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AWS EC2 インスタンスにSSH接続

SSH接続に向けてAWSでの準備5ステップ
インスタンスにSSH接続するために必要な準備を5つ解説します。1.EC2 インスタンスの準備
まずはSSH接続したいインスタンスの準備をAWSマネジメントコンソールから行います。今回はLinuxインスタンスを対象とします。 AWSマネジメントコンソールのAWSサービスからEC2を選択します。EC2コンソールからインスタンスの項目を選択して表示します。 次に、インスタンスを起動します。起動とはインスタンスを作成することです。必要な設定を選択し、作成してください。 AWSのマネジメントコンソールでインスタンスのステータスチェックが成功していることを確認できれば、インスタンスの準備は完了です。2.パブリックIPアドレスの取得
今回はインスタンスのパブリックIPv4アドレスを使ってSSH接続します。 パブリックIPアドレスは、インスタンスの起動時の設定で「自動割り当てパブリックIP」を有効にするか、インスタンスの起動後にElastic IP(静的IPアドレス)を割り当てます。 AWSマネジメントコンソールからEC2を選択し、インスタンスを選択するとインスタンスの情報が表示されるので、SSH接続するインスタンスのパブリックIPv4アドレスを確認しましょう。3.キーペアの確認
キーペアはインスタンス起動時に指定した.pemファイルです。SSH接続時に必要ですので、ファイルのパス(ファイルの保存先)を確認しましょう。 キーペア名を忘れてしまった場合はAWSマネジメントコンソールのインスタンスの画面から確認することができます。ただし、SSH接続に必要なのはファイルのパスなので注意しましょう。4.ユーザー名の確認
インスタンスにSSH接続に使用するユーザー名は、ユーザーアカウントまたはデフォルトのLinuxユーザーアカウントのユーザ名です。今回はデフォルトLinuxユーザーアカウントのユーザー名を使って接続します。 ユーザー名はインスタンスがどのAmazonマシンイメージ(AMI)を選択し、作成されたかによって決まります。例えば、Amazon Linuxを選択した場合のユーザー名は「ec2-user」です。 AWS公式のドキュメントにユーザー名の記載があるので、確認します。Amazon Linux 2 または Amazon Linux AMI の場合は、ユーザー名は ec2-user です。 CentOS AMI の場合、ユーザー名は centos です。 Debian AMI の場合は、ユーザー名は admin です。 Fedora AMI の場合、ユーザー名は ec2-user または fedora です。 RHEL AMI の場合は、ユーザー名は ec2-user または root のどちらかです。 SUSE AMI の場合は、ユーザー名は ec2-user または root のどちらかです。 Ubuntu AMI の場合は、ユーザー名は ubuntu です。https://docs.aws.amazon.com/ja_jp/AWSEC2/latest/UserGuide…
5.セキュリティグループの設定
ローカルPCからインスタンスにSSH接続ができるようにインスタンスのセキュリティを設定します。 セキュリティグループのインバウンドルールを設定します。AWSマネジメントコンソールから接続したいインスタンスに割り当てたセキュリティグループを確認できます。 手順 1.設定するセキュリティグループ画面を開きます。 2.「インバウンドルールを編集」を選択し、編集画面を開きます。 3.インバウンドルールの画面下部にある「ルールを追加」を選択します。 4.タイプからSSHを選択します(プロトコル:TCP、ポート範囲:22) 5.ソースはマイIPを選択すると自動的に使用しているPCのパブリックIPが入力されます。 または、IPアドレスの範囲を指定することも可能です。 6.説明はオプションなので入力は任意です。 7.「ルールを保存」を選択してセキュリティグループの設定を保存します。 これでセキュリティグループの設定は完了です。Visual Studio Codeを使用してSSH接続
Visual Studio Codeの設定
事前準備としてVisual Studio Codeをインストールして起動します。 SSH接続をするには、Visual Studio Codeの拡張機能である「Remote-SSH」をインストールする必要があります。 インストールが完了すると、画面に新しい項目が2つ追加されます。1つ目は、画面左側のアクティビティバーにリモートエクスプローラーのアイコンが表示されます。2つ目は、画面下のステータスバーに新しい項目のインジケーターが表示されます。SSH接続設定の編集
簡単にSSH接続できるように、SSH構成ファイルを編集します。「SSH接続に向けてAWSでの準備5ステップ」で取得した情報をここで使用します。 SSH構成ファイルを開くには、リモートエクスプローラー内のSSH TARGETの右側にある歯車マークをクリックしファイルを選択するか、F1キーを押して表示できるコマンドパレットで「Remote-SSH:Open Configuration File…」を実行してファイルを選択します。 SSH構成ファイルを開いたら、以下のように情報を入力して保存します。Host ”リモートエクスプローラーでの表示名” User ”ユーザー名” HostName ”パブリックIPv4アドレス” Port 22 IdentityFile ”キーペアのパス”