2022/02/16

Salesforceの「Chatter」とは?基本的な機能と特徴、注意点を併せてご紹介します!

 
  

Chatterとは?

Salesforceが提供する「Chatter」とは、簡単に説明すると、ビジネス版のSNSのようなものになります。 SNSでよく知られている「Facebook」や「Twitter」と似ている点もありますが、どちらかというと、同じくビジネス向けSNSとして知られている「Slack」に、より似ています。 Chatterでは、トピックやメンションを利用し、同じSalesforce組織内の人々とコミュニケーションを取れる点などが、Slackにより似ている理由として挙げられます。 Chatterを利用することで、迅速な情報共有が部門を超えて行えるようになり、生産性の向上が見込めます。Chatterは他のSNSと似た機能を持っていますが、もちろん独自の特徴というものがあります。

Chatterの特徴

Chatterの特徴として挙げられることは、同じSalesforce組織内の従業員や、パートナーしかフォローできないという点です。 これにより基本的に「知っている人」のみをフォローすることになるので、より緊密な関係を築けるようになります。

Chatter独自の機能

Chatterには、ほかのSNSとは異なった独自の機能が3つあります。 それは、「ファイルのフォロー機能」と「レコードのフォロー機能」、そして「グループへの参加」の3つです。それぞれ順番に紹介していきます。

ファイルのフォロー機能

Chatterの中でも独自性の高い機能として挙げられるのが、人以外をフォローすることができる、という点です。その中の一つが「ファイルのフォロー機能」になります。 これは、Salesforce上にアップされているファイルをフォローすることで、そのファイルが更新されたときに通知が来るようにできる機能です。これにより、更新された情報を見逃す危険性が減り、それに付随したミスを減少させることができます。

レコードのフォロー機能

このレコードのフォロー機能も、人以外をフォローすることができるという、Chatter独自の機能のひとつです。 ここでいう「レコード」とは、Salesforceの取引先や商談など、様々なオブジェクトの中で、「会社名」や「電話番号」などの情報を一つにまとめたデータのことを指します。 このレコードをフォローすることで、取引先の責任者の変更や商談の金額の変更など、レコードにまつわる様々な情報を、自分のChatterフィードに表示させることができるようになります。 また、レコードに「投稿」することもでき、レコードの情報に誤りがあった場合や、レコードの情報について担当者に質問したい場合に利用できます。

グループへの参加

ChatterではFacebookのグループ機能と同じように、グループに参加することができ、グループに所属しているメンバー同士で関心がありそうなことについて投稿し、会話するといったことができます。 後述しますが、SalesforceのChatterには、基本的に公開設定を自分で操作することが不可能となっています。しかし、このグループ機能には公開設定があり、非公開グループにすることで、投稿をグループ内のメンバーのみに見えるようにすることができます。

Chatterの注意点

ここまでChatterの特徴と機能についてご紹介してきましたが、ここからはChatterを利用する前に知っておくべき注意点についてご紹介します。 今回ご紹介するChatterの注意点は、「公開設定が不可能である」「レコードのフォロー機能についての注意」、そして「1対1のチャットが利用できない」という3点になります。それぞれ順番に紹介していきます。

公開設定が不可能

このページでご紹介した「グループへの参加」の箇所でも書きましたが、Chatterでは、基本的に公開設定を自分で操作することが不可能になっています。 少し複雑な操作をすることで、「発言」の公開設定をコントロールすることは可能ですが、一度投稿されたものをコントロールすることは基本的にできないため、閲覧できる人を限定したうえでの利用を考えている人とは相性が悪いと言えます。 公開設定ができる方法として、「グループ機能」を利用して非公開グループを作ることが挙げられますが、システム管理者は非公開グループの投稿も見ることができるため、この方法も完全に非公開となるわけではありません。 また、人をフォローする機能についても、あくまで情報の受け取り側に選択権があるとし、フォローされる側が特定の誰かをフォローさせないようにするなど、制御することができないようになっています。 なぜここまで情報の制限をするという機能に乏しいのかというと、「情報を見る必要の無いと思っていた人々」にも情報が行き渡るようにすることで、全体の活性化を促すという狙いがあるためです。 これらのことから、情報を限定的に共有する場所が欲しいと考えている方にはマッチしません。

レコードのフォロー機能についての注意

このページでご紹介した「レコードのフォロー機能」についても、注意しておかなければいけないことが2点あります。 1つ目は、使用しているSalesforceの組織が、「フィード追跡」を有効化していなければ、レコードのフォローができない、という点です。利用できないオブジェクトがあった時は、社内の管理者に確認しなければ、そのレコードをフォローすることができません。 2つ目は、レコードへの投稿の公開範囲は、レコードの公開範囲と連動する、ということです。すなわち、あるレコードを見ることができないユーザーに、そのレコードへの投稿を届けることはできません。

1対1のチャットが利用できない

Chatterには、「Chatterメッセージ」と呼ばれる、1対1のやりとりができる機能が存在しますが、この機能は現行の操作環境である「Lightning Experience」では利用できません。 では、何のためにこの機能が存在しているのかというと、以前の操作環境である「Classic」であれば、利用が可能となっているのです。 そのため、Classicをすでに利用されている方は、Chatterメッセージを利用することで、1対1のやり取りができるようになります。しかし、Lightning Experienceを利用されている方は「mitoco」などのアプリを導入しなければなりません。

Chatterを利用して生産性の向上を!

今回はSalesforceのChatterについてご紹介しました。 普通のSNSとは異なる特徴と機能を持つChatterですが、ビジネス向けに特化しているうえ、Salesforceの製品であることからも分かるように、Salesforceの他の製品と連携させて利用することも可能となっています。 Salesforceをすでに利用している方は、「Chatter」の利用を検討してみてはいかがでしょうか。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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