AWS認定資格の勉強におすすめの本12選|資格の種類と勉強方法も解説

 
  

この記事の目次

AWSって何?


AWS(アマゾンウェブサービス)とはAmazonが提供しているクラウドコンピューティングサービスです。

クラウドコンピューティングサービスとはインターネットを経由して提供される、サーバーやストレージ、データベースやソフトウェアなどのさまざまなサービスのことです。

AWSは世界中のデータセンターから175以上のサービスを提供しており、日本にも多くのユーザーがいます。

AWSの資格を取得するメリット

AWSの資格を取得することでAWSを扱うスキルを持っていることを証明することができます。

近年、多くの企業がオンプレミスからAWSなどのクラウドサービスに移行しています。また、AWSは日々新しいサービスをリリースしているため、最新の知識を持っておくことも重要です。

その点、AWSの資格を保有しておけばAWSに関する知識やスキルを持っていることをアピールできるため、転職などでも有利になるでしょう。

AWS資格の内容は本で勉強できる?

AWSの資格に対する勉強は本で行うこともできます。

AWS資格を勉強するには、アマゾン公式のチュートリアルを利用したり、AWSのサービスを実際に経験する方法もあります。

一方、AWS資格に関する本は、さまざまな種類の参考書や問題集などが販売されているため、スクールやオンラインレッスンなどを受講しなくても試験勉強をすることが可能です。

AWSの資格の種類11選


AWSの資格の種類をご紹介します。

AWSの認定試験は「ロールベースの認定資格」と「専門資格認定」の2種類にわかれます。また、ロールベースは基礎の「クラウドプラクティショナー」、中級の「アソシエイト」、上級の「プロフェッショナル」があります。

さらに専門資格認定は6つの種類にわかれています。ここではAWSの資格の種類11選をご紹介していきます。

1:クラウドプラクティショナー

「クラウドプラクティショナー」はロールベースの入門レベルの資格です。

AWS認定の他の特定の技術的な役割を持つ試験からは独立しており、対象者は6か月以上のテクノロジーやマネジメント、販売や購買、そしてファイナンスの分野でのAWSクラウドの使用経験がある個人となっています。

AWSクラウドのベーシックなグローバルインフラストラクチャやアーキテクチャ原理について説明、定義する能力を求められます。

2:ソリューションアーキテクト – アソシエイト

「ソリューションアーキテクト – アソシエイト」はアーキテクト向けのロールベースの中級資格です。

AWSを利用したサービスの提案やクラウド環境の設計、構築などを行うアーキテクト向けの資格で、AWSの資格の中でも代表的な資格となっています。

対象者は、1年以上のAWSを使用した分散システムの可用性やコスト効率、高耐障害性、スケーラビリティの設計などの実施経験がある技術者となっています。

3:デベロッパー – アソシエイト

「デベロッパー – アソシエイト」は開発者向けのロールベースの中級資格です。

AWSを利用したシステム開発を行うエンジニア向けの資格です。試験の対象者は1年間のAWSベースのアプリケーション開発や保守の実務経験がある開発担当者となっています。

AWSを利用したアプリケーションの構築やデプロイを行えるスキルや、顧客の要件にもとづいたソリューションの定義が行えることを証明できる資格となっています。

4:SysOpsアドミニストレーター – アソシエイト

「SysOpsアドミニストレーター – アソシエイト」は運用保守担当者向けのロールベースの中級資格です。

AWSクラウドの運用や保守を行うエンジニア向けの資格です。試験の対象者は1年以上のAWSでの開発や管理、運用の経験があるSysOpsを担当するシステムアドミニストレーターとなっています。

アーキテクト、運用、開発者と分かれている資格の中でも運用担当者向けの資格となっています。

5:ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル

「ソリューションアーキテクト – プロフェッショナル」はアーキテクト向けのロールベースの上級資格です。

AWSを利用したサービスの提案、クラウド環境の設計や構築などを行うアーキテクト向け資格の中でも上級者向けの資格です。

対象者は、2年以上のAWSを利用したシステムの管理や運用に関する実施経験を持った技術者となっています。

6:DevOpsエンジニア – プロフェッショナル

「DevOpsエンジニア – プロフェッショナル」はDevOpsエンジニア向けのロールベースの上級資格です。

AWSを利用した開発から運用管理までを行う技術者向け資格で、アーキテクト、運用、開発者とわかれている資格の中で運用と開発者向けを兼ねている上級者向けの資格です。

対象者は、2年以上のAWS環境のプロビジョニングと運用、管理の経験を持つDevOpsエンジニアとなっています。

7:データベース – 専門知識

「データベース – 専門知識」はパフォーマンスの向上やコスト削減、イノベーションを実現するために、最適なAWSデータベースソリューションの提案、設計、保守を行う能力を証明する資格です。

AWSのデータベースに関するサービスを幅広くカバーした知識を認定します。ユースケースに応じて適切なAWSデータベースソリューションの設計や提案、保守を行うスキルを磨くことができます。

8:セキュリティ – 専門知識

「セキュリティ – 専門知識」はAWSのデータ保護メカニズムや実装メカニズム、安全なインターネットプロトコル、セキュリティサービスの実務知識などの能力を証明する資格です。

対象者はワークロードのセキュリティコントロールができ、2年以上のAWSのワークロードの保護に関連した実務経験を持ったセキュリティ担当者となっています。

9:高度なネットワーキング – 専門知識

「高度なネットワーキング – 専門知識」はAWSを利用したクラウドベースのソリューションの設計、開発、デプロイ能力などを証明する資格です。

対象者は複雑なネットワークタスクに関連したタスクを行う個人とされており、さらにAWS認定クラウドプラクティショナーを保有しているか、現行のアソシエイトレベルの資格を保有していることが推奨されています。

10:Alexaスキルビルダー – 専門知識

「Alexaスキルビルダー – 専門知識」はAmazon Alexaスキルを構築、テスト、公開するためのAlexaスキルビルダーとしてのスキルを証明する資格です。

対象者は6か月以上のAlexa Skills Kitを使用したAlexaスキルビルダーとして活動する担当者とされており、試験ではAmazon Alexaスキルを構築、テスト、公開するためのスキルを認定します。

11:機械学習 – 専門知識

「機械学習 – 専門知識」は与えられたビジネス上の課題解決を行うための機械学習ソリューションの設計や実装、デプロイ、維持するスキルを証明する資格です。

対象者は開発もしくはデータサイエンスの業務を行っている個人を対象としており、AWSクラウドを利用した深層学習ワークロードの開発や設計、実行などの1年から2年程度の経験があることが推奨されます。

AWSの資格勉強におすすめの本12選


AWS資格取得のための勉強におすすめの本をご紹介します。

AWSの資格取得を目指している方の中には、本を使った試験対策を検討している方も多いでしょう。すべてのAWS資格に対策本があるというわけではありませんが、さまざまな種類が販売されています。

ここではAWSの資格勉強におすすめの本12選をご紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

1:AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー

「AWS認定資格試験テキスト AWS認定 クラウドプラクティショナー」は、クラウドプラクティショナーに対応した対策本です。

AWSを利用するために必要となる「クラウドの概念」「テクノロジー」「セキュリティ」などをじっくりと解説しています。

経験豊富な二人の著者が構成しており、基礎知識の丁寧な解説と合格につなげる練習問題でしっかりとした力が身につきます。

2:一夜漬け AWS認定クラウドプラクティショナー 直前対策テキスト

「一夜漬け AWS認定クラウドプラクティショナー 直前対策テキスト」は、AWS資格の登竜門であるクラウドプラクティショナー資格の対策本です。

クラウドプラクティショナーは基礎的な知識を問う資格試験であるため、初心者でも理解できるように、基礎から丁寧に解説しています。

「一夜漬け」という謳い文句通り短期間で必要な知識を習得でき、かつ出題傾向を踏まえた模擬問題がついています。

3:AWS認定 クラウドプラクティショナー 模擬問題集

「AWS認定 クラウドプラクティショナー 模擬問題集」はクラウドプラクティショナーの模擬問題に特化した本です。

本書は、「問題と解答」「問題のみ」の2部構成となっており、問題を繰り返し解くことによって知識を定着させることができます。電子書籍であるKindle版で読むことができる問題集です。

4:合格対策 AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト

「合格対策 AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト」は通称青本と呼ばれているAWS試験勉強におすすめの本です。

AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト試験対策用の本として有名な本で、比較的ページ数も少ないため、はじめて試験勉強用に使う本としてもおすすめです。

ただし、2018年の試験改定の内容に対応していない点には注意が必要です。

5:この1冊で合格! AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイトテキスト&問題集

「この1冊で合格! AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト テキスト&問題集」は出題される内容に絞ったAWS試験勉強におすすめの本です。

AWSのエキスパートにより出るところだけを徹底解説した本で、図表なども多く掲載されているため、読みやすくなっています。また、模擬試験や用語集などもカバーしているため、この1冊を読み込むだけでも勉強になるでしょう。

6:改訂新版 徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト − アソシエイト教科書

「改訂新版 徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト − アソシエイト教科書」は、2020年に改定されたソリューションアーキテクト – アソシエイトの新試験に対応した教科書です。

また、AWSの設計・運用に関する豊富な経験を持つ著者がまとめたテキストで、合格に直結する知識が習得できる試験対策だけでなく、現場で役立つ実戦的な知識も身につく本です。

7:一夜漬け AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト 直前対策テキスト

「一夜漬け AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト 直前対策テキスト」は重要ポイントに絞って解説した本です。

8時間の集中カリキュラムに則った内容により、約85%の合格率を謳っている参考書です。2020年に改定された試験内容も盛り込まれており、短期集中対策としておすすめの1冊です。

8:AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト 改訂第2版

「AWS認定資格試験テキスト AWS認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト 改訂第2版」は堅牢なアプリケーションの設計などに関する知識を得るための模擬問題付きテキストです。

本書は、2020年に改定された「SAA-C02」に対応して改訂され、「レジリエントアーキテクチャの設計」「セキュアなアプリケーションとアーキテクチャの設計」などの知識を、しっかりと解説しています。

9:最短突破 AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト合格教本

「最短突破 AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト 合格教本」は通称赤本と呼ばれているAWS試験勉強におすすめの本です。

ソリューションアーキテクトアソシエイト対策用の参考書で、2018年の改定に対応した最新バージョンとなっています。別冊に本試験と同じ65問の模擬試験や解説が掲載されているため、試験に役立てることができるでしょう。

10:AWS認定アソシエイト3資格対策

「AWS認定アソシエイト3資格対策~ソリューションアーキテクト、デベロッパー、SysOpsアドミニストレーター」はアソシエイトレベルの3資格に対応したテキストです。

これまで紹介してきた本は1種類の試験に特化したテキストや問題集でしたが、本書はアソシエイトの「ソリューションアーキテクト」「SysOpsアドミニストレーター」「デベロッパー」に対応しています。

本書1冊だけでは資格対策として完全ではないものの、上記3資格の基礎知識を幅広く効率的に学べるという点で役立つ1冊です。

11:AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル

「AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル ~試験特性から導き出した演習問題と詳細解説」は、最新のソリューションアーキテクト-プロフェッショナル対策用の本です。

2020年6月に発売されたばかりの本で、演習問題とその解説に重点を置き、最後に模擬試験が掲載されています。

具体的な業務要件や課題をもとにした長文のケース問題では、知識だけではなく思考力や応用力が問われるなど、試験の特徴を踏まえた問題およびその解説によって確かな実力をつけていきます。

12:要点整理から攻略する『AWS認定 セキュリティ-専門知識』

「要点整理から攻略する『AWS認定 セキュリティ-専門知識』」はAWS認定セキュリティに対応したAWS試験勉強におすすめの本です。

AWS認定セキュリティ合格に必要なさまざまな知識をまとめた本です。出題分野ごとに対応するサービスがまとまっており、最後に問題の解き方や練習問題で分野の仕上げができる構成になっています。

AWSの資格を本で勉強するメリット・デメリット


AWSの資格を本で勉強することにはさまざまなメリット、デメリットがあります。

AWSはさまざまな参考書が販売されているため、AWSの資格対策を行う場合は本を使って勉強することもできます。

本を使った勉強にはメリットもデメリットもあります。ここではAWSの資格を本で勉強するメリットとデメリットをそれぞれご紹介していきます。

メリット

AWSの資格を本で勉強する場合、体系的に学べるというメリットがあります。

試験対策用の学習サイトなどもありますが、本であれば資格試験に必要な内容がサイトよりもしっかりと順序立てて記載されているため、基本から順番に知識を体系的に学ぶことができます。

また、練習問題や過去問題も掲載されている場合は、本試験を想定した実践的なトレーニングも行えます。

デメリット

AWSの資格を本で勉強する場合、しっかりとスケジュールを立てて勉強しなければ挫折しやすいというデリットがあります。

本を使って試験対策する場合、学習に対するモチベーションを保ち、能動的な姿勢で学習を進める必要があります。AWS公式サイトに掲載されている試験対策ページなどは無料で利用できますが、本は多少なりともコストがかかります。

AWSの資格勉強におすすめの方法5つ


AWSの資格勉強におすすめの方法をご紹介します。

ここまでさまざまなAWSの資格勉強におすすめの本を紹介してきましたが、はじめてのAWSの試験勉強をどのように進めていけばいいのかわからないという方もいるのではないでしょうか。

最後にAWSの資格勉強におすすめの方法を5つ紹介しますので、試験合格を目指してぜひ参考にしてみてください。

1:資格対策本は2冊使う

AWS資格の対策本は、1冊だけに頼ると著者の好みや得意な分野によって偏りが見られる可能性があります。

そのため、本で勉強する際は2冊以上を併用して勉強し、幅広い範囲をカバーできるようにしましょう。

2:なるべく発行日が新しい本を使用する

AWSのサービスは毎年進化しており、それに伴ってAWSの試験内容と対策本も変化します。

古い情報が掲載された参考書や問題集を使用すると試験に対応できず、合格を逸する可能性があります。試験対策には必ず最新版の本を使用するようにしましょう。

3:基礎を理解する

AWSの資格の勉強は基礎を理解することを意識しましょう。

AWSはクラウドでサーバーやストレージ、データベースやソフトウェアなどのさまざまなサービスを提供していますが、まずは基礎をしっかり理解することが重要です。

実務でAWSを利用している場合でも試験対策は改めて基礎を勉強し、AWSの全体像を掴むようにしましょう。

4:サービス別資料をチェック

AWSの資格の勉強はサービス別資料をチェックしましょう。

AWSの基礎を押さえたら、さらに踏み込んだ内容を勉強するためにAWSの各種サービスについて学んでいきましょう。そのためには「AWSサービス別資料」を利用するのがおすすめです。

AWSでは定期的に開催しているウェビナーのアーカイブを「AWSサービス別資料」として纏めており、難しい専門用語なども学ぶことができます。

5:模擬試験問題を理解する

AWSの資格の勉強は模擬試験問題を理解するようにしましょう。

AWSについて学べたら、自分のレベルを知るためにも模擬試験問題を解いてみましょう。実際に模擬試験に挑戦することで、どのくらいの得点が取れるのかの目安になります。

AWSの資格は自分に合った本でしっかり勉強しよう


AWSの資格取得を目指しましょう。

AWSの資格を取得することで、AWSを扱うスキルや知識を持っていることが証明できます。

ぜひこの記事でご紹介したAWSの資格の種類や本で勉強するメリットやデメリット、AWSの資格勉強におすすめの本などを参考に、AWSの資格取得に向けて本を使って勉強してみてはいかがでしょうか。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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