2020/10/14

AWSを利用して環境構築しよう|始める手順や基本用語8選を解説!

 
  

AWSとは

AWSとは「Amazon Web Service」の略で、ECサイトでも有名なAmazonが提供するクラウドコンピューティングサービスのことです。 クラウドコンピューティングサービスはAWS以外にも、Microsoftの提供するMicrosoft Azureや、Googleの提供するGCPなどが有名です。

クラウドコンピューティングサービスとは

クラウドコンピューティングサービスとは、物理サーバを自前で用意せずとも、仮想サーバ上でコンピューターによるサービスを受けることができる仕組みです。 クラウドコンピューティングという言葉は聞き慣れなくとも、「クラウド」は聞いたことがある方が良いのではないでしょうか。クラウドコンピューティングはしばしばクラウドと略されます。

AWSの始め方

AWSを使ったクラウドコンピューティングサービスの始め方について、説明していきます。 詳しくは後述しますが、AWSには無料利用期間がある他、チュートリアルも数多く用意されています。また、利用者が多いため一般的な情報も調べれば多くヒットします。 初めてクラウドコンピューティングサービスを利用する場合にも情報源が多く、始めやすいでしょう。

手順1:AWSアカウントを作成する

AWSを利用するためにはアカウントを作成する必要があります。 アカウント作成時にはメールアドレス、クレジットカード情報、連絡先等の情報が必要になります。SMSまたは自動音声電話による認証も必要なため、手元に携帯を用意して作成を開始すると良いでしょう。作成は日本語で行えます。 サポートプランでベーシックを選択すれば、この時点で料金は発生しません。

手順2:10分間チュートリアルでサービスを試す

アカウント作成が完了した後は、チュートリアルを視聴してAWSで何ができるのかを確認しましょう。 Amazon EC2を使った仮想マシンの起動方法、Amazon S3でのファイル保存の開始方法、ウェブアプリケーションやWordPressウェブサイトの起動方法などのサービスチュートリアルを視聴できます。 以下のページからも視聴できるので、事前に確認しても良いでしょう。

手順3:本格的なユースケースでAWSを開始する

チュートリアルを視聴したら、実際にAWSを利用したシステム構築を開始してみましょう。ウェブサイトやアプリケーションの構築、バックアップや災害対策といったBCPなど本格的なユースケースで活用することができます。 クラウドサービスなので、自前のサーバやハードウェア、ソフトウェアを用意する手間もなく、すぐに構築を始められます。

AWSで環境構築する際の基本用語8選

AWSで環境構築する上で必要な基本用語について、8つ解説していきます。 こちらで解説する用語は基本的なものですが、他にも不明な単語が出てきた場合は公式サイト等の情報を確認してください。

基本用語1:EC2

EC2の正式名称はAmazon Elastic Compute Cloudと言い、仮想サーバーを提供するサービスです。 EC2を用いればLinuxやWindowsなど様々なOSの仮想サーバを、複数構築することができます。シンプルなウェブサービスインターフェイスから、サーバに必要な機能を簡単に設定・構築することができ、構築後の変更も容易に行うことができます。

基本用語2:VPC

VPCとはAmazon Web Service Virtual Private Cloudの略で、その名の通りプライベートなクラウド環境を提供するサービスです。 EC2などのAWSリソースをVPC内に起動することができます。AWSでは基本的にVPCが必須であり、最初のVCPはAWS側が構築時に自動的に用意してくれます。 VPCコンソールウィザードを使用することで、デフォルト以外のVPCを設定することが可能です。

基本用語3:リージョン

AWSは全世界のデータセンターからサービスを提供しています。これらのそれぞれ離れた土地にあるデータセンター群は「リージョン(Region)」と呼ばれ、各リージョンでAWSサービスがそれぞれ提供されています。 例えば、日本には東京リージョンが存在します。各リージョンには、2つ以上のアベイラビリティーゾーン(AZ)が存在します。AZについては次で説明していきます。

基本用語4:AZ

AZとはアベイラビリティーゾーンの略で、1つ以上のデータセンターから構成されています。 AZは各リージョンの中に存在しており、AZ間の遅延が2ms以下に設計されていることが特徴です。低遅延の範囲(AZ)内に独立したデータセンターを持つことにより、障害に備え、高い信頼性と運用の容易性を実現できます。

基本用語5:サブネット

サブネットとはAWSに限らず用いられるIT用語で、大きなネットワークの中の小さなネットワーク範囲のことです。サブネットはサブネットマスクという仕組みで区切られていて、IPアドレスとサブネットマスクを組み合わせることで範囲をネットワークの範囲を指定します。

基本用語6:RDS

RDSはAmazon Relational Database Serviceの略で、名前の通りAWSの提供するリレーショナルデータベースサービスです。 Amazon Aurora、PostgreSQL、MySQL、MariaDB、Oracleデータベース、SQL Serverなどのデータベースを利用することができ、セットアップからオペレーション、スケールまでの構築作業を管理画面から容易に行うことができます。

基本用語7:IAM

IAM(アイアム)とはAWS Identity and Access Managementの略で、AWS上のサービスを利用できるユーザーのアクセス権限や認証情報を管理するための仕組みです。 IAMを用いてユーザーとグループを作成することで利用中のAWSリソースへのアクセスを許可・拒否することができます。

基本用語8:S3

S3はAmazon Simple Storage Serviceの略で、その名の通りAWSの提供するストレージサービスです。 S3は高コストパフォーマンスなストレージサービスで、様々な分野のデータを容量に関係なく保存・保護することができます。EC2のデータをS3にバックアップ自動化するなどの使い方もできます。 構築後にストレージリソースをスケールアップ・スケールダウンでき、変動する需要に対応します。

AWSで環境構築するメリット

AWSで環境構築するメリットは複数ありますが、特に無料利用期間があること、従量制料金であること、リスク負担少ないこと、プラットフォームが借りられることがあげられるでしょう。 それぞれ詳しく説明していきます。

無料利用期間がある

AWSは初期費用をかけずにリソースの利用が可能です。 アカウントは無料で作成することができ、作成時点から1年間の無料利用枠が自動的に付帯します。 無料で構築できるサービスは一部に限られることと、期限があることに留意しなければなりません。しかし、ひとまず環境構築し1年間テスト運用をしてみてから、実際に本格的な利用を始めることが可能です。

従量制料金

AWSの料金は秒単位または時間単位で計算される完全な従量課金制のため、必要な時に必要なだけリソースを使うことができます。 例えば、構築したものの使わなくなったサーバは停止し、削除することで課金が停止します。逆に、繁忙期などに一時的にリソースを増強することも可能です。 また、AWSは継続的な値下げを行ってきており、利用している間に利用料金が下がるといったメリットもあります。

リスク負担

AWSでは責任共有モデルという考え方を持っており、利用者の運用上の負担を軽減できます。 AWSがホストオペレーティングシステムと仮想化レイヤーから、サービスが運用されている施設の物理的なセキュリティに至るまでの要素を運用・管理・制御しています。 また、利用者がゲストオペレーティングシステムと関連アプリケーションソフトウェア、AWSの提供するセキュリティグループファイアウォール設定に対する責任を追う仕組みがリスク負担です。

プラットフォームが借りられる

AWSのサービスではすでに出来上がったプラットフォームを借りてスピーディーかつ低コストで環境構築が行えます。 オンプレミスでの構築ではサーバやベンダーの策定から納品、OSやミドルウェアのインストール、契約書や見積書などやりとりがありサーバの稼働まで時間がかかりますが、AWSでは管理画面から数クリックで構築することが可能です。 必要な時にタイムリーにシステム構築でき、構築費用を下げることができます。

AWSを使って環境構築してみよう

AWSを用いた環境構築について、利用方法や基本用語、メリットなどを説明してきました。 AWSへの理解は深まったでしょうか。前述の通りAWSは無料で始めることができます。クラウドでのシステム構築に興味のある方やAWSに興味のある方はこの記事を参考に、是非AWSでの環境構築を行ってみてください。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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