2021/03/16

AWSのインスタンスタイプとは|AWSのスペックの違いを比較6選など紹介

 
  

AWSのインスタンスタイプとは

AWSのインスタンスタイプとはユースケースごとに選択できるCPUやメモリなどの組み合わせのことです。 Amazon EC2インスタンスはCPUやメモリ、ストレージの組み合わせなどによってさまざまなタイプがあり、現在のインスタンスタイプは200弱と言われています。 そのため、ユーザーは自分の目的やニーズに合わせて、最適なCPUやスペックのインスタンスタイプを選ぶことができます。

インスタンスタイプの構成

インスタンスタイプはCPU、ストレージ、メモリ、ネットワークキャパシティーの組み合わせによって構成されています。 さまざまなユースケース用に最適化された豊富な種類のインスタンスタイプが用意されており、ユーザーはアプリケーションリソースとして最適な組み合わせのインスタンスタイプを選択できます。 また、インスタンスタイプに含まれるインスタンスサイズは、要件に合わせてリソースをスケールできます。

AWSのインスタンスタイプの見分け方について

AWSのインスタンスタイプの見分け方をご紹介します。 実際にAWSのインスタンスタイプを選ぼうと思っても、インスタンスタイプは「a1.medium」や「m6g.8xlarge」といった表記になっています。その為、記載されている数字やアルファベットが何を表しているのか分からないという方も多いでしょう。 ここではAWSのインスタンスタイプの見分け方についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

インスタンスファミリーの場合

インスタンスタイプの用途別のカテゴリーのことをインスタンスファミリーといいます。 先頭のアルファベットがインスタンスファミリーです。たとえば、「t2.micro」であれば「t」がインスタンスファミリーになります。 また、インスタンスファミリーは5種類に分けることができ、「t2」や「m5」は「汎用」、「c5」は「コンピューティング最適化」、「r5」は「メモリ最適化」などというように分かれています。

インスタンスサイズの場合

インスタンスサイズとは、インスタンスタイプのスペックを示すものです。 インスタンスタイプの「.」より後がインスタンスサイズを指しています。「t2.micro」であれば「micro」がインスタンスサイズです。 インスタンスサイズはメモリなどに応じて「nano」「micro」「small」「medium」「large」「xlarge」「2xlarge」などが用意されています。

AWSのスペックの違いを比較6選

AWSのスペックの違いをご紹介します。インスタンスタイプにはインスタンスファミリーとインスタンスサイズがあることをご紹介しましたが、インスタンスサイズの違いによってスペックにはどのような違いが出るのでしょうか。 ここではAWSのスペックの違いを比較6選をご紹介しますので、インスタンスタイプ選びの参考にしてみてください。

AWSのスペックの違いを比較1:nano

nanoは最もスペックの低いインスタンスサイズです。 EC2の場合、nanoのメモリは0.5GiBとなっており、月額料金は$5.472です。また、全てのインスタンスタイプでインスタンスサイズがnanoから用意されているわけではなく、RDSのAuroraなどはlarge以降のインスタンスサイズから選択するようになっています。

AWSのスペックの違いを比較2:micro

microはnanoよりもスペックが高いインスタンスサイズです。 nanoの1段階上のインスタンスサイズで、1段大きくなるごとにメモリは倍になるため、メモリは1GiBです。主に汎用インスタンスの「t3」や「t2」といったインスタンスファミリーのインスタンスサイズで用いられます。 また、EC2のmicroの月額料金は$10.944、RDSのAuroraオンデマンドインスタンス価格では$18.72です。

AWSのスペックの違いを比較3:small

smallはmicroよりもスペックが高いインスタンスサイズです。 smallはmicroの1段階上のインスタンスサイズとなっており、EC2でのsmallのメモリは2GiBです。また、EC2のオンデマンドインスタンス価格は月額$21.888、RDSのMySQL、MariaDBオンデマンドインスタンス価格は月額$37.44となっています。

AWSのスペックの違いを比較4:medium

mediumはsmallよりもスペックが高いインスタンスサイズです。 汎用インスタンスの「t3」や「t2」、「m6g」のインスタンスファミリーのインスタンスサイズで用いられます。また、メモリは4GiBとなっています。 mediumのEC2のオンデマンドインスタンス価格は月額$43.776、RDSのMySQL、MariaDBオンデマンドインスタンス価格は月額$74.88です。

AWSのスペックの違いを比較5:large

largeはmediumよりもスペックが高いインスタンスサイズです。 mediumの1段階上のインスタンスサイズで、EC2の場合メモリは8GiBです。また、EC2のオンデマンドインスタンス価格は、t2.largeの場合は月額$43.776、m4.largeの場合は月額$90.72、c4.largeの場合は月額$131.76となっています。

AWSのスペックの違いを比較6:xlarge

xlargeはlargeよりもスペックが高いインスタンスサイズです。 largeの1段階上のインスタンスサイズで、メモリは16GiBです。EC2のオンデマンドインスタンス価格はt2.xlargeで月額$175.104、m4.xlargeで月額$185.76、c4.xlargeで月額$181.44となっています。

xlargeより大きいスペックがある

xlargeよりも大きいインスタンスサイズとして2xlargeや4xlargeなどがあります。 xlarge以上のインスタンスサイズは「2xlarge」「4xlarge」「8xlarge」「16xlarge」などのスペックがあります。スペックが上がるほど料金が高くなります。

AWSのEC2でインスタンスタイプを選ぶ場合とは

AWSのEC2でインスタンスタイプを選ぶ場合はどのようにして選択すればよいのでしょうか。実際にAWSのインスタンスタイプを選ぶ場合、どのような基準で選べばいいのかわからないという方も多いでしょう。 ここでは最後に、AWSのEC2でインスタンスタイプを選ぶ場合についてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

インスタンスファミリーの場合

AWSのEC2のインスタンスを選ぶ場合、インスタンスファミリーは「M5」「M4」を選ぶと良いでしょう。 ファミリーは基本的に汎用インスタンスである「M」を基準にするのがおすすめです。EC2の場合、「M5」もしくは「M4」を選択すれば、CPU、メモリ、ネットワークがバランスよく提供されます。

スペックの場合

AWSのEC2のインスタンスを選ぶ場合、インスタンスサイズは必要な目的に合わせて適切なスペックのものを選びましょう。 スペックは一段大きくなるごとにvCPUとメモリのサイズが倍になります。また、料金も合わせて上がっていくため、用途に合わせたサイズを選ぶようにしましょう。 EC2は作成後もインスタンスタイプの変更が可能です。

AWSを使うならスペックの違いや選び方を知っておこう

AWSのサービスを利用する場合、インスタンスタイプも目的に合わせて適切なものを選ぶようにしましょう。 ぜひこの記事でご紹介したAWSのインスタンスタイプの概要やインスタンスタイプの見分け方、スペックの違いなどを参考に、適切なインスタンスタイプを選択できるようになりましょう。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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