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AWSとは

AWSのAmazon CloudFrontの魅力とは
AWSのAmazon CloudFrontとはグローバルエッジネットワークです。世界にあるグローバルネットワークを使用したデータセンターとしてサービスを提供します。これは、コンテンツをデリバリネットワークとして機能するということです。 さらに動画やアプリケーションなどを、安全な環境で安定したスピードで高速配信ができる機能となっています。Amazon CloudFrontを構成する主な要素
Amazon CloudFrontの構成は、主にエッジサーバーから配信されます。エッジサーバーは別名キャッシュサーバーといってデバイスなどからデータを発生した場所に近い場所で処理するサーバーのことです。 世界規模のエッジロケーションからネットワークを通じて安定的に配信される構成です。ここでは、主な構成のエッジサーバーとオリジンサーバーについてお話しします。オリジンサーバー
オリジンサーバーはオリジナルのコンテンツが存在する元データが入っているサーバーという意味です。Amazon CloudFrontは世界規模のエッジロケーションコンテンツを機能させて、アプリケーションやコンテンツのデータ配信をしています。 利用者が増えデータ処理が混雑する場合は、オリジンサーバーからのコンテンツ取得を必要なときのみに絞ることによって、オリジンサーバーの処理負担を減らすことができます。エッジサーバー
Amazon CloudFrontのエッジサーバーの構成は、世界の44か国87都市にある220を超える接続点POP(Point of Presence)のネットワークを使用しています。(2020年11月現在) ユーザーの拠点に近い世界中のCloudFrontのエッジサーバーを使うことで、ネットワークを最適化した状態でパフォーマンスを高く維持することができます。Amazon CloudFrontとAmazon S3の違い
AWSのAmazon CloudFrontを利用してファイルのダウンロードをする場合と、Amazon S3オリジンサーバーからデータをオブジェクト単位で取得する場合では、エッジサーバーが機能するAmazon CloudFront のメリットの方が大きいようです。 エッジサーバーであれば、使用する拠点の近くから利用でき、データ処理のレスポンスが速くダウンロード処理できるためです。Amazon CloudFrontの特徴5選

Amazon CloudFrontの特徴1:安全なセキュリティ
Amazon CloudFrontはSSL/TLS暗号化が有効でAWS Certificate Manager機能による独自SSL証明書を作成することが可能です。 HTTPS接続などフィールドレベルの暗号化ができ機密データのセキュリティ強化ができます。また、コンテンツのアクセス制限のトークン認証、地域制限の機能とPCI-DSS Level1、HIPAA、ISO9001、ISO27001、SOC(1.2.3)を準拠しています。Amazon CloudFrontの特徴2:レスポンスが良い
Amazon CloudFrontはエッジサーバーで処理し柔軟なキャッシュ処理が可能です。オリジンサーバーの通信データをカスタマイズ、圧縮モードサポートなどもカスタマイズができます。 さらに、アプリケーションをHTTPヘッダー形式でコンテンツの種類やその他のレスポンスを簡単に調整できます。また、データ配信の遅延(レイテンシー)を抑えたレスポンスの良さが特徴です。Amazon CloudFrontの特徴3:利用した分だけ料金を支払う
Amazon CloudFrontは無料利用枠が50GBデータ送信、毎月の200万件のHTTPやHTTPSリクエストが1年間分あります。(2020年11月17日時点) データ転送アウト、各リクエスト(HTTP/HTTPS、ORIGIN SHITELD、無効、フィールドレベル暗号化、リアルタイムログ)やCLOUDFRONTデストロビューションに関連する専用IPカスタムSSL証明書といった各機能に関しては利用した分だけ料金が発生します。Amazon CloudFrontの特徴4:可用性向上に効果的
Amazon CloudFrontのエッジサーバーを活用するため、必要なときのみオリジンサーバーへアクセスします。そのため、オリジンへのアクセス操作を減らしアプリケーションの可用性を効果的に向上させることができます。 また、バックエンドで冗長性をもった複数のオリジンサーバーを設定することも可能です。さらに、元データのオリジンサーバーが使用できないときなどバックアップしたオリジンサーバーとして機能できます。Amazon CloudFrontの特徴5:サーバー負荷の軽減
Amazon CloudFrontはエッジサーバーからコンテンツ配信することでオリジンサーバーの負荷を削減し、パフォーマンスの向上が実現可能です。また、エンドユーザーの近くにキャッシュするエッジサーバーのグローバルネットワークを導入しています。 エッジサーバーからキャッシュされていないファイルは、オリジンサーバーと接続し取得され柔軟にサーバー負荷の軽減をしています。代表的なAmazon CloudFrontの導入事例2選

代表的なAmazon CloudFrontの導入事例1:Amazon Prime Video
Amazon CloudFrontを利用しているAmazon Prime Videoは、世界中のAmazon Prime Videoの利用者にレイテンシー(遅延)が少ないライブ配信を提供しています。 AmazonDynamoDBの高いスケーラビリティとパフォーマンスが主な構成で、AWSの追加機能としてAmazon CloudFrontを活用し世界中の視聴者に配信します。代表的なAmazon CloudFrontの導入事例2:Hulu
Huluはアメリカの定額制動画配信サービスです。信頼性とセキュリティの整った環境でAWSを導入し、VOD配信にAmazon CloudFrontを利用しています。 ライブTVサービスを稼働させ、視聴者数と配信データが急増した場合でも品質の良い画像配信を視聴者に提供しています。Amazon CloudFrontをおすすめする理由5選

Amazon CloudFrontをおすすめする理由1:高パフォーマンスのコンテンツ配信
Amazon CloudFrontはコンテンツ配信ネットワーク(CDN)で、Amazon S3、AWS Elemental Media Services などのAWSサービスと統合します。 WebSocketトラフィックとAPIを保護した状態で高速化ができ、AWSで統合したサービスはすべて同じコンソールからアクセスするCDN機能です。APIやAWSマネジメントコンソールからプログラム設定ができます。Amazon CloudFrontをおすすめする理由2:ストリーミング配信もサポート
Amazon CloudFrontには50GBのデータ転送、および200万件のHTTP・HTTPSリクエストに対する無料利用枠があります。 オンデマンドストリーミング配信は、どのデバイスにも Microsoft Smooth、HLS、HDS、MPEG-DASHのフォーマットでマルチビットレートの適応ができ、ライブ配信ではCDNを使用してエッジにキャッシュし、オリジンの負荷を減らします。Amazon CloudFrontをおすすめする理由3:カスタムオリジンサーバーも利用できる
Amazon CloudFrontを構成するコンテンツをHTTP経由で提供するHTTPサーバーの1つに、ユーザーが管理するオリジンサーバーがあります。 ユーザーがオリジンサーバーへデータ転送するとCloudFront料金が発生し、ユーザーからサーバーへのWebSocketデータ転送を含みオリジングループ使用時は追加料金が発生しません。 なお、別のAWSやAWS以外のオリジンで使用する場合は、料金が発生するため確認が必要です。Amazon CloudFrontをおすすめする理由4:ツールやライブラリ
Amazon CloudFrontのコンテンツ配信に必要なツールやAWSのリソースセンターには多様なプログラミング言語のライブラリが用意されています。 Amazon CloudFrontの動作に必要な環境構築、設定、管理に必要なAPIをデベロッパーに提供、DevOps(開発チーム)が使用する主なツール、AWS CloudFormation、CodeDeploy、CodeCommit、および AWS SDK などにアクセス可能です。Amazon CloudFrontをおすすめする理由5:無効リクエスト数の制限
無効リクエストとはAmazon CloudFrontのエッジキャッシュからファイルを削除処理することです。無効にできる許容値があり、個別にする場合は進行中のディストリビューションごとに3,000個のファイルまで、一度に無効リクエストを作成できます。AWSのAmazon CloudFrontを利用してみよう

この記事の監修者・著者

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未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞