本記事ではクリエイティブ系の職業からキャリアチェンジをした人100人以上にアンケートを実施した結果をご紹介します。
- キャリアチェンジを考えた理由
- どんな職業にキャリアチェンジしたのか?
- キャリアチェンジして感じたメリット・デメリット
- なぜその職種を選んだのか?
などをランキング形式でまとめています。
デザイナーや編集者など「クリエイティブ系の職業からキャリアチェンジしたい!」と考えている方、転職活動を始めている方はぜひご参考になさってください。
【アンケートの調査概要】
- 調査期間:2023年8月25日~9月7日
- 調査機関:アイブリッジ株式会社
- 調査対象:キャリアチェンジを経験した人124名
- 調査方法:インターネット上のサービスを活用した調査
※複数回答可の設問では、回答数の合計が124にならない場合があります。
この記事の目次
キャリアチェンジとは?
当サイトのキャリアチェンジの定義は「未経験の職種へ転職すること」とします。同じ職種のまま業種を変えたりなどの転職はキャリアチェンジと呼んでいません。
以下はその前提での考察となっていますので予めご了承ください。
※関連記事:キャリアチェンジとは?転職理由・年齢・タイミング・注意点
クリエイティブ系の職業からキャリアチェンジした職業ランキング
順位 | 選んだ職業 | 回答数 |
---|---|---|
1 | クリエイティブ系 | 25 |
2 | 企画・管理・事務 | 22 |
2 | サービス・販売・接客・営業 | 22 |
4 | 技術:IT・ソフトウェア | 17 |
5 | 技術:建築・土木 | 12 |
6 | 技術:化学・食品 | 10 |
7 | 技術:電気・機械 | 7 |
8 | 金融・不動産 | 6 |
9 | 経営・コンサルティング | 3 |
クリエイティブ系からのキャリアチェンジで最も選ばれた職業は、同じクリエイティブ系となっており、前職のスキルや経験を活かせるWEBデザイナーからUI/UXデザイナー、CGデザイナーからゲームデザイナーのようなキャリアチェンジが多いようです。
次点で人気なのが企画・管理・事務です。技術分野では、IT・ソフトウェアが他の技術関連の職業よりも選ばれていることがわかります。
クリエイティブ系の職業からキャリアチェンジした理由ランキング
順位 | キャリアチェンジした理由・きっかけ(複数回答可) | 回答数 |
---|---|---|
1 | 専門知識・技術を習得したかったから | 29 |
2 | 新しいことに挑戦してみたかったから | 28 |
3 | 現在の職業に限界を感じたから | 23 |
4 | 雇用形態を変えたかったから | 19 |
5 | 幅広い経験、知識を積みたかったから | 15 |
6 | 業界・会社の先行きが不安だったから | 10 |
キャリアチェンジした理由・きっかけランキングでは、「専門知識・技術を習得したかったから」が1位で29回答。僅差で2位が「新しいことに挑戦してみたかったから」で28回答となっています。
前者はデザイナーからUIデザイナーなど、特定のジャンルに興味を持ったり、その分野に特化することでより収入を上げたりなどの意図が見て取れます。
後者はAIなどの新しい分野に可能性を感じていたり、今のスキルを活かしつつ別の業種や分野に挑戦したりキャリアアップしたりなどが該当すると考えられます。
そのほかにも「現在の職業に限界を感じた」や「雇用形態を変えたかったから」などの理由も一定の割合で挙げられており、キャリアチェンジの背後には多様な動機が存在することがわかります。
クリエイティブ系の職業からキャリアチェンジした後の職種を選んだ理由ランキング
順位 | 職業を選んだ理由(複数回答可) | 回答数 |
---|---|---|
1 | 給与と報酬: 給与水準や報酬が自分の生活目標に合っているから。 | 27 |
2 | 興味と情熱: 自分の興味や情熱に合致しているから。 | 25 |
2 | スキルと能力: 自分のスキルや能力にマッチしているから。 | 25 |
4 | 市場の需要: 職業が市場で求められているから。 | 19 |
4 | ワークライフバランス: 仕事とプライベートのバランスを取りやすいから。 | 19 |
6 | 学習と成長: 新しいスキルや知識を習得し、自己成長が促されるから。 | 14 |
7 | 成長とキャリアパス: 職業が成長機会やキャリアパスを提供しているから。 | 13 |
8 | 専門知識とトレーニング: 職業に必要な専門知識やトレーニングが適切だから。 | 11 |
9 | 将来の展望と安定性: 職業の将来の展望と安定性が良いから。 | 10 |
10 | 業界と企業の選択: 働く業界や企業が自分に合っているから。 | 9 |
職業を選択した理由ランキングでは、1位が「給与と報酬」となっており「前職よりも給与の高い職業」を選択している人が多い結果となりました。2位は「スキルと能力」と「興味と情熱」で自身がやってみたい事でこれまで培った経験やスキルを活かして即戦力として働ける職を選択した人が多いようです。
クリエイティブ系の職種は場数を踏んだ分だけ自身のスキルも向上し市場価値が上がる職業です。そのため、新しい分野に挑戦しながら収入もあげることも可能なので、前向きにキャリアチェンジを検討している人が多いのかもしれません。
クリエイティブ系の職業からキャリアチェンジして感じたメリット・デメリットランキング
続いて、キャリアチェンジして感じたメリット・デメリットをそれぞれ多い順にご紹介します。
メリット
順位 | メリット(複数選択可) | 回答数 |
---|---|---|
1 | やりたい仕事ができる | 28 |
1 | 専門的な技術やスキルが身に付いた | 28 |
3 | ライフワークバランスの向上(残業時間が減った、休暇を取得しやすくなった) | 26 |
4 | 自身のスキル、能力を活かせる | 22 |
5 | 未経験からのスタートだが、給与が上がった | 14 |
メリットは1位~3位まではほぼ同数で、「やりたい仕事ができる」「専門的な技術やスキルが身に付いた」などがランクインしました。
前職のスキルを活かせるキャリアチェンジを実現できたからこそ「やりたい仕事」ができ、「技術やスキル」も身につき、さらに働きやすさも向上したのだと考えられます。
デメリット
順位 | デメリット(複数回答可) | 回答数 |
---|---|---|
1 | 今までの経験やスキル、能力を活かせない | 17 |
2 | イメージしていた仕事と違った | 10 |
3 | 働きにくくなった(残業時間が増えた、休暇を取りにくい) | 9 |
4 | 仕事内容が自分に合わないと感じる | 5 |
5 | 未経験からのスタートの為、給与が下がった | 4 |
デメリットで最も多い回答となったのは「今までの経験やスキル、能力を活かせない」でした。
メリットとデメリットを比較すると、「未経験からのスタートの為、給与が下がった」(回答数4)というデメリットもあるものの、前述のメリットの方では「未経験からのスタートだが、給与が上がった」(回答数14)の回答の方が多く、未経験職種へのキャリアチェンジでも給与を上げることができる場合もあることがわかります。
また、やりたい仕事ができるようになった反面で「働きにくくなった(残業時間が増えた、休暇を取りにくい)」という意見があるのも事実で、やりたい仕事をやることで忙しくなるという側面があることも念頭においておくといいでしょう。
クリエイティブ系の職業からキャリアチェンジするために必要なことランキング
順位 | 必要なこと(複数回答可) | 回答数 |
---|---|---|
1 | 将来のキャリアプランをしっかり考えた上で、職業を選択した方が良い。 | 30 |
2 | 自分のスキルや経験を活かせる職業を選択した方がよい。 | 29 |
3 | 選択した職業で活かせるスキルや資格のを取得しておくべきだ。 | 26 |
4 | 未経験からのスタートになる為、基本的には現職よりも給与が下がることを考慮すべきだ。 | 25 |
5 | 本当にやりたい仕事かどうか事前によく調べておく。 | 18 |
6 | キャリアチェンジする目的、理由を明確にしておく。 | 17 |
7 | 普段から自分の業務内容や成果を職務経歴として、残しておいた方がよい。 | 14 |
8 | 選択した職業の将来性や安定性について、調べておく。 | 11 |
キャリアチェンジするために必要なことランキングでは、「将来のキャリアプランをしっかり考えた上で、職業を選択した方が良い。」が1位で30回答となっており、将来のキャリアプランを考えた上で、未経験の場合は現職よりも給与が下がることを考慮して職業を選択すべきだと考えられます。
2位が「自分のスキルや経験を活かせる職業を選択した方がよい。」で3位が「選択した職業で活かせるスキルや資格のを取得しておくべきだ。」でクリエイティブ系の職からのキャリアチェンジにはスキルや経験、資格の取得などが重要になりそうです。
クリエイティブ系の職業からキャリアチェンジするのにおすすめの職種3選
キャリアチェンジしたい人のための情報を厳選して発信している当サイトが、キャリアチェンジを本気で考えている「クリエイティブ系の職業」の方におすすめの職種をご紹介します。
- ITエンジニア
- クリエイティブ系の職業で、現在とは異なる職種
- 企画職
上記3つです。順に詳しくご紹介します。
ITエンジニア
当社が最もおすすめする職種は「ITエンジニア」です。
ITエンジニアの利点は、
- 需要の高い職業である
- 未経験からでもスキルを身につけられる
- 将来的に高年収を期待できる
- 働き方の自由度が高い
など多くあり、未経験からキャリアチェンジするハードルが低く、努力した分だけきちんと成果が得られる職種と言えます。
当社・株式会社オープンアップITエンジニアは未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジ支援に特化しており、資格取得を前提とした「手に職をつける」研修と充実のサポート(個人にサポート営業と技術マネージャーがつく)で、ITエンジニアへキャリアチェンジを目指す方を全力支援しています。
もしあなたがITエンジニアに少しでも興味があるなら、ぜひ一度「無料面談」をご予約いただき、疑問や不安なことなど何でもご相談ください。
クリエイティブ系の職業のうち、現在とは異なる職種
現職で得た経験やスキルが活かせることがあるため、クリエイティブ系の職業のうち、現在とは異なる職種へのキャリアチェンジもおすすめです。
現職で培ったクリエイティブな感性を活かしてクリエイティブ系の他の職業でも即戦力として活躍できるのではないでしょうか。
また、共通してデザイン関係のクリエイティブな内容なので、働き方のスタイルも大きく変わらないことも利点と言えます。
企画職
3つ目は企画職です。
デザイン制作を進める際、より良いデザインを創造するには対象の背景にあるコンセプトに対する理解が欠かせません。
この思考力・発想力は、商品開発を行う企画職に求められている能力です。
ニーズや市場の動向を客観的に分析する能力と新しいものを生み出す柔軟な発想力が必要な職です。
よって企画職は、デザイン的な思考に優れているデザイナー職の方が重宝される可能性の高い職業だと言えます。
クリエイティブ系の職業からのキャリアチェンジはアンケートを参考によく検討して行動しよう
クリエイティブ系の職業からキャリアチェンジする際には、自分のスキルや経験をきちんと整理し、かつ今後何がやりたいのか、なぜそれをやりたいのか、そして譲れない条件を整理して慎重に検討しましょう。
本アンケートの内容を参考に、ただ「なんとなく興味がある」「今の仕事がつらくて一刻も早くやめたい」などの理由で勢いで行動するのではなく、キャリアチェンジした後のこと(メリット・デメリットや将来性)も想定して行いましょう。
本記事の内容をぜひ参考にしていただき、あなたにとって理想のキャリアチェンジができますように。
なお、職種を問わずキャリアチェンジを経験した人への詳細な調査結果や、他職種の調査結果などは下記記事に詳しくまとめています。気になる方は合わせて呼んでみてください。
※関連記事:キャリアチェンジとは?転職理由・年齢・タイミング・注意点
この記事の監修者・著者

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未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞
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