- フロントエンドエンジニアとは?
- フロントエンドエンジニアってどんな仕事内容?
- 具体的にどういうスキルが必要なの?
- 年収はどれくらいなのか?
という疑問を持っている方へ読んでいただきたい内容をまとめました。
フロントエンドエンジニアはエンジニアとしての1つの職種ですが、実際にどういう仕事を実施しているのかわからないですよね。
そこで本記事では、フロントエンドエンジニアとは?という解説を含めて、以下内容を説明します。
- フロントエンドエンジニアの仕事内容
- フロントエンドエンジニアに必要なスキルと資格
- 働き方と年収
※本記事はITエンジニアの派遣転職サービスを運営する夢真ビーネックスグループのグループ企業複数社、及び元エンジニアの当サイト編集長が監修しています。
フロントエンドエンジニアへ興味を持っているあなたにとって、欲しい情報が書かれている記事となっていると思います。
興味を持っている方はぜひ読んでみてください!
この記事の目次
フロントエンドエンジニアとは?
フロントエンドエンジニアとは、Webサイトやアプリケーションの画面(ユーザーインターフェース:UI)を実装するエンジニアです。
基本的にはWebデザイナーが作成した設計図をもとに、エンドユーザーの使い勝手が良いようにUIを作り込んでいくことがメインの仕事となります。
会社や現場によっては、画面のデザインや作業メンバーのディレクションに関わるケースもあり、幅広く活躍することが期待されるポジションです。
フロントエンドエンジニアが使う技術は、主に下記の3つが挙げられます。
- HTML
- CSS
- JavaScript
フロントエンドエンジニアには必須の技術なので、必ず覚える必要があります。
フロントエンドエンジニアとその他エンジニアとの違い
フロントエンドエンジニアがどういった仕事をしているのかをご理解いただけたと思います。
ここからはフロントエンドエンジニアと下記の職種との違いを説明していきます。
- Webデザイナー
- バックエンドエンジニア
それぞれの職種によって作っていくことや要求されることが違い、必要なスキルや技術が異なります。
自身がどういった業務を担当したいのかということを意識しながら、それぞれの違いについて理解してみてください。
フロントエンドエンジニアとWebデザイナーとの違い
Webデザイナーはその名前の通り、デザインを考えることが一番に求められます。
より具体的に話をすると、Webサイトのレイアウトや画像、ボタンを作成し、画面の見え方を考え、それをデザインとしてまとめるという作業です。
一方でフロントエンドエンジニアは、Webデザイナーが作成したデザインをベースに、エンドユーザーがより使いやすくするために動きを追加します。
この2つの職種はよく似ているため、間違われることもしばしばあります。
また、現場によってはフロントエンドエンジニアがデザインの一部を担当することもあります。
フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアとの違い
バックエンドエンジニアはフロントエンドエンジニアと対になる職種です。
バックエンドエンジニアは、データの取得や保存などを行うサーバー側の処理を開発するエンジニアのことを指します。
それぞれのエンジニアに求められるプログラム言語は下記の通りです。
- フロントエンドエンジニア:HTML、CSS、JavaScriptなど
- バックエンドエンジニア:Python、PHP、Rubyなど
バックエンドエンジニアはサーバー側の処理を担当することから、サーバーサイドエンジニアと呼ばれることもあります。
また、フロントエンド、バックエンドどちらも担当することができるエンジニアはフルスタックエンジニアと呼ばれ、非常に重宝される存在です。
フロントエンドエンジニアの将来性
フロントエンドエンジニアの将来性は高く、今後も需要が伸びていくことでしょう。
ITの普及から、Webサイトやスマートフォンのアプリケーションの開発市場が年々増えてきています。
※参照元:https://www.internetlivestats.com/total-number-of-websites/
今後もその広がりは衰えることなく進んでいくことが見込まれているため、需要が高い職種と言えます。
ただし、IT技術は日々進化しており、1年前に流行った技術が現状使われていないということはよくある話です。
需要が高いということにあぐらをかくことなく技術を勉強していくことで、長く活躍することができるエンジニアになれるでしょう。
フロントエンドエンジニアの仕事内容

あらためて、フロントエンドエンジニアの仕事内容を紹介します。
フロントエンドエンジニアはWebデザイナーが作成した画面デザインを基に、ユーザーが使いやすい画面を作成することがメインの仕事です。
上記を実現するために、HTML/CSS、JavaScriptなどのプログラム言語を使いこなして開発を進めていきます。
一方で、フロントエンドエンジニアの仕事が辛いと言われることがあります。
その理由としては大きく2つあります。
1つ目はクライアントの要望を受けて修正が何度も入る場合が多いことです。
画面はWebサイトの命のため、クライアントもなかなかOKを出してくれず、何度も修正が入ることも少なくありません。
2つ目は覚えることが多いことです。
HTMLやCSS、JavaScriptだけでも覚えることが多く、デザイン通りにWeb画面を作り上げるスキルが身につけるのも時間がかかります。
フロントエンドエンジニアに向いている人の特徴
フロントエンドエンジニアという職種に向いている人の特徴として、下記3つが挙げられます。
- 地道な作業が得意
- デザインが好き
- 人を喜ばせることが好き
フロントエンドエンジニアはWebデザイナーが作成した設計図を見て、Webサイトの画面を作成します。
設計図のデザイン通りに作成する必要があり、画面の開発には非常に多くの作業が求められます。
作業を1つずつ地道に行うことが重要になるため、地道な作業が得意というのは強みになるでしょう。
また、デザインが好きで色々な画面を見たことがあると、実装方法の選択肢が増えるので、エンドユーザーが使いやすくなる提案につなげることができます。
Web画面でやりたいことを実現するための方法は、数多くのやり方があります。
ただ、使いやすさや見やすさを考えてどの方法が良いかを考えます。
人を喜ばせたいと考えることができる人は、より使いやすい画面を作り込むことができます。
フロントエンドエンジニアになるためのロードマップ

ここまででフロントエンドエンジニアの仕事内容を理解していただけたかと思います。
ここからはフロントエンドエンジニアになるためのロードマップをご紹介します。
具体的には以下の3つのステップで進めて行きます。
- フロントエンドエンジニアの必須スキル・言語を学習
- 参考になるWebサイトを自分で作成する
- ポートフォリオを作成する
1つずつ紹介していきます。
フロントエンドエンジニアの必須スキル・言語を学習
まずはじめに、フロントエンドエンジニアとして必要な技術を学ぶ必要があるため、具体的には下記のプログラム言語を学びます。
- JavaScript
- CSS
- HTML
- jQuery
- Bootstrap
またプログラム言語以外では、画面デザインに関係あるUI/UXを学習することをおすすめします。
より具体的な学習内容についてまとめた記事がございますので、ぜひこちらをご覧ください。
[nlink url=”https://www.fenet.jp/beginner/column/%E8%BB%A2%E8%81%B7/477/”]
参考になるWebサイトを自分で作成
フロントエンドエンジニアで必要な言語やスキルを身に着けた後は、模倣するサイトを決めてそのサイトを作ってみます。
世に出回っているWebサイトは、フロントエンドエンジニアとして活躍している人が作成したお手本になります。
模倣するサイトの通りにWebサイトを作成することができれば、開発するスキルが身についている証拠と言えます。
そういったサイト作成をいくつか行い、自分のスキルを実践的に磨いていきましょう。
ポートフォリオを作成
Webサイトの模倣ができるようになったら、自分オリジナルのWebサイトのデザインを考えた上で作成していきます。
オリジナルのWebサイトを数タイプ作ることでポートフォリオとなり、自分自身のスキルを証明することが可能です。
Webサイトを作る際のポイントですが、自分自身が持っている力をすべて出して作ることをおすすめします。
自身のスキルの証明という側面もありますが、新しい技術やデザインへチャレンジしてできることの幅を広げることができるためです。
フロントエンドエンジニアの年収
フロントエンドエンジニアの平均年収は正社員で548万円です。(求人ボックス調べ)
会社員の平均年収が433万円であり、フロントエンドエンジニアの年収が高いことがわかります。
※引用元:https://www.nta.go.jp/publication/statistics/kokuzeicho/minkan2020/pdf/001.pdf
また、フロントエンドエンジニアは下記3点を意識することで、さらに高い年収を狙うことができます。
- スキルアップする
- 転職する
- 自分に合うフロントエンドエンジニアの仕事を選ぶ
フロントエンドエンジニアの年収について、詳しく書いた記事があります。興味がある方は合わせてご覧ください。
[nlink url=”https://www.fenet.jp/beginner/column/%E8%BB%A2%E8%81%B7/387/”]
フロントエンドエンジニアに役立つ資格3選
フロントエンドエンジニアはスキルが必要という話をしましたが、資格も大事です。
資格は一定のスキルや知識があることを客観的に証明することができます。
フロントエンドエンジニアで持っておいたほうが良い資格は、下記の3つです。
- 基本情報技術者試験
- Webデザイン検定
- Webクリエイター能力認定試験
上記以外にもフロントエンドエンジニアにとって役立つ資格があります。詳しくは下記記事を読んでみてください。
[nlink url=”https://www.fenet.jp/beginner/column/%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%8B%E3%82%A2/527/”]
フロントエンドエンジニアは未経験でもなれる
フロントエンドエンジニアには未経験でもなることが可能です。
近年のIT市場の拡大に伴い、フロントエンドエンジニアの需要が伸びています。
未経験でもやる気のある人材を確保しておき、自社の中でスキルを身に着けさせるように育てていく企業も増えています。
また、このブログを運営する弊社では未経験の方向けにエンジニアになるための研修・派遣サービスを提供しています。

研修の内容も、一人ひとりに合わせて、基礎を学べるものからスキルアップ研修まで豊富に用意しています。もちろん「エンジニアに転職してみたいけど、まだ漠然としている」などの気軽な相談でもOKです。
まずはお気軽にエントリーしてみてください。
30代未経験はより努力が必要
上で記載した通り、未経験からフロントエンドエンジニアへなることは可能です。
ただし、未経験の場合は20代の若手がまず優先されので、年齢が上がるにつれてより努力が必要です。
IT技術は日進月歩であり、フロントエンドエンジニアになってからも様々な技術を学び続ける必要があります。
また、30代未経験であれば、20代未経験とは違うスキルを発揮する必要があるため、デザイン力やコミュニケーション力などのスキルを身につけるようにしてください。
フロントエンドエンジニアになるのにスクールは不要
フロントエンドエンジニアのスキルは独学で学習可能であるため、必ずしもプログラミングスクールへ通う必要はありません。
また、上記でも紹介した通り、未経験OKの求人もあるためその中で学習するのも1つの手段です。
逆に下記2つのどちらかに当てはまる場合はプログラミングスクールを効果的に使えるため、通うことを検討しても良いと考えます。
- 基礎のスキルの学習が難しく、止まっている場合
- ポートフォリオ作成で、有識者からのフィードバックが欲しい場合
スクールの利用は自分自身で解決できない部分もしくは、アドバイスがほしいときに有効に活用するようにしてみてください。
フロントエンドエンジニアの雇用形態

フロントエンドエンジニアの働き方として、下記の雇用形態があります。
- 正社員
- フリーランス
- 副業
自分が理想とする働き方/状況などに応じてどの働き方が良いかは違っていて、働き方によって時間の使い方や年収、保障が変わります。
自分にはどういう働き方が良いかを考えながら、内容を見てください。
新卒・転職して正社員で働く
まず1つ目の雇用形態は「正社員」です。一番オーソドックスな働くスタイルであり、わかりやすい働き方になります。
会社員として会社に属して、会社が受注した仕事を進めます。
当社が運営するFENetの求人の中から一例を下記に挙げてみました。
求人内容 | 勤務時間 | 給料 | その他 |
Webサービスのフロントエンド開発のテスター業務 | 9:00~18:00 | 月給25万~35万円 | JavaScript |
自社開発のサービスのコーディング、サービス運用業務 | 9:00~18:00 | 月給46万~48万円 | Vue.jsNuxt.js |
アバターサービスのフロントエンドの開発 | 9:00~18:00 | 月給36万~70万円 | HTMLJavaScriptReact |
※引用元
https://www.fenet.jp/dotnet/jobinfo/detail/50502
https://www.fenet.jp/dotnet/jobinfo/detail/66393
https://tenshoku.mynavi.jp/jobinfo-314305-1-1-1/
フリーランスとして働く
2つ目の雇用形態は「フリーランス」です。
正社員や副業などで経験を積み、実力をつけてから目指すスタイルです。フリーランスは自分のスキル次第で高い給料を目指せます。
また、自分がやりたい技術や仕事内容を選ぶことができますが、成果としてはそれ相応のレベルを求められるため、責任はより重くなります。
案件の一例は下記のとおりです。
求人内容 | 勤務時間 | 給料 | 使用技術 |
WEBシステム開発支援の求人・案件 | 9:00~18:00 | ~700,000円 | Vue.js |
保険業界向けフロントエンド開発の求人・案件 | 9:00~18:00 | ~700,000円 | JavaScriptReact |
アプリ向けの広告配信プラットフォーム開発の求人・案件 | 9:00~18:00 | ~800,000円 | Reacttypescript |
※引用元
https://freelance.levtech.jp/project/detail/80351/
https://freelance.levtech.jp/project/detail/80309/
https://freelance.levtech.jp/project/detail/80241/
副業で働く
3つ目の雇用形態は「副業」です。
本業を別で持ちながら、エンジニアとしての経験を積むことができる働き方です。
フロントエンドエンジニアへの転職を考えている方にとって、おすすめです。
自分自身にフロントエンドエンジニアの適性があるのか、やっていけそうかというような判断をつけるための材料となります。
副業での求人の一例は下記のとおりです。
求人内容 | 勤務時間 | 給料 | 使用技術 |
PRコンテンツにおけるLP/Webサイトコーディング業務 | 5~15時間/週 | 2,500~3,000円/時間 | HTMLCSSJavaScript |
ホームページ制作サービスのAPI連携 | 16時間~/週 | 3,000~5,000円/時間 | ReactNode.js |
WEBページ作成サービスの開発業務 | 24時間~/週 | 3,000~5,000円/時間 | Nuxt.js |
※引用元
https://shuuumatu-worker.jp/projects/9870
https://shuuumatu-worker.jp/projects/9751
https://shuuumatu-worker.jp/projects/9687
まとめ
今回はフロントエンドエンジニアの仕事内容や求められるスキル、働き方、年収などをご紹介しました。
フロントエンドエンジニアの将来性は高く、まだまだこれから伸びる市場であり目指す価値は十分にあるかと思います。
もし、フロントエンドエンジニアに興味を持ったのでしたら、この記事を参考にまずは言語の勉強や無料相談で話を聞いてみるなどをしてみることをおすすめします。
この記事の監修者・著者

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未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞