2021/03/9

社内SEに転職するメリット5つとデメリット3つ!転職が難しい理由とは

 
  

社内SEとはどんな職業?


社内SEとは自社での情報システムの企画や開発、運用などを行うエンジニア職です。

主に社内でのコミュニケーションの活性化や、効率的な組織の意思決定に役立つITの開発や管理を行います。

また、所属している企業によって社内SEの仕事内容はさまざまで、社内でのITやパソコン周りの何でも屋として社員のパソコントラブルなどあらゆる業務を担っているケースもあります。

SIerのSEとの違い

システム開発を行うSIerのSEは、クライアントの希望するシステムを開発するために、システム開発プロジェクトの上流工程でヒアリングや要件定義、設計書の作成などを行うエンジニア職です。

そのため、SIerのSEは社外のクライアントを相手に仕事を行います。一方、社内SEの業務は自社内での仕事に限られるため、社外で仕事を行うことはありません。

社内SEへの転職が難しい理由3つ


社内SEへの転職が難しい理由をご紹介します。

社内SEは人気の高い職種ですが、実際に社内SEに転職しようと思っても難しいケースが多いのです。それでは、どのような理由から社内SEへの転職は難しいと言われているのでしょうか。

ここでは社内SEへの転職が難しい理由3つをご紹介しますので、どのような理由があるのか参考にしてみてはいかがでしょうか。

1:企業によって業務内容が異なる

社内SEは企業によって仕事内容が全く異なるため、社内SEへの転職は難しいと言われています。

社内SEは、もともとは社内インフラや社内システムの企画や管理運用などを行う職種ですが、実際にはITの何でも屋としてさまざまな社内のIT業務を担っているケースも多いのです。

そのため、社内SEへの転職を検討している場合は、希望している企業の社内SEがどのような業務を行っているのか十分リサーチし対策を行う必要があります。

2:年齢による採用条件が厳しい

人気職種である社内SEの求人は年齢にともなって採用条件が厳しくなっていくため、社内SEへの転職は難しいと言われています。

社内SEはさまざまなエンジニア職の中でも残業が発生しにくいことや、勤務場所が社内に限定されるといった働きやすいイメージから、人気の高い職業です。

そのためどうしても採用条件が厳しくなり、年齢が上がるごとに求められるスキルもより高くなります。

3:職種自体の人気が高め

社内SEという職種自体に人気があるため、社内SEへの転職は難しいと言われています。

前述のとおり、社内SEはもともと人気の高い職種なので、ライバルである転職希望者も多いのです。そのため、転職市場での競争が激しく、転職に成功するのが難しい職種だと言えるでしょう。

社内SEの仕事内容


社内SEの仕事にはどのような仕事内容があるのでしょうか。

前述のとおり、社内SEは企業によって業務内容は多岐にわたるため、社内SEへの転職を考えている場合は、どのような業務内容があるのか事前に把握しておくことが重要です。

ここでは社内SEの仕事内容をご紹介しますので、どのような仕事を行っているのか、ぜひ参考にしてみてください。

自社内開発の場合

社内SEの仕事には、自社内開発の仕事が含まれていることがあります。

一般的に社内SEは社内でのシステム開発や管理などを行う職種ですが、近年では自社サービス開発を行うエンジニアのことを社内SEと呼んでいるケースがあります。

サービスが社外ユーザー向けであれば、本来は社内SEの行う仕事ではありませんが、エンジニア不足によって社内SEの仕事内容も曖昧になってきています。そのため、求人の仕事内容が自分の希望している仕事になっているか確認する必要があります。

企業の情報システム部門の場合

一般的な社内SEの仕事は、企業の情報システム部門で社内のIT業務を行います。

具体的には、社員のパソコントラブルの対応や情報システムのセキュリティ管理、社内システムや基幹システム、IT資産の管理などが社内SEの仕事です。

また、近年ではパソコントラブルの他に、社員に支給しているスマートフォンのトラブル対応も社内SEの仕事に含まれるようになってきています。

社内SEの年収とは?


社内SEの年収は500万円が中央値となっています。

社内SEは仕事内容が幅広く、携わっている仕事によって年収のゾーンが異なるため、平均年収を算出しにくい職業です。しかしIT戦略などの直接経営に関わるような業務を行う社内SEであれば、年収1000万円を超えているケースもあります。

しかし一般的に転職市場で求人が出ている社内SEは、社内システムの運用やヘルプデスクが中心になります。

社内SEに転職するメリット5つ


社内SEに転職するメリットをご紹介します。

社内SEは一般的に転職するのが難しいと言われていますが、実際に社内SEになることができれば、さまざまなメリットがある魅力的な職業です。

ここでは社内SEに転職するメリット5つをご紹介しますので、社内SEへの転職を検討する参考にしてみてはいかがでしょうか。

1:ユーザーとの距離の近さ

社内SEにはユーザーとの距離が非常に近いというメリットがあります。

一般的なSEの場合は、外部のクライアントからの発注によってシステムを開発するためスケジュールの調整が難しく、クライアントの都合に振り回されるケースもあります。

しかし社内SEにとってのユーザーは、同じ会社で働いている社員です。そのため、社内SEならユーザーと話すだけで、自分で簡単にスケジュール調整をすることができます。

2:ビジネスに深く入り込める

社内SEであれば自社内でのビジネスに関わるため、ビジネスに深く入り込めるというメリットがあります。

社内SEの主な仕事は社内システムやインフラ、基幹システムなど自社でのプロジェクトに携わることです。自社内でのプロジェクトであるからこそ、一般的なSIerのSEよりも、ビジネスそのものに深く入り込むことができるでしょう。

3:勤務場所が変わらない

社内SEは自社で仕事を行うため、勤務場所が変わらないというメリットがあります。

SIerのSEや他のエンジニア職の場合、プロジェクト単位でクライアント先にて常駐する場合には、勤務場所が定期的に変わることになります。

しかし社内SEは自社でのシステム開発などのIT業務を行うため、勤務先が変わることはまずありません。

4:残業が少なめ

社内SEは他のエンジニア職よりも残業が少ないというメリットがあります。

社内SEは自社で使用するシステムの開発や管理などを行うことから、スケジュール調整がしやすく、残業をしてまでその日のうちに終わらせなければいけないような業務も発生しにくいのです。

そのため、SIerのSEや他のエンジニア職よりも、残業が少なめであることも社内SEのメリットだと言えるでしょう。

5:納期の融通が利きやすい

社内SEは納期の融通が利きやすいというメリットがあります。

社内SEの業務は自社で使用するシステムの開発や管理などとなっていますが、もともと新規開発よりも保守運用の方が多いため、新規開発プロジェクト自体が少ないです。

また、新規開発の場合でも社内システムのため納期の融通が利きやすく、スケジュールの調整がしやすいことから、仕事に対するプレッシャーなどが少ない傾向にあります。

社内SEに転職するデメリット3つ


社内SEに転職するデメリットをご紹介します。

ここまでご紹介したとおり、社内SEはさまざまなメリットがある職種ですが、一方でデメリットも存在します。そのため、社内SEのメリットばかり見ていると、実際に転職した際にギャップを感じて結果転職に失敗してしまうケースもあるでしょう。

ここでは社内SEに転職するデメリット3つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1:希望の業務に就けないことがある

社内SEは希望している業務ができないこともあるというデメリットがあります。

社内SEの仕事内容は企業によってさまざまなので、もともと社内SEとしてシステムの企画や開発をするつもりで転職をしたのに、実際に入社してみるとヘルプデスクしかさせてもらえないといったこともあります。

そういった場合はイメージとのギャップが大きすぎて、早期退職などの結果に繋がってしまうケースもあります。

2:裁量の大きさは企業によって異なる

社内SEは企業によって裁量の大きさにも違いがあるというデメリットがあります。

社内SEの仕事内容は多岐にわたるため、社内システムの企画など上流工程の仕事を担うケースもあれば、社内調整やヘルプデスクといった地味な仕事が中心になるケースもあります。

そのため、上流工程の仕事をするつもりで社内SEに転職しても、実際には全く裁量権のない末端の仕事しかできないこともあります。

3:残業が発生する場合がある

社内SEは想定していたよりも残業が発生するというデメリットがあります。

社内SEのメリットとして残業が少ないことを挙げましたが、まったく残業がないというわけではありません。たとえば、社内システムでも納期前になれば残業をしてでも仕事を終わらせなければいけないケースはあります。

また、社内SEが担当する仕事が多すぎて、他のエンジニア職よりも残業が多くなるというケースもあるでしょう。

社内SEに必要なスキル3つ


社内SEに必要なスキルをご紹介します。

社内SEは幅広い業務を担当するため、求められるスキルの幅も広くなります。また、転職時にもライバルが多いため、どのようなスキルが必要とされるのか事前に把握しておくことは重要だと言えるでしょう。

ここでは社内SEに必要なスキル3つをご紹介しますので、社内SEへの転職を視野に入れている方は、ぜひ参考にしてみてください。

1:コミュニケーションスキル

社内SEにはさまざまな人と円滑にコミュニケーションを取るためのコミュニケーションスキルが必要となります。

社内SEの仕事を行うためには社内調整が必要となりますが、社内調整作業をスムーズに進めるためにはコミュニケーション能力は必須です。

特に大企業ほど社内のプロジェクトでもステークホルダーが多くなるため、調整業務は手間のかかる業務になります。そのため、コミュニケーションスキルの高さが重要になるでしょう。

2:システム開発スキル

社内SEは実際に手を動かして開発作業をするケースは少ないのですが、システム開発スキルが必要となります。

社内システムを開発する場合、社内SEは要件定義や設計書など上流工程を担当することになるため、システム開発スキルは必須です。

また、システム開発を委託したSIerの管理も社内SEの仕事になるため、ベンダーコントロールのためにもシステム開発のスキルは必要になるでしょう。

3:交渉スキル

社内SEにはSIerへ開発を外注する際の交渉スキルが必要となります。

社内SEは社内システム開発の下流工程をSIerに委託することになりますが、できるだけ自社での負担を減らすにはSIerにすべての作業を依頼する必要があります。

そのため、社内SEには上手く話を進めてタスクをSIerにすべて任せることができる交渉スキルが必要です。

社内SEに転職するためのポイント4つ


社内SEに転職するためのポイントをご紹介します。

社内SEは転職市場では競争率が高い職種ですが、いくつかのポイントを押さえることで転職に成功できる可能性は上がります。

ここでは最後に社内SEに転職するためのポイント4つをご紹介しますので、どのようなポイントがあるのか参考にしてみてください。

1:転職しやすい年齢を把握する

社内SEに転職しやすい年齢は30代までのケースが多いと言われています。

40代以降でも転職できないことはありませんが、特定の業界で上流工程の経験があるなど専門性が求められるため、より狭き門となります。

2:企業が属する業界への興味や関心を持つ

社内SEの採用では、企業が属している業界自体に興味や関心を持っていることも重要なポイントとなります。

業界そのものへの興味や関心があれば、社内システムの設計を行う際に、具体的にどのような機能が必要になるのかも自分で考えることができます。そのため、入社前から業界への興味や関心がある人は採用されやすいでしょう。

3:社内SEに役立つ資格を取得する

社内SEの採用では、キャリアに合わせた資格を取得していることもポイントとなります。

資格取得は必須ではありませんが、社内SEとして担当する業務によっては、社内SEの仕事に役立つスキルの保有を証明できる資格を持っている人の方が有利になることがあります。

たとえば「ITストラテジスト試験」や「システム監査技術者試験」などの資格は、社内SEの仕事の役に立つ可能性があります。

4:ITを活用したコスト削減の実績を作る

社内SEの採用では、コスト削減成功の実績があることがポイントとなります。

社内SEは社内で使用しているITツールなどのコストを計算し、削減できるところがないかどうかなども検討します。そのため、実際にコスト削減を行った実績を持っている人は、社内SEに転職しやすいでしょう。

社内SEへの転職を目指そう


社内SEは転職に成功するのが難しい職種ですが、必要なスキルやポイントを押さえることで転職できる可能性は高くなります。

ぜひこの記事でご紹介した社内SEへの転職が難しい理由や社内SEの仕事内容、社内SEに転職するためのポイントなどを参考に、社内SEへの転職を成功させましょう。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

おすすめの動画

  • 【未経験からIT業界へ転職するなら】相談窓口とスキルの獲得はここで解決!IT転職が一気に有利に!【キャリアチェンジアカデミー】

  • 【費用一切不要】未経験からIT業界へ転職するならまずはここへ相談!【キャリアチェンジアカデミー】

  • 【何のエンジニアになれるのか?】未経験からITエンジニアを目指すとこんな道がある【キャリアチェンジアカデミー】