転職に成功しやすいミドル世代のエンジニアの特徴8つ|成功させる方法も紹介

 
  

ミドル世代におけるエンジニアの転職事情


以前と比べて転職に関するハードルが低くなった昨今、IT業界での転職を考えているミドル世代のエンジニアも増えています。ミドル世代のエンジニアを対象にした中途採用の求人も増えているため、今後もミドル世代の転職は増加するでしょう。

この記事では転職に成功しやすいミドル世代のエンジニアの特徴とともに、ミドル世代が転職を成功させる方法についてもご紹介します。

ミドル世代とは

ミドル世代とは、一般的に35歳から54歳までを指し、55歳以上はシニア世代と呼ばれます。

しかし、転職市場におけるミドル世代の定義は曖昧であり、30代前半から50代後半までミドル世代として扱われる場合もあります。何歳から何歳までをミドル世代と定義するかは求人媒体によって異なるため、転職サイトやエージェントに登録する際は確認しておくのが無難でしょう。

ミドル世代の需要はあるのか?

IT業界は体力勝負といわれており、40歳を過ぎてエンジニアとして活躍するのは難しいとされています。「エンジニアは35歳が定年」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、ミドル世代の需要は年々高まっています。ミドル世代の需要が高まっている背景には、急速に進化するIT環境と労働力人口の不足が挙げられます。

少子高齢化が進み、労働力の担い手となる若年層の人口が減少していくため、ミドル世代に対する需要はますます高まります。

転職に成功しやすいミドル世代のエンジニアの特徴8つ


近年ミドル世代のエンジニアの求人は増加しており、30代を過ぎてから転職を果たす人も少なくありません。しかし、ミドル世代のエンジニアの需要が増えているとはいえ、誰でも簡単に転職が決まるとは限りません。

どのような特徴を持った方が、希望通りの転職を果たせるのでしょうか。転職に成功しやすいミドル世代のエンジニアの特徴8つについてご紹介します。

1:即戦力としての確かなスキルが備わっている

即戦力として活躍できることは、ミドル世代が転職するうえで大きなアドバンテージとなります。

IT業界に限った話ではありませんが、将来性を見極めて採用する新卒採用とは違い、中途採用では即戦力として活躍できる人材が求められます。ミドル世代であれば、なおさら即戦力としての活躍を期待して採用します。

基本情報技術者試験やオラクルマスター等のIT関連資格を持っていることも、スキルが備わっていることの証となるため、転職市場でアピールできる材料になるでしょう。

2:仕事観が明確である

エンジニアに限らず転職に成功する人は自身の仕事観が明確になっています。キャリアを形成していくうえでどこを目指すのかをはっきりさせることで、今やるべきことが見えてきます。

また、仕事におけるキャリア形成以外にも、結婚や出産、育児など仕事以外の要因も影響します。特に人生の岐路に差し掛かるミドル世代であれば、トータルでのライフプランも踏まえたうえでキャリアを設定していく必要があります。

3:エンジニアとしてのキャリアが豊富である

ミドル世代の転職市場において、豊富なキャリアを有していることは大きなアドバンテージとなります。中途採用において、戦力になるか判断する材料としてエンジニアとしての経験年数を確認されます。

開発や運用などの業務を長年こなしており、エンジニアとしてのキャリアが豊富であるほど会社に貢献してくれる可能性が高まります。プロジェクトマネージャーとしてチームを率いた経験があれば、なおさらプラス評価になります。

4:柔軟性な思考を持っている

転職に失敗する人によくある事として、前の会社ではこうだったからここを改善すべきなどと以前所属していた組織のやり方を持ち出してしまうことです。

経験のあるミドルほど、以前のやり方に固執してしまう傾向にあります。このようなことをすると、同僚や上司から疎まれる存在になってしまうことがあります。職場での人間関係がうまくいかなくなると、仕事に影響が出るため注意が必要です。

ミドル世代が転職するうえで、柔軟な思考を持って新しい環境になじみ、周りと協調性をもって仕事を進める姿勢が大切になります。

5:専門性に加え現場力が高い

エンジニアは一人で黙々と仕事をしていると思われがちですが、エンジニアの仕事にはコミュニケーション能力が求められます。チーム内での意思疎通や顧客との折衝など、社内外問わずコミュニケーションをとる場面が頻繁にあります。

コードを書く能力は求められますが、それに加えてチームで協調して作業するためのコミュニケーション力など現場力が求められます。転職市場では、専門性に加え現場力も評価の対象になっています。

7:謙虚であり人間性が高い

転職する際の面接で見られるのが、応募者の人間性です。これはIT業界に限った話ではありませんが、社内で同僚や上司と協力して仕事を進めていくうえで、人間性の高さは仕事をするうえで重要な要素の一つとなります。

過去の実績や栄光を自慢したい気持ちは抑え、あくまで謙虚な姿勢を貫きましょう。

8:マネジメントスキルがある

企業がミドル世代に求める能力は、ITの専門性だけではありません。ミドル世代であればエンジニアとしての能力に加え、組織を引っ張っていくマネジメントスキルも求められます。

採用側はミドル世代に対して、単にエンジニアとして仕事するだけでなく、プロジェクトチームのリーダーとして組織を引っ張っていくポジションでの活躍を期待しています。前職でチームを率いた経験があれば、転職市場ではプラスに評価されやすくなります。

ミドル世代のエンジニアの転職を成功させる方法


ミドル世代のエンジニアは市場から必要とされている存在ですが、実際に転職を成功させるためには何をしたら良いのでしょうか。

ミドル世代のエンジニアが転職を成功させる方法として、「転職市場における自身の価値を分析すること」と、「転職市場における自身の価値を分析すること」の2つがあります。ここでは、その2つの方法について説明します。

転職市場における自身の価値を分析する

転職を成功させるには、自身の市場価値を客観的に分析することが必要です。ミドル世代であれば、これまでの人生で様々な経験をしているため、まずは経験を振り返ってみましょう。

これまでの職務経験を棚卸しして、自分の強みが何かを明確にし、それをどのような環境でどのように生かせるか、客観的な視点を持って分析しましょう。

情報収集を正しく行う

転職活動を進めていくうえで、必要な情報を正確に集めることはとても大切です。情報収集の方法を間違えると、根拠のない情報をあてにして間違った方向に動いてしまうリスクがあります。

インターネットが発達した現代、簡単に大量の情報にアクセスすることができます。しかし、根拠のないでたらめな情報や古くなって鮮度が落ちた情報など、参考にすべきでない情報が大量にあふれています。

情報の根拠を確認する、信頼できる媒体から情報を得るなど情報収集を正しく行う必要があります。

ミドル世代の転職での情報収集の方法


有益な情報を獲得するための手段として、信頼できる人からの口コミが挙げられます。インターネットが発達した現代において、信用できる人からの口コミは重要な情報源になります。

同じ会社で働く同僚や上司、近い業界にいる友人など、信用できる方からの口コミはインターネット上の情報よりも信用度が高くなります。

転職エージェントを活用する

転職エージェントを活用すると、効率的に転職活動を進めることができます。

登録するサイトや担当のエージェントによっても異なりますが、求人票の紹介から履歴書、職務経歴書の添削、面接練習まで無料で手伝ってくれるエージェントもいます。

転職活動を始めたいけど何をしたらいいかわからないという人は、まずエージェントに登録して転職に関するアドバイスをもらいましょう。

エンジニア・ミドル世代の転職サイトを活用する

転職サイトは数多くありますが、サイトによって強みにしている分野が異なります。

30代、40代のハイキャリア層には「enミドルの転職」や「ビズリーチ」といったミドルの転職に強みを持ったサイトがおすすめです。

エンジニアの求人に絞って探す方には、経験者向けの求人に特化した「レバテック」や、未経験の求人も多数紹介している「DYM」といったITに特化したサイトがおすすめです。

履歴書や職務経歴書を添削してくれたり、業界別の無料セミナーを開催していたりする転職サイトもあるため、そうしたサービスを有効活用して転職活動を有利に進めましょう。自身の年齢やこれまでの職歴など、自分の求めている条件に合った転職サイトに登録して、存分に活用しましょう。

併用もおすすめ

転職エージェントや転職サイトを併用するのもおすすめです。

東京都内や大阪、福岡といった大都市では、多くの転職エージェントや転職サイトが活動しているため、求人の数も地方と比べて種類が豊富です。

自分の求めている条件に合った求人を見つけるためにも、複数の転職エージェントや転職サイトに登録してそれぞれのオファーに目を通し、待遇を比較しましょう。

ミドル世代の転職で気を付けたい点5つ


ミドル世代のエンジニアの求人は増加しており、一昔前と比較しても転職しやすい環境になりました。しかし、誰でも簡単に希望通りの転職ができるわけではありません。

ミドル世代ならではのスキルや経験を評価してもらい転職を成功させるために、気を付けるべき点を5つほどご紹介いたします。

1:自分のスキルをしっかり言語化する

履歴書や職務経歴書には成果物や資格、職歴を記載する欄が設定されており、スキルのアピールに有用です。しかし前職での成果や実績について、どのようなスキルを活かしたのかを言語化するのは簡単ではありません。

自分の持っているスキルについて客観的な視点で分析し、可能であれば上司や同僚のフィードバックを得ながら、自分の強みとなるスキルをしっかり言語化しましょう。

2:自分の価値を把握する

「あなたの価値は何ですか?」と聞かれて即答できる人は多くありません。しかし、自身の価値をきちんと伝えることができなくては、企業の採用担当者に自分をアピールするチャンスを失ってしまいます。

自分自身の価値をしっかり相手に伝えるために、まずは自分自身の強みは何なのかを自らが把握する必要があります。まずは自分の強みだと思うことを書き出し、客観的な視点で自分の価値を把握しましょう。

3:横柄な態度をとらないようにする

企業によっては面接官が自分より年下というケースもあります。そのため、つい見下した態度になってしまう方もいます。

面接官は「この人と一緒に働いていけるか」という観点で合否を決めるため、応募者にどんなに優れたスキルがあっても態度が悪ければ落とされてしまいます。たとえ面接官が自分より年下であっても、横柄な態度をとってしまわないように気を付けましょう。

4:希望条件を上げすぎないようする

前職で高いポジションに就き、それなりの収入をもらっている方の場合、前職以上の待遇を求めると採用側からは高望みをしている人だと見られてしまいます。

自分のキャリアに誇りを持つことは悪いことではありませんが、希望条件を上げすぎると企業側も採用をためらう可能性が高くなります。希望条件を高めに設定しすぎず、高くても前職と同水準の待遇を希望するに留めておきましょう。

5:否定的な転職理由を述べない

転職理由を聞かれた際、「給与が低かった」「自分のやりたいこととは違った」などと否定的な理由ばかりを答えるのはNGです。入社しても嫌なことがあったらすぐに退職するのではないか、と懸念を持たれてしまいます。

面接で転職理由を聞かれたら、「〇〇に挑戦したい」「キャリアアップしたい」など前向きな理由を答えましょう。

ミドル世代のエンジニアが転職する理由7つ


終身雇用の概念が崩れ転職のハードルが低くなった昨今、30歳を過ぎたミドル世代のサラリーマンの中にも転職を考える方が増えてきました。

仕事にも慣れ、高いポジションにいるミドル世代のエンジニアがなぜ転職を考えるのか、主な理由について説明していきます。

1:キャリアアップのため

エンジニアに限らず、どの業界でもキャリアアップを目指して転職を希望するミドル世代は多いです。特にエンジニアは専門性が高い仕事のため、さらなるキャリアアップを目指して転職を考える人も少なくありません。

IT業界では、下流でコーディングやシステム運用をやっているプログラマーが、要件定義や外部設計の仕事を求めて転職を目指すのもキャリアアップの一例です。また、現場での開発からITコンサルを目指して転職を目指す方もいます。

2:給与に対する不満

30代におけるエンジニアの平均年収は約490万円です。同世代における全職種の平均年収は約360万円なので、エンジニアの給与は高額であると言えます。

しかし専門的なスキルが必要とされ、激務な割に給与が低いと感じる方が多く、給与に対する不満を理由に転職を考えるミドル世代のエンジニアは多いでしょう。

3:個人的な事情

実家に帰らなくてはならなくなった、体調に問題があるためフルタイムでは働けなくなった、など個人的な事情から転職を考える方もいます。また、結婚や出産、子育てといった事情も大きく影響してくるでしょう。

その場合は、自分のライフスタイルに合った求人を探すことが大切です。時間的な制約があるのであれば、正社員にこだわらず契約社員や嘱託社員といった道を考えるのも選択肢の一つになるでしょう。

4:社風に対する違和感

志望動機の一つとして、社風にマッチしたからとアピールする方は多いですが、反対に社風に合わなかったために転職を考えるというケースも往々にしてあります。

「体育会系の雰囲気だった」「上下関係が厳しい」など、働いてみて違和感を覚えるケースも少なくありません。

就職や転職を考える際には、会社の社風に納得できるかをよく考えてみましょう。

5:人間関係における悩み

人間関係における悩みは、どのような業界・業種にも存在します。

同僚や上司と意見が合わないという社内での人間関係の悩みから、取引先に無理な条件を突きつけられて飲まざるを得ないという社外の人間関係の悩みまで、様々なパターンがあります。

6:会社の将来性に対する不安

会社の将来性に不安を感じて転職を考える方もいます。将来性がない会社を判断する基準は多数ありますが、代表的なものでは離職率の高さ、退職金制度が十分ではない、といった内容が挙げられます。

将来性のない会社では給与や休日などの待遇が悪く、ほかの社員も将来性に不安を感じて次々に退職する傾向にあります。

7:労働条件に対する不満

勤務時間や休日、昇進といった労働条件に対する不満を感じて転職を決意するケースも少なくありません。

エンジニアの業務は専門性が高く、エンジニア以外の人では対応できない仕事をたくさん抱えています。そのため、トラブルが起きれば自分で対応するしかなく、長時間労働や休日出勤を強いられるケースも発生します。

また、成果を残していてもポジションに空きがないためになかなか出世ができないという不満を持つ方もいるでしょう。こうした環境や待遇に不満を持ち、転職を考えるエンジニアもいます。

ミドル世代のエンジニアの転職を成功させる方法や気を付けたい点を知ろう


ミドル世代のエンジニアが転職を成功させる方法や、気を付けるべき点についてご紹介しました。

ミドル世代の方が初めて就職活動をした十数年前とは、市場の状況や企業の採用を取り巻く環境も大きく変化しています。現在転職を考えているミドル世代の方は、これらの内容を頭に入れて情報をアップデートしたうえで、転職活動に臨むようにしましょう。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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