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AWSが遅い場合の対処法

AWSが遅くなる原因を紹介

EC2のインスタンスが遅い
Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)のインスタンスへの接続が遅い、またはアクセスできないといったトラブルがあります。 上記のようなトラブルの原因として考えられるのは、インスタンスが依存しているネットワークの問題や、ディスクの問題などがあります。 このような場合はCPUとメモリを完全に利用していなくても、接続が遅くなったり、タイムアウトしてしまったり、結果的にアクセスできないといったことが起こります。 解決策としてはI/Oのバランスを調査してみるとよいでしょう。以下で具体的に手順を説明しますので、一緒に調査してみましょう。 まず、Amazon EC2のコンソールに接続します。すると、作成されているインスタンスが見られるので、そのインスタンスの情報を選択すると、説明タブから「ルートデバイス」「EBS ID」リンクを選択します。そうすることでEBSのバーストバランスを調査できます。 I/Oクレジットが不足していると、このようなトラブルが起きることがあります。そのような場合はEBSのボリュームを変更することがおすすめです。 これについてもコンソール画面から変更可能なため、自分に合ったEBSボリュームに変更してみることも対応策の一つといえるでしょう。S3へのダウンロードやアップロードで遅くなる
S3とはAmazon Simple Storage Serviceの略称であり、AWSのポピュラーなサービスです。 しかしこのS3でよくあるトラブルの例としてある、「ダウンロードやアップロード時に速度が遅くなってしまったり、一定の速度水準を保てない」といった場合の解決法を紹介します。 早速、このトラブルの原因を見ていきましょう。リクエストしているクライアントの場所
AWSが遅い原因の1つとして挙げられるのは「リクエストしているクライアントの場所」の距離が遠いことです。 どういうことか説明すると、データを保管しているバケットは、特定のAWSに依存しているため、地理的に遠いとレスポンスの時間が遅くなってしまうことがあります。 解決法としては、クライアントに近いバケットにデータを送るように変更しましょう。クライアントリソース
アプリケーションや、ホストが送信したリクエストと受信したレスポンスの処理にレイテンシーが発生することがあり、速度が遅い原因として、このレイテンシーが影響している場合があります。 レイテンシーとは簡単に説明すると通信する際に発生している遅延時間を指します。この状況が起きるとお客様(ユーザー)からの不満や、課題として挙がってしまうことにもなりかねません。 レイテンシーを発生させる可能性のあるホストでリソースが競合していないか、見てみましょう。 ホスト競合が起こっているのかどうか調べるためには、Resource Monitorやtopコマンドなどのツールを使用しましょう。そして、データ転送中にリソースの状況が現在どのようになっているのか見てみます。 また、可能性としてストレージデバイスがレイテンシーを発生させていることがあります。 例えば、クライアントがデバイスの読み取りや書き込みをすることでレイテンシーが高くなり、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。 このような場合には、クライアント側からストレージデバイスをトラブルシューティングする必要があるでしょう。 具体的には、IPOSを見てトラブルシュートする必要があり、IPOSとは Input / Output Per Secondの略称で、ハードディスクやストレージの性能を図る指標のことです。 その性能を図る性能の条件については割愛しますが、簡単にいうと「1秒間に読み込みや書き込みがどのくらいできるのか」を図るものだと認識してください。 このIPOSの数値が低いと「パフォーマンスが低くなっている」ことを意味します。是非、クライアントのデバイスのIPOSをチェックしてみましょう。ツールを使用してパフォーマンスを診断してみよう
前述したような原因に心当たりがある方も、そうでない方も、速度比較ツールの活用によりパフォーマンスを調査できます。 Amazon S3の場合は「Amazon S3 Transfer Acceleration速度比較」ツールというものです。これは地域を選択してブラウザから色々なファイルを転送した際に、速度の結果を場所ごとに比較してくれるツールです。 例えば、日本では東京、ほかにもソウル、サンフランシスコ、シンガポールなど様々な地域の速度を比較してくれます。 是非、必要に応じて活用してみてください。これでもわからない!AWSが遅くなったままの場合について

AWSが遅い場合はすぐに対処しよう
