2020/10/14

AWSでのWebサーバ構築とは?メリット・デメリットや手順をご紹介!

 
  

AWSのメリット・デメリットとは?

AWSでのWebサーバ構築を検討するために、AWSを利用するメリットやデメリットを押さえておきましょう。メリット、デメリットは以下の通りです。 メリット ・初期費用が安い ・信頼性が高い ・人的リソースの削減 デメリット ・ランニングコストが高め ・メンテナンスは容赦なく決行される ・使いこなすには知識が必要 それでは、1つずつ解説していきます。

メリット①:初期費用が安い

AWSを利用することで、オンプレミスよりも、費用をかなり安く抑えることができます。なぜなら、AWSは既に準備が整っている環境を使用する形であり、マシンや機器を調達したり設置したりする費用が掛からないためです。 オンプレミスでは、サーバ本体を購入する費用や、設置場所まで運搬する費用、サーバを設置するデータセンター等を借用する費用が掛かることが多いです。 AWSでは、これらの費用が掛かりませんので、初期費用はだいぶ抑えられるでしょう。また、スペックを拡張するような場合でも、設定を変更するだけで実現できます。

メリット②:信頼性が高い

ソフトウェアの更新や、セキュリティ対策には万全の態勢が取られているといえるでしょう。AWSは、多数の企業やユーザーが利用しており、仮にAWSにセキュリティの欠陥などがあった場合は、甚大な被害を及ぼす可能性があります。 AWS側になって考えれば容易に理解できるかと思いますが、そのようなことは絶対に避けなければならず、対策を徹底せざるを得ません。 AWSは、世界規模の大企業であるAmazonが運営しており、AWS事業は力を入れているサービスであることから、リスクに対する対策が十分にとられていることが考えられるでしょう。

メリット③:人的リソースの削減

AWSを利用することにより、人的リソースの削減が可能です。なぜなら、AWSでのWebサーバ構築は、Webブラウザ上でクリックするだけで実施できるためです。 オンプレミスの場合は、機器の購入や運搬、設置場所など、あらゆる方面で人的リソースが必要となりますが、AWSでは不要です。AWSを設定できる人員がいれば、PCの操作だけで完結します。人的リソースの削減により、新たなビジネスへの投資も可能です。 次は、デメリットについて解説していきます。

デメリット①:ランニングコストが高くなる場合もある

前述のメリットの解説にもある通り、Webサーバを構築する際の初期費用はかなり安いですが、利用する機能やサービスによっては、ランニングコストが高くなります。 一般的には、システムの規模が大きければ、それだけ多くの機能や容量が必要になるので、費用は高くなるでしょう。保守費用や修理費用なども踏まえて、ランニングコストを試算するのが良いといえます。

デメリット③:使いこなすには知識が必要

世界中で利用される大規模なサービスということもあり、付加できる機能やメニューがかなり豊富です。よって、使いこなすには、それなりの知識が必要となります。 また、何らかのトラブルが発生した際は、基本的に自己解決しなければならず、そういった点でもAWSの知識が必要となります。 人員の数は少数で済みますが、知識を持った人員が必要といえるでしょう。小規模で簡易的なシステムであれば、インターネット上に公開されているノウハウを参考にすることで十分に運用できるでしょう。

AWSにWebサーバを構築する際の注意点とは?

AWSにWebサーバを構築する際に、押さえておきたい注意点について解説します。 主にセキュリティ面の注意点です。システムの規模によってセキュリティの設定内容は変わってきますが、ここでは、システムの規模に関わらず、最低限押さえておくべき注意点について解説します。

IAMユーザーを使用する

IAMとは、AWSのサービスで「認証」と「認可」を設定することができるサービスです。AWSを利用するユーザーが、正しいユーザーであることを「認証」し、そのユーザーが利用できる範囲を「認可」するためのものです。 IAMにより、利用できるユーザーと権限をきちんと設定しておくことが、セキュリティの観点からも重要といえるでしょう。

正しいセキュリティグループを設定する

セキュリティグループとは、簡単にいえばファイアウォールのことです。Webサーバへのアクセスを許可したり、トラフィックを制限したりするものです。1つのセキュリティグループを、複数のサーバーに適用することも可能です。 AWSにWebサーバを構築した際に、セキュリティグループが未設定の場合は、デフォルトのセキュリティグループが割り当てられるため、設定内容については必ず確認しておきましょう。

Webサーバをコピーして作成する際は最新のパッチをあてる

AWSでは、既存のサーバイメージをコピーして新たなサーバを構築することが可能です。 非常に便利な機能ではありますが、重要な注意点があります。それは、コピー元のサーバイメージに最新のパッチがあたっていない可能性がある点です。サーバイメージは、イメージを作成した時点の状態を保持しているので、何らかの脆弱性を持っている可能性があります。 サーバイメージをコピーして作成する場合は、必ず最新のパッチを適用するよう注意が必要です。

静的IPアドレスを使用する

AWSにWebサーバを構築する際は、EC2インスタンスというものを作成することになりますが、EC2の動的グローバルIPアドレスはIPアドレスが変動してしまうので、外部に公開する場合は、静的IPアドレスであるElasticIPを使用しましょう。 ElasticIPはAWSアカウントに対して割り当てますが、EC2インスタンスに割り当てることも可能です。

AWSにWebサーバを構築する手順

AWSにWebサーバを構築する手順について解説します。大まかな流れとしては、AWSにEC2インスタンスと呼ばれるサーバを作成し、EC2インスタンスに必要なソフトウェアやWebサーバソフトウェアをインストールすることで構築できます。 上記は最低限必要となる設定ですが、AWSには、他にも多数の機能が存在しており、システムの内容や規模によって、必要な機能を利用することになります。

AWSアカウントの作成

AWSを利用するために、必須の作業となります。アカウントの登録に必要なものは、以下の通りです。 ・メールアドレス ・クレジットカード情報 クレジットカード情報を登録しますが、アカウント作成自体は無料です。

EC2インスタンスの作成

まずは、EC2インスタンスを作成します。EC2インスタンスがサーバーといったイメージです。EC2インスタンスを作成する過程で、必要なソフトウェアの設定や、セキュリティグループの設定などを行い、Webサーバを構築します。

インスタンスに接続してWebサーバソフトウェアをインストール

EC2インスタンスの作成を終えたら、接続してみます。キーペアを作成し、SSHを使って接続します。接続した後は、コンソール画面からコマンドを入力し、Webサーバソフトウェア(Apacheなど)をインストールします。

ElasticIPアドレスの設定

EC2インスタンスの動的IPアドレスでは、IPアドレスが変動してしまうため、ElasticIPアドレスを設定し、IPアドレスを固定化しましょう。AWSのEC2インスタンス内にあるElasticIPのメニューで、ElasticIPアドレスの割り当てを行い、EC2インスタンスとの関連付けを行います。

AWSでWebサーバを構築しよう

AWSを利用したWebサーバの構築では、初期費用を抑えることができ、人的リソースも削減できるメリットがありますが、適切な構成で設定するための知識やスキルが必要となります。 Webサーバをどのような構成にするかを事前に明確にし、AWS上でどのように実現するかを検討しておく必要があります。また、Webサーバを構築したあとの運用方法も明確にしておき、安全に運用できるようにしましょう。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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