2021/05/20

大手Sierに転職するメリット・デメリット紹介!|選び方の手順4つ解説

 
  

大手Sierへの転職動向


現在就職活動をしている就活生や転職希望の方の中には、大手Sierへの転職を検討しているという方もいるのではないでしょうか。大手Sierは中小のSierよりも待遇も良いことから、転職する人も多い傾向にあります。

本記事では大手Sierに転職するメリット・デメリットなどを紹介していきますので、大手Sierへの転職に興味がある方はぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

大手Sierに転職するためには?


本記事を読んでいる方の中にも、大手Sierへの転職を視野に入れて転職活動を行っているという方もいるでしょう。しかし人気のある大手Sierはそれだけライバルも多いため、簡単に転職に成功できるわけではありません。

それでは、大手Sierに転職するにはどのような方法があるのでしょうか。ここでは大手Sierに転職するための方法をご紹介しますので、参考にしてみてください。

1:人材紹介サービスのサポートを活用する

転職エージェントを利用することで、大手Sierへの転職を専門のアドバイザーにサポートしてもらえます。そのため、一人で転職活動をするよりもさまざまな面で支えになってくれるでしょう。

また、具体的に転職を希望している企業がないという場合でも、転職エージェントであれば希望にマッチした求人を紹介してくれます。さらに一般には公開されていない非公開求人を紹介してもらえる可能性もあるため、転職エージェントを活用すると良いでしょう。

2:プログラミングスキルをつける

大手Sierで働く場合、プログラミングスキルが求められるケースは多いでしょう。そのため、本気で転職を目指すのであればプログラミングスクールなどに通ってスキルを身につけましょう。

また、プログラミングスキルがあればそれだけ需要の高い人材になれるため、現在特筆するようなスキルを持っていないという方はプログラミングを学ぶのがおすすめです。

3:資格を取得する

資格を取得することで、一定以上のスキルを保有していることを客観的に証明できます。大手Sierへの転職に必須の資格はありませんが、IT系の資格を取得しておけばたとえ実務未経験であっても有利に働くでしょう。

たとえば情報技術者試験の「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」、「Oracle Master」などを取得すると実務にも役立つ知識を得られるでしょう。

大手Sierに転職するメリット4つ


大手Sierは中小のSierよりも待遇が良いイメージが強いですが、実際にはメリットだけでなくデメリットも存在します。そのため、転職を検討する場合はメリットとデメリットの両方を理解し、よく検討して決めることが大切です。

それでは、大手Sierに転職することには具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは大手Sierに転職するメリット4つをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

1:高収入を狙える

大手Sierで働くSEの年収は、中小のSierで働くSEの年収よりもかなり高い金額です。相場としては100~300万円ほど高いと言われているため、中小のSierから転職すれば100万円以上の年収アップが見込めます。

特に金融業界は高い年収を狙えることから、年収アップを目的とした転職を希望している場合は、金融業界の大手Sierは非常に魅力的な転職先だと言えるでしょう。

2:手厚い福利厚生

当然ですが、大手Sierは福利厚生が中小のSierよりも充実しています。住宅手当や資格手当はもちろん、新入社員にも20日以上の有給休暇が与えられ、産業医に相談できるようにメンタル面でのフォローもしっかりと行われています。

また、育児休暇や時短勤務などの女性に嬉しい福利厚生も手厚いため、女性が長く働けるような環境も整っています。このような手厚い福利厚生を中小のSierに期待するのは難しいでしょう。

3:市場価値を向上できる

大手Sierに転職することで、システム開発における上流工程の業務に携わる機会が増えることから、SEとしてキャリアアップすることも可能です。また、大手Sierであれば大規模なプロジェクトを請け負うケースも多いため、大きなプロジェクトの運営を任されることもあるでしょう。

大規模プロジェクトの運営経験は非常に貴重な経験となるため、エンジニアとして非常に市場価値の高い人材に成長できます。

4:企業自体の経営状態が安定している

大手Sierは中小のSierよりも経営状態も安定しています。企業としての資産にも余裕があり、仕事の案件自体も安定して受注できていることから、経営の安定した大手Sierであれば安心して働けるでしょう。

特にIT業界は変化が激しく、毎年多くのスタートアップやベンチャー企業も参入しています。そのような中で安定的に働ける点は、大手Sierの大きなメリットだと言えます。

大手Sierに転職するデメリット2つ


ここまでさまざまな大手Sierのメリットをご紹介しましたが、前述のとおり大手Sierにはデメリットも存在します。

それでは、大手Sierのデメリットには具体的にどのようなものがあるのでしょうか。ここでは大手Sierに転職するデメリット2つを紹介していきますので、こちらも参考にしてみてください。

新たなビジネスを展開しづらい

大手SierはIT業界の中では平均年齢が比較的高いことから、社内の管理職の人数も多い傾向があります。

そのため、新しいビジネスなどを行う場合でも意思決定に時間がかかるケースが多く、なかなか話が前に進まず他の中小企業やベンチャー企業に先を越されてしまうことも多い傾向にあります。

そのため、新しいビジネスにもどんどん挑戦したい方は、大手Sierは向かない可能性が高いと言えるでしょう。

昔ながらの風習が残っている企業が多い

IT業界は他の業界に比べても変化が激しい業界なので、フレックスタイム制やフリーアドレスなどを取り入れているIT企業も多い傾向にあります。しかし大手Sierの中には、いまだに年功序列などの日本の昔ながらの風習が残っている企業も多いでしょう。

長く働くほど給料が上がることから、大手Sierは平均年齢が40歳を超えていることも珍しくはありません。このように昔ながらの風習が残っている企業では、若い世代の中には働きづらさを感じる人もいるでしょう。

大手Sier企業の選び方の手順4つ


大手Sierとひと口に言ってもさまざまな業界があるため、よく比較検討して企業を選ぶ必要があります。単純に年収ランキングなどを参考に転職先を選んでしまうと、実際に転職した後で自分の希望とミスマッチしていたといったことになりかねません。

それでは、大手Sier企業はどのようにして選べば良いのでしょうか。ここでは大手Sier企業の選び方の手順4つをご紹介しますので、参考にしてみてください。

1:希望する業界を明確にする

大手Sierへ転職したいなら、まずはどの業界を希望するのかをはっきりさせましょう。Sierの業界としては「ユーザー系」「外資系」「メーカー系」「独立系」「コンサル系」の主に5種類があります。

たとえば、スキルアップを目指すよりも安定した環境で働きたいならユーザー系やメーカー系、グローバルに活躍したいなら外資系、さまざまな経験を積み上げたいなら独立系がおすすめです。自分の目的に合った業界を選びましょう。

2:企業に求める条件を考慮する

同じように大手Sierへの転職を目指す人でも、企業に求める条件はそれぞれ異なります。そのため、自分が重視しているポイントを企業選びの軸にして、複数の企業を比較してみると良いでしょう。

たとえば、経営が安定していることを重視しているなら営業利益率、年収の高さを重視しているなら平均年収で比較するなど、自分が重視している条件で企業を比較してみましょう。

3:企業を複数選ぶ

自分が重視している企業選びの軸に沿って企業を比較検討し、自分の希望にマッチすると感じた企業を複数ピックアップしていきましょう。ただし、あまりにも多くの企業を選んでしまうとあとから絞りきれなくなるため、3~5社程度の企業を選ぶと良いでしょう。

4:各企業についてさらに詳しくリサーチする

自分の希望にマッチする企業を数社まで絞れたら、それぞれの企業について詳しくリサーチしていきましょう。事前の情報収集が甘いままだと、実際に入社してからミスマッチに苦しむ可能性もあります。

たとえば企業の社風や経営理念、社内制度や平均年齢、働いている人の口コミなどを調べておくと、どのような企業なのかおおよそのイメージがつくでしょう。

理想とする大手Sierの特徴4つ


この記事でもご紹介したとおり、大手Sierの中にも様々な企業があります。それでは、多くの人が理想とする大手Sierには具体的にどのような特徴があるのでしょうか。

ここでは最後に、理想とする大手Sierの特徴4つをご紹介します。

1:上流工程を担当できる

大手Sierは多重下請け構造となっているSier業界の中でも、クライアントから直接仕事を受注する上流工程を担う元請けとなるケースがほとんどです。そのため、理想とする大手Sierに転職すれば、システム開発の上流工程に携われるでしょう。

2:ノウハウや教育を十分に受けられる

理想とする大手Sierは、先輩などからノウハウや教育をしっかりと受けられます。そのため、そのような大手Sierに転職できれば、十分なスキルや経験を身につけられるため、市場価値の高い人材にスキルアップできるでしょう。

3:有名なプロダクトを保持している

理想的な大手Sierは、どの業界でも有名なプロダクトを保持しているケースが多い傾向にあります。さらに、そのような大手Sierへ仕事を依頼する企業もまた、そのような有名プロダクトを求めています。

そのため、理想的な大手Sierに転職すれば、有名なプロジェクトも経験できるでしょう。

4:シェアが高い

業界でのシェアが高いほど理想とする大手Sierだと言えます。その業界でのシェアが高ければ、次に挑戦するビジネス展開でもシェアを獲得できる可能性は高くなります。そのため、シェアが高い大手Sierであれば継続的に高いシェアを獲得し続けられるでしょう。

大手Sierへの転職を考えてみよう


大手Sierは中小のSierに比べて年収が非常に高く、福利厚生なども充実しています。

ぜひ本記事でご紹介した大手Sierに転職するメリットやデメリット、大手SIer企業の選び方や理想とする大手Sierの特徴などを参考に、自分の希望にマッチした大手Sierへの転職を目指してみてはいかがでしょうか。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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