この記事の目次
AWSとは
![](https://b-engineer-media-cms.s3.amazonaws.com/item/image/user/8c7f204d9ede4027afb1e4450514b993d07cd4a1/daa1804a-60e1-4dbc-a319-be33d94a2384.jpg)
AWS Snowmobileとは
![](https://b-engineer-media-cms.s3.amazonaws.com/item/image/user/356a192b7913b04c54574d18c28d46e6395428ab/3fc08a68-bb08-4d52-823a-109488bd67f6.jpg)
Snow ファミリーとは
Snowファミリーは、クラウド間でのデータ移行を高速化するデバイス群の総称です。 Snowcone、Snowball、Snowmobileの3種類で構成されます。Snowconeは持ち運びしやすい小型サイズで、Snowballはエッジコンピューティング能力に優れています。 いずれもインターネット上ではなく、実際の現場に設置して使用します。この点は、オフラインでも実行可能というメリットにもなります。 公式ページに比較表があるので、そちらもご覧ください。AWS Snowmobileの特徴5つ
![](https://b-engineer-media-cms.s3.amazonaws.com/item/image/user/356a192b7913b04c54574d18c28d46e6395428ab/c036d18a-deda-482a-978e-bba722a8848f.jpg)
特徴1:大規模なデータ転送ができる
AWS Snowmobileは、大規模なデータ転送ができます。 冒頭でも触れましたが、エクサバイト単位という非常に大きな規模のデータを高速で転送できます。通常のネットワークでは転送に数年~数十年の時間がかかってしまうようなデータでも、Snowmobileを使用すると数週間~数ヶ月で完了できます。 ペタバイト以上のデータを想定して設計されているため、それ以下の規模のデータにはあまり向いていません。その場合はより手軽なSnowconeまたはSnowballを用いると良いでしょう。特徴2:データを自動で暗号化
AWS Snowmobileは、書き込まれる前に自動的にデータを暗号化します。 暗号化には、256ビットの暗号化キーが採用されています。キーはAWS Key Management Service(KMS)で管理できます。 また、使用された暗号化キーはディスクには書き込まれず、Snowmobileの電源が切れるとそのまま消去されます。特徴3:耐久性が高い
AWS Snowmobileは、高い耐久性を備えています。 コンテナには不正防止機能や防水対策が施されています。また、デバイスが正常に動作できるように温度を調節する機能もあります。 また、データコンテナへのアクセスはハードウェアコントロールで制限されており、24時間稼働の監視カメラ、アラーム、GPSなども備えられています。これらと暗号化により、データ保護を強化します。 この他、オプションで輸送中のデータを警護する車両をつけることもできます。特徴4:ニーズに合わせてカスタマイズできる
AWS Snowmobileは、ニーズに合わせてカスタイズできます。 デバイスを現場に送る前に、AWSの担当者と打ち合わせを行います。その場でニーズを確認してプランを立て、それに合わせてデバイスをカスタマイズします。特徴5:ローカル環境で使用できる
AWS Snowmobileは、インターネット接続が困難な環境でも使用できます。 Snowmobileは実物のデバイスであり、現場でネットワークに直接繋いで使用します。このため、インターネット環境の有無を問いません。これはSnowファミリー共通の特徴でもあります。Snowmobile ジョブとは
![](https://b-engineer-media-cms.s3.amazonaws.com/item/image/user/356a192b7913b04c54574d18c28d46e6395428ab/87c05a8f-c891-498a-af89-a6fbcdcfef45.jpg)
サイト調査
最初に、サイト調査を行ってプランを決定します。 AWSの担当者と打ち合わせを行い、データ移行の要件やデータセンター環境、ネットワーク状況などを確認します。それらに合わせてジョブプランを作成し、必要なデバイスが用意されます。サイト準備
プランが決定したら、次にサイトの準備を行います。 Snowmobileの設置場所、電源、セキュリティ、ネットワークアドレス、ポートなどを用意し、使用可能な体制を整えます。 Snowmobileは大型トラックに搭載されているため、相応の駐車スペースが必要になります。スペースを上手く確保できなかったり、圧迫されたりして困ることがないように、しっかりと計画や準備をしておきましょう。 また、稼働には350KWの電力が必要です。外部電源での使用も可能ですが、オプションで発電機セットをつけられます。ただしこちらも大型なので、スペースに注意しましょう。発送と設定
準備を終えると、AWSからSnowmobileが発送されます。その後の構築、ネットワークへの接続などは担当者と共に行います。 ネットワークケーブルつきのコネクタラックが搭載されており、これを用いてデータセンターに接続します。車輪が取り付けられているため、移動も簡単です。データ移行
ネットワーク接続が完了すると、データ移行が可能になります。 データセンターから任意の数だけSnowmobileにデータをコピーしていきます。Snowmobileはネットワーク上ではNFSマウントと同じ形で認識されているため、NFSインターフェイスを使用した時と同じ手法で実行できます。返却とアップロード
Snowmobileにコピーされたデータは、すべてAWSサーバに送られます。さらに、そのデータはAmazon Simple Storage Service(S3)またはS3 Glacierへインポートされます。 以上で、AWSへのデータ移行は完了となります。 注意点として、Snowmobileにはエクスポート機能は存在しないため、AWS側からデータを取り込むことはできません。Snowballには同機能が搭載されているので、エクスポートがしたい場合はそちらを使用しましょう。AWS Snowmobileの料金
![](https://b-engineer-media-cms.s3.amazonaws.com/item/image/user/9e08934fd24485c7d9e691a312f16a4ef7ff96eb/c1cb7401-ec6d-4d3a-8aca-ec208efef37e.jpg)
AWS Snowmobileでビッグデータを高速で転送しよう
![](https://b-engineer-media-cms.s3.amazonaws.com/item/image/user/356a192b7913b04c54574d18c28d46e6395428ab/14bef75e-9be8-46f9-b6bc-b4e4078152e4.jpeg)
この記事の監修者・著者
![株式会社オープンアップITエンジニア](https://tenshoku-careerchange.jp/wp-content/uploads/2023/07/fzxADbr-_400x400-1-150x150.jpg)
-
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
最新の投稿
- 2024年3月26日キャリア・転職保安職(自衛官・警察・消防官など)に向いている人の性格・特徴ランキング【現役保安職(自衛官・警察・消防官など)36人が回答】
- 2024年3月26日キャリア・転職保安職(自衛官・警察・消防官など)に必要なスキルランキング&スキルアップの方法とは?【現役保安職(自衛官・警察・消防官など)36人が回答】
- 2024年3月26日キャリア・転職クリエイター職(ライター・デザイナー・編集)に向いている人の性格・特徴ランキング【現役クリエイター職(ライター・デザイナー・編集)64人が回答】
- 2024年3月26日キャリア・転職クリエイター職(ライター・デザイナー・編集)に必要なスキルランキング&スキルアップの方法とは?【現役クリエイター職(ライター・デザイナー・編集)64人が回答】