エンジニアの転職で高収入を得る方法7選|収入が上がらない誤認識

 
  

エンジニアの収入事情


ITエンジニアと呼ばれる職業の年収は、求人ボックス給料ナビによると、2021年4月の時点で506万円です。国税庁が発表している日本の平均年収は467万円であるため、比較的高い傾向にあります。

しかし、エンジニアの中にも様々な職種があり、経歴や能力、働き方などによって年収も変わってきます。本記事では、エンジニアの転職で高収入を得る方法7選や収入が上がらない誤認識について紹介していきます。

収入をアップさせていきたい方は参考にしてみてください。

出典:ITエンジニアの仕事の年収・時給・給料情報|求人ボックス給料ナビ

エンジニアの転職で高収入を期待できる理由5つ


高収入を期待できるとされているエンジニアですが、それには5つの理由が存在しています。どのような理由から高収入に結びついているか知ることで、自分に今できることが何か見えてくるでしょう。

エンジニアの転職で高収入を期待できる理由には、実力を重視される・要員不足が顕著である・専門性の高い職種である・IT業界そのものが拡大している・持っている資格で手当がつく場合がある、などがあります。

1:実力を重視される

エンジニアの転職で高収入を期待できる理由として1つ目は、実力を重視されることです。エンジニアは技術職です。実力で評価されるため、企業側の期待どおりのスキルを持っていると転職では高収入で採用されます。

逆に、自分の持っているスキルの市場価値を知らず、低い給与のまま過ごすと、年収を上げるタイミングを逃し、低収入で働き続けることになります。現在の給与に不満がある場合は、実力を重視される職種という強みを生かし、転職を考えてみても良いでしょう。

2:要員不足が顕著である

エンジニアの転職で高収入を期待できる理由として2つ目は、要員不足が顕著であることです。2020年に経済産業省から発表されているIT人材需給に関する調査を見ると、いかに日本がIT人材不足なのかがわかります。

この調査では、2030年にはIT人材の不足数が需要の伸びが高い場合は約79万人、中程度の場合は約45万人、低いの場合は約16万人になるという試算が出ています。IT人材を確保するために、今後も企業側は高い給与を提示していくという未来が予想されます。

出典:IT人材需給に関する調査|経済産業省

3:専門性の高い職種である

エンジニアの転職で高収入を期待できる理由として3つ目は、専門性の高い職種であることです。エンジニアは専門知識と技術を持った職種のため、求人を見ても一般的な職業よりも高い給与を提示されている募集が多い傾向にあります。

トレンドの言語や、必要とされる経験値を持った人であれば、即戦力と判断される可能性があり、高い報酬を得られます。

4:IT業界そのものが拡大している

エンジニアの転職で高収入を期待できる理由として4つ目は、IT業界そのものが拡大していることです。

総務省情報が発表している情報通信白書によると、情報サービス業の企業数・売上高の推移は年々増加傾向にあります。市場の拡大は企業側が常に人材を欲している現状と、IT人材の年収が必然的に上がりやすい傾向が読み取れます。

エンジニアは技術職であるため実力主義面が大きく、見合ったスキルを身に付けなければ生き残れない厳しさはありますが、IT業界の拡大が追い風となり、能力次第で高年収を狙えるでしょう。

出典:令和2年版 情報通信白書 情報サービス業|総務省

5:持っている資格で手当がつく場合がある

エンジニアの転職で高収入を期待できる理由として5つ目は、持っている資格で手当がつく場合があることです。ただ、大幅な給与アップとはいかず、一時金の支給や祝い金だけで終わり、苦労に見合わない場合が多いでしょう。

とはいえ、難易度の高い資格であれば転職で有利に働きます。将来的に転職を見据えている場合、スキルの証明となる資格は取得しておいて損はありません。

エンジニアの転職で高収入を得る方法7つ


次は、エンジニアの転職で高収入を得る方法7つについて紹介していきます。これから挙げていく方法について、挑戦できるものがないか検討してみてください。

エンジニアの転職で高収入を得る方法には、ITスペシャリストとなる・マネジメント職に転職する・様々な言語をマスターする・専門性の高い資格を取得する・好待遇の企業に転職する・起業をする・フリーランスとなる、などがあります。

1:ITスペシャリストとなる

エンジニアの転職で高収入を得る方法として1つ目は、ITスペシャリストとなることです。ITスペシャリストは、ITSS(経済産業省が定めているITスキル指標)の専門分野において熟達度がレベル3以上に達している専門的なエンジニアを指します。

現場のプロフェッショナルとして開発メンバーを引っ張っていく役割を担うため、通常のエンジニアとして働くよりも高収入が期待できます。

ITスペシャリストを目指すためには、セキュリティ・データベース・システム管理・ネットワーク・アプリケーション・プラットフォームの中から自分の得意分野を見つけ、資格を取得しましょう。

出典:スキル領域 職種ITスペシャリスト|経済産業省 独立行政法人情報処理推進機構

2:マネジメント職に転職する

エンジニアの転職で高収入を得る方法として2つ目は、マネジメント職に転職することです。開発チームの管理は容易にできるスキルではないため、社内でマネジメント職を抜擢する場合難航しがちです。外部から有能なマネジメントスキルを持った人材を招く企業も少なくありません。

マネジメント職は高収入を提示して募集されていることが多いため、マネジメント職へ転職できれば、高収入の夢が実現するでしょう。

3:様々な言語をマスターする

エンジニアの転職で高収入を得る方法として3つ目は、様々な言語をマスターすることです。扱えるプログラミング言語が多ければ多いほど、担当できる案件が豊富になるためエンジニアとしての価値が高まります。

特に需要の高い言語を習得している人ほど給料は上がります。需要の高い言語は、トレンドによって変化しますが、TECH streetの2020年プログラミング言語別年収ランキングによると、R言語を扱うエンジニアの平均年収が高いことがわかります。

出典:2020年プログラミング言語別年収ランキング|TECH street

4:専門性の高い資格を取得する

エンジニアの転職で高収入を得る方法として4つ目は、専門性の高い資格を取得することです。資格を持っていることで第三者に対して、能力があることを証明できます。価値の指標を高めるものになるので、アピールポイントとして活用可能でしょう。

企業によっては所持している資格によって、資格手当がつくこともありますが、資格の中には収入アップに影響がないものもあります。

高収入への期待値を上げる場合、情報セキュリティスペシャリストやデータベーススペシャリスト、システムアーキテクトなど専門性の高い資格獲得がおすすめです。

出典:試験区分一覧|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

5:好待遇の企業に転職する

エンジニアの転職で高収入を得る方法として5つ目は、好待遇の企業に転職することです。年収の高さで見ると、中小企業よりも大手企業が有力です。同じような仕事でも、高収入や福利厚生が優れているなど、好待遇の労働環境を望むのであれば、大手企業への転職を検討しましょう。

6:起業をする

エンジニアの転職で高収入を得る方法として6つ目は、起業をすることです。起業すれば、自分の希望に沿った内容の会社を作り、事業を進めていくことが可能です。会社の維持費もかかりますが、上手くいけば収入も伸びていくでしょう。

エンジニアの会社を作る場合、ビジネスモデルによってオフィスの必要がないため、人件費のみの低コストで起業できます。自分1人で仕事する場合は、光熱費やインターネット代金といった最低限のランニングコストで良い点も起業に向いている職業だと考えられます。

7:フリーランスとなる

エンジニアの転職で高収入を得る方法として7つ目は、フリーランスとなることです。起業は自ら事業をスタートさせることですが、フリーランスは企業から請け負った業務をやり遂げる個人事業主です。

フリーランスは役所に届出を出さなくても開始できるため、起業に比べて組織に属さず働くことになります。

フリーランスとなることで、それまで一定の年収に納まっていた場合でも、高収入な案件を自分で選んで取りにいくことで年収1,000万以上となる可能性もあります。

ただ、高収入な案件はトレンド最先端の技術であったり、ライバルが多いこともあったりするため、フリーランスになる前に必ず仕事を獲得していく難しさについて把握しておきましょう。

エンジニアの収入が上がらない誤認識3つ


高年収が期待できるとされるエンジニアですが、収入が上がらないエンジニアも中にはいます。それは、誤った認識をしているということが大きな要因として考えられるでしょう。

エンジニアの収入が上がらない誤認識には、年齢が上がれば昇給できる・経験値が上がれば上流工程を任される・年数が経てばSEやPMに自然となれる、などがあります。

1:年齢が上がれば昇給できる

エンジニアの収入が上がらない誤認識として1つ目は、年齢が上がれば昇給できるという認識です。年齢が上がっても持っているスキルに変わりがなければ、評価されず昇給できない可能性があります。

もちろん保持しているスキルがどの程度会社の影響があるか、売り上げなど利益に関わっているかで評価は変わってきます。

評価されるべきスキルであれば昇給することもありますが、3年前から同じスキルでこなせる仕事内容も同じ、新しい技術を習得しようとしない、という状態であれば年齢が上がっても昇給は難しいでしょう。

2:経験値が上がれば上流工程を任される

エンジニアの収入が上がらない誤認識として2つ目は、経験値が上がれば上流工程を任されるという認識です。

もちろん経験を積むことで上流工程を任される可能性はアップしますが、すべてのエンジニアが上流工程に関わっているわけではなく、下流工程をメイン業務にしているエンジニアも存在します。

上流工程では、プロジェクト全体を見るため、把握能力やマネジメントスキルが問われます。クライアントとのやりとりがあるため、コミュニケーション能力も必要になるでしょう。

いかに下流工程の経験値が高くても、上流工程に求められる資質があると上から判断されなければ抜擢されません。

3:年数が経てばSE・PMに自然となれる

エンジニアの収入が上がらない誤認識として3つ目は、年数が経てばSE・PMに自然となれるという認識です。

年数が経てば会社でも信用され、SE(システムエンジニア)やPM(プロジェクトマネージャー)になれると考えている方も多いのではないでしょうか。

勤続年数は愛社心から一定の信用を得られますが、肝心なSE・PMとしての資質や能力が備わっていなければなれません。

エンジニアが転職で高収入を得るにはスキルを磨こう


エンジニアの転職で高収入を得る方法7選やエンジニアの収入が上がらない誤認識について紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。

エンジニアは技術職なので、年齢が上がっても年収が上がっていくわけではなく、できることを増やしていかなければいつまでたっても給与は変わりません。エンジニアが転職で高収入を得るには、もらう金額に対して相応しいスキルを磨く必要があります。

マネジメント職に移ることや好待遇の企業への転職、フリーランスになる、専門性の高い資格を取得するなど、自分に何ができるか考え、年収を上げていくことを目指しましょう。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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