形態別ITエンジニアの年収事情について紹介|年収の高い企業への転職方法5つ

 
  

ITエンジニアとはどんなエンジニアのこと?


ITエンジニアとは、Webアプリケーションや社内などのシステムの設計や開発、保守をするエンジニアの事です。

具体的にはフロントエンジニア、システムエンジニア、ネットワークエンジニア、インフラエンジニアなどの種類があります。

IT業界では人手不足の問題がなかなか解決せず、特に熟達したITエンジニアは需要が高く、企業としても必要とする存在です。

【形態別】ITエンジニアの年収についての詳細6つ


前述したとおり、IT業界は慢性的に人手不足で、ITエンジニアの供給は需要に追いついておらず、年収も高騰しています。

ただ、どの業界、どの業種でも共通している事ですが、高いスキルが無ければ年収は低くなってしまいます。ITエンジニアの勉強は簡単ではなく、なった後も継続的に学習が求められますが、高いスキルを得る事が出来れば、年収は上がるでしょう。

1:ITエンジニアの全体的な平均年収

ITエンジニアの全体的な平均年収は約440万円となっており、日本の平均年収よりも8%程高い水準です。

技術があれば20代若しくは30代にして年収1000万を超える事が出来る数少ない職業ですが、スキルの低い人や途中で日々の勉強に挫折してしまう人も多く、また技術の流行りから置いて行かれる人も多いので、需要と供給のアンバランスさから考えると低い水準です。

2:勤務形態別から見る平均年収

ITエンジニアの勤務形態には大きく分けてフリーランスと会社員の2つが存在し、それぞれメリットとデメリットが存在します。

平均年収は会社員であれば約500万、フリーランスであれば約660万で、フリーランスの方が約1.3倍も高いと言われています。

3:条件別から見る平均年収

ITエンジニアに英語が出来る、という条件を付与した時と付与していない時の年収を比べます。英語が出来るに越したことはないので、出来る方が年収は上がります。また英語が出来ると外資系企業への就職に非常に有利です。

具体的な数字を見ていくと、同じ会社員でも外資系のITエンジニアの年収は約800万を越え、日本企業では約400万と、外資系企業の年収は国内企業の2倍になります。

4:地域別から見る平均年収

ITエンジニアの平均年収も働く場所によって、日本国内に限定してもかなり差が出てきます。その差は関東と北海道・東北の間で約100万円にもなります。この数値には土地の値段や物価なども関わっているからです。

5:言語別から見る平均年収

IT技術にも流行り廃りがあり、仕事で扱うプログラミング言語の分野によっても年収に差が生じます。

言語別に見ていくと、GO言語やnode.js、PHPなどが約600万円台と非常に高いです。しかし、PHP以外はあまり案件は多くないです。安定性を求めるのであれば約550万と少し値段は落ちますが、Javaが良いです。

上記に挙げた言語も、稼いでいくには高いスキルが必要です。その分高いスキルが身につけば海外で働くチャンスも得ることができ、年収はさらに上がる可能性があります。

6:年齢別から見る平均年収

通常どの仕事でも世代が上がるにつれ、キャリアチェンジが少なくなってきて、一人当たりの経験年数が上がるので平均年収は上がっていきます。

ITエンジニアの年齢別の平均年収は、20代は約392万円、30代は約553万円、40代は約636万円、50代以上は約659万円となっており、どの世代も日本の平均年収の相場を上回っています。

ITエンジニアが年収の高い企業に転職する方法5つ


IT業界は人手不足と言っても、全ての会社が全ての会社員に高報酬を期待してくれるわけではなく、高い報酬を得るには企業側のニーズに合った能力と経歴が無ければいけませんし、会社自体の資金力にも報酬は大きく左右されます。

ITエンジニアが年収の高い企業に転職する方法を紹介していきます。年収だけでなく、スキルや仕事の幅、人間としての基礎能力を上げるという観点で考えていくのが重要です。

1:どのくらいの年数でスキルを積めばいい?

ITエンジニアもスキルの他に経験が重要視される職業ですので、新卒から1年も経ってないのに、いきなりキャリアアップするなどと言う事はありません。

その人の一日当たりの勉強量や業務の向き合い方などにもよりますが、全ての基礎ともいえるプログラマーは最低3年間、経験を積む必要があります。

設計や顧客折衝ともなるとプログラミング能力に加えて様々な能力が必要となるので、最低3年間経験を積んでスキルを磨く必要があります。

2:自分の経歴を洗いだそう

プログラミングなどのIT技術に加えて、他にも卓越したの能力があれば、IT業界でも重宝されます。IT業界の仕事も、全てがプログラミングやシステム設計だけで成り立つわけではないからです。

IT技術以外の自分のスキルや武器を見つけるためにも自分の経歴を洗い出す事をおすすめします。営業やヘルプデスクの仕事をこなした経験があれば、ITエンジニアにも求められるコミュニケーション能力が鍛えられている証になります。

勿論、転職の際の面接で、自分の得意としているITの技術やスキルを相手に伝わるように話す、という観点でも大事な作業です。

3:希望年収の条件を考えよう

IT技術者が誰しも年収1000万円を超えられるわけではなく、自分の取得しているスキルの相場と習熟度から希望年収を現実的に考える必要があります。

上記の行動は年収を上げるだけでなく、下げないためにも効果があります。自分の市場価値を現実的に考え、今の報酬が下回っているのならば、転職という方法は目的を達成できる可能性が高いです。

逆に自分の市場価値よりも現時点での報酬が上回っているのでしたら、現時点の会社での昇進を目指す、副業を行う、などの方法の方が目的を達成できる可能性が高いです。

4:必要なスキルを新たに身につけておく

必要なスキルを身につけた人はITエンジニアだけでなく、どんな業界のどの職種でも年収を上げられる可能性が高いです。

プログラミングだけをとっても現在ニーズのあるものを学べば年収を上げる事は難しくないですが、年収を上げる方法はプログラミング言語だけではありません。

ニーズのある言語を習得する

プログラミング言語の中でも流行りと廃りがあります。最近はPythonやGO等の言語が人気となっています。

現在既にIT技術者として就業している人も、ニーズのある言語を取得するだけで、年収が大幅に上がる可能性は大いにあります。

対人コミュニケーション能力を付ける

他の職業同様、ITエンジニアも対人コミュニケーションの能力は非常に重要で、この能力を身につければ仕事の幅も収入もあげる事が出来ます。

「お客様の要望を余さず理解する事」、「部下が理解できるように伝える事」を意識すれば対人コミュニケーション能力が身に付きます。

対人コミュニケーション能力が付けば、顧客折衝の仕事やマネージャーとしての仕事を任せてもらい、収入を上げる事が出来ます。

設計から運用までできるようにする

ITエンジニアも幅広い仕事内容があります。もし、設計から運用までの全ての工程の作業ができる人がいれば、組織の中で非常に重宝されるので、年収も上がりやすいです。

また、全ての工程が出来るので、ニーズのある役割、人手不足の役割も柔軟に担えることができ、年収を上げるだけでなく、高い年収を維持する事も可能です。

5:思い切ってフリーランスになる

思い切ってフリーランスになるというのも、ITエンジニアが年収を上げるための方法の1つとしてあげられます。

前述したように、フリーランスになれば、会社員時代の年収よりも平均して約1.3倍にする事が出来ます。また、会社員と比べ、フリーランスになってからも収入を上げやすいのも特徴です。

ただ、高いスキルが無ければ仕事を得る事が出来ず、完全な無収入になる可能性は常にありますので、自己研鑽を怠ってはいけません。また、税務処理につきましても、自分で何とかしなければいけないなど、やるべき仕事は会社員の時よりも増えます。

海外に比べて日本のITエンジニアの年収が低い理由


日本のITエンジニアの年収は世界2位ですが、物価や税金の高さや老後の不安なども考えると決して高いとは言えず、アメリカの半分程度の水準となっています。

その理由には、社会人としての自己研鑽の時間の少なさなどの個人の努力によって解決可能な要因もあげられますが、日本企業が古くから抱える年功序列制や労働時間の対価の少なさなどの問題もあります。

日本の企業が年功序列型であるため

日本企業の年功序列もメリットとデメリットがありますが、IT業界において、年功序列制度は2つの大きな足枷を企業に強いています。

1つは、事なかれ主義です。IT技術は日々進化しており、時には世界経済の勢力図さえ変えてしまう程ですが、それまでは失敗と予算の無駄遣いの連続です。ミスや責任を回避する事ばかりに集中していては、世界を驚かせるような、莫大な収益を生む技術の発明は難しいです。

もう1つは、有能で向上心の高い人材程離職しやすい事です。いくら頑張っても、成果ではなく年齢だけが年収の判断材料となってしまえば、モチベーションが保てなくなり、離職してしまい、人材の質を上げる事は難しいです。

労働時間と比べた対価が少ない

日本人の生産性は先進国から見て非常に低い水準となっており、これは同じ成果を上げるのに他の先進国よりも多い時間を割かなければならないという事になり、結果として労働時間に比べた対価が少ないという事になります。

この問題は、単なるワークライフバランスの欠如という問題に留まりません。同じ1つの業務により長く時間をかけなくてはいけないという事は、それだけ自己研鑽の時間や教材が確保できず、人材の質の向上が出来ない、という問題につながります。

長時間労働を美徳とする文化は徐々になくなりつつありますが、長時間労働の削減だけでなく、アフターファイブの時間を利用し、スキルアップや知識の収集を行う事はこれから非常に重要になります。

転職するときはITエンジニアの年収について把握しておこう


ITエンジニアと一口に言っても業務や勤務体系、勤務地などで平均年収は大きく変わります。なので、ITエンジニアの年収については詳しく把握すべきです。

自らの価値観や将来像とそれぞれのITエンジニアの職種等を照らし合わせてマッチする事で、年収は勿論、生活の質や人間としての器が上がります。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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