、研修やセミナーや社内勉強会などに参加したりなどすればこうした性格は身につくと考えられます。
4位:積極的・チャレンジ精神が高い
営業に向いている性格・特徴の4位は積極的・チャレンジ精神が高いで、回答数は118件。全体の6%を占める割合でした。
営業は目標を達成するために行動力が必要とされる仕事です。そのため、目標を達成するために積極的に行動するであったり、失敗を恐れず前向きであるなどのチャレンジ精神が高いのは向いているといえます。
積極的にチャレンジすることで、クライアントのニーズを正確に把握できて適切な提案ができたり、常に新しい情報や知識を収集することで営業成績の向上はもちろんのこと、キャリアアップできたり、仕事のやりがいが増えることもあるでしょう。
こうした様々なメリットが得られるため、積極的・チャレンジ精神が高い人は営業向きと考えられます。
5位:協調性が高い・チームワークを大切にする
営業に向いている性格・特徴の5位は協調性が高いチームワークを大切にするで、回答数は111件。全体の5%を占める割合でした。
営業職は一人で仕事をするのではなく、チームで仕事をすることがほとんどだと思います。そのため、協調性の高い人やチームワークを大切にする性格の人は営業向きといえるでしょう。
営業は部などチームで目標を設定するものですので、個人でがんばっても目標を達成することはかなり難しいです。そのため、チームのメンバーに提案やアドバイスをしたり、逆にアドバイスをもらったり等のチームワークや協調性が求められる場面が多いでしょう。
自分の意見を言いつつ相手の意見も受け入れることができたり、チームの目標を達成するために自分はどんなことをすべきか考えられたり、協調性が高く、チームワークを大切にする人は、このようなコミュニケーション能力にも向いているといえるでしょう。
6位:柔軟・臨機応変
営業に向いている性格・特徴の6位は柔軟・臨機応変で、回答数は111件。全体の5%を占める割合でした。
営業職における「柔軟性・臨機応変さ」とは、納期の急な変更や「今から打ち合わせできない?」などの急な依頼など、状況に応じて素早く適切な対応ができるかどうか、などです。
営業は顧客との最初の窓口であることが多いので急な依頼があったり、市場の急な変化などに対応しなければならないことは多く、柔軟な思考・行動が求められ大変ではありますが、それによって顧客満足度や営業成績の向上につながったり、キャリアアップの可能性もあるでしょう。
営業職は、常に変化する環境の中で仕事をすることになりますので、柔軟性・臨機応変さを身につけることで、変化に対応し、よりよい成果を上げることができるでしょう。
7位:正直であること
営業に向いている性格・特徴の7位は正直であることで、回答数は89件。全体の4%を占める割合でした。
提案する商品やサービスのメリット・デメリットを偽らずに伝えたり、価格を過剰に上げたり下げたりしない、納期を必要以上に早く伝えたりしない…など、顧客に対して正直に接することは重要です。
それによって、顧客との信頼関係を築くことができますので、顧客は安心して相談することができますのでひいては営業成績の向上にもつながるはずです。
他にも、顧客から紹介を受けやすくなったり、会社やサービスのブランドや価値があがったりなどの副次的なメリットもあります。
8位:同じことを繰り返すのが苦でない
営業に向いている性格・特徴の8位は「同じことを繰り返すのが苦でない」で、回答数は85件。全体の4%を占める割合でした。
数字の入力や日報の更新、顧客への連絡などの退屈な日々のルーティーン業務は大変なものですが必要な業務でもあります。こうした業務を面倒くさがらずに毎日コツコツとこなすことができたり、飽きっぽくないことも、営業として求められる性格です。
営業においては、顧客のニーズを理解し、それに合った提案を行うことが重要です。そのためには、顧客の情報を整理し、分析する能力も必要です。同じことを繰り返すのが苦でない人は、このような分析能力にも向いているといえるでしょう。
営業職に限らず、必要なことをコツコツと繰り返すことで成果につながることは多いので、こうした性格の人は営業職だけでなく他の様々な職種でも活躍できるはずです。
しかし、営業として必須の性格家と言われれば、上位にランクインした性格よりも優先度は下がるため8位という順位になっていると思われます。
9位:勤勉
営業に向いている性格・特徴の9位は勤勉で、回答数は84件。全体の4%を占める割合でした。
目標に向けてコツコツと努力を継続できたり、その努力が報われることを喜べる「勤勉さ」も営業職に向いている性格といえます。
営業は顧客のニーズを理解し、それに合った提案を行うことが重要です。そのためには、常に新しい情報や知識を収集し、自分の考えや提案を磨き続ける必要があります。勤勉な人は、このような継続的な努力にも向いているといえるでしょう。
なお、勤勉な性格の人は、営業だけでなく、さまざまな仕事で活躍することができるでしょう。
しかし、営業は成果が数字ですぐに表れて経験や実績で評価されることが多い職種なので、勤勉さは経験や実績よりも評価されにくい傾向にあります。
10位:まじめ・几帳面
営業に向いている性格・特徴の10位はまじめ・几帳面で、回答数は78件。全体の4%を占める割合でした。
物事に真剣に取り組んだり、定期的に顧客に連絡や挨拶をしたりなど丁寧な仕事をしたり、細部まで気を配ったり…などまじめで几帳面な性格も営業職にとってプラスになることでしょう。
そのため、まじめ・几帳面な人は、同僚だけでなく顧客とも良好な関係を構築することができますので、一緒に仕事をするひとのニーズを正しく理解することができます。
しかし、ここまで紹介してきた性格と同じように、営業は実績などが評価される職種であるため、これらの性格はあまり評価されにくく重要視もされにくい要素であるため、10位と順位が低くなっていると思われます。
営業に向いていない人の性格・特徴は?
逆に営業に向いていない人の特徴は、ここまでご紹介してきた性格・特徴の逆といえます。
たとえば、向いている人の性格・特徴の上位に「同じことを繰り返すのが苦でない」があるとすれば、その逆の「ルーティーンワークが苦手」な方は営業には向いていないといえるでしょう。
他にも「協調性が高いチームワークを大切にする」なら、「個人で自由に、主体的に物事を進めるのが好き」な方は向いていないといえるでしょう。
とはいえ、ランキングに出てきた性格に自分が当てはまるからといって営業に向いていないとも言い切れません。
どちらかといえばランキング上位の性格・特徴に、自分がどれだけ当てはまっているか?を見て判断することをおすすめします。
営業に向いている人が持っているスキル(必要なスキル)
では、営業に向いている人はどんなスキルを共通して持っているのでしょうか?または、営業になるためにはどんなスキルを所有しておくべきなのでしょうか?
同じく現職の営業の方に聞いたアンケートによれば、営業に必要なスキルには下記のようなものがありました。
- ビジネスマナー
- コンプライアンス
- コミュニケーションスキル
より詳しくは下記の記事で書いていますので合わせてお読みください。
※詳細:営業に必要なスキルランキング&向いてる人の特徴【現役営業676人が回答】
営業に関するその他の疑問と答え
最後に、自分が営業に向いているのか向いていないのかが気になる方からよくある質問に対して回答します。
営業の仕事内容とは?
営業の仕事内容は、自社の商品やサービスを顧客に提案し、契約を獲得することです。具体的には、以下の業務を行います。
- 顧客のニーズを把握する
- 自社の商品やサービスを顧客に提案する
- 契約を獲得する
- 顧客のフォローアップを行う
営業は未経験から転職・キャリアチェンジできる?
結論から申し上げると、営業に未経験から転職・キャリアチェンジするには「30歳前」までに行うと成功する確率が高いです。
29歳まで(20代のうち)であれば、未経験の職種であっても、経験を積む時間もありますし、新たに知識・スキルを身につけるスピードも違います。また、ポテンシャルや成長性が期待されるため、採用される可能性が高くなります。
一方、30代以上になると、実績や経験が重視される傾向にあるため、未経験の職種への転職は難しくなるでしょう。
実際に、当社が独自に実施したキャリアチェンジに関するアンケートでも未経験から転職・キャリアチェンジをした人の約8割が32歳までの間で行ったと回答しています。
それ以外の転職・キャリアチェンジの際に重要な要素としては、「今まで経験した職種と近いジャンルの職種へ転職・キャリアチェンジすること」、「将来のキャリアプランを考えること」や「現職よりも給与が下がることを考慮すること」なども挙げられます。
より詳しい内容は「キャリアチェンジとは?」の記事で回答数などと合わせて公開していますので、合わせてお読みください。
※詳細:キャリアチェンジとは?転職理由・最適なタイミング・メリット/デメリットを職種別に解説【独自調査】
営業に向いていたら転職・キャリアチェンジを進めよう
この記事でご紹介した性格・特徴に当てはまることが多いなら、ぜひ営業への転職・キャリアチェンジを進めてみてください。
年齢によって転職・キャリアチェンジの難易度は変わってきますので、早めに動くことをおすすめします。
なお、あなたが未経験の職種へ転職・キャリアチェンジを検討しているなら「キャリアチェンジとは?」の記事も合わせてお読みください。
実際にキャリアチェンジを経験した人にアンケートを実施し、キャリアチェンジすることのメリット・デメリットやコツ、キャリアチェンジ後に就いた職種は何なのか?など、キャリアチェンジに関する疑問が解決できる内容になっています。
職種ジャンル別にもご紹介していますので、具体的に目指したい職種が決まっている人は特に参考になるはずです。もちろん「とにかく今の職種をやめてキャリアチェンジしたい」と漠然と思っている人にもおすすめです。
※詳細:キャリアチェンジとは?転職理由・最適なタイミング・メリット/デメリットを職種別に解説【独自調査】
この記事の監修者・著者
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未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
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