2021/03/16

マークアップエンジニアとは?必要とされるスキル7つやキャリアパスを紹介

 
  

マークアップエンジニアとは


マークアップエンジニアとは、主にマークアップ言語などを使ってWebサイトを制作する専門職です。

マークアップエンジニアの業務は、Webデザイナーが作成したデザインをもとにWebサイトやサービスなどをプログラムとして開発することです。

マークアップエンジニアは単純にWebデザイナーのデザインを再現するだけでなく、利用者目線でのUIの実装や、SEOを意識したコーディングが必要です。

フロントエンドエンジニアとの違い

フロントエンドエンジニアはフロントサイドを専門に実装するエンジニアです。

フロントエンドエンジニアもマークアップエンジニアと同様にWebサイトを実装しますが、HTMLやCSSだけでなく、JavaScriptなどのプログラミング言語も使用して開発することからより高いスキルや知識が求められます。

そのため、一般的にフロントエンドエンジニアはマークアップエンジニアの上位職とされています。

Webコーダーとの違い

WebコーダーはWebデザイナーのデザインをそのまま実装する職種です。

Webコーダーの業務はHTMLやCSSを使い、デザイン通りにWebページを作成することです。そのため、コーダー自身でデザインを変えることはありません。

一方、フロントエンドエンジニアの場合はユーザビリティを配慮し、SEOを意識したコーディングを行います。そのため、フロントエンドエンジニアはWebコーダーの上位職とされています。

マークアップエンジニアの業務内容


マークアップエンジニアの業務はWeb開発におけるフロントエンド側の最後の工程を担うことです。

マークアップエンジニアは、Webデザイナーが作成したデザインを元に、実際にWebサイトを構築していきます。また、その際にはHTMLやCSSなどを使用して、画像を配置、タグ付けしコーディング作業を行います。

そのため、フロントエンドエンジニアはWeb開発における最終工程を担う職種だと言えます。

マークアップエンジニアに必要とされるスキル7つ


これからマークアップエンジニアを目指す方の中には、どのようなスキルを身につければいいのか知りたい方も多いでしょう。

マークアップエンジニアに必要とされるスキル7つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

1:HTML

マークアップエンジニアにはHTMLを扱うスキルが必要です。

HTMLはWebページの構築に使用されるマークアップ言語で、インターネット上にあるほとんどのWebページを構成するのに用いられています。

そのため、マークアップエンジニアを目指す場合、まずはHTMLとCSSについては押さえましょう。

2:CSS

マークアップエンジニアにはCSSを扱うスキルが必要です。

CSSはWebページデザインの設定に用いられるスタイルシート言語で、前述のHTMLと同様に世界中のWebサイトを構成している言語です。

CSSはHTMLと違ってWebページのデザインを指定する役割を持ち、見た目を整えることができるものです。HTMLとCSSが扱えれば、基本的なWebサイトの作成が可能になります。

3:CMS

マークアップエンジニアにはCMSの設計や構築スキルが必要です。

近年ではHTMLやCSSのみでWebサイトを構築、管理するケースは少なく、多くの場合CMS(コンテンツマネジメントシステム)が活用されています。

CMSを利用することで効率的にWebページの作成や管理ができるため、マークアップエンジニアになるのであればCMSも扱えるようになりましょう。

4:JavaScript

マークアップエンジニアにはJavaScriptのスキルが必要です。

JavaScriptはWebページにポップアップ表示やスライドショーといったさまざまなアクションを起こすことができるプログラミング言語です。

JavaScriptを使ったプログラミングができるようになれば、ワンランク上のマークアップエンジニアとして活躍できるでしょう。

5:コミュニケーション力

マークアップエンジニアにはコミュニケーション力が必要です。

マークアップエンジニアはWebデザイナーやWebディレクター、コーダーなどさまざまな職種の人材と協力しながら業務を進めることになります。

そのため、Webデザイナーからの指示を正確に理解し、コーダーにわかりやすく指示を伝え、円滑に業務を進行するためのコミュニケーション力が必要とされます。

6:SEO

マークアップエンジニアにはSEOの知識が必要です。

SEOとは日本語で「検索エンジン最適化」と呼ばれるもので、Googleで検索した場合に競合サイトよりも上位表示されるようにする技術などを指します。

Webサイトを作成する上でSEOを意識してコーディングすることは必須となるため、マークアップエンジニアにはSEOに関する専門的な知識が求められます。

7:アクセシビリティ

マークアップエンジニアにはアクセシビリティのスキルが必要です。

誰にとっても見やすく使いやすいWebサイトのことを、アクセシビリティの高いWebサイトと言います。アクセシビリティを向上させるにはユニバーサルデザインを意識することが重要です。

マークアップエンジニアにはユーザー側で文字サイズを変更できるなど工夫し、Webサイトのアクセシビリティを向上させる技術が求められます。

マークアップエンジニアのキャリアパス5つ


マークアップエンジニアのキャリアパスをご紹介します。

マークアップエンジニアを目指す場合は、それ以降のキャリアも考える必要があります。それでは、マークアップエンジニアになった後は将来的にどのようなキャリアパスが実現できるのでしょうか。

ここではマークアップエンジニアのキャリアパス5つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1:Webプロデューサー

WebプロデューサーとはWebサイトのプロデュースを行う役職です。

Webプロデューサーは実際にWebサイトを構築するのではなく、ターゲットの選定やコンセプトなどをクライアントと相談しながら設定し、さらにWebサイト開発プロジェクトの納期や予算、人員などの管理する役割を担います。

現場で実務経験を積み、コミュニケーションスキルやマーケティングの知識を身につけることでキャリアアップできるでしょう。

2:Webデザイナー

WebデザイナーとはWebサイトを作成する職種です。

マークアップエンジニアはWebデザイナー業務を混同されるケースも多く、Webデザインから実際のWebサイト構築まで担当することもあります。

そのため、よりWebデザイン寄りの知識やスキルを身につけることで、Webデザイナーにキャリアチェンジすることも可能です。

3:フロントエンドエンジニア

フロントエンドエンジニアとはWeb制作におけるフロントサイド開発の専門職です。

前述のとおり、マークアップエンジニアよりも高いスキルが必要とされるフロントエンドエンジニアは一般的にマークアップエンジニアの上位職とされています。

マークアップエンジニアとしての経験を積み、さらにJavaScriptなどのプログラミングスキルを身につけることでフロントエンドエンジニアへキャリアアップすることも可能でしょう。

4:システムエンジニア

システムエンジニアとはシステム開発の上流工程を担う職種です。

システムエンジニアはシステム開発における要件定義や仕様書の作成、完成したプログラムのテストや保守運用などを行います。

JavaScriptやPHP、Rubyなどのプログラミング言語を学び、よりエンジニアよりのスキルを身につけることで、システムエンジニアへキャリアチェンジすることも可能でしょう。

5:Webマーケター

WebマーケターとはWeb上でのマーケティングを行う職種です。

マークアップエンジニアとして実務経験を積むことでさまざまなサービスの企画に携われるため、ユーザーの反応などにも気を配れるようになるでしょう。

そのため、マーケティング系の職種であるWebマーケターへキャリアチェンジもできます。

マークアップエンジニアにおすすめしたい資格


マークアップエンジニアには「CIW HTML5&CSS3・スペシャリスト」などの資格がおすすめです。

「CIW HTML5&CSS3・スペシャリスト」はマークアップエンジニアに必須のスキルであるHTMLやCSSの最新技術などを認定する資格となっているため、取得しておくと良いでしょう。

マークアップエンジニアの将来性とは?


スマートフォンの普及によってマークアップエンジニアの需要は高まっています。

マークアップエンジニアはIT職種の中では特別高いスキルが要求されるわけではなく、年収も少し低めの水準です。

しかし近年では、スマホサイトなどの需要が高くなっていることから、専門的なスキルを身につけたマークアップエンジニアの将来性は十分だと言えるでしょう。

マークアップエンジニアへの理解を深めて目指そう


マークアップエンジニアになれば、さらにキャリアアップすることも可能です。

ぜひこの記事でご紹介したマークアップエンジニアの業務内容やマークアップエンジニアに必要とされるスキル、マークアップエンジニアのキャリアパスなどを参考に、マークアップエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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