2020/10/24

AWSとGCPのメリット4つとデメリットを比較|各サービスの特徴を解説

 
  

クラウドサービスとは?

クラウドサービスとは、インターネットを通して、ユーザーに提供するサービスのことです。 クラウドサービスの種類には、ソフトウェアを提供するサービスのSaaS、アプリケーション開発のための開発環境を提供するPaaS、サーバーや既往く装置のようなインフラ機能を提供するHaaSやIaaSがあります。 クラウドサービスを使用すると、サーバーやソフトウェアの導入・管理・運用の手間を軽減できます。

AWSとは?

AWSとは、Amazon Web Servicesのことで、Amazonが提供するクラウドサービスのことです。 AWSでは、コンピューティングやストレージ、データベースなどのITインフラに関するサービスの他にも、機械学習や人工知能、データ分析やIoTなどのテクノロジーに関するサービスなど、幅広いサービスを提供しています。 AWSにあるサービスでは、高度な機能を備えた便利なツールを利用できます。

GCPとは?

GCPとは、Google Cloud Platformのことで、Googleが提供するクラウドサービスのことです。 GCPでは、コンピューティングやストレージ、ビッグデータに関する物など、あらゆるサービスを提供しています。 GCPは、高いセキュリティでデータを守り、優れた人工知能や機械学習機能を使用でき、ビッグデータの分析など、さまざまな場面で活躍することでしょう。

AWSとGCPのメリットを比較

AWSとGCPは、優れたクラウドサービスで、それぞれ異なるメリットがあります。 例えば、GCPと比較してAWSは、提供しているサービスの種類が豊富で、アプリケーション開発など際にさまざま場面で利用できます。一方で、AWSと比較してGCPは、人工知能や機械学習などの高い技術を利用できます。 ここでは、AWSとGCPのそれぞれのメリットを比較していきます。

AWSのメリット4つ

AWSとGCPのメリットを比較したときに、AWSの方が優れている点は、大きく分けて4つあります。 具体的には、リージョンが多いこと、サービスに柔軟性があること、商用ライセンスのサポート範囲が広いこと、ドキュメントが豊富であることの4つです。 ここではAWSとGCPを比較して、AWSの優れたメリットを4つ紹介していきます。

AWSのメリット1:リージョンが多い

1つめのAWSのメリットは、リージョンが多いことです。 AWSでは、世界各国に数多くのリージョンがあり、世界で20のリージョンと61のアベイラビリティゾーンを展開しています。 世界各国に数多くのリージョンがあるので、海外のデータセンターを利用してサービスをグローバルでスムーズに展開できます。また、障害が発生した際にも対応がしやすく、安心して利用できることでしょう。

AWSのメリット2:サービスに柔軟性がある

2つめのAWSのメリットは、サービスに柔軟性があることです。 AWSは、サービスの種類が豊富で、さまざまな種類のアプリケーション専用に設計されたデータベースを提供していて、あらゆるビジネスシーンに適したツールを使用できます。 さまざまなサービスを必要な時に必要なだけ利用できるので、アプリケーションやシステム開発などの際に適したサービスを利用してサービスを構築できます。

AWSのメリット3:商用ライセンスのサポート範囲が広い

3つめのAWSのメリットは、商用ライセンスのサポート範囲が広いことです。 AWSは長年クラウドサービスを提供しており、実績のあるクラウドサービスです。継続的な技術革新によって、より使いやすいサービスの開発や大規模なサービスの運用を可能にしてきました。 AWSでは、商用ライセンスのサポート範囲が広く、商用の正式なサポートが必要なサービスを選べるので安心して利用できるでしょう。

AWSのメリット4:ドキュメントが豊富である

4つめのAWSのメリットは、ドキュメントが豊富なことです。 AWSには、公式のドキュメントやクラウドサービス活用資料集が豊富にあり、AWSの使い方やサービスの構築で困ったときに参考にできます。 開始方法や用語集などの一般的なリソース、SDKとツールキットに関するドキュメント、AWSのチュートリアルとプロジェクトに関する資料、AWSサービスに関するガイドなどがあります。

GCPのメリット4つ

GCPとAWSのメリットを比較したときに、GCPの方が優れている点は、大きく分けて4つあります。 具体的には、ビッグデータ解析に優れていること、機械学習の分野の技術が利用できること、AWSと比較するとコストパフォーマンスが良いこと、仮想マシンの起動速度が速いことの4つです。 ここでは、GCPとAWSを比較して、GCPの優れたメリットを4つ紹介していきます。

GCPのメリット1:ビッグデータ解析に優れている

1つめのGCPのメリットは、ビッグデータ分析に優れていることです。 Googleは検索エンジンの技術を持ち、ビッグデータ解析において高い技術を誇ります。SQLや自動化ワークフローなどを利用して、高い精度で迅速にビッグデータの解析をします。 ビッグデータの分析情報を利用して、ビジネスにおける市場の把握や予想などができるようになり、さまざまな場面で役立つでしょう。

GCPのメリット2:機械学習の分野の技術が利用できる

2つめのGCPのメリットは、機械学習の分野の技術が利用できることです。 GCPでは、Google独自の機械学習関連の高い技術を使ったサービスを利用でき、専門的な知識がなくても機械学習を実装できるようにサポートしています。 GCPが提供している機械学習の技術を利用して、巨大なデータセットでトレーニングを専門的な知識がなくてもできるようになるので、さまざまな場面で役立つことでしょう。

GCPのメリット3:AWSと比較するとコストパフォーマンスが良い

3つめのGCPのメリットは、AWSと比較するとコストパフォーマンスが良いことです。 AWSと比べてGCPはサービスの種類が少なく、ひとつひとつのサービスにGoogleの先端技術を注ぎ込めるので、全体的にサービスの価格が安く設定されていて、高いコストパフォーマンスを実現しています。 GCPは、サービスの使用状況に合わせた従量課金制の料金体系なので、サービスにかかる費用を抑えられるでしょう。

GCPのメリット4:仮想マシンの起動速度が速い

4つめのGCPのメリットは、仮想マシンの起動速度が速いことです。 GCPでは、Googleの持つ最先端技術を使用できるので仮想マシンの起動速度が速く、あらゆる処理を高速にできます。 仮想マシンの起動速度が速いと、高速な処理が可能になり新しくサービスを構築する際、迅速にサービスを投入でき、あらゆる場面での活躍が可能です。

AWSとGCPのデメリットを比較

AWSとGCPには、それぞれ異なるデメリットがあります。 例えば、AWSは利用できるサービスが多いので、GCPと比較してシステムが複雑なものになりやすいことや、GCPのリージョンの数はAWSと比較して少ないことなどが挙げられます。 ここでは、AWSとGCPを比較したときのそれぞれのデメリットを紹介していきます。

AWSのデメリット2つ

GCPと比較したときのAWSのデメリットには、大きく分けて2つあります。 具体的には、多くのサービスを利用できるのでシステムが複雑化しやすいこと、さまざまなサービスを追加したりする際のコスト管理が難しいことの2つです。 ここでは、AWSのデメリットについて、2つ紹介していきます。

AWSのデメリット1:システムが複雑化しやすい

1つめのAWSのデメリットは、システムが複雑化しやすいことです。 AWSは多くのサービスが提供されているので、大規模なシステムなどを構築する際にサービスを追加して複雑なシステムを作成できます。 複雑なシステムを作成できる反面、多くのサービスを利用するため、システムが複雑になりすぎてシステムの管理・運用が難しくなり、業務の効率が落ちる可能性があります。

AWSのデメリット2:コスト管理が難しい

2つめのAWSのデメリットは、コスト管理が難しいことです。 AWSの料金体系は従量課金制なので、サービスを利用した分だけ料金を支払えばよく、無駄なコストや容量不足などのリスクを軽減できます。 無駄なコストを避けられる反面、大規模開発で多くのサービスを利用したり、急な増設が必要になった場合に、コストが高くならないよう適切な管理が必要となります。

GCPのデメリット2つ

AWSと比較したときのGCPのデメリットには、大きく分けて2つのものがあります。 具体的には、日本語の情報が少なくサービス利用のための難易度が高いこと、AWSと比べた時にリージョンが少ないことの2つです。 ここでは、GCPのデメリットについて、2つ紹介していきます。

GCPのデメリット1:日本語の情報が少ない

1つめのGCPのデメリットは、日本語の情報が少ないことです。 GCPの公式ドキュメントの中には日本語のものもありますが、GCPは英語で提供されているので、日本語訳はあまり多くはありません。 GCPに関する技術的な記事もAWSと比較すると少なく、日本語の記事も少ないので、サービスを利用するための難易度は少々高くなります。

GCPのデメリット2:リージョンが少ない

2つめのGCPのデメリットは、リージョンが少ないことです。 GCPのリージョンの数は年々増加していますが、AWSと比較するとリージョンの数は少なく、グローバルなサービスの展開や障害発生時の対応などの際には対策が必要です。 また、利用できるサービスの種類は、リージョンのロケーションによって異なるので注意が必要です。

使用目的に合わせてAWSとGCPを上手に活用しよう

ここまで、AWSとGCPを比較したときのメリットやデメリットについて紹介してきました。 AWSとGCPは、それぞれメリットやデメリットを持ち、得意分野も異なります。 AWSとGCPのどちらを利用すれば良いか迷っている方は、ぜひ使用目的に合わせてAWSとGCPを使い分け、上手に活用してみてください。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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