2021/03/17

AWS Cloud9とは?AWS Cloud9の導入方法や使い方を紹介!

 
  

AWS Cloud9とは

AWS Cloud9とはAWS(Amazon Web Service)内にあるサービスのひとつで、ブラウザ上でコードを記述し実行からデバッグまで可能なクラウド上の統合開発環境(IDE)です。 Cloud9にはコードエディタ、デバッガー、ターミナルが含まれており、また様々な言語の開発環境がパッケージ化されているため新たに開発環境を構築する必要がありません。ブラウザ上で構築されているため場所を選ばずどこでも開発できます。 この記事ではAWS Cloud9のメリット、導入方法、使い方、料金について解説していきます。

AWS Cloud9のメリット

ここではAWS Cloud9を使用するメリットについて解説していきます。 AWS Cloud9を使うメリットとしては、ブラウザのみでコードを記述できる、リアルタイムに共同でコーディングできる、サーバーレスアプリケーションを簡単に構築できる、AWSのサービスに直接アクセスできる、新しいプロジェクトを素早く始められるといったメリットがあります。

AWS Cloud9のメリット1:ブラウザのみでコードを記述できる

AWS Cloud9はブラウザのみでコードを記述できるため、簡単に開発環境が構築できます。 自分でソフトやフレームワーク等をインストールしたり管理したりする手間が省けるので、使い方も簡単になっています。またAWS Cloud9にはコードのヒントや補完機能といった、様々な機能が実装されているためエンジニアにとって大変便利な環境となっています。 ブラウザ上で開発できるので、ネット環境さえあれば場所を選ばずどこでも作業ができます。

AWS Cloud9のメリット2:リアルタイムに共同でコーディングできる

AWS Cloud9は複数人が同時に同じファイルに対してコーディングができます。このため共同作業する際、リアルタイムで開発環境の共有ができます。 また、IDE内からチャットもできるため、コーディングしながらお互いにコミュニケーションをとることで進捗状況の確認や報告、指示などがスムーズにできます。

AWS Cloud9のメリット3:サーバーレスアプリケーションを簡単に構築できる

AWS Cloud9を使うことでサーバーレスアプリケーションの作成から実行、そしてデバッグまで簡単にできるようになります。サーバーレス開発に必要な様々なものを使用して開発環境が事前に設定されています。 このため、コードの処理にかかる時間が節約でき、コードの品質の向上に繋がります。

AWS Cloud9のメリット4:AWSのサービスに直接アクセスできる

AWS Cloud9のターミナルを使用することでAWS内の様々なサービスに直接アクセスできます。AWS Cloud9のターミナルにはAWS内の様々なサービスを利用するために必要な権限のあるターミナルが予めついています。 このため、コマンドを実行するだけで簡単にAWS内の様々なサービスを利用できます。

AWS Cloud9のメリット5:新しいプロジェクトを素早く始められる

AWS Cloud9を使うことであらゆるプログラミング言語を使った新しいプロジェクトを素早く始められます。AWS Cloud9内には様々なプログラミング言語用のツールが予め入っています。これにより開発のために必要なツールのインストールや設定の必要がありません。 このため、すぐにコードの記述に取り掛かることが可能です。

AWS Cloud9の導入方法について

続いてAWS Cloud9の導入方法について見ていきましょう。 AWS Cloud9をセットアップするために必要なAWSアカウント及びAWS IAMユーザーを作成し、AWS Cloud9の開発環境を作成する方法について解説していきます。

AWS Cloud9の導入方法1:AWSアカウントの作成

最初にAWSのアカウントを作成する必要があります。以下の手順でAWSのアカウントを作成します。 1.AWSの公式ホームページにアクセスします。 2.サイトの右上に「今すぐ無料サインアップ」または「今すぐサインイン」というオレンジ色のボタンがあるので、これをクリックするとアカウントの作成画面に移ります。 3.画面の指示に従って必要情報を入力していきます。 4.入力を進めていくと「サポートプランの選択」という表題のついた画面になるので自分に合ったプランを選択します。初心者の方、有料のサポートが必要ない方はベーシックプランの無料のプランを選択すると良いでしょう。 これでAWSのアカウントを作成できました。

AWS Cloud9の導入方法2:AWS IAMユーザーの作成

次にAWS IAMユーザーの作成方法について説明します。 AWS IAMユーザーを作成することで1つのアカウントで複数のユーザーがAWS Cloud9を使えるようになります。自分しか使わない場合はAWS IAMユーザーを作成する必要がないので「AWS Cloud9の導入方法3:AWS Cloud9の開発環境の作成」に移ります。 ここではAWSマネジメントコンソールからIAMユーザーを作成する方法を説明します。 1.AWSの公式ホームページからAWSマネジメントコンソールにサインインします。 2.サインインしたらナビバーの「サービス」から「IAM」を選択します。 3.IAMコンソールのナビゲーションペイン(左のメニュー)から「グループ」を選択し、新しいグループを作成します。 4.IAMコンソールのナビゲーションペインから「ユーザー」を選択し、「ユーザーの追加」を選択します。 5.ユーザー名を入力したら「プログラマティックアクセス」と「AWSマネジメントコンソールアクセス」のチェックボックスをオンにします。 6.パスワードを作成し、「アクセス許可」を選択します。 7.追加したいユーザーを選択し、「ユーザーの作成」を選択します。 8.最後のページで画面に従って追加したユーザーにアクセスキーを伝えます。 これをユーザーごとに繰り返します。これでIAMユーザーを作成できました。

AWS Cloud9の導入方法3:AWS Cloud9の開発環境の作成

ユーザーの作成が終了したら開発環境の作成に移ります。 以下の手順で開発環境を作成します。 1.AWSコンソールにサインインします。 2.ナビバーで環境を作成するリージョンを選択します。 3.「Create environment」を選択し、環境の名前を入力し、「Next Step」を選択します。 4.環境の構成画面に移るので開発環境に合わせて調整します。 5.画面を進めていき、「Create environment」を選択すれば開発環境の作成が完了します。

AWS Cloud9の使い方

AWS cloud9の導入ができたら次は、具体的な使い方について解説します。 主な使い方としてはファイルやターミナルの作成、プレビュー画面の閲覧、ファイルの共有があります。それぞれの使い方について解説していきます。

AWS Cloud9の使い方1:ファイルやターミナルの作成

使い方の1つ目としてファイルやターミナルの作成の仕方について解説します。Cloud9の開発環境の画面構成としては左側にファイルやフォルダの一覧が表示されます。右側には作業中のファイルやターミナルが表示されます。 ファイルを新たに作成する方法は、ファイルやフォルダの一覧が表示されているところを右クリックして「New File」を選択するか、作業中のファイルが表示されているところの丸印のついた+ボタンをクリックして「New File」をクリックします。 ターミナルを新たに作成する方法としては、作業中のファイルが表示されているところの丸印のついた+ボタンをクリックして「New Terminal」をクリックします。

AWS Cloud9の使い方2:プレビューの閲覧

使い方の2つ目はプレビューを閲覧する方法です。コードを見ながらコードの記述ができるので誤りやバグに気づきやすく修正しやすくなります。 プレビューを閲覧する方法は、プレビューを見たいファイルを右クリックして「Preview」をクリックします。

AWS Cloud9の使い方3:ファイルを共有する

使い方の3つ目はファイルを共有する方法です。以下の手順でファイルを共有します。 1.Cloud9の開発環境の画面の右上「Share」という文字をクリックします。 2.「Share this environment」という見出しのダイアログが開かれるので、その下にある「Invite Members」というところに追加したいユーザー名を入力し、「Invite」をクリックします。 これでファイルを共有したいユーザーの登録ができました。

AWS Cloud9の料金

AWS Cloud9の課金システムとしては、使った分だけ料金が発生する従量課金制となっています。ただし1年間は無料利用枠というものがあるので、無料利用枠の範囲内でcloud9を利用する場合において1年間無料で利用できます。 なお無料利用枠についてはAWS公式サイトに目安があるので調べてみてください。またAWSの月額料金を計算してくれるツールもあるので、料金がいくらかかるか知りたい方は参考にしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

今回はAWS Cloud9のメリット、使い方、料金について解説しました。 AWS Cloud9は開発環境の構築が簡単で、システムの使い方も分かりやすく使いやすいといった特徴があります。 皆さまも、AWS Cloud9を使った開発で使いやすさを体験してみてはいかがでしょうか。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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