2020/12/4

AWS API Gatewayを使うメリット4つ|主な機能も紹介

 
  

API Gatewayとは

API Gatewayとは、APIの管理や実行を簡単にできる仕組みのことです。API Gatewayは、まずクライアントからのリクエストを受取り、マイクロサービスにルーティングします。 APIとは「Application Programming Interface」の略で、アプリケーションやソフトウェアを一部公開することにより、他のソフトウェアと機能を共有できるようにするものです。 開発者は既存のAPIを利用し機能を呼び出すコードを記述するだけで、効率的に開発を進められます。

AWS API Gatewayとは

AWS API Gatewayとは、Amazonが提供するサービスAWS(Amazon Web Services)の機能のひとつです。APIの作成、公開、保守、モニタリング、保護が簡単にできます。 AWS API Gatewayを利用し効率的にAPIを扱うことで、ソフトウェアの開発を進めやすくなります。

AWS API Gatewayの主な機能

AWS API Gatewayは、APIの管理と作成を簡単にできるサービスです。ここではAWS API Gatewayの主な機能である、APIの管理と作成についてそれぞれ解説していきます。 AWS API Gatewayでは、この機能を用いることで簡単にAPIを扱うことができ、効率的にソフトウェアを開発できます。

APIの管理をしている

AWS API Gatewayはインフラの管理、運用、バージョン管理、認証、APIのレスポンスのモニタリング・監視などの機能を提供しています。 このようにAPIの管理に必要な機能を利用者側で実施する必要がなく、AWS側で提供されているものを利用するだけです。AWS API Gatewayを活用することで、利用者の負担を大きく軽減できます。

APIの作成が行える

AWS API Gatewayでは、3種類のAPIを作成できます。作成するAPIの種類によって、外部からのリクエストを転送できるバックエンドサービスが異なりますので注意しましょう。 AWS API GatewayではAWS Lambdaで関数を定義し、APIを作成できます。AWS Lambdaについては本記事の後半で解説しています。

REST API

AWS API GatewayのREST APIは、クライアントがサービスにリクエストを送信し、サービスが同期的に応答するリクエスト/レスポンスモデルを使用しています。このモデルは、同期通信するアプリケーションに適しています。 リクエストを転送できるバックエンドサービスは、Lambda関数、AWSサービス、Mock、HTTP、VPCリンクです。REST APIは、コネクション状態を保持しません (1度きりのリクエストとレスポンスを実行します)。

HTTP API

HTTP APIは、AWS LambdaやHTTPエンドポイントなどのAWSのサービスを、REST APIよりも低いレイテンシーとコストで使用できるよう設計されています。 HTTP APIは、OpenID ConnectとOAuth 2.0の認証をサポートしており、自動デプロイとクロスオリジンリソース共有(CORS)のサポートが組み込まれています。 リクエストを転送できるバックエンドサービスは、Lambda関数、HTTP、プライベートリソース (ALB / NLB、Cloud Map)です。HTTP APIは、コネクション状態を保持しません (1度きりのリクエストとレスポンスを実行します)。

WebSocket API

WebSocket API は、リクエストを受け取ってレスポンスを返すREST APIとは異なり、クライアントとバックエンド間の双方向の通信をサポートしています。クライアントとサーバーの両方がいつでも相互にメッセージを送信できるのが特徴です。 リクエストを転送できるバックエンドサービスは、Lambda関数、AWSサービス、Mock、HTTP、VPCリンクです。WebSocket API は、コネクション状態を保持します (チャットなど、継続的な双方向通信に適しています)。

AWS API Gatewayを使うメリット4つ

ここまでAWS API Gatewayの主な機能について解説してきました。便利な機能を持つAWS API Gatewayですが、ここではその機能を使うメリットについて4つ紹介します。 簡単に紹介すると、①コストが削減できる、②簡単にバージョン管理できる、③モニタリングできる、④柔軟にセキュリティが管理できる、の4つです。

API Gatewayを使うメリット1:低コストで利用できる

API Gatewayでは、APIが使用されている分のみ料金がかかります。最低料金や前払いの必要はありません。 API Gatewayでは無料利用枠も充実しており、月間のHTTP APIコール数は100万件、REST APIコール数は100万件、メッセージ数は100万件 (送信または受信) 、接続時間750,000分が12か月間まで利用できます。

API Gatewayを使うメリット2:バージョン管理が簡単

API Gatewayでは複数バージョンのAPIを管理できるため、同じAPIの複数のバージョンを同時に動作させることで、新しいバージョンのAPIでも簡単に反復、テスト、リリースできます。 APIを公開した後でも、機能追加などを実施した新しいバージョンを構築し、テストが必要です。API Gatewayの利用で、効率的にAPIを利用し開発を進められます。

API Gatewayを使うメリット3:モニタリングができる

APIが公開されるとAPI GatewayのダッシュボードからAPIコール、データレイテンシー、エラー率に関するパフォーマンスと情報をモニタリングすることが可能です。 API Gatewayのダッシュボードでは、Amazon CloudWatch を使用してサービスのパフォーマンス状態を視覚的にモニタリングできます。

API Gatewayを使うメリット4:柔軟なセキュリティ

API Gatewayでは、利用者のAPIに対するアクセスを認証し、サービスへのアクセスを管理するツールが複数あります。 API Gatewayでは、Amazon Cognito、AWS Identity and Access Management (IAM)といったAWSのセキュリティツールや管理ツールを使って、APIに対するアクセスの認証を実施しています。

AWS API Gatewayを活用する方法

AWS API GatewayではAPIが利用しやすくなるように、JavaScript、iOS、Androidなどの複数言語のクライアントSDK(ソフトウェア開発キット)を生成できます。 APIを多用するソフトウェアの開発にAWS API Gatewayを用いることで、開発の工数を大幅に軽減できます。 特にAWS API GatewayはAWS Lambdaと併せて使うのが有効です。

AWS Lambdaと併せて使う

API GatewayはAWS Lambdaを併用することで、より便利に活用できます。AWS Lambdaとは、AWSが提供するコンピューティングサービスです。 AWS Lambdaではプログラムの実行環境が用意されているため、サーバーレスでプログラムを開発できます。必要なのはコードを書いてAWS Lambdaにアップロードすることだけです。

AWS API Gatewayについて知ろう

AWS API Gatewayの利用で、ソフトウェア開発のパフォーマンスを大きく改善できるでしょう。AWSは様々なサービスを提供しているので、1から開発するよりも負担が軽減できます。 AWS API Gatewayを利用するには、ある程度APIやREST、Lambdaの知識や調査が必要になりますが、それ以上に大きな恩恵を受けられるでしょう。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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