2022/05/16

AWSのPersonalizeとは?5つの利点や利用料金を紹介

 
  

AWSとは

AWSというのは、Amazonから提供されている100種類以上のクラウドコンピューティングサービスのことを指します。正式名称を、Amazon Web Servicesといいます。 クラウドコンピューティングというのは、インターネットを通じて、ストレージ・サーバー・データベース・ソフトウェアなどのコンピューターを使ったサービスを使うことです。 クラウドコンピューティングならば、1台のパソコンとインターネット環境があれば、サーバーやストレージ、データベースを必要なだけ使用出来るのです。

AWS Personalizeとは

この記事では、Amazonから提供されているAWS Personalizeというサービスについて説明していきます。 Amazonには、購入した商品や参照した商品の傾向から、おすすめの商品が自動で表示される機能があります。このような自動おすすめ機能を利用することの出来るサービスが、AWS Personalizeという訳です。 通常、AWS Personalizeと同じような内容のサービスを提供しようとした場合、多くのAPIを駆使するなど、とにかく大規模で複雑な開発になってしまいます。しかし、今回紹介するAWS Personalizeを使えば、単純な設計なら容易に構築する事が可能なのです。

利便性

AWS Personalizeの利便性は、これまでのサービス提供の労力と比べる事により、さらに感じやすくなります。 例えばユーザーの購入傾向を振るいにかける為の調査、調査結果を元にカスタマイズした検索結果、さらにターゲットを振るいにかけるための細かい情報など、商品を1つおすすめする為、非常に複雑な処理が必要となります。 そして最終的におすすめされた商品がユーザーのお眼鏡にかなうかどうかは、その処理のクオリティに左右されるのです。 今までAmazonでショッピングをした経験がある方なら間違いなく「あなたへのおすすめ」という欄を1度は見た事があるはずです。そしてその「あなたへのおすすめ」で紹介された関連商品へと興味を持ち、購入された事がある人も多いことでしょう。 このことから、AWS Personalizeは私たちの生活に少なからず影響を与えていると言えるのです。

システム

AWS Personalizeは機械学習システムです。ユーザーのクリックしたページや購入した商品の傾向などを徹底解析し、それに伴った記事、商品、音楽、動画などをおすすめアイテムとして提供します。 AWS Personalizeはデータの処理および調査をし、意味を持つものを特定し、適したアルゴリズムの選択をします。そして、そのデータ用にカスタマイズされたトレーニングをして最適化するという訳です。 分析された内容は大事に保管され、カスタマイズした推奨事項に限り使用されます。

AWS Personalizeの利点

AWS Personalizeを利用する上で、知っておきたいメリットが幾つかあります。 主に、品質が高いこと、リアルタイムの情報を提供してくれること、簡単に様々なシステムと統合が出来ること、レコメンデーションの作成が簡単なこと、セキュリティ面が優れていることです。 サービスを使いこなすためには、正しい知識を身につけて理解を深めることが大切です。それでは1つずつ説明していきます。

品質

AWS Personalizeは、Amazonから提供されているサービスという事もあり、その品質や精度はまさに一級品といえます。 AWS Personalizeの使用するアルゴリズムは、特定のニーズや行動、個人の好みに対して高い品質の維持が出来るよう、人気の偏りやユーザーの意図の移り変わりなど、様々な問題を対処できるよう設計されています。

リアルタイム

おすすめする商品やサービスは、タイミングが重要であるとAmazonは主張しています。消費者の需要というのは、日が変わるごとに変わるものと言えるからです。 そのように変動しやすい消費者の需要へと答えるために、常時リアルタイムのアクティビティデータと、ユーザープロファイル、そして製品の情報を組み合わせることによって、現時点でそのユーザーに最適な商品やサービスをおすすめする事が出来ます。 また、AWS Personalize の使用によって、簡単にアプリケーションへとサービスの追加が出来るため、より関連度の高い商品やサービスをユーザーへと提示することが出来るのです。

統合

AWS PersonalizeはAPI呼び出しによって、既存のウェブサイトやアプリケーション、SMS、そしてEメールマーケティングシステムなど、様々なシステムへと簡単に統合することが出来ます。 また、高価なインフラストラクチャ、もしくはリソースにかかるコストは必要なくなります。また、おすすめの商品や割引の情報など、あらゆるサービスをそれぞれのユーザーに応じて調整が出来るという点も大きな利点と言えます。

レコメンデーションシステムの作成

Amazon Personalize を使用することで、通常は数か月かかるとされる、パーソナライズのされたレコメンデーションの作成を、数日で行うことが出来ます。 数回のクリックをするだけで、カスタマイズおよびパーソナライズのされた、MLの利用をするレコメンデーションシステムを簡単に実装することが可能となっています。

セキュリティ

AWS Personalizeでは、全てのデータが暗号化されており大切に保護されています。保管されたデータは、ユーザーへのレコメンデーションを作るためにのみ使われます。 データはユーザー間で、もしくはAmazon.comと共有されることはありません。独自のAWS KMS (AWS Key Management Service)キーを使い、暗号化したデータにアクセスするのを、さらに細かく制御することも可能です。 AWS KMSを使うことで、カスタマーマスターキーを使い暗号化したデータへとアクセス出来るユーザーの制御が出来ます。

AWS Personalizeの料金

AWS Personalizeの料金システムは従量制料金で、実際に使った量に応じて料金が生じる形となっております。前払いや基本料金などを支払う必要はありません。 処理や保存を行ったデータ量、モデルのトレーニングをするために使ったコンピューティング時間、レコメンデーションのスループットなどに基づき課金されます。

無料トライアル

AWS Personalizeには無料トライアルというものが存在するので、気軽に今すぐお試しで使用を始めることが出来ます。 サインアップしてから最初の2か月に限り、データ処理とストレージは月に20GBまで、トレーニングは月に100時間まで、レコメンデーションは月に50時間まで無料で使用することが可能です。

AWS Personalizeを活用する企業

マーケットシェアを韓国で大きく広げているロッテは、AWS Personalizeを既に利用していて、60万人以上ものユーザーへのサービス提供を実現していると言われています。 また、AWS Personalizeの利用によって、おすすめ商品に対しての反応量が5倍となり、実際に利益の増加へと繫がっているのです。 AWS Personalizeはマーケットの規模が広くなればなるほど効果が期待出来るサービスであると証明したのが、ロッテであると言うことも出来るでしょう。

AWSのPersonalizeを活用しよう!

この記事では、AWS Personalizeの概要について説明してきました。AWS Personalizeの特徴は、何といってもその性能の高さであると言えます。 どれだけ高性能であっても、使用が複雑すぎれば良いサービスとは言えません。その点AWS Personalizeならば、ある程度の技術や知識を身に付けさえすれば簡単に使用することが出来ます。 興味を持たれた方は、是非ともAWS Personalizeを実際に活用してみて下さい。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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