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20代と30代の転職事情はどう違う?
これまでは同じ企業に長く勤めることが良いこととされてきました。
しかし、今ではいろいろな理由によって転職を決断する人が増えています。その転職は20代と30代で事情が異なってきます。
30代でのエンジニア転職を成功させるためには、まず20代と30代の転職事情の違いを把握しておく必要があります。
30代未経験でのエンジニア転職が難しい理由
30代になれば、これまでの仕事の経験によってある程度のスキルや実績などが身についているはずです。
そのため、20代の転職希望者であれば、入社後に育成することを前提として採用される可能性があることに対して、30代の転職希望者は即戦力となることを求めることが多いです。
また、エンジニアは高度で専門的なスキルを求められることや、IT業界全体で慢性的なエンジニア不足となっていることなどから、エンジニアの転職ではスキルや実績を重視されることも多いです。
これらのことから、30代未経験でエンジニアへの転職は難易度が高くなりやすいです。
エンジニアの転職目的は「収入アップ」
fabcross for エンジニアの調査結果によると、20~50代のエンジニアの41.8%は転職経験があり、これは一般層よりもやや低い数値となっています。
そしてエンジニアの転職目的の中で最も多いものは「収入アップ」で、このように回答した人の割合は41.0%でした。
これは一般層に比べて9.2%高い数値となっています。
その他の転職理由としては、「会社や業界の将来性に対する不安(29.0%)」や「キャリアアップ(28.2%)」などが挙げられました。
このどちらの理由も一般層と比べると割合が高くなっています。
また、「やりたい仕事がある」、「残業が多い・休日が少ない」、「人間関係のトラブル」などを理由に転職するエンジニアもいるようです。
一言で転職といっても、その理由は人それぞれだといえるでしょう。
30代のエンジニア転職の3つのメリット
30代からの転職は難易度が高くなってしまうことがあります。
しかし、しっかりとスキルや実績を身につけていれば、必ずしも30代からの転職が不利になるというわけではありません。
また、エンジニアに転職をすることにはいくつかのメリットがあるので、難易度が高くても30代未経験からエンジニアへの転職を志望する人も増えてきています。
1:今後需要が増える業種である
IT業界は急速に成長をし、今でも新しい技術が次々と生まれています。
また、IT業界では慢性的なエンジニア不足が続いています。そのため、エンジニアの需要は非常に高いです。
この状況はしばらく解消されないと考えられています。
需要が高い状況が続くことから、エンジニアは安定して仕事を獲得していける業種とされています。
2:独立しやすい
IT業界は慢性的なエンジニア不足となっていて、仕事を獲得しやすい状況となっています。
また、仕事内容によっては出社する必要なく、リモートワークやテレワークで対応が可能です。
そのため、スキルや実績を身につけたエンジニアはフリーランサーへと独立をすることも多いです。
他にも、エンジニアとなるために特別な資格がいらないことや、仕事をするための環境を整えることにあまり費用がかからないことなどもエンジニアが独立しやすい理由となっています。
3:他職業に比べて収入が高い
エンジニアは需要が高く、高度で専門的なスキルを求められます。
そのため、エンジニアの収入は他の職業に比べると高めとなっています。
また、身につけているスキルや実績、勤める企業などの条件によっては、さらに高収入を期待することができます。
転職エージェントの活用
転職経験のあるエンジニアを対象にした調査によると、転職エージェントの利用経験があるエンジニアは50.8%でした。
一般層は41.8%であるため、エンジニアは転職エージェントを利用する人が多い傾向があるといえるでしょう。
ただし、20代の転職エージェント利用率は61.2%、30代は56.6%であるのに対し、50代ではわずか34.4%となっています。
この結果から、年代によって転職方法には大きな差があるといえそうです。
ちなみに、転職エージェント以外の主な転職サービスとしては「ハローワーク」、「縁故・友人の紹介」、「転職サイト」、「求人誌」などがありました。
中には、企業の採用ページから直接応募する人もいるようです。
このように転職するにはいろいろな方法がありますが、転職エージェントを利用したことに対して後悔しているのはわずか4%あり、60.2%は「利用してよかった」と回答しています。
転職エージェントには日程調整代行やカウンセリングなどのフォローが充実している、成功率が高いといった利点があります。
エンジニアとして転職を考えているのであれば、まずは転職エージェントの利用を考えてみるのもいいかもしれません。
30代のエンジニア転職にエージェントを活用すべき5つの理由
30代のエンジニア転職は難易度が高いことがあります。
そのため、30代からエンジニアへの転職を志望する場合は、しっかりと準備を整える必要があります。
しかし、エンジニアへの転職をするために、どのような準備をすれば良いのかわからないという人もいます。
そのような場合は転職エージェントの活用を検討してみましょう。
1人で悩みながら転職活動を行うよりも、転職のプロに相談する方が転職の成功率を高めることができます。
1:キャリアの売り込み・交渉をプロが代行してくれる
転職エージェントでは転職希望者と企業が求めている条件をマッチングをしてもらうことができます。その際には応募から採用までをサポートしてもらうこともできます。
そのため、転職エージェントが転職希望者の代わりに、企業に対してキャリアの売り込み・交渉をしてもらえることもあります。
転職エージェントは企業側の情報を持っていて、転職のプロでもあるので、転職希望者本人が企業に売り込みをかけるよりも効果的となります。
2:自分のライフスタイルに合わせた転職ができる
結婚や出産、家庭の事情などが理由で転職を決断する人もいます。
これらはライフスタイルに大きな影響を与えるものであり、転職先はそのライフスタイルに合った条件で働ける企業を見つける必要があります。
しかし、個人の力で希望通りの条件を持つ企業を見つけることは難しいことも多いです。
そのような場合に転職エージェントを活用すれば、転職エージェントには多くの企業情報が集まっているので、転職希望者の求めている条件とマッチする企業を見つけてもらうことができます。
3:自分のスキル・経験に合った求人を見つけられる
30代でのエンジニア転職では、企業から即戦力を求められることも多いです。そのため、その企業が求めているだけのスキルや実績を持っていなければ、応募をしても採用されません。
しかし、転職エージェントには企業が求めている人材の情報も持っているので、転職希望者が持っているスキルや実績と企業が求めるスキルや実績をうまくマッチングすることができます。
4:選考対策ができる
転職エージェントは転職のプロなので、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策などの選考対策のサポートを行ってもらうことができます。
また、転職エージェントには企業がどのような人材を求めているのかも情報として把握しています。
そのため、選考でアピールすべき要素も把握していて、企業に合わせた選考対策を行うこともできます。
5:企業の詳細情報を知ることができる
転職エージェントは企業の求人情報だけでなく、企業についてのいろいろな情報を持っています。
それらの情報があることで、企業に合わせた選考対策を行うことができます。
また、求人情報だけでは把握することができない職場の雰囲気やネットで調べるだけではわからない企業の詳細情報などを知ることができます。
これらの情報を把握することで、ミスマッチを防ぐことができます。
30代のエンジニア転職を成功させるためのポイント7つ
30代からのエンジニアへの転職は難易度が高くなってしまうことがあります。
そのため、転職活動の成功率を上げるために転職エージェントを活用することは効果的です。
しかし、転職エージェントを活用すれば、必ず30代のエンジニア転職に成功するというわけではありません。
30代のエンジニア転職を成功させるためには、他にもいくつか押さえておくべきポイントがあります。
1:総合型・IT特化型エージェントを両方利用する
30代でのエンジニア転職を成功させるためには、転職エージェントを活用することが効果的です。
しかし、その転職エージェントにもいろいろな種類があり、それぞれ持っている特徴や強みが異なります。
そのため、30代でのエンジニア転職を成功させたいのであれば、30代でのエンジニア転職に強い転職エージェントを活用する必要があります。
30代でのエンジニア転職を目的に転職エージェントを活用するのであれば、多くの情報が集まり、実績も多い大手の総合型を利用すると良いでしょう。
もしくは、IT業界に特化してサービスを行っている転職エージェントを利用しても良いでしょう。
2:スキル・経験など自己分析をする
30代のエンジニア転職では、企業から即戦力を求められることが多いです。
自分がこれまでにどのようなスキルや実績を身につけてきたのかを棚卸しして、企業にアピールすべき材料を明確にするために自己分析を行っておきましょう。
また、スキルと経験の棚卸しと自己分析を行うことで、自分の市場価値を見極めることができ、企業選びの判断材料にすることもできます。
3:転職の目的を明確にする
転職の理由は人によって異なります。
その理由は明確にしておかないと、再び同じ理由で転職をしなければいけなくなってしまう可能性があります。
転職活動は短期間に何度も繰り返すと、その後の転職活動を不利にしてしまうこともあります。
不要な転職を避けるためにも、事前に自己分析を行って、本当に転職が必要であるかどうかを判断する必要があります。
4:キャリアアドバイザーに自分の希望を伝える
転職エージェントを活用して転職活動を行う場合、キャリアアドバイザーに自分の希望条件を伝えることで、その条件とマッチする企業を紹介してもらうことができます。
転職エージェントには多くの企業情報が集まっているので、個人で探すよりも効率的に応募企業を見つけることができます。
また、転職のプロに任せることでミスマッチを防ぐこともできます。
5:転職情報を収集しておく
30代のエンジニア転職を成功させるためには、転職に関する情報を収集する必要があります。
もし、情報収集が不十分であれば、スキルや経験に合わない求人やライフスタイルに合っていない求人に応募をしてしまい、ミスマッチを起こしてしまう可能性があります。
また、企業情報が足りず、その企業に合わせた選考対策ができないことで、うまく選考が進まないということもあります。
そのようなことを防ぐためにも、多くの情報を持つ転職エージェントを活用するようにしましょう。
6:信頼できるアドバイザーを探す
転職エージェントを活用すれば、転職活動に関するいろいろなサポートを受けることができます。
そのサポートにはアドバイザーへの相談も含まれています。
転職のプロに相談をすることで、正しい方向性を保ちながら転職活動を行うことができます。
そのため、相談がしやすく、信頼できるアドバイザーを見つけることも転職を成功させるポイントとなります。
7:書類・面接の対策を万全にする
転職活動をすれば、選考を受けることになります。
その選考には書類選考や筆記試験、面接などいろいろな種類があるので、それぞれの選考対策を行っておく必要があります。
もし、これらの選考対策が不十分であれば、当然ながら採用されることは難しいです。
転職エージェントでは履歴書や職務経歴書などの添削、企業に合わせた面接対策などもサポートとして行ってもらえます。
そのため、自分だけで選考対策が整えられないという場合には、転職エージェントの活用を検討しましょう。
転職エージェントを活用して30代でのエンジニア転職を成功させよう!
30代でのエンジニア転職は難易度が高いことがあります。そのため、1人で転職活動を行うと、転職に失敗してしまう可能性もあります。
しかし、転職エージェントを活用すれば、いろいろ転職活動のサポートを受けることができます。
30代でのエンジニア転職を成功させるためにも、転職エージェントの活用を検討しましょう。