2021/03/25

リモートワークに適す条件とは?リモートワークに適した職種11選

 
  

リモートワークの特徴とは


「リモート」が離れている状態のことを表し、遠隔という意味を持つ通り、リモートワークとは遠隔操作による仕事環境を指します。

セキュリティ保護されている状態の自身の端末を、自宅から会社のサーバーやクラウドに接続することで、上司からの指示を受けたり同僚と連携をとったりしながら仕事をすることが可能になります。

インターネット環境を使用し、メールやチャット、顔を合わせての会議などを取り入れることで、会社のデスクで仕事をしている時と同じように仕事ができるのが特徴です。

リモートワークにも形態は様々

リモートワークと一口に言っても、その働き方の形態には様々な働き方があります。

主に、以下の4種類にわけることができます。

-ハイブリッド・リモートワーク
週に数日のみ会社で働き、それ以外は自宅などで仕事をするという仕事形態で、正規雇用である正社員の方の働き方です。

-フルタイム・リモートワーク
正規雇用の正社員でありながら会社には行かず、自宅などで働くという仕事形態です。

-リモート・アウトソース
外部委託契約で、自宅などで働くという仕事形態で、契約社員など非正規雇用の方の働き方です。

-テンポラリー・リモートワーク
外部委託契約で、自宅などで短時間での一時的な作業をするという仕事形態で、勤務時間が固定されていない非正規雇用の方の働き方です。

リモートワークに適している職種の3つの条件


リモートワークは、全ての職種でできるわけではありません。

リモートワークで働きたいと思ったのに、そもそもリモートワークができない職種だったという事態に陥らないためにも、リモートワークに適している職種の条件を理解しておくことが必要です。

逆に考えれば、この条件を満たしていれば、現在会社で仕事をしている方も将来的にリモートワークで働くことが可能になるということです。

1:仕事量が明確に分かる

リモートワークでは、実際に働いている姿を確認することができません。

そのため明確な目に見える成果を示すことで評価を得る必要があり、どれだけの仕事をしたのか仕事量が明確にわかる職種が、リモートワークに向いている条件と言えます。

たとえば、プログラマーやデザイナー、ライターなど成果物の量や質で評価される職種が向いていると言えます。

2:人材が不足していて採用が難しい職種

不足している人材は、たとえば専門分野に特化している人や難関資格保持者、さらに希少なスキルを持った人などが挙げられます。

そして、このように不足している専門性の高い人材を採用するのは難しい場合が多く、その理由は能力を持つ人がいたとしても、勤務地や条件が合致する可能性が低いためです。

しかしリモートワークを採用することで、どれだけ離れた場所にいる場合でも採用することが可能になり、業務内容も遠隔で作業ができるため、有能な人材を充足させることができるとともに、採用力もあげることができます。

3:自宅などでも作業が可能な業務

リモートワークをするためには、会社のオフィスで行っている業務を自宅など会社以外の環境でも同じように行う必要があります。

たとえば、インターネット環境さえあればできる仕事や、一人で行うことができる仕事はリモートワークに向いていますが、特定の場所でしかできない仕事や、対人でコミュニケーションを取らなければならない仕事は向いていません。

リモートワークに適した主な職種11選


それではここから、具体的にリモートワークに向いている職種を11種紹介していきます。

初心者でも始められるものから、専門の資格や経験が必要なものまで様々な職種があるので、リモートワークの仕事に興味がある方は、以下の職種を参考にして今後のビジネスプランに役立てましょう。

1:Webデザイナー

主にパソコンとデザインツールを使用する作業が中心であるデザイナーは、リモートワークに向いている職種だと言えます。

クラウドソーシングなどでも案件が豊富にあり、リモートワークの実績が多い職種であるのも特徴のひとつです。

必須の資格や経歴はなく、個人のクリエイティブスキルによって評価が決まるため、フリーランスとしても働く人が多い職種で、リモートワークに向いています。

2:プログラマー

システムエンジニアが作成した設計書に基づいてプログラミングしていくのが仕事であるプログラマーは、パソコンでの作業が主な仕事となるため、リモートワークに向いている職種です。

資格は必要ありませんが、プログラマーの仕事の分野は幅広く、分野ごとで使用するプログラミング言語も多種多様なため、習得には時間がかかるとされているのが特徴です。

フリーランスとして仕事をするプログラマーも増えており、システムエンジニアのように直接クライアントとのコミュニケーションを取る必要もないため、よりリモートワークに適していると言えます。

3:システムエンジニア

システムエンジニアはほとんどの工程でパソコンとインターネット環境さえあれば作業が可能なため、リモートワークに向いている職種であり、「リモートエンジニア」という言葉があるほど、リモートワーク化が進んでいる職種でもあります。

ただしweb言語を習得する必要があり、ある程度の専門知識が必須です。そのため常に人材が不足している傾向にあり、使えるweb言語によっては求人も多いのが特徴です。

4:Webマーケター

売上向上のための施策内容や、どのように展開していき、改善していくのかまでを仕組みとして作るWebマーケターは、Web上で行う業務が中心のためリモートワークに向いている職種です。

マーケティングの業務は幅広いため、どの分野を担当するかによってレベルに違いはありますが、初心者には難しく経験や実績を積まなければならないのが特徴です。

5:システム監査

企業の使用する情報システムの内容が信頼されるものか、また経営活動に役立っているものかを調べることが仕事であるシステム監査の仕事は、徐々にリモートでできるようになってきています。

専用ツールを用いて遠隔で行うリモート監査は、海外ではいち早く導入され多くの企業や認証機関で行われおり、今後の日本においても実施される可能性が高い仕事です。

6:ライター・校閲

ライターや校閲も、デザイナーと同じようにクラウドソーシングなどでの案件が多いのが特徴です。

また、納品した数や質によって評価が決まるため、成果が明確であることや、他の職種に比べて整える環境が簡単なこともあり、リモートワークに向いている職種だと言えます。

ライターは、パソコンとインターネット環境さえあれば完全に初心者であっても仕事が可能であるのに対し、校閲は経験が必須となっている場合が多く、スキルが必要なため人材が少ない傾向があります。

7:カスタマーサポート

実際にベトナムやフィリピンなど人件費の安い海外や、国内では家賃相場の低い沖縄などにカスタマーサポートを置いている企業もあり、リモートワーク形態での導入が進んでいる職種です。

世界的に有名な大手通販会社は、完全リモート化でお客様からの問い合わせ全般に対応しています。

問い合わせに対応する方法は、電話のほかにメールやチャットなどがあり、周りがある程度静かで基本的なタイピングができれば、パソコンとインターネット環境のみで仕事が可能なため、リモートワークに向いている職種です。

8:営業職

今まではどれだけ足を運べるかに重点が置かれていた営業職ですが、進む人手不足の中でも生産性をあげていくために、リモートワークに切り替える企業も増えています。

少ない人数であってもメールやチャット、Web会議システムなどを取り入れることで遠方の顧客とも頻繁に顔を合わせられたり、訪問にかかる移動時間を効率的に使えたりと実は、営業はリモートワークに向いている職種です。

また、直接会って話す対面形式よりもWeb上でのやり取りの方が、上座・下座といったマナーなどを気にする必要もなく、より対等な立場で向き合うことができるというメリットもあります。

9:オペレーション

オペレーションとは、目標を達成するために物事を運営・推進する手順を設定することで、パソコン上でシステムやソフトウェアの操作を行う作業が主になるため、リモートワークに向いている職種と言えます。

また、処理した件数や内容の質によって成果が明確であったり、その時の状況や要望に合った対応が必要であったりする点もリモートワークと相性の良いポイントです。

10:コンサルタント業務

コンサルタント業務は会社にいる必要がなく、クライアントに求められたときに連絡を取ることができれば可能な仕事のため、リモートワークに向いている職種です。

コンサルタント業務と一口に言っても、様々なジャンルのものがあります。共通しているのは、その分野の深い知識や経験を持ち、クライアントの相談にのりながら解決策を示すことで、儲けられるように導くスキルが必要だということです。

コンサルタント業務に資格は必要ありませんが、代わりに豊富な経験と信頼、実績が必要になるため人材が少なく採用も難しいのが特徴です。

11:住宅などの設計士

設計士は、おもに建築士のサポートをする仕事で、建築士とは異なり資格がなくてもできる仕事です。

設計をする際に必要な書類の作成や、クライアントとの打ち合わせ作業がメインの仕事になるため、パソコンとインターネット環境があればリモートワークができる職種です。

クライアントとのコミュニケーションや書類のやり取りなどが必要になるので、メールやチャット、動画ツールを使用することで、クライアントの要望を細かくヒアリングすることができます。

リモートワークに必要となる4つのスキル


リモートワークをするうえで、必要なスキルがいくつかありますが決して難しいスキルではなく、誰でも身につけることができるものばかりです。

リモートワークをする際に必要となるスキルを理解し、自分に備わっているか確認してみましょう。そして備わっていないものはどうしたら身につけられるのかを考え、準備しておくことでリモートワークをする際に役立てることが可能です。

1:スケジュール管理などの自己管理スキル

会社にいれば周りに上司がいたり、仲間と一緒に仕事をしたりするため、仕事に対する意欲が自然に湧いてきますが、リモートワークだと周りに誰もいない一人きりの環境で、会社にいる時と同じようなモチベーションを保たなくてはなりません。

また、仕事の納品日や売り上げ締め日をしっかり守るなど、仕事の工程やスケジュールの管理も自分ひとりで行う必要があります。

リモートワークは自由な働き方である一方で、さぼりがちになりやすいので自己管理を徹底することが求められます。

2:業務効率の見直し等の自己評価スキル

リモートワークで働くときは、会社で働いていた時と同じような作業のスピードや品質が保たれているかを、自分自身で評価する必要があります。

自分の業務の成果や効率を振り返り、設定した目標をどれほど達成できたか確認し、改善点があればどうすれば良いかを考えて、実行に移していくことが大切です。

3:コミュニケーション能力

リモートワーク中はオンラインでのみの会話になるため、細かいニュアンスが伝わらなかったり、相手の心境がわかりづらかったりします。

そのため、円滑な意思疎通を行うためにオンラインでの高いコミュニケーション能力を持っておく必要があります。

業務の進捗状況を頻繁に報告することで、相手から見えない業務の成果状況を把握してもらうことが可能です。また、声の抑揚や身振り手振りの代わりに、チャットでは伝えたいことを強調する言い回しをしたり、素早く返事をしたりなどの工夫が必要です。

4:職種に合わせた各スキル

基本的なパソコンスキルや、コミュニケーションスキルなど共通して必要なものもあれば、職種ごとのスキルも必要になる場合があります。

たとえば、システムエンジニアであればシステム開発のスキルに加えてプロジェクト管理能力が求められ、WebマーケターであればWeb制作スキルや企画力、データ分析力なども必要なスキルです。

以上のように、その職種ごとで必要なスキルが異なるため、自分の職種ではどのようなスキルが必要か確認しておくと良いでしょう。

リモートワーク環境を整えるのに必要な4つの準備


リモートワークをする際に必要な準備がいくつかあります。リモートワークをするときに必須のものから、あると便利なものまで4つに絞って紹介します。

いざ自分がリモートワークをする立場になったときに慌てることがないよう、今からできる準備は徐々に始めておくと良いでしょう。

1:ネットなどの通信設備

スムーズなリモートワークを行うためには、安定したネット環境を準備する必要があります。自宅にWi-Fiを置いたり光回線を引いたりすることで、容易に自宅でも高感度のネット環境を整えることができます。

また、フリーWi-Fiはリスクが高いので使用するのは避けましょう。

2:デスク・チェアの用意

リモートワークでは、長時間座っても疲れない自分に合ったデスクやチェアを用意しておく必要があります。

ローテーブルや硬い椅子などでは、腰やお尻が痛くなり作業に集中できず効率が悪くなってしまいます。長く使えるしっかりとしたものを選ぶと高価になるため、すぐに用意するのが難しい場合にはクッションなどで調節してみましょう。

3:セキュリティ

リモートワークをするにあたって、セキュリティツールをしっかり入れておくことは重要です。

特にWindows10以前のPCでセキュリティソフトが入っていないものは、ウィルス感染のリスクが高いため注意が必要です。会社の担当者などと相談して、必要であれば専用のソフトを導入するなど対策をしましょう。

4:仕事スペースの確保

リモートワークは、本来はプライベートの空間である自宅に仕事を持ち込むため、集中できないという悩みを持つ方が少なくありません。

仕事に集中するためには、家族が来ないよう別の部屋を用意することや、趣味のものなどの誘惑が目につかないよう専用の仕事スペースの確保が必要です。

部屋の数が少なく、一部屋を用意できないという場合には、室内テントやパーテーションで仕切るなどで対策してみましょう。

リモートワークが出来る職種は幅広い


リモートワークは、特定の場所が指定されたり人の手が必要であったりなどの制約がない限りは、どのような職種でも可能な現代に合った働き方です。

今後もより多くの職種で、リモートワークを取り入れていくことは容易に想像することができます。また、リモートワークのできる環境を作ることは難しくなく、パソコンとインターネット環境を揃えればできる仕事はたくさんあります。

これからの世の中や企業の方針に、柔軟な対応ができるよう準備しておきましょう。

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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