転職SPIの概要や対策方法|転職SPIに関する4つの疑問についても解説

 
  

転職SPIとは


転職SPIとは、企業の採用試験で導入されている総合検査のことです。

リクルートマネジメントソリューションが提供している総合検査で、知識と性格の2部分を検査します。さまざまな視点から総合的に判断するための検査で、現在企業では採用時に必要とされています。

転職SPIの実施方法は、総合テストセンターや各企業内での実施、web検査や紙で実施の4つです。転職SPIは、全国主要の7ヶ所で実施されています。

転職SPIの検査の種類


転職SPI検査の種類は、「性格検査」と「基礎能力検査」の2つです。

性格検査には、「社会・人物」と「組織関連」2つの項目から出題され、どちらかを自分で選択することが可能です。基礎能力検査では、「言語分野」と「非言語分野」の2つの検査が実施されます。

能力検査

転職SPIの能力検査は、問題を理解して判断できるかを確認する検査です。

能力検査は、問題を理解して回答する力が試される検査です。特に、Web検査を受ける方は、パソコン画面に向かって実施するため、数値問題などのミスがないように注意しなければなりません。

具体的な問題内容

転職SPIの能力検査の具体的な問題内容は、「言語分野」と「非言語分野」の2つです。

能力検査では、問題を正しく理解して回答のプロセスを合理的にかつ効率的に実施する能力が判定されます。言語分野では、問題の理解力と文章力が問われます。非言語分野では、主に数値の回答力や論理的な思考力を確認する問題が出題されることが多いです。

性格検査

転職SPI試験の性格検査は、行動面や意欲面、情緒面と社会関係面など組織内で必要な特性を判定するために実施される検査です。

性格検査内容では、社会情勢や人物・企業や組織についての問題が出題され、社会の情勢や人物への考え方・企業組織についての理解や目標などが検査されます。

具体的な問題内容

転職SPIの性格検査では、「行動的なもの」や「社会関係」、「意欲的な面」、「情緒関連」などで性格の特徴を測定します。

性格検査は、仕事を実施する上で必要となる4つの面について確認する検査です。検査評価は、試験のように評価に使用されるものではありません。転職者の性格を深く知ることで、対応を円滑に進めるために活用されます。

転職SPIの実施方法4つ


転職SPI試験の実施方法には、ペーパーテストやインハウス・Webテスト・テストセンターの4つの方法があります。

実施方法は、応募先企業によって異なるため、企業の問い合わせ窓口へ問い合わせるようにしましょう。ここからは、それぞれの実施方法を詳しく紹介していきます。

1:ペーパーテスト

ペーパーテストは、応募者が企業内に直接出向いて受験する方法です。

ペーパーテストは、紙ベース試験のため、開始時に全問題をチェックできるという特徴があります。他のテスト方法はパソコンでの受験となり、答える問題のみしか表示されないため、全問題を最初にチェックすることができません。

また、試験の結果については、ペーパーテストの会場では周知されず、数日後に通知されます。

2:インハウスCBT

転職SPIのインハウスCBTは、企業に出向いてパソコンで受験します。

インハウスCBTは、企業内の会場に設置されたパソコンでWeb接続し、受験する方式です。試験内容は、能力試験と性格試験の2種類で、1日で2つを合わせて受験します。

試験の出題形式は、Webテスティングと同じです。問題集を購入して理解しておくと良いでしょう。性格検査は、能力試験の後に実施されます。性格検査の結果は、後日の面接時に面接官の手持ち判断資料として利用されます。

3:Webテスティング

転職SPIのWebテスティングは、インターネット環境があれば自宅や大学などのパソコンから受験することが可能です。

Webテスティングには、受験会場に出向く必要がなく、慣れた環境で受けられるというメリットがあります。パソコン画面に、1問ずつ問題が表示されるため、ペーパーテストのように全体の問題を確認することはできません。

さらに、制限時間が短いため、ある程度のスピード感を持って回答を進める必要があります。Webテスティングは、ペーパーテストと同じように、能力試験と性格検査の2種類を受験することとなります。

4:テストセンター

テストセンターでの受験とは、リクルート社が運用するテストセンターで受験する方法です。

ペーパーテストやWebテスティングと違って、あらかじめテストセンターへ受験予約を実施することが必要です。受付が完了されると、メールで受験IDが送付されてくるため、忘れずに控えておくようにしましょう。

テストセンターでの受験は、この送付されたIDで、事前に性格検査を受けなければなりません。受験当日は、能力試験のみ実施されます。

会場では、本人チェックが実施されるため、免許証など忘れずに持参するようにしましょう。本人判定ができない場合には、受験することができません。

転職SPIの検査にかかる時間


転職SPI試験の検査にかかる時間は、リクルートテストセンターでは能力検査が約35分、性格検査は約30分となります。

各企業でのSPI試験の所要時間は公表されていません。あくまで、リクルートが実施しているテストセンターのみ公表されています。しかし、テストセンターと同様の時間設定となっているようです。

出典 : 商品概要 / テストの種類と実施方法 | RECRUIT
参照 : https://service.ai-x-supporter.com/spi_faq/?_ga=2.249631108.321973834.1619171599-1358430186.1619171599#/78452

転職SPIの具体的な対策方法5つ


転職SPIの具体的な対策には、転職エージェントで実施することや受験問題集の購入、受験する環境を整えたり性格テストの演習や出題傾向をチェックすることなどがあります。転職エージェントとは、試験のノウハウを持った転職専用の団体のことです。

ここからは、転職SPIの具体的な対策5つを紹介していきます。

1:転職エージェントに相談する

転職エージェントは、試験の問題傾向や面接のノウハウを持っているため、不安点があれば事前に相談しておくと良いでしょう。

大手の転職エージェントは、求人情報を多く持っており、転職先を選ぶ際に様々な観点からアドバイスしてくれます。

2:問題集を使って勉強する

転職SPIについて問題集を使って勉強する方法には、書店で提供している問題集とインターネットに接続して問題集を使用する方法の2つがあります。2種類の中では、外出時や空時間に、スマートホンなどを使って問題が解けるインターネット接続による問題集がおすすめです。

3:受験時の環境を整える

転職SPI試験の受験は、パソコンでの出題、回答形式となりますので学習した実力を発揮できるようにこの環境に慣れておくことが大切です。

パソコン受験は、画面を見ながら計算したりしなければならない上に制限時間もあるため、慣れないと手間取ります。普段から、インターネットでの試験問題対策を実施し、慣れるようにしておきましょう。

4:性格・適性検査では自分らしさを見失わない

性格・適性検査では、自分の考えを問うような問題が多く出るため、本音で正直に回答することが重要です。

性格を判断する検査であるため、思ったとおりに回答するようにしましょう。自分を良く見せたいがために模範的な回答をした場合は、後日実施される面接時の回答と矛盾が発生して採用の判断に悪影響を及ぼす恐れがあるため、正直に回答することが大切です。

5:能力検査では出題傾向を見極める

能力検査では、問題に対して合理的に考えて、効果的に対処できる能力があるかどうかを測定します。

能力検査では、言語問題と非言語問題などが出題されます。言語問題は、文章の読解力が問われます。また、非言語問題は、簡単な計算と確立および推論が出題されることが多いです。

いずれの問題も、それほど難しい問題ではないため、練習問題で出題傾向に慣れておきましょう。

転職SPIに関する疑問4つ


転職SPI試験を受験する際疑問となるのは、試験結果の影響度や何を判断されるのかや、合格ラインでしょう。具体的には、SPI試験結果の影響や試験により何を判断するか、新卒と転職のSPI試験の違い、転職のSPI試験の合格ラインなどがあるでしょう。

ここでは、転職SPIに関する4つの疑問点について紹介していきます。

1:転職SPIの成績はどのくらい転職に影響するのか

転職SPIの成績が転職に影響するのかどうかは、試験の実施時期が面接より前か同時期かで判断することが可能です。

面接よりかなり前にSPI試験を実施する企業は、希望者を絞るために実施することが多いため、影響は低いと言えるでしょう。面接と同じ時期に試験を実施している企業は、試験結果と面接結果を両方で判断する傾向が強いため、転職への影響が高いとされています。

2:企業は転職SPIの結果を通じて何を見ているのか

企業は、転職SPI試験の結果から、転職者の性格や問題の理解力の判定・面接での聞き取りポイントを選定しています。

また、SPI試験結果を採用基準としている企業もあれば、面接の結果を採用基準としている企業もありさまざまです。しかし、試験結果を採用後の配属先決定の根拠としている企業は多いようです。

3:新卒SPIとの違いはあるのか

新卒者のSPIと転職者のSPIの試験内容は、能力試験の問題内容が違うだけで、その他は違いがありません。

性格検査は、新卒と転職のどちらにも実施されます。新卒の場合は、大学や高校からの情報で本人像を想像できますが、転職の場合は、履歴書しかないため本人の性格や対応力などを判断できません。SPI性格検査は、面接前に転職者の情報を少しでも得るために重要となる試験です。

4:転職SPIの合格ラインはどのくらいか

転職SPI試験の合格ラインは、企業によってさまざまなため、明確な合格となる基準は公表されていません。

一般企業では、正答率約6~7割以上が合格ラインであるケースが多いと言われているため、合格を狙う時には、目標として約7割以上を目指せるとよいでしょう。

転職SPI対策を徹底してエンジニアの転職を成功させよう


エンジニアへの転職には、まずSPI試験に合格しなければなりません。SPI試験の実施方法や制限時間、問題傾向を事前に把握しておくことが大切です。また、試験内容は問題数が多く1つの問題で考え込むと、時間不足に陥り安いので注意しましょう。

SPI問題集やアプリは、書店やインターネットで提供されているため繰り返し解いておくことが大切です。

この記事では、転職SPIの概要や対策方法について紹介してきました。転職SPI対策を徹底してエンジニアの転職を成功させましょう。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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