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ソフトウェアエンジニアとはどんな職種?
ソフトウェアエンジニアとは、プログラミングやアプリケーションのソフトウェアの設計を担当する職種のことです。パソコンやスマートフォン、家電が普及し、ソフトウェアエンジニアは豊かな暮らしに必要不可欠な存在として活躍の場が広がっています。近年ソフトウェアエンジニアの仕事は、将来性が期待される仕事として注目を集めています。さらに平均給与も他のITエンジニアより高めですので、就職を希望する人も多くなっています。
ソフトウェアエンジニアの将来性
企業ではWebやネットワークなどのIT技術を利用していて、業務系システム・インフラ系のソフトウエアエンジニアの需要が高くなっています。通信キャリア、Web、仮想化、クラウド関連などのネットワークやサーバを扱うソフトウエアエンジニアも需要が増えています。IT技術の進展により、あらゆる業種で業務のIT化が進むので、ソフトウエアエンジニアの将来性は期待できます。
ソフトウェアエンジニアの仕事はきついのか
ソフトウェアエンジニアの仕事は、きついと考える人も少なくありません。ただし、勤務する会社や雇用形態などに大きく左右されます。実際の体験談として多いのは、社内SEやWeb系のエンジニアは大手SIerに比べるときつくないというものです。ただ同じ仕事でも、きついと感じるかどうかは本人の性格にも左右されます。残業が少なく、業務内容が穏やかでプライベートも確保したい人は、採用情報や待遇などを参考にするといいでしょう。
【年齢・企業規模別】ソフトウェアエンジニアの平均年収4つ
ソフトウエアエンジニアの平均年収は、年齢および企業規模により異なります。ソフトウエアエンジニアとして経験と実績の少ない20代前半は年収が他業種程度ですが、年齢が上がり、経験を積んで実績ができると年収が他業種より高くなります。企業規模による年収の違いは、大企業のソフトウエアエンジニアの方が中小企業より高い傾向があります。
1:20代
20代前半のソフトウエアエンジニアは経験も実績も無いので、平均年収は約340万円で、20代後半になり経験を積んで、スキルが上がると平均年収が約440万円まで上がります。20代の内に、講習会とか研修会に積極的に参加して自己啓発を進め、スキルを上げる努力をすることで更に平均年収が上がります。
2:30代
30代のソフトウエアエンジニアは、スキルもかなり上がってきて、IT業務の実績も積んでいるので平均年収が500万円を超えてきます。30代後半では、ソフトウエアエンジニアの平均年収は約540万円になります。部下をもって、後進を指導する立場になると会社から信頼されて、平均年収がさらに上がることが期待できます。
3:40代以上
ソフトウエアエンジニアは40代以上になると、個人のスキルや会社の規模などによって年収に差が出てきます。ソフトウエアエンジニアも組織の責任者になり、部下を指導する立場になります。40代以上のソフトウエアエンジニアの平均年収は、約600万円まで上がります。
4:企業規模別の平均年収
企業規模によりソフトウエアエンジニアの平均年収が変わります。企業規模を、社員数100人未満、100から1000人未満、1000人以上に分類すると、平均年収は、社員数100人未満で約480万円、100人から1000人未満で約530万円、1000人以上で約610万円になります。
ソフトウェアエンジニアの年収が高い理由
ソフトウエアエンジニアの年収が平均より高い理由は、企業においてIT関係の業務が増加しているのに対して、IT人材の供給が追い付かず、人材不足になっているからです。ソフトウエアエンジニアは、専門分野であり、高度なスキルが要求され、簡単に参入できない分野で、企業にとって必要な業務なので、高い年収を払っても、人材を確保したいと思われています。
ソフトウェアエンジニアの仕事内容3つ
ソフトウェアエンジニアの仕事内容は、多岐にわたります。ここからは、詳しい仕事内容を紹介していきます。特にソフトウェアエンジニアを含めたITエンジニアに憧れを抱いている場合は、他のエンジニア職との違いを鮮明にしておくと、志望動機や企業選びに役立つでしょう。さらに、ソフトウェアエンジニアの仕事は一般的なイメージとは違うことも少なくありません。正しく理解することで、就職後のギャップも無くなるでしょう。
1:要件定義
要件定義は、顧客とのコミュニケーション能力とシステムの知識が求められるソフトウェアエンジニアの大切な仕事です。具体的には顧客の要望を参考にして、どのような機能を付けるか、どこまでの業務をシステム化するのかを決めていきます。この時にハードウェアやOSなどの動作確認も行っていきます。またITの知識が少ない顧客も多いため、ニーズを細かく確認しながら進めていくことが求められる仕事です。
2:基本設計
基本設計は、画面の見た目や帳票のサンプルなどを制作していくソフトウェアエンジニアの仕事です。ソフトウェアエンジニアは、システムをどんな画面にするのか、データベース設計、外部システムとの連携をどうするのかなどを決めていきます。この時に大切なことは、要件定義で決まった内容をベースに基本設計を進めていくことです。またソフトウェアエンジニアには、顧客が使いやすいようにデザインをしていくことが求められます。
3:運用・保守
ソフトウェアエンジニアは、運用や保守の仕事も担当します。ソフトウェアエンジニアはシステムを作るだけでなく、データベースの操作や定期メンテナンスやトラブル対応の仕事も担当します。さらにプログラマーが多忙な場合は、ソフトウェアエンジニアがプログラムのバグの改善を直接行うこともあります。またソフトウェアエンジニアは保守エンジニアと協力しながら、システムに不具合があった時に調査や改善を担当することも多くなっています。
ソフトウェアエンジニアに必要なスキル5選
コミュニケーション能力、開発言語の知識、論理的思考力、プログラミングスキルと開発媒体の知識の5つのスキルがソフトウエアエンジニアに要求されます。これらの知識とスキルを身につけて、キャリアを積むことで、企業においてソフトウエアエンジニアとして高い評価を得ることができます。
1:コミュニケーション能力
ソフトウェアエンジニアは、コミュニケーション能力が求められる仕事です。具体的には顧客の要望を聞き取り、ソフトウェアの設計に活かしていく必要があります。さらに、顧客のニーズにあった提案をしていくことも大切です。ソフトウェアエンジニアには、聞く力と説明する力の両方が求められます。そのためITの知識だけでなく、人との付き合いをスムーズにする力も求められます。対話力を身に付けておくといいでしょう。
2:開発言語の知識
開発言語の知識は、ソフトウェアエンジニアに必須なスキルです。C++やJavaなどのプログラミング言語は、ソフトウェアエンジニアは当然理解しているものだとして話が進んでいきます。そのためソフトウェアエンジニアを目指す場合は、開発言語を勉強する必要があります。未経験OKの求人であっても、入社後に研修などで学ぶ場合が大半です。早く活躍したい場合は、独学や専門学校などで開発言語を学ぶといいでしょう。
3:論理的思考力
ソフトウェアエンジニアには、論理的な考え方が求められます。ソフトウェアエンジニアに求められるプログラム言語を組むことに直結するスキルのため、普段から物事を順序立てて考えることが大切です。論理的思考力は、1日で身に付くものではありません。本を読んだり、トレーニングを積んだりして、論理的思考力を習得していくといいでしょう。具体的には、結論から述べることやロジックツリーを書いて考えていくことが大切です。
4:プログラミングスキル
プログラミングは、ソフトウエアエンジニアに必要なスキルです。開発するソフトウエアによって、ソフトウエアエンジニアは適切なプログラム言語でソフトウエアを開発します。プログラミングスキルがあれば、企業で利用しているソフトウエアに不具合が発生したときに、不具合を素早く見つけて素早く対処できるので企業内の信頼が増します。
5:開発媒体の知識
ソフトウエアエンジニアには、WindousやMac OS、Linux等の開発媒体に関する知識が要求されます。ソフトウエアの実装のためには、OSなどの開発媒体の知識が必須です。最近は、UNIXを使用することも多く、ソフトウエアエンジニアに要求される開発媒体が増えています。
ソフトウェアエンジニアには文系でも就職できる?
ソフトウェアエンジニアには、文系でも就職できます。文系でも適性がある優秀な人は、企業が積極的に採用します。特に挑戦する気持ちが強い人や勉強することが好きな人は、ソフトウェアエンジニアに向いている可能性が高いです。文系だからとソフトウェアエンジニアになる夢を諦めずにチャレンジすることも大切です。近年では、文系歓迎のソフトウェアエンジニアの募集も多くなっています。募集要項を確認してみるといいでしょう。
ソフトウェアエンジニアに未経験から転職するポイント
ソフトウェアエンジニアに未経験から転職するポイントは、未経験OKの求人を積極的に探すことです。さらに未経験でも素直に知識を吸収するポジティブさがある人は、採用されることも多くなっています。ただソフトウェアエンジニアの仕事は学ぶことが多く、若い人材を求めることが多いです。そのため35歳以上で未経験では採用される可能性が低くなりがちです。ソフトウェアエンジニアを目指す場合は、なるべく早くチャレンジすることをおすすめします。
将来性も期待できるソフトウェアエンジニアを目指そう
企業においてAIやITが業務の中に入り込み、ソフトウエアエンジニアが不在では企業活動を円滑に進めることが出来ない時代になっています。ソフトウエアエンジニアは需要に対して供給が追い付かず人材不足の状態です。今後、ますます、この傾向が激しくなり、ソフトウエアエンジニアが優遇される時代になると考えられます。ソフトウエアエンジニアを目指して、スキルを磨くようにしましょう。
この記事の監修者・著者

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未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
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