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Salesforce 1 Platform とは?

Salesforce 1 Platform が必要とされた背景
モバイルアプリケーションは、スマートフォンやタブレットの普及に伴い、仕事のみならずインターネットに接続するためのより身近な存在です。 そのため、たとえば外出先から情報の共有や課題解決など、無駄な時間をなくし、迅速な対応をする手段としてモバイル通信手段の有効活用はビジネスシーンにおける課題解決・顧客満足向上に結び付くものとなりました。 また昨今の感染拡大防止の一環として推進されているテレワークなど、モバイル環境を駆使して、業務を遂行する需要は高まりつつあります。モバイルアプリケーション開発における問題点とは?
Salesforce.com社の提供するサービスは主に法人向けです。 その顧客法人の多くが抱えているモバイルアプリケーション開発におけるこれまでの問題とは、汎用性の低さ、開発エキスパート人材の必要性と、エキスパート人材不足によって開発に時間が掛かることでした。 Salesforce 1 Platformは汎用性を高くし、エキスパートを不要にすること、開発納期の短縮に伴うコスト低減を実現するというサービスを提供してきました。企業がモバイルアプリケーション開発を後回しにした理由とは?
ではなぜ企業はモバイルアプリケーション開発を後回しにしてきたのでしょうか。それは機能性や導入面からデスクトップアプリケーション開発を優先してきたためです。 デスクトップアプリケーションの開発を優先してきたため、企業にはモバイルアプリケーション開発のための人材がいませんでした。ですので、モバイルアプリケーション開発はどんどん後手に回る悪循環に陥ってしまいました。 加えてアプリケーションの種類に関わらず、多くの企業で社内のエンジニア人材が不足しています。そもそもモバイルアプリケーションまで手が回らない状態でした。そんな状態のため、モバイルアプリケーション開発に割く時間もなく、開発してもコスト高になっていました。Salesforce 1 Platformの特徴
Salesforce1 Platformは拡張機能を念頭に置いて設計されたPlatform(プラットフォーム)です。 ここで提供されているオープンAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)はISV(インデペンデント・ソフトウェア・ベンダー)や開発者、システム管理者だけでなく、すべてのユーザーが拡張や統合をすることができます。 これまで必要とされたモバイルアプリケーション開発のために必要だったエキスパートが不要になっただけでなく、モバイルにまつわる課題解決に多くの時間を費やさずに済むようになりました。 また、使用面でもこれまで使っていたモバイルアプリケーションの延長線上でカスタマイズできる点が優れています。Salesforce 1 Platform の機能
Salesforce1Platformの機能とは主に4つあります。コードなしでのアプリケーション接続、ソーシャルメディアの活用、宣言型プログラミングでの開発、オープンなAPIと接続した情報収集です。それらを実現することでより使いやすいPlatformになっています。コードなしでのアプリケーション開発が可能
ではコード(プログラミング)が分からない人は操作できないのでしょうか。Salesforce 1 Platformはコードなしでのアプリケーション開発が可能です。また業務部門を横断した管理も可能です。部門を横断できない場合、業務効率を下げますが、この点もカバーされています。 なぜそれが可能なのでしょうか。Salesforce1 Platform は、Force.com、Heroku、ExactTarget Fuel というSalesforce.com社の中心プログラムが搭載されています。 それらにより社内システム、内部プロセス、クラウドプロバイダ、ソーシャルネットワーク、モバイルデバイスでの構成が可能となっているからです。ソーシャルデータの活用
企業は様々なデータを保有しております。それらデータはいわばその企業の資産でもあります。Salesforce 1 Platformを使えば、それらをビジネスに積極的に関与させることが可能です。社内での課題共有に留まらず、利害関係者と協賛するためにデータを活かせます。 データの活用という点でSalsforce.com社は、同社の提供するSales cloudを採用している顧客が全世界で15万社以上あります。それらのデータをもとに、顧客へ更なるビジネスチャンスをもたらせると言うこともできるでしょう。宣言型プログラミングでの開発が可能
宣言型とは得たい結果だけを記述すればいいというシンプルなものです。 多くの主流言語では特定の問題に関して解決法を記述しなくてはなりません。 ですが、一般的なオープンソース言語などの使用だけで、完全カスタム仕様のアプリケーションの構築ができます。それはこれまで費やしてきた開発時間の削減にもなり、短時間の開発が可能であることを意味します。 またSalesforce1 Platformは、開発者とシステム管理者が同じPlatform上でアプリケーションを作成できる環境です。ですので一から複雑な構築をする必要がありません。 モバイル対応アプリケーションの作成においてアクションのデフォルト値を定義するだけで済み、アプリケーションの簡素化とマウスのクリックやスワイプで操作できます。オープンなAPIが接続し、ますます情報が集まる
Salesforce 1 Platformが使用するAPIは1日に13億件を超えるトランザクション(情報の行き来)を実行可能にする効率的かつ大規模なものです。 その中にはバルク API(データ読み込み)、ソーシャル API(自在に協業)、ストリーミング API(転送通知のサポート)、メタデータ API(ビジネスのあらゆる面のデータ記述)があり、すべてアクセスが可能です。 尚、Salesforce 1 Platformで500,000を超えるアプリケーションが作成されています。 これらは、既存のバックエンドシステムに限らず、Google、Facebook、Twitterなどのクラウドプラットフォーム、家電等多くのコンシューマデバイスとも接続しており、ますますデータ量は蓄積されていくことが予想されます。一つの単純なIDで対応が可能
Salesforce 1 Platformではログイン数が年間70億を超えますが、一つの単純なIDで対応が可能です。 またSalesforce 1 Platformはマルチテナントですが、気になるのはセキュリティ面です。勿論、その点もフォローされています。セキュリティ面を保全し、信頼できるIDとすべく、ソーシャルデータとマルチテナントコアを活用し、フォローされています。 具体的にはSAML および代理認証(社内システム使用)とOAuth(ソーシャル・クラウドプラットフォームに接続)を採用しています。 信頼できる ID プロバイダと接続することで、さらに簡潔な一元管理された管理ツールで、部署横断的あるいは異種システムをまたがったレコード表示もサポートしています。Salesforce 1 Platform は効率的に成果へ結びつけるための開発Platform

この記事の監修者・著者

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未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
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