2022/03/22

WebサーバーApacheとは?EC2にインストールする手順を紹介!

 
  

AWSとは?

AWSというのは、Amazonから提供されている100種類以上のクラウドコンピューティングサービスのことを指します。正式名称を、Amazon Web Servicesといいます。 クラウドコンピューティングというのは、インターネットを通じて、ストレージ・サーバー・データベース・ソフトウェアなどのコンピューターを使ったサービスを使うことです。 クラウドコンピューティングならば、1台のパソコンとインターネット環境があれば、サーバーやストレージ、データベースを必要なだけ使用出来るのです。

Apacheとは?

Apacheとは、世界中で利用されているWebサーバーソフトウェアです。モジュールの追加をする事で、あらゆる機能の追加や拡張を行うことが可能であり、Windows やLinuxなどの様々なOSで動作させる事が出来ます。 その扱いやすさと利便性、そしてオープンソースであることから、多くの企業や団体、そして個人から愛用されています。 この記事ではAWS初心者に向けて、AWSのEC2へとApacheをインストールし、Webサーバーとして稼働させる手順を説明していきます。

Webサーバーとは?

Webサーバーとは、ホームページのデータをWebブラウザへと送信するサーバーのことで、インターネット検索によく使用されます。 と言っても、Webサーバーそのものは別段専門性の高いサーバーという訳ではありません。専用のソフトウェアをコンピューターへと入れることでWebサーバーとなるので、どのようなPCもWebサーバーとして使用することも出来ます。 Webサーバーのソフトウェアには幾つかの種類があり、その中の1つがApacheという訳です。

Apacheをインストールする3つの手順

ここから、ApacheをAWSのEC2にインストールする手順について説明していきます。 手順は大きく分けると「HTTPアクセス許可を設定する」「Apacheを起動させる」「AWS EIPでIPアドレスの固定をする」の3つです。それでは1つ1つ説明していきます。

手順1:HTTPアクセス許可を設定

まずは、セキュリティグループでHTTP(80番ポート)を開放します。セキュリティグループというのはAWSにおいてのファイヤーウォールを指します。ここではhttpでのアクセスを許可する設定の追加をします。 作成されたEC2インスタンスへと割り当てられているセキュリティグループを選択し、インバウンドの「ルールの編集」という ボタンをクリックして下さい。 次に「ルールを追加する」のボタンをクリックし、設定を選択していきます。タイプ は「HTTP」、プロトコル は「TCP」、ポート範囲 は「80」、ソースは「カスタム」、CIDR は「0.0.0.0/0」と選択して下さい。 最後に「ルールの保存」のボタンをクリックすれば完了です。これにより、HTTPでのアクセスを許可する設定が追加されます。

手順2:Apacheを起動させる

Webサーバーとして稼働させるためには、Webサーバーソフトウェアのインストールが必要となります。そこで今回はApacheを使います。まずは、AWSのEC2インスタンスにログインして下さい。 次に「sudo yum install httpd」と入力します。 確認を求めるメッセージが表示されたら「y」を入力して下さい。インストールが終わったら「sudo service httpd start」と入力して、Apacheの起動をします。 80番ポートは既に開放されているので、これでApacheの画面へとアクセス出来ます。ブラウザを開き、EC2インスタンスのIPアドレスを入力して下さい。ApacheのTest Pageが表示されれば成功です。

手順3:IPアドレスの固定

AWSのEC2インスタンスは何も設定しないと、停止をする度にIPアドレスが変更されてしまいます。このままでは不便なので、EIPというAWSサービスを使ってIPアドレスの固定をしましょう。 EC2画面の左側にあるメニューに「Elastic IP」というリンクがあるので選択します。右上の「Elastic IPアドレスの割り当て」「割り当て」の順でクリックするとIPアドレスが表示されます。 次に、EC2インスタンスとIPアドレスの関連付けをします。先ほど割り当てられたIPアドレスを選択し「Elastic IPアドレスの関連付け」をクリックして下さい。 そしてインスタンスの項目に、作成済みのEC2インスタンスを選択し「関連付ける」のボタンをクリックします。 これにより関連付けは終了です。EC2インスタンスの確認をすると、 Elastic IPにIPアドレスが表示されている事が確認出来ます。

Apacheのメリット4つ

Apacheを利用する上で、知っておきたいメリットが4つあります。 動作に安定性があること、使い勝手が良いこと、環境に依存しないこと、無料で利用が出来ること、これらについて説明していきます。

メリット1:動作に安定性がある

Apacheの数ある魅力の1つとして挙げられるのが、軽快で安定性のある動作です。動的コンテンツを早く処理することが出来るため、ストレスを感じることなく操作を進められる快適さが特徴です。 大規模な商用サイトやWebサイトや商用サイトは勿論、個人レベルのサーバーにまで対応しているという汎用性の高さも目を見張るものがあります。 オープンソースではあるものの、その分アップデートの頻度も高く、セキュリティ性に優れています。使いやすさ、そしてセキュリティ面から、着実にユーザーの信頼を掴んできたWebサーバーと言えます。

メリット2:使い勝手が良い

次にApacheの魅力として挙げられるのは、初心者でも簡単に扱える使い勝手の良さです。 Apacheの歴史は非常に古く、長い年月をかけて膨大な知識の蓄積をしてきたWebサーバーと謳われています。幾度と無くバージョンアップを重ねてきており、機能や性能の向上に余念がありません。 専門知識の積み重ねによって作られているからこそ、Webサーバーの初心者でも簡単に扱える設計になっているのです。

メリット3:環境に依存しない

Apacheは様々なOSへと対応しているため、環境に依存せず使うことが出来ます。 Windowsを始め、Mac・LinuxなどといったOSでApacheを利用することが可能です。あらゆる需要に答えられるWebサーバーなので、幅広いユーザーから支持されています。

メリット4:無料で利用が出来る

Apacheは、オープンソースとしてサービスを無料で利用することが出来ます。試しに少し使ってみたいだけの方でも気楽に利用出来る点が人気の理由と言えるでしょう。 勿論Apacheの魅力は、費用が安く済むだけではありません。信頼性、機能性、そしてパフォーマンス性といった様々な面から評価を受けているからこそ、高い普及率を誇っているのです。

Apacheを使用する注意点

サービスを使いこなすためには、デメリットに関しても正しく理解することが大切です。ここでは、Apacheを使用する上での注意点について説明します。 まずApacheは無料である分、品質は保証されません。質問したいことがあったとしても、それに答えてくれる窓口などは無いのです。 そしてApacheは、リクエスト毎にプロセスが起動処理されるため、大量にメモリを使ってしまう場合があります。同時処理の数が多いほどメモリに負担をかけてしまうので注意が必要です。

Apacheを活用してみよう!

この記事では、AWSのEC2へとApacheをインストールする手順について説明してきました。Apacheは様々なOSに対応するWebサーバーです。無料で使用出来るソフトウェアなので、気軽に利用を始めることが出来ます。 興味を持たれた方は是非ともApacheを実際に活用してみて下さい。]]>

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この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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