AWSアカウントとは?
AWSアカウントとは、必要な個人情報等を登録することによって、AWSから提供されているサービスを利用できる利用権のことです。
ここでハテナマークが出てしまう方は、遊園地を思い浮かべてください。遊園地ではジェットコースターや観覧車、メリーゴーラウンドといった様々なアトラクションが用意されていますが、遊ぶためには入場券や利用権を購入してからでないと遊べないところがほとんどです。
AWSも遊園地と同様に、利用権がないとサービスを使用することができません。
AWSアカウントの作成方法
まずはAWSアカウントを取得しないことには何もできませんので、作成方法を簡単に説明します。
AWSアカウントの設定情報入力
[アマゾンウェブサービス] をクリックし、AWSのホームページを表示します。
表示されたホームページの画面右上にある [今すぐ無料サインアップ ≫] をクリックすると、AWSアカウントの設定情報を入力する画面が表示されます。
「Eメールアドレス」「パスワード」「AWSアカウントの名前」を入力してください。ここで設定したAWSアカウントの名前はログイン後にも再度編集することができます。
「Eメールアドレス」は正しく入力されているか十分に確認してください。ここで間違ってしまうと、作成後にログインができなくなってしまいます。
全て入力ができたら [続行] ボタンをクリックして、次に進んでください。
連絡先情報の入力
ここでは連絡先の詳細情報を入力します。
まずはアカウントの種類を選択します。
個人で利用される場合は「Personal(パーソナル)」を、法人で利用する場合は「Professional(プロフェッショナル)」を選択してください。
他項目については以下のリストを確認しながら入力してください。
項目名 |
入力内容 |
フルネーム |
フルネームを入力します。 |
会社名(任意) |
会社名を入力します。 |
電話番号 |
電話番号を入力します。※ハイフンと記号はいれないように注意してください。 |
国 |
国情報を選択します。 |
アドレス |
住所の番地や建物名を入力します。 |
市区町村 |
住所の市区町村を入力します。 |
都道府県または地域 |
住所の都道府県名を入力します。 |
郵便番号 |
郵便番号を入力します。※ハイフン付きで入力してください。 |
リストの内容の入力を終えたら、「AWSカスタマーアグリーメント」を確認し、内容に同意したらチェックボックスにチェックを入れ、 [アカウントを作成して続行] ボタンをクリックしてください。
ボタンクリック後、登録したEメールアドレスにAWSアカウント作成の確認メールが届きます。
この時点でサインインは可能ですが、AWSアカウントのアクティブ化が完了するまでは少々時間が必要になります。
ここまででとりあえずのAWSアカウント作成は完了です。
支払情報の入力
続いては支払情報を入力します。
支払情報には有効なクレジットカードまたはデビットカードが必要です。Visa、MasterCard、American Express、Discover、JCB、China Union Pay
が利用できます。(2020年12月時点)
入力する項目は「クレジット/デビットカード番号」「有効期限日」「カード保有者の氏名」「請求先住所」になります。
請求先住所については、『連絡先情報の入力』で入力した住所と同様の場合は [連絡先住所を使用する] を選択します。請求先が異なる場合は [新しい住所を使用する] を選択して、住所を入力してください。
AWSアカウントの認証
これまで作成してきたアカウントに対しての本人確認を行います。
「検証コードの受け取り方」を選択します。受け取り方としてはテキストメッセージ(SMS)か音声通話の2通りから選びます。※SMSの方が聞き間違いなどのリスクがありませんのでおすすめです。
残りの「国コード」「電話番号」「セキュリティチェック」を入力し、[お問い合わせください] をクリックします。
音声通話を選択した場合はすぐに電話がかかってくるので、受け取れるようご準備ください。
またここまでで国コードを間違えていたり、前手順の支払情報などが間違っていたりすると認証ができませんのでご注意ください。
AWSサポートプランの選択
最後にAWSのサポートプランを選択します。
ここでは3つのプランが提示されます。自分に合ったものを選択しましょう。
プラン名 |
利用料金 |
問い合わせ後の初動時間 |
ベーシック |
無料 |
対応なし |
開発者 |
29 USD/月~ |
12時間 |
ビジネス |
100 USD/月~ |
1時間 |
ベーシックプラン
ベーシックプランは基本無料で使用することが可能です。
対象者はAWSアカウントを取得された方全員になります。ただし料金についての問い合わせは可能ですが、技術的な問い合わせをしたい場合は有償サポートに加入する必要があります。
開発者プラン
開発者プランはアメリカドルで月額29ドルの料金が発生します。ベーシックプランと違って技術的な問い合わせについても可能です。ただし日本時間の平日9時から18時までの時間内に、メールでのみの対応となります。
料金とサポート時間から見ると、個人での開発や勉強で使用する方が入ると良さそうです。
ビジネスプラン
ビジネスプランはアメリカドルで月額100ドルの料金が発生します。開発者プラント比べると、問い合わせ対応時間は24時間年中無休で対応や、問い合わせ方法もメールのみならず、電話やチャットを利用して対応してくれます。
この料金体で対応内容を含めて考えると、プラン名の通り、ビジネスで利用する方が対象となるでしょう。ここまででAWSアカウントの作成は完了となります。
作成後にやるべきこと
AWSアカウント作成時以外でも様々な設定が可能です。
その中でも作成後に設定した方が良いことについて以下で紹介いたします。
二段階認証の登録
セキュリティ認証情報から、多要素認証の設定を行います。
[MFAの有効化] ボタンをクリックすることで設定ができます。
MFAとはMulti-Factor Authenticationの略称で、電話や他デバイスを多要素認証用のデバイスとして使用可能です。例えばお手持ちのスマートフォンを登録し、必要なアプリケーションをインストールすれば、認証コードの生成が可能になります。
ログインしたまま放置しない
これはAWSアカウントの設定云々の話ではありませんが、ログインしたままパソコンを放置したり、持ち運んだりしないようにしてください。
ログイン中は様々な設定ができると同時に、様々な設定情報を参照できる状態にあります。
特に上記で設定した個人情報や支払情報などは、流出してしまったらすぐに悪用されてしまう内容ばかりです。どうかご注意ください。
AWSアカウントの削除方法
削除と記載しましたが、正確には”解約”になります。
まずはAWSアカウント作成時のEメールアドレスでサインインします。ここで注意したいのが最初に作成したAWSアカウントに紐づいているアカウントでサインインしても解約はできないことです。
[Billing and Cost Management] をクリックし、コンソールを開きます。
画面右上のアカウント名をクリックし、作成時のAWSアカウントを選択します。
アカウント設定ページ内の最下段にある「アカウントの解約」にて内容を確認し、チェックボックスにチェックを入れて [アカウントの解約] ボタンをクリックすることによって、解約が完了します。
AWSアカウントの再作成方法
上記手順で解約した後、すぐにアカウントが使用できなくなる訳ではありません。
アカウント解約後の90日間は「閉鎖後期間」となっており、AWSアカウントの過去の請求書情報を表示したり、サポートにアクセスすることは可能となっています。
つまりは閉鎖後期間中にサポートへ連絡すれば、解約したAWSアカウントを復活させることができます。
ただし閉鎖後期間を越えてしまったら、1からの作成となってしまいます。またその際は、最初のアカウント作成時に使用したEメールアドレスでは登録ができませんのでご注意ください。]]>