LPIC(エルピック)とインフラエンジニアのキャリアアップの関連性。資格の基本情報とおすすめポイント

 
  

インフラエンジニアにおすすめの資格の一つに「LPIC」があります。ここではキャリアアップに向けて資格取得を検討している人のために、LPICについて紹介していきます。

LPICがキャリアアップに役立つ理由

LPICの正式名称は「Linux技術者認定試験」です。「Linux Professional Institute Certification」の頭文字をとってLPICと呼ばれています。
Linux技術者としての技術力を認定するIT資格であり、世界に通用する資格でもあります。
LPICはレベル1からレベル3まで設定されており、レベル1が最も簡単でレベル3が最も難しくなっています。
大きく分類すると、レベル1が「基礎」、レベル2が「応用」、レベル3が「専門」くらいのイメージで捉えてください。

レベル1は実務で使うLinuxの基本操作とシステム管理ができることを認定するものなので、キャリアアップというよりはキャリアの下地を作る程度のものだと認識してください。
レベル1程度のスキルを持つ人でも、オフィスで発生する軽微なトラブル程度であれば対応できることがあるため、役に立つこともあります。
しかし、エンジニアとしてキャリアアップを図るには、レベル2以上、できればレベル3の取得を目指しましょう。
レベル3には3つの分野があり、取得すればその分野のエキスパートとして認定され、自分のスキルをアピールすることができます。

LPICの難易度と受験料など

LPICは試験センターのコンピュータから回答する方式で、日本語または英語で行われます。
レベル1は101試験と102試験に、レベル2は201試験と202試験の両方に合格しなければ認定されません。
ただし同時に合格する必要はなく、1つの試験に合格してから5年以内にもう片方に合格すれば問題ないです。

レベル3は以下の3コースに分かれています。
・混在環境
・セキュリティ
・仮想化とハイアベイラビリティ
上記のどれかに合格すればその分野のエキスパートと認定されます。

難易度

合格には65~75%以上の正答が必要とされています。
合格率などは公開されていませんが、参考までに合格に必要とされる勉強期間を記載します。

・レベル1:3ヶ月程度
・レベル2:6ヶ月程度
・レベル3:1年程度

実務経験次第ではより短い勉強期間でも合格できる可能性があるので、あくまで目安と考えてください。

受験資格

レベル1には特に受験資格がありません。
レベル2の受験にはレベル1(101試験と102試験の合格)の認定が必要です。
レベル3の受験にはレベル2(201試験と202試験の合格)の認定が必要です。

受験料

レベル1と2の各試験は15,000円、レベル3の各試験は30,000円となっています。
ただし、レベル1と2は2つの試験に両方とも合格する必要があるため、認定までに最低30,000円は必要です。

LinuxのスキルをアピールするならLPIC

Linuxは多くの企業で使われているため、Linux関係のスキルが必要とされるシーンもそれなりに考えられます。
そのようなときにLPICを持っていれば、自分のスキルをアピールできるのでキャリアアップに繋がります。
なお、試験制度などは変更されることがあるので、公式サイトなどから常に最新の情報を確認しましょう。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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