フロントエンドエンジニアに転職するには?身につけておきたいスキル9つ

 
  

フロントエンドエンジニアとはどんな仕事?


フロントエンドエンジニアとは、ユーザーが操作するブラウザ側で動作する処理を担当するエンジニアのことです。フロントエンドとはWebアプリケーションなどでユーザーが直接目にする部分を指します。

フロントエンドエンジニアはWebデザイナーが作成したデザイン案を基に、実際にWebブラウザに表示できるようにHTMLやCSS、JavaScriptを使用したコーディングを行います。

バックエンドエンジニアとの違い

バックエンドエンジニアとは、フロントエンドエンジニアとは逆にWebアプリケーションなどの裏側の処理を行うエンジニアです。

データベースへのデータ保存やデータの呼び出しなどを担当するため、たとえば会員登録やクレジットカード決済などの処理を行うのがバックエンドエンジニアです。

そのため、フロントエンドエンジニアがユーザーの目に見えるフロントエンド側を担当するのと違い、バックエンドエンジニアはユーザーの目に見えない場所を担当するエンジニアだと言えます。

コーダーとの違い

コーダーもフロントエンドエンジニアと同じくWebサイトのコーディングを行う職業です。しかしフロントエンドエンジニアがJavaScriptも駆使するのと違い、コーダーはHTMLとCSSを使用したコーディングが主となります。

そのため、フロントエンドエンジニアの方がコーダーよりもより幅広いスキルが必要となります。

マークアップエンジニアとの違い

マークアップエンジニアは、企業によってはフロントエンドエンジニアと同じ業務を行っているため混同されるケースも多い傾向にあります。

一般的には、マークアップエンジニアはコーダーよりも高いコーディングスキルを持ち、Webサイトの適切な構造やSEO施策などについても知見を持つ職種だと言えます。

ただし、フロントエンドエンジニアがJavaScriptを駆使するのと比較すると、マークアップエンジニアの場合はJavaScriptのスキルは重要視されない職種となっています。

フロントエンドエンジニア転職時に身につけておきたいスキル9つ


近年ではさまざまなWebサービスが登場していることから、フロントエンドエンジニアへの転職を希望しているという方も多いでしょう。それでは、フロントエンドエンジニアになるにはどのようなスキルが必要になるのでしょうか。

ここではフロントエンドエンジニア転職時に身につけておきたいスキル9つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1:JavaScriptに関する知識・スキル

フロントエンドエンジニアにはJavaScriptに関する知識やスキルが必要になります。JavaScriptはWebサイトに動的な要素を付与できるプログラミング言語で、Web開発では必須となる言語です。

フロントエンドエンジニアとしてクライアント側の処理を実装する際には、JavaScriptを活用した双方向の表現を実現する必要があるため、JavaScriptでの開発スキルを身につけましょう。

2:HTML・CSSの知識・スキル

フロントエンドエンジニアにはHTML・CSSの知識やスキルが必要になります。HTMLとCSSはWebサイトを制作する言語なので、Webサイトを作成するフロントエンドエンジニアには必須となります。

前述のJavaScriptも含めたこの3つのフロントエンド言語に関しては、適切な知識とコーディングスキルを身につけるようにしましょう。

3:ライブラリ・フレームワークに関する知識

フロントエンドエンジニアにはライブラリ・フレームワークに関する知識が必要になります。JavaScriptなどのプログラミング言語を使用する際には、ライブラリやフレームワークも使うことになります。

そのため、React.jsやAngularJSなどのフレームワーク、jQueryのようなライブラリについての知識も習得し、作業効率を向上することも重要です。

4:プログラミング言語

フロントエンドエンジニアにはプログラミング言語の知識やスキルが必要になります。前述のJavaScriptのプログラミングスキルはもちろん、バックエンド側のプログラミングの知識があると仕事の幅も広がります。

バックエンド言語とは

バックエンド言語には、PHP、Python、Ruby、C++、Javaなどの種類があります。PHP、Python、Rubyはインタプリタ言語、C++、Javaはコンパイラ言語です。

インタプリタ言語の方が実行速度が速いことから、企業ではインタプリタ言語を採用しているケースが多いでしょう。

5:コミュニケーション能力

フロントエンドエンジニアにはコミュニケーション能力が必要になります。フロントエンドエンジニアの仕事はクライアントのニーズに合わせてWebサイトを作成することです。

また、Webサイト制作にはWebディレクターやWebデザイナーなどさまざまな人材と協力して仕事を進めることになるため、円滑に仕事を進めるためにもコミュニケーション能力が必要になります。

6:SEOに関する知識

フロントエンドエンジニアにはSEOに関する知識が必要になります。SEOとは、Googleなどの検索エンジンで検索時に上位表示されるようにWebサイトを最適化する技術や施策のことです。

Webサイトはできるだけ多くの人に見てもらう必要があります。そのため、フロントエンドエンジニアにはユーザーが求めている情報を提供し、検索エンジンから評価されるWebサイトを構築するスキルが必要です。

7:UI/UX設計に関する知識

フロントエンドエンジニアにはUI/UX設計に関する知識が必要になります。UIはユーザーインターフェース、UXはユーザーエクスペリエンスの略です。

Webサイトは見た目が綺麗なだけでなく、どこに何があるのかわかりやすく利用しやすいデザインであることが重要です。また、使いやすいWebサイトを提供することで、ユーザーの満足度を向上することもフロントエンドエンジニアに求められるスキルとなります。

8:CMS構築スキル

フロントエンドエンジニアにはCMS構築スキルが必要になります。CMSは特別専門的な知識やスキルが無くてもWebサイトを構築、管理できるシステムのことで、CMSの中でも「WordPress」は世界的に有名です。

Webサイトを製作する場合、近年ではCMSを利用するケースも多い傾向にあります。そのため、CMSの構築スキルを身につけておくことで、より幅広い仕事ができるようになるでしょう。

9:Dom操作スキル

フロントエンドエンジニアにはDom操作スキルが必要になります。Dom(Document Object Model)操作とは、HTMLやXMLを操作するAPIのことです。

Domを利用することにより、HTML要素の取得やHTMLの検索などのHTML操作だけでなく、ユーザー操作の処理を設定したり振る舞いを変更したりすることもできます。

フロントエンドエンジニアの転職で役立つポートフォリオとは?


ポートフォリオとは、自分の実績やスキルを証明するために作成する資料です。

ポートフォリオは一般的にはデザイナーがこれまでの自分の作品を纏めた作品集のことを指しますが、エンジニアも転職活動の際にポートフォリオを応募先企業へ提出することで、エンジニアとしての正当な評価がもらえます。

フロントエンドエンジニアに転職する場合も、WebサイトやWebサービスを作成し、ポートフォリオとして資料に纏めると良いでしょう。

フロントエンジニアの転職におすすめの資格4つ


フロントエンジニアとしてのスキルを客観的に証明するには、資格取得がおすすめです。それでは、フロントエンジニアにはどのような資格がおすすめなのでしょうか。

ここではフロントエンジニアの転職におすすめの資格4つをご紹介しますので、どのような資格があるのか参考にしてみてください。

1:HTML5プロフェッショナル認定試験

HTML5プロフェッショナル認定試験は、HTML5やCSS3、JavaScriptなどのWeb標準言語の知識やスキルを認定する資格です。特定非営利活動法人「エルピーアイジャパン」が運営している資格試験で、最新のマークアップ関連のスキルを測定します。

そのため、フロントエンドエンジニアやマークアップエンジニア、Webデザイナーなどにおすすめの資格となっています。

2:Webクリエイター能力認定試験

Webクリエイター能力認定試験は、マークアップスキルを測定する資格試験です。サーティファイWeb利用・技術認定委員会が運営している資格試験で、Web標準に準拠したWebクリエイターに必要なWebサイトデザインのスキルを認知します。

Webクリエイター能力認定試験にはスタンダードとエキスパートという2つのランクがあり、どちらも65%以上の正答率が必要となります。

3:Ruby技術者認定試験

Ruby技術者認定試験は、Rubyの知識やスキルの保有を証明できる資格です。Rubyベースのシステム設計や開発、運営などを行うエンジニアや学生向けの資格で、高い水準のRubyを使用したシステム開発スキルを認定します。

非営利団体「Ruby Association」が運営している資格試験で、Ruby AssociationはRuby開発者のまつもとゆきひろ氏が理事長をしています。

4:PHP技術者認定試験

PHP技術者認定試験は、PHPの知識やスキルを証明できる資格です。一般社団法人「PHP技術者認定機構」が認定している民間資格で、PHPに関する専門的な技術や知識を有していることを認定しています。

PHP技術者認定試験にはPHP7に対応した初級試験と、PHP5に対応した初級試験、上級試験・準上級試験、ウィザードなどの種類があります。

フロントエンジニアのキャリアパス


フロントエンドエンジニアのキャリアパスには、スペシャリストを目指す道やWebデザイナーに転職する道などがあります。フロントエンドエンジニアとして技術を極めていきたいならスペシャリストになるのがおすすめです。

また、自分でもデザインしてみたい場合はWebデザイナーに転身するのも良いでしょう。

フロントエンドエンジニアの将来性とは


近年ではWebサイトにもさまざまな新しい技術が利用されるようになってきていることから、今後もフロントエンドエンジニアには高い需要があると言えるでしょう。

ただし、それだけ求められるスキルも高くなっていくため、需要の高いフロントエンドエンジニアになるには常に新しい技術を習得していく努力が必要です。

フロントエンドエンジニアに転職するなら最低限のスキルを身につけよう


フロントエンドエンジニアには幅広いスキルが求められます。

ぜひこの記事でご紹介したフロントエンドエンジニアの概要や身につけておきたいスキル、フロントエンジニアの転職におすすめの資格などを参考に、スキルを身につけてフロントエンドエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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