IT業界のエンジニアといえば、「残業や休日出勤が多い」といわれており、ワークライフバランスとは程遠い印象を持つ方もいるでしょう。
しかし、ITエンジニアも転職によって、ワークライフバランスを実現させることは十分可能です。
当記事では、エンジニアがワークライフバランスを実現するために転職の際の注意点を解説します。
‘PG’ ‘left’ ‘今、ワークライフバランスが実現できる企業への転職を考えています。その際に気を付けた方が良いことはありますか?’]
‘PM’ ‘right’ ‘まずはエンジニアのワークライフバランスが何か、知ることが大切でしょう。その上で、転職する際の注意点をお伝えしていきますね。’]
この記事の目次
エンジニアにも必要なワークライフバランス
仕事と生活の調和を指すワークライフバランス。定義は人それぞれですが、多くの人が自分の考えるワークライフバランスを実現したいと思っているでしょう。
ところがIT業界では、長時間労働が常態化しているケースもあります。特にITベンチャーともなれば、自ら働くことを選択し、休日返上で働くことも多いのではないでしょうか。
しかし、当然ながらITエンジニアにもワークライフバランスは必要です。プライベートの充実度が増すことで、仕事のパフォーマンス向上につながることも多いためです。
昨今は生産性の向上が求められています。同じ「10」の成果を出すのであれば、労働時間は「10時間」よりも「8時間」の方がパフォーマンスは高くなります。
また、長時間労働を続けていると、疲労感や幸福度の低下から、結果的に仕事のパフォーマンスが落ちてしまう恐れもあります。
仕事においてもプライベートにおいても、ワークライフバランスを実現することは大切なことなのです。
加えて、ワークライフバランスは十人十色であることを知っておかなければなりません。プログラミングが好きで、仕事・休日問わず、仕事をしても苦にならないエンジニアもいる可能性があります。
自分にとっての「ワーク(仕事)とライフ(生活)」における理想的な姿を想像し、それを実現させることがワークライフバランス実現の肝なのです。
ワークライフバランスを実現する転職テクニック
ワークライフバランスを実現するために転職をするのであれば、やみくもに転職活動をするだけでは不十分です。自身が思い描く、仕事と生活の調和を実現できるような会社に転職する必要があります。
その上で、下記項目を意識して転職活動をすることが望ましいでしょう。
残業時間
残業時間は必ずチェックしておきましょう。残業時間が多いと、仕事で占める時間が増してしまうため、プライベートに費やす時間がなくなりがちです。
残業時間が少ないことが必ずしも良いとはいえないものの、プライベートを充実させるには、適度な労働時間が求められます。
自分が理想とする生活において、残業時間はどの程度まで許容できるかを考え、転職先をリサーチすることをおすすめします。
福利厚生などの制度
福利厚生が充実しているだけでも、安心感を得ることができます。勤務形態に対する制度も、多様であれば様々な働き方を実現できます。
馴染みのある「有給休暇」や「育児休暇」などが使えることはもちろん、「フレックスタイム制」や「在宅勤務」など、柔軟な働き方ができるかを確認しましょう。
その他、会社独自のユニークな制度にも目を配らせておきたいところです。
希望業種・職種
仕事は会社単位ではなく、業種や職種によって働き方に特色があるものです。必ずしも現在の職種にこだわる必要はなく、一歩引いた目線で自分のキャリアを見つめ直すのも良いかもしれません。
ただし、これまでと異なる業種・職種を選択する場合は、転職先のリサーチだけに限らず、業種・職種についてのリサーチも怠らないようにしましょう。
ワークライフバランスが良いのは社内SE?
ITエンジニアの中で人気の職種に、「社内SE」があります。求人数は少ないながらも人気職種であるため、募集に対する応募数は多い傾向です。
特に、ワークライフバランスを見直したい30代~40代の志望者が多いと言われています。
社内SEの仕事はその名のとおり、社内で完結することがほとんどです。メリットとして、納期の調整などがしやすいことが挙げられます。
また、客先常駐でもないため、帰属意識も生まれやすいでしょう。
しかし、良い点があれば注意点もあります。先ほど挙げた「納期」は会社によって全く異なる場合があります。
加えて、社内SEは流動性の低い職種であるため、出世や昇給のチャンスも少ないのです。上流工程に関われるまでに多くの時間を費やしてしまう可能性も考えられます。
以上のように、社内SEの良い点と注意点を把握した上で、応募する会社の入念なリサーチを行うことが、ワークライフバランスを実現する転職への近道かもしれません。
‘PG’ ‘left’ ‘ITエンジニアのワークライフバランス実現は、様々なことを考慮して転職する必要がありそうですね。’]
‘PM’ ‘right’ ‘そうですね。一度自分と向き合い、どのようなワークライフバランスを目指すのか明確にした上で、転職活動に取り組むことをおすすめします。’]
エンジニアもワークライフバランスの実現ができる転職を目指そう
働き方改革が叫ばれて久しい昨今。年々、会社側も働き方に対する考え方が柔軟になってきています。ゆえに、以前と比べてITエンジニアのワークライフバランス実現のハードルも下がってきている印象です。
本気でワークライフバランスを実現させたいのであれば、自ら行動し、勝ち取る必要があります。積極的な行動と入念なリサーチで、自分の思う理想の人生を実現させましょう。