2021/03/15

AWSが遅い場合の対処法とは?AWSが遅くなる原因や解決方法を紹介!

 
  

AWSが遅い場合の対処法

「AWSが遅い」といったお悩みをお持ちの方向けに、今回はAWSが遅くなる原因と、その対処法について説明します。 この記事を読んでいる方の中には「会社でAWSを運用しているが遅くなってしまい、すぐに直したいが、原因が分からず困っている」「AWSが遅い原因を調べたいが、あまりトラブルシューティングについては自信がない」といった方向けに例を挙げながら説明します。 また、どうしてもわからなかった場合にどこで調べたらよいのかについても触れているので、是非参考にしてください。

AWSが遅くなる原因を紹介

おそらく、この記事を読んでいる方はAWSを使用している途中で「なぜかこのサービスを使用しているときに遅くなる」などと感じたことがあるでしょう。これはサービスを利用中、何か操作した後にトラブルが起きているのだと考えられます。 今回はよくあるトラブルの場面と解決方法を紹介します。 また、バージョンや仕様変更によって解決法が変わる場合がありますので、その点は留意したうえで参考にしてください。

EC2のインスタンスが遅い

Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)のインスタンスへの接続が遅い、またはアクセスできないといったトラブルがあります。 上記のようなトラブルの原因として考えられるのは、インスタンスが依存しているネットワークの問題や、ディスクの問題などがあります。 このような場合はCPUとメモリを完全に利用していなくても、接続が遅くなったり、タイムアウトしてしまったり、結果的にアクセスできないといったことが起こります。 解決策としてはI/Oのバランスを調査してみるとよいでしょう。以下で具体的に手順を説明しますので、一緒に調査してみましょう。 まず、Amazon EC2のコンソールに接続します。すると、作成されているインスタンスが見られるので、そのインスタンスの情報を選択すると、説明タブから「ルートデバイス」「EBS ID」リンクを選択します。そうすることでEBSのバーストバランスを調査できます。 I/Oクレジットが不足していると、このようなトラブルが起きることがあります。そのような場合はEBSのボリュームを変更することがおすすめです。 これについてもコンソール画面から変更可能なため、自分に合ったEBSボリュームに変更してみることも対応策の一つといえるでしょう。

S3へのダウンロードやアップロードで遅くなる

S3とはAmazon Simple Storage Serviceの略称であり、AWSのポピュラーなサービスです。 しかしこのS3でよくあるトラブルの例としてある、「ダウンロードやアップロード時に速度が遅くなってしまったり、一定の速度水準を保てない」といった場合の解決法を紹介します。 早速、このトラブルの原因を見ていきましょう。

リクエストしているクライアントの場所

AWSが遅い原因の1つとして挙げられるのは「リクエストしているクライアントの場所」の距離が遠いことです。 どういうことか説明すると、データを保管しているバケットは、特定のAWSに依存しているため、地理的に遠いとレスポンスの時間が遅くなってしまうことがあります。 解決法としては、クライアントに近いバケットにデータを送るように変更しましょう。

クライアントリソース

アプリケーションや、ホストが送信したリクエストと受信したレスポンスの処理にレイテンシーが発生することがあり、速度が遅い原因として、このレイテンシーが影響している場合があります。 レイテンシーとは簡単に説明すると通信する際に発生している遅延時間を指します。この状況が起きるとお客様(ユーザー)からの不満や、課題として挙がってしまうことにもなりかねません。 レイテンシーを発生させる可能性のあるホストでリソースが競合していないか、見てみましょう。 ホスト競合が起こっているのかどうか調べるためには、Resource Monitorやtopコマンドなどのツールを使用しましょう。そして、データ転送中にリソースの状況が現在どのようになっているのか見てみます。 また、可能性としてストレージデバイスがレイテンシーを発生させていることがあります。 例えば、クライアントがデバイスの読み取りや書き込みをすることでレイテンシーが高くなり、パフォーマンスに影響を与える可能性があります。 このような場合には、クライアント側からストレージデバイスをトラブルシューティングする必要があるでしょう。 具体的には、IPOSを見てトラブルシュートする必要があり、IPOSとは Input / Output Per Secondの略称で、ハードディスクやストレージの性能を図る指標のことです。 その性能を図る性能の条件については割愛しますが、簡単にいうと「1秒間に読み込みや書き込みがどのくらいできるのか」を図るものだと認識してください。 このIPOSの数値が低いと「パフォーマンスが低くなっている」ことを意味します。是非、クライアントのデバイスのIPOSをチェックしてみましょう。

ツールを使用してパフォーマンスを診断してみよう

前述したような原因に心当たりがある方も、そうでない方も、速度比較ツールの活用によりパフォーマンスを調査できます。 Amazon S3の場合は「Amazon S3 Transfer Acceleration速度比較」ツールというものです。これは地域を選択してブラウザから色々なファイルを転送した際に、速度の結果を場所ごとに比較してくれるツールです。 例えば、日本では東京、ほかにもソウル、サンフランシスコ、シンガポールなど様々な地域の速度を比較してくれます。 是非、必要に応じて活用してみてください。

これでもわからない!AWSが遅くなったままの場合について

この記事をご覧の方の中には「AWSが遅いままである」「そもそも上記のような場面ではない」といった方もいるでしょう。 そのような方のために、対応策を紹介します。それは、AWSナレッジセンターです。AWSナレッジセンターでは、AWSを利用しているお客様からよく問い合わせられる質問などについてまとめて紹介されています。 人気のサービスや、ジャンルからほかの人の質問を閲覧できます。是非、自分の探しているジャンルのものからなぜAWSが遅いのか詳しく調べてみてください。 また、それでもわからない場合はAWSフォーラムや、AWSサポートセンターにアクセスしてみてください。 AWSフォーラムはAWSが製品の機能をきちんと利用できるように24時間無休でサポートしてくれる仕組みです。また、コミュニティも用意されているのでここで意見交換しているのもよい点といえるでしょう。 AWSサポートセンターはその名の通りトラブル等が起きた時に原因調査などをサポートしてくれる機能です。 サポート画面に行くにはアカウントにサインインする必要があります。また、検索窓から自分の起きているケースを検索でき、そこにないものは自分でトラブルのケースとして登録することも可能です。 状況に応じてサポートセンターやナレッジセンターを活用してみましょう。

AWSが遅い場合はすぐに対処しよう

AWSが遅い場合で、特にサービスを運用中の場合はユーザーに影響が及びますので早急に対応が必要となります。 トラブルシュートする中で、やはり原因を調査するのに役立つのは公式ドキュメントや、公式サイトの質問集でしょう。まずはそこを見て、それでもAWSが遅い問題が解決しない場合や、すぐに対処が必要な場合はサポートに調査を依頼してみるとよいでしょう。 サポートにはいくつかプランがありますが、AWSのサポートには24時間いつでも対応してくれるものがありますので、必要に応じて上記のようなサポートも活用してください。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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