ITエンジニアに必要なスキルは「問題解決スキル」「論理的思考」「ロジカルシンキング」などがあります。
この記事では、今まで3,000人以上のキャリアチェンジを支援してきた当社・株式会社オープンアップITエンジニアが、現役でITエンジニアとして働いている方363人にアンケートを実施し、ITエンジニアとして必要とされるスキルについてランキング形式でまとめたものです。
また、未経験からITエンジニアを目指している方のために、スキルの身につけ方やITエンジニアに向いている人はどんな人なのか?についてもまとめています。
ITエンジニアへの転職やキャリアチェンジを目指している人はぜひ参考になさってください。
【アンケートの調査概要】
- 調査期間:2023年12月7日~12月8日
- 調査機関:アイブリッジ株式会社
- 調査対象:現職のITエンジニアの人363名
- 調査方法:インターネットのアンケートツールを活用した調査
※複数回答可の設問では、回答数の合計が363にならない場合があります。
この記事の目次
【363人が回答】ITエンジニアに必要なスキルランキング
順位 | スキル | 回答数 |
---|---|---|
1位 | 問題解決スキル | 143 |
2位 | 論理的思考 | 129 |
3位 | ロジカルシンキング | 111 |
4位 | コミュニケーションスキル | 97 |
5位 | コンプライアンス | 85 |
6位 | ビジネスマナー | 83 |
7位 | 情報収集スキル | 63 |
8位 | マネジメントスキル | 48 |
9位 | 分析スキル | 47 |
10位 | その他専門的なスキル・知識 | 47 |
上記が必要なスキルの一覧です。では、それぞれのスキルがなぜ必要とされるのかを順に考察していきましょう。
1位:問題解決スキル
ITエンジニアに必要なスキル1位は問題解決スキルで、回答数は143件。全体の13%を占める割合でした。
ITエンジニアにとって、顧客の課題を理解し、最適なシステムを設計・開発・運用することで、顧客のビジネスを成功に導き、社会に貢献するため、「問題解決スキル」は必要不可欠です。
2位:論理的思考
ITエンジニアに必要なスキル2位は論理的思考で、回答数は129件。全体の12%を占める割合でした。
ITエンジニアにとって、「論理的思考」は、複雑なシステムを正確に理解し、効率的な設計・開発・運用を行うために、必要不可欠な能力です。論理的に考えることで、問題の本質を捉え、矛盾のない解決策を導き出すことができます。
3位:ロジカルシンキング
ITエンジニアに必要なスキル3位はロジカルシンキングで、回答数は111件。全体の10%を占める割合でした。
ITエンジニアにとって、「ロジカルシンキング」は、複雑なシステムを正確に理解し、効率的な設計・開発・運用を行うために、必要不可欠な能力です。問題の本質を捉え、矛盾のない解決策を導き出すだけでなく、関係者との円滑なコミュニケーションを実現し、プロジェクトを成功に導くための重要なスキルとなります。
4位:コミュニケーションスキル
ITエンジニアに必要なスキル4位はコミュニケーションスキルで、回答数は97件。全体の9%を占める割合でした。
ITエンジニアにとって、「コミュニケーションスキル」は、顧客やチームメンバーとの円滑な意思疎通を実現し、プロジェクトを成功に導くために、必要不可欠な能力です。技術的な知識を正確に伝え、相手の立場に立って理解し、問題を解決し、チームワークを向上させるために重要な役割を果たします。
5位:コンプライアンス
ITエンジニアに必要なスキル5位はコンプライアンスで、回答数は85件。全体の8%を占める割合でした。
ITエンジニアにとって、「コンプライアンス」は、法令や規則を守り、情報セキュリティを確保し、倫理的な行動をとることで、企業の信頼を守り、社会に貢献するため、必要不可欠な意識です。
6位:ビジネスマナー
ITエンジニアに必要なスキル6位はビジネスマナーで、回答数は83件。全体の8%を占める割合でした。
ITエンジニアにとって、「ビジネスマナー」は、顧客や社内外の人々と信頼関係を築き、円滑なコミュニケーションを実現し、プロジェクトを成功に導くために、必要不可欠な能力です。相手に失礼のない言動を心掛け、時間厳守や適切な服装など、基本的なマナーを守り、チームワークや企業の信頼性を高める重要な役割を果たします。
7位:情報収集スキル
ITエンジニアに必要なスキル7位は情報収集スキルで、回答数は63件。全体の6%を占める割合でした。
ITエンジニアにとって、「情報収集スキル」は、常に最新の技術やトレンドを把握し、自身のスキルアップやプロジェクトの成功に役立てるために、必要不可欠な能力です。情報収集スキルを磨くことで、効率的に必要な情報を見つけ、分析し、活用することができます。
8位:マネジメントスキル
ITエンジニアに必要なスキル8位はマネジメントスキルで、回答数は48件。全体の4%を占める割合でした。
ITエンジニアにとって、「マネジメントスキル」は、チームを率いてプロジェクトを成功に導き、組織全体のパフォーマンス向上に貢献するために、必要不可欠な能力です。技術的な知識だけでなく、リーダーシップ、コミュニケーション、計画、評価など、幅広いスキルを身につけることで、チームをまとめ、目標達成に導くことができます。
9位:分析スキル
ITエンジニアに必要なスキル9位は分析スキルで、回答数は47件。全体の4%を占める割合でした。
ITエンジニアにとって、「分析スキル」は、問題の本質を正確に捉え、最適な解決策を導き出すために、必要不可欠な能力です。膨大なデータを収集・整理し、統計的手法や論理的思考を用いて分析することで、システム開発や運用における課題解決に貢献します。
10位:その他専門的なスキル・知識
ITエンジニアに必要なスキル10位はその他専門的なスキル・知識で、回答数は47件。全体の4%を占める割合でした。
ITエンジニアにとって、「その他専門的なスキル・知識」は、プログラミング言語、データベース、ネットワーク、セキュリティなど、それぞれの専門分野において、高度なスキルと知識を習得することで、より高度な技術開発や問題解決に貢献できるため、重要です。
ITエンジニアに必要なスキルを身につけるには?
ITエンジニアに必要なスキルは上記のとおりです。では、これらのスキルはどうすれば効率よく身につけることができるのでしょうか?主な方法は下記2つです。
- 未経験OKの企業に転職・キャリアチェンジして実地で学ぶ
- スクールに通って資格の取得と合わせて学ぶ
順に解説していきます。
未経験OKの企業に転職・キャリアチェンジして実地で学ぶ
企業の中には前職のスキルや経験を問わず「未経験OK」で雇用してくれるところがあり、入社後に研修や実際の業務の中で、実践的なスキルを身につけることができます。
給料をもらいながら、その職業に必要なスキルや知識を学ぶことができるのは大きなメリットであり、スキルを身につければ即戦力として活躍することも見込めますし、キャリアアップの可能性が広がります。
ただし、未経験OKの企業に転職・キャリアチェンジする際には、自分に足りないスキルが何なのか棚卸しして明確にしておきましょう。
加えて、企業研究をして、その企業が本当に自分に合っているのか、自分の身につけたいスキルを学ぶことができるのかを判断しておくことが重要です。
スクールや通信学習で資格の取得と合わせて学ぶ
もうひとつは「スクールや通信学習で学ぶ」方法です。
スクールでは、プロの講師が体系的にスキルを教えてくれます。また、通信学習では資格取得を前提としたコースやカリキュラムを選ぶことで転職・キャリアチェンジの際に有利な資格も同時に取得できるため、効率よくスキルを身につけるだけでなく「手に職をつける」ことも可能です。
ただし、スクールや通信学習は、スクールの質(カリキュラムの内容や講師の質、対応時間や取得可能な資格の種類など)と、未経験OKの企業と違い費用がかかる点に注意が必要です。
なお、特定の資格によっては国が資格取得を支援する「教育訓練給付金」という補助金制度が適用となり、安く受けられる場合もあります。
※例:スクールなら「Winスクール」「TAC」通信学習なら「ユーキャン」などが代表的です。資格を取りたい方はスクールや通信学習で学ぶことも検討してみましょう。
ITエンジニアに向いている人の特徴
次にITエンジニアに向いている人はどんな人なのでしょうか?同じく現職のITエンジニアの方に聞いたアンケートの結果では、下記のような性格の人がITエンジニアに向いているとの回答がありました。
- 協調性が高いチームワークを大切にする
- 忍耐力が高い・粘り強い
- 冷静・計画的
より詳しくは下記記事で書いていますので合わせてお読みください。
※詳細:ITエンジニアに向いている人の性格・特徴ランキング!【現役ITエンジニア363人が回答】
ITエンジニアに必要なスキルに関するその他の疑問と答え
最後に、その他ITエンジニアに必要なスキルが気になる方がお持ちの疑問について回答します。
ITエンジニアの仕事内容とは?
ITエンジニアは、情報技術を用いて、システム開発、インフラ構築、ネットワーク構築、セキュリティ対策など、様々な業務を担当します。具体的には、顧客のニーズを分析し、システムの設計・開発・テストを行うシステムエンジニア、Webサイトやアプリの開発を行うWebエンジニア、サーバーやネットワークの構築・運用を行うインフラエンジニア、情報セキュリティ対策を行うセキュリティエンジニアなど、多様な職種があります。ITエンジニアは、常に最新の技術を学び、スキルアップを図ることが求められます。
ITエンジニアは未経験から転職・キャリアチェンジできる?
結論、ITエンジニアに未経験から転職・キャリアチェンジすることは可能ですが、しやすい年齢は30歳前までと覚えておくといいでしょう。
これは、20代のうちであれば未経験の職種に転職してからも経験を積んだり勤務する期間が長く、知識やスキルを新たに身につけるスピードも早いためと考えられます。
逆に30代以上の転職となると、実績や経験を重視して見られるようになるため、年齢を重ねるにつれてハードルは徐々に高くなっていきます。
現に、当社が実施したキャリアチェンジに関するアンケートでは、未経験から転職・キャリアチェンジをした人の約8割が「32歳までの間で行った」と回答しています。
ちなみに、「今まで経験した職種と近いジャンルの職種へ転職・キャリアチェンジすること」、「将来のキャリアプランを考えること」で、より成功率をあげられるとの回答もありますので、より詳しくは下記記事をご覧になってみてください。
※詳細:キャリアチェンジとは?転職理由・最適なタイミング・メリット/デメリットを職種別に解説【独自調査】
ITエンジニアに必要なスキルを身に着けて、転職・キャリアチェンジを有利に進めよう
冒頭でも書いたように、ITエンジニアに必要なスキルは「問題解決スキル」「論理的思考」「ロジカルシンキング」などがあります。
事前に身に着けておくことで、未経験から転職・キャリアチェンジした場合でも早く仕事に慣れることができたり、評価・給与があがったりなど、多くのメリットが得られるでしょう。
この記事でご紹介したスキルはすべて現職の方たちが回答したリアルな結果になっていますので、ぜひ参考にしてください。
なお、未経験の職種へ転職・キャリアチェンジを目指している人は「キャリアチェンジとは?」の記事も合わせてお読みください。
キャリアチェンジを経験した人に当社が独自にアンケートを実施し、キャリアチェンジすることのメリット・デメリットやコツなどをランキング形式でご紹介しています。
また、職種ジャンルごとのデータまで幅広くまとめています。具体的に目指したい職種が決まっている人も、「とにかく今の職種をやめてキャリアチェンジしたい」と漠然と思っている人にも参考になると思います。
※詳細:キャリアチェンジとは?転職理由・最適なタイミング・メリット/デメリットを職種別に解説【独自調査】
この記事の監修者・著者
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未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
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