2020/12/17

DBエンジニアの仕事内容3つを解説!向いている人の特徴とは?

 
  

DBエンジニアとは?

DBエンジニア(データベースエンジニア)とは、IT関連のデータベースを開発・設計、もしくは運用・管理を行うための専門的なエンジニアの総称です。現代の一般企業が自社の情報システムを保っていくためには、データベースが必要不可欠な時代となっているでしょう。そのため、データベースの仕組みや製品を専門に扱えるエンジニアも必要です。しかし、現状ではまだ需要に対して人材が不足しており、エンジニアの市場価値はますます上昇していくことが考えられます。

DBエンジニアの将来性

個別でデータベース設計をするケースは減少傾向にあるようです。すでに商品化されたシステムのほうが多くなり、企業がわざわざ自社用のDBエンジニアを抱える必要性がなくなりつつあります。しかしその一方で需要が高まっているのが「データサイエンティスト」ではないでしょうか。企業内で蓄積されたデータをもとに、顧客の購買履歴などを分析する専門職です。Pythonなどの言語を使えて、プログラミングスキルやデータベースを扱える人材として求められているでしょう。

DBエンジニアの仕事内容3つ

近年ではビッグデータという言葉も登場しました。大量のデータを一括管理して、データベースを企業戦略に活用できるスキルをもった人材が求められる傾向です。DBエンジニアがそのスキルを発揮するには、データ収集とともに、どう分析すれば企業戦略に役立てられるかという経営戦略面でも考えることが必要になるかもしれません。それでは、ここからはDBエンジニアの仕事内容に触れていきましょう。

仕事内容1:データベースの設計・開発

データベースを取り扱う以上は、データベースの設計や開発ができる人物が欠かせないでしょう。DBエンジニアは、OracleやMicrosoft SQL Serverなどのデータベース製品の内容を熟知しながら、よりよいデータベースを開発・設計できるとよいのではないでしょうか。そのためにはプログラミング言語などの、一般的なシステムエンジニアと同じような知識を持っていることが前提となっている可能性があります。

仕事内容2:データベースの運用

データベースの運用もDBエンジニアの業務の一つです。一般的に、稼働しているデータベースのアクセス権管理などを含めたセキュリティ規則設計や、データのバックアップなどを行うのが運用系エンジニアの役目でしょう。職種によって業務の内容が異なる場合もありますが、基本的にはそのデータベースの企画や開発を行ったエンジニアが、そのまま続けて業務をすることが多いといえるのではないでしょうか。

仕事内容3:データベースの管理

開発されたデータベースについての運用上で、問題点や修正点などが生じた場合や、何事もなく安全に稼働しているのかを管理するのも、DBエンジニアの仕事の一つです。データベースシステムの作動インフラを管理し、データを長期保存するためのストレージ・サーバーが適しているかを判断したり、使用の効率化を図ったりするための工夫など、ハードウェア面での仕事をすることがあります。

DBエンジニアに向いている人の特徴3つ

DBエンジニアとして仕事を安定させていくには、いくつかの必要条件が備わった人物であることが望ましいとされています。ほぼ一般的なシステムエンジニアの素質とも重なる部分が多くあるでしょう。その適性を活かしながらビッグデータと対峙し、経営戦略などに通用するスキルや能力が求められることがあります。それでは、DBエンジニアに求められる特徴を3つご紹介します。

特徴1:論理的な思考ができる

DBエンジニアは、どのようなデータベースを作るべきかを見出すためにも、ビジネス全体を論理的思考で解釈できるスキルが問われるでしょう。容量やコスト、さらに納期といった制限も発生します。その中で納品する企業にとって、いかに有益になるかを考えながら構築し、管理もしなくてはならないでしょう。そのため、論理的な思考力やアイデア、ひらめきがあり、それを実践できる能力があることが望ましいとされます。

特徴2:コミュニケーションスキルが高い

DBエンジニアの業務は、一人だけで完結させるような仕事ではありません。製品を納品するまでには、他のスタッフやクライアントとの打ち合わせも含め、多くの人々とのコミュニケーションを図りつつ、理想となるデータベースの開発や運用をしていきます。そのためには、エンジニアだから技術面だけ持っていればよいのではなく、他者と良好なコミュニケーションができる能力も重要スキルになるでしょう。

特徴3:データベースに関する知識が豊富

DBエンジニアとして仕事を行う条件としては、世界中に普及する各種データベースのシステムに精通した知識を持っていることが望ましいとされます。例えば、Oracle DatabaseやMicrosoft SQL Server、PostgreSQL、MySQLといった代表的な製品に関する知識や、管理、運用の技能については、製品が存続する限り、今後もDBエンジニアが常に追求していくべきスキルだといえるのではないでしょうか。

DBエンジニアにおすすめの資格3つ

DBエンジニアには、特に資格の取得は義務付けられていません。しかし、自分の業務に関係している資格を取得するために学習をするという方も多く存在しますし、実際に取得しておくとステータスやスキルの証明として役立つことがあります。転職などをする場合は、書類選考などでも有利になりやすいかもしれません。それでは、DBエンジニアが取っておくとよい資格をいくつかご紹介します。

資格1:マイクロソフト認定プロフェッショナル資格

MCP(マイクロソフト認定プロフェッショナル)とは、マイクロソフト社による資格試験です。この資格は内部でいくつかに枝分かれしています。その定められた試験を徐々に合格していくことで、MCSA(マイクロソフト認定ソリューションアソシエイト)、MCSE(マイクロソフト認定ソリューションエンジニア)などのグレードを付与していく仕組みです。

Microsoft 認定資格 | Microsoft Docs

資格2:ORACLE MASTER

Oracle Corporationが規格開発したOracle Databaseは、データベースソフトとして世界的に知られており、大きなシェアを占めているでしょう。このOracle Databaseについての知識と技術を証明するための資格としてスタートしたのがORACLE MASTERです。資格はBronze、Silver、Gold、Platinumという4段階のグレードになっています。世界的ソフトメーカーの資格試験ということもあり、その評価は世界中で通用するのではないでしょうか。

ORACLE MASTER Portal – be an ORACLE MASTER – | オラクル認定資格制度 | Oracle University

資格3:データベーススペシャリスト

DBエンジニアに特化した資格として、データベーススペシャリスト試験があります。この資格はIPA(情報処理推進機構)が実施する、情報処理技術者向け試験の一つです。データベースの設計や開発・管理から運用のすべての段階での、高いスキルを目指している資格でしょう。特に、データベース開発を担当するグループの中でも、リーダーシップを取るような立場の人に見合ったスキルが要求されるようです。

IPA 独立行政法人 情報処理推進機構:制度の概要:データベーススペシャリスト試験

DBエンジニアのキャリアパス5つ

DBエンジニアとしての経験から、将来についての進路や目標を持っている方もいるのではないでしょうか。データベースの設計と開発、運用や保守など高度なIT知識と技術を得たことで、次のステップアップに役立てることも可能です。ここではDBエンジニアが、それ以降に描くキャリアパスとして、どのようなものがあるのかをご紹介します。

キャリアパス1:ITコンサルタント

DBエンジニアの経験から、さらにハイレベルな転身を志すのであれば、ITコンサルタントとしての活躍が期待できるでしょう。ITコンサルタントの業務内容としては、顧客企業の要望や目標に対してIT視点からのアドバイスを行うことで、実現に向かっていきます。技術力よりもデータ運用に関する知識や経験、さらに経営戦略的な知識が必要な職種といえるかもしれません。

キャリアパス2:セキュリティエンジニア

DBエンジニアとしての経験と、ITの安全性を両立させるのであれば、セキュリティエンジニアという業種に着目してみるのもよいでしょう。DBエンジニアとしての管理や運用の中でも、セキュリティ業務を多くこなしていくことがあります。その経験を活かして、専門的にセキュリティの勉強も併せておけば、セキュリティエンジニアとしての道も開ける可能性があります。セキュリティエンジニアは、顧客の自社セキュリティ管理、もしくはセキュリティサービスの設計と開発に区分されるのが一般的です。

キャリアパス3:データサイエンティスト

データサイエンティストとは、ビッグデータの分析と解析をしながら、ビジネスシーンで活用するための知見や情報を引き出す方法などを考えるような業種です。データベースを基準にして、IT全般を学術的にとらえて体系化するなど、学者にも近い立場ではないでしょうか。そのため、この業種に就くためには、それなりに高度なデータベースやITの知識が要求される可能性があります。

キャリアパス4:プロジェクトマネージャー

データベースエンジニアの経験を活かし、プロジェクトマネージャーというポストにつく方法もあります。プロジェクトマネージャーとは、企画のスケジュールから質、予算、納期などの全行程を管理する業務です。一つのプロジェクトが終わるまでには複雑な過程も関わるため、それらを全体的に見通して管理する存在も必要でしょう。そのため、一般企業では管理職としてその業務に就くことが多いのではないでしょうか。

キャリアパス5:フリーランスとして独立する

データベースのプロとして独立し、スペシャリストになるという道筋も今後は期待できるかもしれません。DBエンジニアとしての経験と、深い知識を身につければ、専門性が評価されて、特化した場所における仕事の依頼を受ける可能性もあります。スペシャリストになるためには、先ほど紹介した、データベーススペシャリスト試験にチャレンジするのもおすすめでしょう。

DBエンジニアの仕事内容について理解しよう

現代は、スマートフォンも含めて無数のアプリケーション開発が盛んに行われているでしょう。そのため、データベースの取り扱いも同時に進化しているのではないでしょうか。DBエンジニアとして専門的な知識を持っていると、データベース製品についての開発に携われる可能性があります。ITの業界でスキルアップを図りたいのであれば、DBエンジニアを目指した就職を検討することもおすすめでしょう。

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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