2021/04/23

Salesforceに何故ETLが必要なのか?その理由と利用シーンについて解説!

 
  

ETLとは何か?システム間でデータ連携するための便利なツール

データ加工やシステム間のデータ連携、データ統合などに利用されるETL、最近ビッグデータ解析の世界で注目されつつあります。DXやIoTを扱うエンジニアの方には非常にメジャーなツールではないでしょうか? 実は、ETLはCRMであるSalesforceにも重要なツールであり、Salesforceの利用を拡大すればETLは必ず必要になるでしょう。 それではそもそもETLとはどんなツールなのでしょうか?ここではETLの解説と利用するメリットについて解説します。

ETLとは?データ連携にはとても重要なツール

そもそもETLとはそもそもどんなツールなのでしょうか? ETLとは、データ抽出(Extract)、データ変換(Transform)、データのロード(Load)の略、端的に言えばデータを加工するためのツールです。 例えば定期的にAというシステムのDBのデータをBというシステムのDBに転送するとします。AとBのDBの種類は違い、さらにAからBに移動するデータは3つのDBのデータを加工してBに移動する必要があるとします。この場合、皆さんどうされますか? PythonとShellなどでデータ加工や転送することは可能ですが、その場合高いスキルと長い開発期間を必要とします。そこでこれらを簡単に実現するためにあるのがETLです。 ETLを使い、Aシステムからデータを読み込み(Load)、加工、結合し(Extract)、Bシステムに格納(Load)することで、両システム間の要件を満たすことが可能となるわけです。

最近はDXやIoTの分野で多用されるETL

ETLは最近、多くの分野で利用されています。その一つがDXやIoT分野です。 DX、IoTの分野では多くのシステムやデバイスからデータ収集し、結合、BIツールに渡すなど、データ授受と加工が重要な要素となります。当然、開発スピードや導入後の正確性、安定性なども求められます。 Python等による開発でも解決はできますが、開発スピードや正確性、安定性などを考えると専用ツールに優位性があることから、現在では重要なツールになっています。

ETLのメリットは?

DXやIoTなどで利用拡大がすすんでいるETL、それでは利用するメリットはいったい何でしょうか?利用するメリットは3つあります。 ここではETLを利用する3つのメリットについて解説します。

メリットその1:開発スピードの向上

ETLを利用する1つ目のメリットは、開発スピードの向上です。 先にもお話ししたとおり、システム間のデータ連携、加工するには開発言語を利用して対応することは可能ですが、プログラムするための高い専門知識と長期の開発時間を必要とします。また外部に委託した場合、高額な開発費用も必要となってしまいます。 ETLはこういった専門性や開発時間を極力排除し、短期間で構築が可能です。ETLの多くはノンコードで利用できます。 また、あらかじめアプリケーションの接続インターフェースやデータ加工用のモジュールが準備されており、利用ユーザはこれらをノンコードで組み合わせることで簡単にツールを作成出来ます。 これにより、専門家がいなくとも簡単に短期間で必要となる接続アプリケーションが構築できるわけです。

メリットその2:開発品質の向上

2つ目のメリットは開発するアプリケーションの品質を向上出来る点です。アプリケーションを構築する際、一番気を付けるのが品質面です。いくら早く構築できてもバグだらけでは意味がありません。 開発言語を利用してイチから構築する場合、不具合発生のリスクがありますし、発生させないようにするためエンジニアには高い技術力と開発時間が必要になります。 多くのETLにはあらかじめ接続用インターフェースなどの標準モジュールが準備されているものが多く、これらをノンコードで組み合わせることで開発できます。すなわちモジュール部分はETLメーカー側で既に検証が終わっており高い品質が保証されています。 また組み合わせ時も標準のツールを使って構成しますので、こちらも高い品質を保ちやすくなっています。ETLの標準モジュール、GUIを利用することで、利用者は比較的高い品質のアプリケーションを開発できるわけです。

メリットその3:運用性向上

3つ目のメリットは開発したアプリケーションの運用性を向上できる点です。 アプリケーションは導入するまでも大事ですが、導入後の運用性も非常に重要です。安定稼働させることも重要ですが、要件変更などに合わせ随時アップデートしていくことも運用時の重要な要素となります。 プログラミング開発の場合、コードの内容が開発者の考え方によって大きく異なることが多く、開発者がいなくなると途端に誰もメンテナンスできなくなることが多くあります。 ETLの場合、ノンコード、標準的なツールで開発する為、視覚的に分かりやすく、開発者によって内容に差が出にくいことから、担当者が変わった場合でも運用性は維持しやすくなります。 よって、ETLで開発したツールは汎用性を保つことが出来るため、高い運用性を維持できると言えます。

SalesforceにETLが必要な理由は?

DXやIoTなどシステム連携において利用拡大が進んでいるETL、それではSalesforceにETLは必要なのでしょうか? 答えはYESです。 ポイントは、「外部システムとのデータ連携」にあります。その理由について解説していきましょう。

ポイントは外部システムとのデータ連携

SalesforceにETLが必要な理由、そのポイントは「外部システムとのデータ連携」にあると言えます。 SalesforceはCRM、顧客情報、営業情報を管理するための仕組みです。営業部門の情報のみで運用を行っている段階ではETLなど必要ないのかもしれません。 しかしながら会社の業務は営業部門だけで成り立つわけではありません。技術部門、製造部門、運用部門、管理部門など多くの部署の連携で成り立っており、この間で多くの情報のやり取りがなされます。 情報連携があるということは、CRMであるSalesforceと技術部門の設計情報、製造部門の製造実績情報、運用部門の障害情報や、管理部門の人事情報など、いずれは他部署システムとの連携が必要になってくるはずです。 こういったシステム連携を行う際、データを読み出し、加工、相手先に送信する為、ETLは欠かせないツールとなってくるわけです。

これからはDXやIoTとの連携にも利用される

また、DXやIoTとの連携にもETLは必要となってくるでしょう。昨今では、企業内でのDXやIoTによる業務改革が進められており、Salesforce上の情報もDXで利用するデータウェアハウスとの連携が必要なることが考えられます。 また、販売現場では電子タグやタブレットなどIoTデバイスも利用され始めており、Salesforceとの連携も必要となってくるでしょう。IoTデバイスからデータを収集し、Salesforce側に格納する際にもETLは非常に便利なツールになります。 ETLツールは、これから利用拡大するDXやIoTとの連携においても必要なツールになってくるでしょう。

Salesforce対応のETLも多数あり

また、Salesforceで利用することを想定し、Salesforceとの接続インターフェースモジュールを搭載したETLも多数販売されています。 また、Amazon AWS や Microsoft Azure など主要なクラウドでもSalesforceとの連携モジュールを備えるなど、メジャークラウドのETL機能でもサポートするサービスが出てきているほど、Salesforceとのデータ連携の需要は増えてきています。 今後、Salesforceと他システムとの連携、およびこれによるETL利用はさらに高まることでしょう。

ETLはSalesforceの必須アイテム

SalsforceにとってETLは必要かです。 DX自体が到来した今、各システム間での連携は必須であり、Salesforceも同じことが言えるでしょう。また、DXが加速するにあたりその需要はさらに加速していくことでしょう。 Salesforceが早く、安定して他システムとの連携を図るためにはETLを利用することは必須事項と言えるでしょう。Salesforceに対応したETLは多く販売されていますので、これを機にETLを選定してみてはいかがでしょうか。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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