2020/12/17

転職前に知っておきたい。企業とITエンジニアの給料の関する考え方のギャップとは!?

 
  

ITエンジニアとして転職をするにあたって知っておきたいのが、企業と個人の給料に関する考え方の違いです。
ここでは、企業と個人の認識の違いおよび業種別の評価基準についてみていきましょう。

企業と個人の認識

IT人材の給与水準を決めるにあたって重要だと思われる要素を企業と個人を対象に調査した結果は、以下のようになっています。

【企業向け調査結果】

非常に大きい 大きい 小さい まったくない 無回答
年功(在籍年数・年齢など) 3.80% 24.70% 57.10% 12.00% 2.40%
ITスキルのレベル
(設計力、開発力、スピードなど)
28.00% 63.00% 5.70% 1.40% 1.90%
コミュニケーション能力
(含むマネジメント能力)
28.80% 62.20% 6.30% 0.80% 1.90%
新製品・新事業などの企画力・発想力 6.80% 46.50% 39.10% 5.40% 2.20%
先端分野の知識・スキル 9.20% 56.80% 28.30% 3.50% 2.40%
これまでの経験 17.70% 60.60% 16.80% 2.70% 2.20%
成果 32.60% 55.20% 9.00% 1.10% 2.20%

【個人向け調査結果】

非常に重視されている 重視されている あまり重視されていない まったく重視されていない
年功(在籍年数・年齢など) 4.90% 39.90% 44.80% 10.40%
ITスキルのレベル(設計力、開発力、スピードなど) 8.80% 51.90% 31.80% 7.50%
コミュニケーション能力(含むマネジメント能力) 14.40% 53.40% 26.00% 6.30%
新製品・新事業などの企画力・発想力 5.30% 38.40% 44.50% 11.90%
先端分野の知識・スキル 6.10% 43.20% 40.00% 10.70%
これまでの経験 6.20% 49.70% 35.50% 8.60%
成果 15.90% 52.60% 24.70% 6.80%

この調査結果から、企業と個人では認識がやや異なることが分かります。
個人向け調査では、45%が年功の影響度が大きいと回答しました。

それに対し、企業向け調査では「ITスキルレベル」、「コミュニケーション能力」、「成果」が最も重要視されているという結果が出ています。
さらに、年功が重要だと考える企業は30%未満だということが明らかになりました。

業種別にも評価基準が違う

転職前に知っておきたい。企業とITエンジニアの給料の関する考え方のギャップとは!?のイメージ
IT人材と一口にいっても、システム関連コンサルティングや受託システム開発、ソフトウェアプロダクト開発・販売など、さまざまな業種があります。
それぞれの業種で評価基準は異なりますが、ITスキルレベルとコミュニケーション能力、成果が給与決定において重視されるという点については変わらないようです。

なお、新製品や新事業などで企画力・発想力や先端分野の知識・スキルはあまり重視されない傾向があるといえます。
また、どの業種においても年功は「給与決定にあたって最も重視していない項目」で一番高いパーセンテージとなっているため、ITエンジニアとして転職するときには、若い人でも高い給与を得られる可能性があるといえるでしょう。

重要なのはITスキル・コミュニケーション能力・成果

企業と個人では給料に対する認識がやや異なりますが、企業向け調査の結果によると「ITスキルのレベル」、「コミュニケーション能力」、そして「成果」が最重要となっています。
そして、どの業種においてもこの3項目が重視される傾向は変わりません。
例えばセキュリティエンジニアとして転職するにあたっても、給料を決定する大きなポイントになるといえるでしょう。

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
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