2022/05/11

Salesforceって何?特徴5つと開発前に学ぶべきこと5つを紹介

Salesforceって何?特徴5つと開発前に学ぶべきこと5つを紹介

Salesforceって何?

Salesforceは、顧客管理システム(CRM)などを提供する、米国セールスフォース・ドットコム社の製品です。

顧客のデータを単に管理するだけでなく、分析によりビジネスを支援する様々なサービスを提供しています。Salesforceのサービスはすべてクラウド型で提供されています。

この記事では、Salesforceのサービス内容や特徴、Salesforceを使った開発について解説します。

Salesforceの代表的なサービス3選

Salesforceはクラウド型のサービスで、顧客管理や営業支援のサービス、顧客サポートを支援するサービスを提供しています。その他に、独自の業務アプリを開発するプラットフォームサービスも提供しています。

代表的なサービス1:Sales Cloud

Sales Cloudは、営業支援(SFA)と顧客管理(CRM)を行うクラウド型のSFA/CRMサービスです。見込み客や商談の管理、営業活動の記録、売り上げ予測などの機能を備え、営業部門を支援します。

Salesforceが搭載する人工知能Einsteinは、蓄積した顧客や案件のデータを自動で分析・最適化してくれます。顧客に合わせた提案や、セールス対象の顧客選定を効率化し、商談の成約率を向上させます。

代表的なサービス2:App Cloud

App Cloudは、業務アプリ開発のためのクラウド型統合プラットフォーム(PaaS)です。安全で信頼性に優れ、拡張性の高いインフラストラクチャの提供により、ハードウェア保守の必要がなくなります。

マウス操作でアプリケーション開発できるツールなど、アプリケーション開発、実行、管理、最適化の各種機能を提供しています。また、複雑なビジネスプロセスを簡単に自動化、合理化できます。

代表的なサービス3:Service Cloud

Service Cloudは、顧客サポートを支援するクラウド型CRMです。問合せの受付や管理、オペレーターや顧客を支援するナレッジベースなど、コンタクトセンター業務を支援する機能を持ちます。

Service Cloudの導入により、サポートコストの削減、問題解決の迅速化、顧客満足度の向上などの効果が得られます。

Salesforceの特徴5つ

Salesforceは、多くの機能から構成され、利用や開発の面で様々な特徴があります。ここでは、Salesforceの5つの特徴について説明します。

Salesforceの特徴1:インフラの構築が不要

Salesforceでは、安全で信頼性に優れたプラットフォームを提供しているため、ハードウェアの購入もソフトウェアのインストールも不要です。インフラの保守、セキュリティの管理などもSalesforce任せにできます。

インフラ構築や保守管理の仕事から解放され、ビジネスにつながるアプリケーションの開発に専念できます。

Salesforceの特徴2:設定が複雑

Salesforceの設定メニューは、組織のカスタマイズ、設定、サポートを一元管理する場所で、多くのページから構成されています。

ユーザやデータを管理する「管理」カテゴリ、カスタマイズを行う「プラットフォームツール」カテゴリ、組織情報を管理する「設定」カテゴリがあります。

システム管理者は、これらの機能を使いこなし、操作できるようになる必要があります。

Salesforceの特徴3:仕様定義がプロトタイプ中心

Salesforceでは、画面や機能の作成や確認が短時間でできるため、基本検討・要件定義の段階からプロトタイプを作成することがあります。

早期に顧客と使用を確認できる反面、プロトタイプの確認や合意が曖昧にならないよう注意が必要です。

プロトタイプ中心の仕様定義では、プロトタイプでどこまで確定するのかといった方針を、プロジェクトとして決めておくことが重要です。

Salesforceの特徴4:堅牢なセキュリティ

顧客情報を扱うシステムには、高度なセキュリティが欠かせません。世界中の企業で利用され、大手金融機関の顧客管理システムにも採用されているSalesforceは、堅牢なセキュリティを保っています。

ワンタイムパスワード、二要素認証など、様々なセキュリティ手段を提供しています。Salesforceは、セキュリティの監査基準SAS 70 Type Ⅱの認証も受けています。

Salesforceの特徴5:マウス操作のみでできる項目が多い

Salesforceの開発機能は、クリックベースの宣言的開発ツールを備えており、アプリケーションの定義をマウス操作のみで行えます。

画面上でオブジェクトと項目を定義し、レコードを操作したり、ビジネスロジックを定義したりしながら、コード開発なしでアプリケーションを作成できます。

Salesforce開発方法を学ぶのにおすすめのカリキュラム

Salesforceで開発するためのスキルを学ぶ方法として、無料のオンライン学習システムTrailheadが提供されています。

Trailheadは、Service Cloud利用の担当者から、経験豊富なSalesforce開発者まで、あらゆるレベルの学習者を対象としています。またSalesforce以外のITに関するトピックも提供しています。

Salesforce開発前に学ぶべきこと5選

Salesforce開発にとりかかる前に、基礎的な知識を学んでおくことをおすすめします。ここでは、代表的な5つの技術項目の概要を説明します。詳しい知識は、学習システムTrailhead上に、無料で提供されています

Salesforce開発前に学ぶべきこと1:lightningフロー

Salesforceのlightningフローは、プロセスの自動化を行う機能です。プロセスビルダーとフロービルダーの2つのツールを使用し、コーディングなしで複雑なフローを開発できます。

プロセスビルダーでは、条件分岐に基づくビジネスフローを自動化し、グラフィック表示で確認できます。複雑な処理フローにも対応しており、「商談が成立したら、契約書を作成し、3日後にフォローアップする」というような処理を作成できます。

Salesforce開発前に学ぶべきこと2:データモデリング

データモデリングは、データベーステーブルの構造をモデル化する方法です。Salesforceでは、データベーステーブルをオブジェクトとして扱います。テーブルの列は項目、行はレコードとみなされます。

取引先、商談など、ビジネスで通常使われるオブジェクトは、Salesforceの標準オブジェクトに含まれています。会社固有の情報を保存するためには、カスタムオブジェクトを作成します。

Salesforce開発前に学ぶべきこと3:プラットフォーム開発の基礎

Salesforceプラットフォームでの開発に利用できるツールを学ぶ必要があります。Salesforceプラットフォームでは、既存のサービスをカスタマイズしたり、新たな独自サービス機能を開発できます。コードを書かない宣言型の開発や、プログラム型の開発が提供されています。

Salesforce開発前に学ぶべきこと4:数式と入力規則

Salesforceには数式エディタがあり、演算子や関数をクリックしながら、コードを記述することなくアプリケーションをカスタマイズできます。

数値項目を使った計算式を設定できます。簡単な例では、2つの日付の間の日数を計算することで、商談完了予定日までの残り日数を計算できます。もっと複雑な数式の作成や、高度な関数の使用もできます。

Salesforce開発前に学ぶべきこと5:Apexの基礎とデータベース

Apexとは、Salesforceが提供するオブジェクト指向のプログラミング言語です。Java に似た構文を使用します。標準機能だけでは実現できない機能の作成に使います。Apexはデータベースと統合されており、Salesforceのレコードと項目に直接アクセスできます。

レコードの読み込みには、SOQL(Salesforce Object Query Language)クエリが提供されています。

SOQLは標準のSQL言語と似ていて、Lightningプラットフォーム用にカスタマイズされています。SOQLクエリをApexコード内に埋め込むことで、データベースから簡単に結果を取得できます。

Salesforceの利用料金

Salesforceの費用には、導入時の構築のための初期費用と、月額のライセンス費用があります。初期費用は要件により様々です。ライセンス費用は、ユーザ数と機能に応じたエディション毎に、月額料金が設定されています。

Sales Cloudの場合、1ユーザの月額料金は3,000円~36,000円で、よく利用されているエディションEnterpriseは、18,000円です。例えば20ユーザで利用する場合には、月額18,000円×20となります。

Service Cloudの料金も同様です。Enterpriseエディションは、月額1ユーザあたり18,000円です。ユーザ数に応じた料金体系のため、小規模な会社でも導入しやすくなっています。

Salesforce開発をしてみよう

Salesforceは、業務アプリケーションをカスタマイズしたり、開発するためのプラットフォームを提供しています。その特徴や、学習のポイントについて、解説しました。

豊富な機能を使いこなしビジネスに活用できるように、Salesforce開発を始めてみてください。

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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