2021/03/25

AWS Translateとは?カスタム用語機能や併せて使えるサービスも

 
  

AWSとは

AWSというのは、Amazonから提供されている100種類以上のクラウドコンピューティングサービスのことを指します。正式名称を、Amazon Web Servicesといいます。 クラウドコンピューティングというのは、インターネットを通じて、ストレージ・サーバー・データベース・ソフトウェアなどのコンピュータを使ったサービスを使うことです。 クラウドコンピューティングならば、1台のパソコンとインターネット環境があれば、サーバーやストレージ、データベースを必要なだけ使用出来るのです。

AWS Translateとは

英文を和訳する際に翻訳サイトを使用する方は多いでしょう。しかし、翻訳サイトで表示される日本語文は、文法的に不自然な場合が少なくありません。 「精度の高い翻訳サイトがあればいいのに」と思っている方も多いことでしょう。そんな方に打ってつけのサービスがあります。それが今回紹介するAWS Translateです。 AWS Translateというのは、AWSから提供されている、高精度かつ高速な言語翻訳をリーズナブルに提供するニューラル翻訳サービスの事です。2017年の11月に限定で公開され、2018年の4月に一般に向けて公開されました。 日本語や中国語、英語などといった代表的な言語は勿論のこと、現在は54もの言語間で翻訳をしてくれます。さらに、各国特有のキャラクター名やブランド名、タレントの名前などの固有名詞も翻訳が出来ます。

AWS Translateの特徴

AWS Translateには、使用する上で知っておきたい特徴が幾つかあります。 主に、ニューラル機械翻訳が採用されたシステムであるということ、言語の特定機能が搭載されていること、カスタム用語機能が使えること、リアルタイム翻訳が可能なことです。 サービスを使いこなすためには、正しい知識を身につけて理解を深めることが大切です。それでは1つずつ説明していきます。

ニューラル翻訳機能

AWS Translateは、ニューラル機械翻訳というシステムを採用しているという特徴があります。 ニューラル機械翻訳というのは、機械学習の一つであるニューラルネットワークを適用した翻訳システムのことです。ニューラルネットワークは、人間が実際に翻訳した文章から学習していくので、自然かつ正確な翻訳が可能となります。 また、使用すれば使用するほど、システムが文章や言葉のニュアンスを学んでいくため、より使いやすくなっていくのです。

言語特定機能

AWS Translateには、言語特定機能が搭載されているという特徴があります。 言語特定機能を使うことによって、言語コードが無かった場合も、文章の入力だけで言語を自動で特定してくれるのです。言語コードとは、文章で使われている言語の指定したコードを指します。 言語特定機能があることで、このような小さな手間を省くことが出来るようになるのです。

カスタム用語機能

AWS Translateには、カスタム用語機能の利用が出来るという特徴があります。カスタム用語機能を使うことで、翻訳の際に特定の業界やジャンルで使用される専門用語や固有名詞の設定を自由にすることができます。 この機能を使用することによって、Amazon Translateでの通常の翻訳とは関係無く、設定した専門用語や固有名詞が、翻訳をされた文章にそのまま適用されます。 ちなみに、設定した専門用語や固有名詞は作成した際に暗号化されるので、作成をしたユーザーのみがアクセス出来る形となります。 なお、カスタム用語は製品名やブランド名などの固有名詞をリストへと限定して使う必要があります。そしてカスタム用語は大文字と小文字の区別がされるので、登録する時はそれぞれの登録が必要となります。 また、登録をした用語に訳語を複数設定することは出来ません。そして訳語に適さない言語が一部あるため、単語の形が大きく変わる場合が一部あるので注意が必要です。

リアルタイム翻訳

AWS Translateには、リアルタイム翻訳が可能であるという特徴があります。文章の入力をすると同時に、指定した言語へと翻訳してくれるのです。 この機能を持つAPIを使うことで、外国語のチャットを一瞬で翻訳し、カスタマーサポートへと役立てているという企業もあります。

組み合わせて使えるAWSサービス

AWS Translateは、様々なAWSサービスと組み合わせることによって有効に利用することが可能です。 組み合わせて利用することによって新しいサービスの作成や、企業が抱えるサービスやビジネスについての問題点や不便な部分を解消することが出来ます。 AWSサービスとの連携が可能ということで拡張性に長けており、その他の翻訳サービスとの差別化をすることが出来るというのも、AWS Translateの魅力といえます。 それでは、AWS Translateと組み合わせて利用することの出来る主なサービスを紹介していきます。

Amazon Polly

AWS Translateと組み合わせて利用することの出来る主なサービスに、Amazon Pollyというものがあります。Amazon Pollyとは、文章を音声へと変換することの出来るサービスです。 翻訳したテキストを使って読み上げることが出来るので、話すことが可能なアプリケーションを作成することが出来ます。

Amazon S3

AWS Translateと組み合わせて利用することの出来る主なサービスにAmazon S3というものがあります。Amazon S3とは、データの取得や格納を行うことの出来るオブジェクトストレージです。 これを使うことで、翻訳したドキュメントのリポジトリの作成をすることが出来ます。リポジトリというのは保存庫という意味です。

AWS Elasticsearch

AWS Translateと組み合わせて利用することの出来る主なサービスにAWS Elasticsearchというものがあります。 AWS Elasticsearchとは、ログ分析やクリックストリーム分析、アプリケーションのモニタリングなどのユースケース向けである、オープンソースの検索及び分析エンジンのことです。 クラウド業者がコンピュータの運用に関する作業を行い、利用者に適応しながらAWS Elasticsearcを使うことによって、多言語検索の作成が出来ます。

Amazon Lex

AWS Translateと組み合わせて利用することの出来る主なサービスにAmazon Lexというものがあります。Amazon Lexというのは、アプリケーション用の対話型インターフェイスのことです。 多言語を用いたチャットボットや、音声とテキストを使って多言語の対話をすることの出来るインターフェイスを作成することが出来ます。

AWS Translateの料金

AWS Translateの使用料金は従量課金制で、翻訳をした文字の数によって金額が決まります。 料金の目安は、100万文字の翻訳あたり15USDとなっています。日本円で言うと、3,000文字あたり約5円で翻訳出来る計算となります。なお、翻訳の際にシステムエラーが生じてしまった場合などは料金を支払う必要はありません。 ちなみに「無料利用枠」というものがあり、AWSに登録してからの12か月間は、1ヶ月に200万文字までなら無料で使用出来ます。

まとめ

この記事ではAWS Translateの特徴について説明しました。AWS Translateは言語をカスタマイズすることが出来るので、用語ごとの自動翻訳が可能となります。 リアルタイムで翻訳が出来るので、チャットを使用する際にも役に立ちます。また、実に様々な言語に対応しているので、個人用の翻訳サービスとして使うことにも適しています。 無料利用枠もあり気楽に始められるサービスなので、是非ともAWS Translateを実際に活用してみて下さい。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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