2021/04/23

Salesforceにおける関数とその使用例をくわしく解説します!

 
  

関数とは?

Salesforceには、ある特定の処理を簡単な手続きで実行できる関数と呼ばれる機能があります。 関数とは、ある機能に名前を付けて簡単に実行できるようにしたもので、特定の処理を実行したり、引数に与えられた値を基に何らかの処理を実行し、返値として結果を返します。 また、関数は数式を構成する要素の一つで、項目や演算子、リテラル値、他の関数と組み合わせたり、関数単体で使用し、項目値の計算やデータの取得などのための数式や入力規則等で用いることが可能です。 Salesforceでは、日付および時間関数、論理関数、算術関数、テキスト関数、集計関数、高度な関数が用意されており、複雑な処理を簡単な手続きで実現できます。 この後、Salesforceにおける関数について解説していきますが、まずは関数を使用する数式と演算子、それぞれの関数のレパートリーについて簡単に触れておきます。それでは続けて見ていきましょう。

数式

Salesforceにおいて、数式は任意のデータ型の値を結果として得る機能の一つです。 数式について簡単に説明しましょう。数式は、項目、演算子、関数、リテラル値、コメントなどの要素を組み合わせて構成し、組み合わされた要素を用いて結果を計算します。 Salesforceでは、数式は下記場所で使用可能です。

Salesforceで数式が使用可能な場所

Salesforceでは様々な場所での数式使用が可能です。 Salesforceで数式を使える場所は、具体的には以下の通りです。各場所において柔軟に数式を使用することが可能です。 ・承認プロセス ・承認ステップ ・リードとケースの割り当てルール ・リードとケースの自動レスポンスルール ・ケースのエスカレーションルール ・カスタムボタンとカスタムリンク ・カスタム項目 ・レポートのカスタム集計項目 ・データの入力規則 ・デフォルト項目値 ・エスカレーションルール ・数式項目 ・レポート ・Sコントロール ・入力規則 ・ワークフロー項目自動更新 ・ワークフロールール ・Visualforceページ

演算子

演算子には算術演算子、論理演算子、テキスト演算子があります。 演算子について簡単に説明しましょう。Salesforceでは算術演算子、論理演算子、テキスト演算子が用意されていて、各演算子を利用可能です。それぞれの演算子は以下の通りです。 算術演算子 算術演算子は四則演算などを処理するための演算子で、以下の演算子を用いた数式の構成が可能です。 ・+:加算 ・-:減算 ・*:乗算 ・/:除算 ・^:べき算 ・():括弧 論理演算子 論理演算子は比較などを処理するための演算子で、以下の演算子を用いた数式の構成が可能です。 ・=または==:等号 ・<>または!=:不等号 ・<:未満 ・>:より大きい ・>=:以上 ・<=:以下 ・&&:AND ・||:OR テキスト演算子 テキスト演算子は文字列を処理するための演算子で、以下の演算子を用いた数式の構成が可能です。 ・&:連結

関数のレパートリー

Salesforceには、日付および時間関数、論理関数、算術関数、テキスト関数、集計関数、その他高度な関数が用意されています。 関数のレパートリーについて簡単に紹介しましょう。Salesforceで利用可能な関数のレパートリーは以下の通りです。

日付および時間関数

Salesforceには、日付情報や時間情報を取得したり操作するための日付および時間関数が用意されています。 日付および時間関数のレパートリーは以下の通りです。 ・ADDMONTHS() ・DATE() ・DATEVALUE() ・DATETIMEVALUE() ・DAY() ・HOUR() ・MILLISECOND() ・MINUTE() ・MONTH() ・NOW() ・SECOND() ・TIMENOW() ・TIMEVALUE() ・TODAY() ・WEEKDAY() ・YEAR()

論理関数

Salesforceには、論理比較、数式や値、レコード等の状態を判断するための論理関数が用意されています。 論理関数のレパートリーは以下の通りです。 ・AND() ・BLANKVALUE() ・CASE() ・IF() ・ISBLANK() ・ISCLONE() ・ISNEW() ・ISNULL() ・ISNUMBER() ・NOT() ・NULLVALUE() ・OR() ・PRIORVALUE()

算術関数

Salesforceには、数値演算するための算術関数が用意されています。 算術関数のレパートリーは以下の通りです。 ・ABS() ・CEILING() ・EXP() ・FLOOR() ・LN() ・LOG() ・MAX() ・MCEILING() ・MFLOOR() ・MIN() ・MOD() ・ROUND() ・SQRT()

テキスト関数

Salesforceには、文字列を操作するためのテキスト関数が用意されています。 テキスト関数のレパートリーは以下の通りです。 ・BEGINS() ・BR() ・CASESAFEID() ・CONTAINS() ・FIND() ・GETSESSIONID() ・HTMLENCODE() ・HYPERLINK() ・IMAGE() ・INCLUDES() ・ISPICKVAL() ・JSENCODE() ・JSINHTMLENCODE() ・LEFT() ・LEN() ・LOWER() ・LPAD() ・MID() ・RIGHT() ・RPAD() ・SUBSTITUTE() ・TEXT() ・TRIM() ・UPPER() ・URLENCODE() ・VALUE()

集計関数と高度な関数

Salesforceには、集計のための集計関数や、その他VLOOKUP()など複雑な処理を実行するための高度な関数が用意されています。 集計関数のレパートリーは以下の通りです。 ・PARENTGROUPVAL() ・PREVGROUPVAL() 高度な関数のレパートリーは以下の通りです。 ・CURRENCYRATE() ・GETRECORDIDS() ・IMAGEPROXYURL() ・INCLUDE() ・ISCHANGED() ・JUNCTIONIDLIST() ・LINKTO() ・PREDICT() ・REGEX() ・REQUIRESCRIPT() ・URLFOR() ・VLOOKUP()

関数の使用例

関数は数式内などで以下のように使用します。 いくつかの例を見ていきましょう。
ABS(numberData)
numberDataの絶対値を返します。
TODAY() - 30
30日前の日付を返します。
TEXT(YEAR(TODAY())) & ""年"" & TEXT(MONTH(TODAY())) & ""月"" & TEXT(DAY(TODAY())) & ""日""
今日の日付を書式”○○年○〇月○○日”にて返します。
IF(AND(MONTH(TODAY()) = 4, DAY(TODAY) > 15), 1, 0)
今日の日付の「月」が4で「日」が15より大きい、すなわち、今月は4月で今日は16日以降の場合は1を返し、そうでない場合は0を返します。
CASE(WEEKDAY(TODAY()),
1, ""日曜日"",
2, ""月曜日"",
3, ""火曜日"",
4, ""水曜日"",
5, ""木曜日"",
6, ""金曜日"",
7, ""土曜日"",
""該当なし"")
今日の曜日を返します。

関数を活用して機能実現や効率化を図ろう!

今回は、Salesforceで利用可能な関数について、その概要とレパートリー、および、使用方法を解説しました。 Salesforceにおいて関数は、項目の計算、情報の取得や加工等、数式を構成する上で演算子と同様にとても重要な要素です。また複雑な処理を単純化する上でも欠かせない機能です。 関数活用は効率化への近道です。関数のレパートリーと機能を正しく把握した上で、機能実現に必要な関数を的確に判断し、関数をフル活用できるようになりましょう。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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