エンジニアの主な転職理由7選|注意点や成功させるコツをあわせて紹介

 
  

エンジニアの転職は多い?


IT業界は転職が活発に行われていることから、エンジニアは他の職種よりも転職が多い傾向にあります。しかしあまりにも転職の回数が多いと、転職活動の際にマイナス要素になってしまうこともあります。

平均回数

平成27年の厚生労働省の調査では、情報通信業での一般労働者がいる事務所の48.7%に転職者がいることがわかっており、他の産業に比べて最も高い割合となっていました。

また、転職回数に関する統計結果は公表されていませんが、一般の求人サイトなどの調査によると30代エンジニアの半数が1回以上の転職を経験しています。

出典:雇用の構造に関する実態調査(転職者実態調査)転職者の状況│厚生労働省
参照:https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/6-18c-h27-1-01.pdf

未経験からでもエンジニアの転職がしやすい理由3つ


IT業界は未経験可の求人が多く出ていることから、エンジニア未経験であっても転職することが可能です。それではなぜ未経験でも転職がしやすいのでしょうか。

ここでは未経験からでもエンジニアの転職がしやすい理由3つをご紹介します。

1:様々な業種や職種へも転職しやすい

現在、様々な業界がITスキルを活用するようになってきています。そのため、エンジニアが持つITスキルは需要が高いことから、エンジニアから他の業種へも転職しやすい状況にあると言えるでしょう。

2:エンジニアが足りていない

近年ではエンジニアの人材不足が深刻化してきており、どのIT企業でもエンジニア職が足りていない状況になっています。そのため、IT業界は人材確保が重要な課題となっていることから、未経験でもポテンシャルがある人材を採用しています。

3:企業側がエンジニアの採用を積極的に行っている

前述のとおり、現時点でもエンジニアは足りていない状況にあります。さらに将来的なIT市場の拡大から人材不足は深刻化することが予測されていることから、特に大企業では未経験でもエンジニアの採用を積極的に行っています。

エンジニアの主な転職理由7選


エンジニアという職種は希少価値が高い専門職ですが、仕事環境によっては自分が思っていた働き方ができずに転職する人も少なくはありません。エンジニアが転職するとなると、かなり人生において大きな決断となりますので、予めどんな転職理由があるのか知っておきましょう。

エンジニアが転職する理由は以下の5つです。

・キャリアアップが難しい
・給料が低い
・労働時間が長い
・人間関係で悩んでいる
・休日が少ない

上記の理由について詳しく解説します。

1:キャリアアップが難しい

まず始めに、エンジニアはキャリアアップが難しい場合があります。エンジニアの仕事は業種にもよりますが、プログラミングを用いてシステムやサービスを開発することです。

開発業務なので営業などと比べると、成果が目に見えてわかりづらくキャリアアップがしにくいのが現状です。

エンジニアの仕事は、会社の売り上げに繋がりにくく、目立った功績を残すことが難しい側面もあります。

2:給料が低い

エンジニアが転職する理由の2つ目として、給料が低いことが挙げられます。企業によっては残業制度を導入しているケースが多く、いくら残業しても残業代が固定なので、仕事量に合った給料がもらえない場合も……。

本来、みなし残業時間を超えた場合の残業手当は支給されるのですが、多くの企業でエンジニアが不足しているので、このような現象が起きています。

転職する際は、エンジニアの人数が多く、みなし残業がない企業を選ぶと良いでしょう。

3:労働時間が長い

エンジニアが転職する理由の3つ目の理由として、労働時間が長いことが挙げられます。これも同様にIT企業のエンジニア不足が問題で起こることで属人化になりやすく、ある特定の人でないと対応できないことになります。

例えば勤めている企業で、インフラ周りの作業があなたしかできない場合は、何かサーバーなどでトラブルが起きた場合は、あなたしか対応できない状況になります。

そうなると労働時間関係なく、トラブルが解消するまで作業することになるので、労働時間が長くなります。

4:人間関係で悩んでいる

次に、エンジニアが人間関係で悩んでいることが転職する理由です。特にチーム開発の現場では上司との関係や、スキルレベルの差によって圧迫感を感じたり、居心地が悪くなります。

エンジニアの仕事は集中することが重要になりますので、ストレスなく仕事ができる環境が最も最適です。

上司や社員との人間関係が悪くなると、エンジニアとして仕事に集中できなくなり、生産性が下がることもあります。

5:休日が少ない

最後にエンジニアが転職する理由として、休日が少ないことが挙げられます。エンジニアはパソコンとネット環境さえあれば仕事ができることも多く、自宅で仕事をやらざるを得ない状況になることが多いです。

特にエンジニアの人数が少ない企業の場合属人化しやすいので、トラブルが起きた時には、休日でも関係なく対応に迫られることもあります。

また、エンジニアは常にキャッチアップが必要な場合があり、休日を利用して勉強をする場合もあるので、休日が少なくなってしまうことも……。

6:自分の希望する業務が行えない

会社員として企業に勤めている以上、会社や上司から指示された業務を行う必要があります。そのため、本当に担当したい業務が行えないケースも多く、自分のやりたい業務が行える企業へ転職するケースも多くあります。

7:会社に対する将来性が見えない

勤めている会社に将来性がないと判断した結果、転職を選ぶというパターンもあります。実際に、転職先を選ぶ理由として会社の将来性やビジョンの明快さなどを重要視しているエンジニアも多くいます。

未経験エンジニア転職する際の注意点4つ


エンジニアは未経験からでも転職しやすいとは言え、何も準備せずに転職活動を行っても成功できるとは限りません。ここでは未経験からエンジニアに転職する際の注意点4つをご紹介しますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

1:十分な情報収集をする

情報収集が不十分な状態で転職を行ってしまうと、入社後の待遇や職場環境などに不満が出ることがあります。また、その結果早期退職へ繋がってしまうこともあります。そのため、事前の情報収集は非常に重要です。

2:企業が求めるスキルとのマッチング

企業が求めているスキルを持っていない状態で転職に成功したとしても、入社後に困ることになります。入社後に会社に迷惑を掛けないためにも、どのようなスキルが求められており、自分がそのレベルを満たしているかどうかは事前に把握しておきましょう。

3:自分のできることを企業側にアプローチする

企業が求めているスキルを持っていたとしても、企業側へそのことが明確に伝わらなければ不採用になってしまうケースも多くあります。そのため、転職活動では自分ができることをしっかりとアプローチするようにしましょう。

4:面接先で自社の不満を言わない

仮に勤めていた会社に不満があったとしても、そのことを応募企業へ伝えるのはNGです。不満を言ってしまうと、採用担当者にマイナスなイメージを与えてしまいます。転職理由を尋ねられてもネガティブな内容にならないように気を付けましょう。

未経験者がエンジニアへ転職する際の転職理由4選


次にプログラミング未経験者がエンジニアへ転職する際の転職理由についてご紹介します。

エンジニアへの転職理由は以下の4つです。

・キャリアアップのため
・需要が高く将来性がある
・高収入が期待できる
・モノ作りで貢献したい

1:キャリアアップのため

まず始めに、エンジニア職に就いてキャリアアップを目指そうと転職する人が多いです。IT企業の多くは年功序列を禁止しており、年齢や性別関係なく成果や貢献度に応じて評価してもらえる企業が多いです。

既存の仕事では年功序列が厳しく、どれだけ成果を挙げてもキャリアアップできない人が、IT企業に転職しようとエンジニアを目指す人が増えています。

2:需要が高く将来性がある

未経験者がエンジニアへ転職する際の転職理由の2つ目に、現在の仕事に将来性を感じず将来性のあるエンジニアへ転職するのが挙げられます。

人工知能(AI)産業の発展やシステム導入による人員の削減により、現在の職業に不安を感じている人が、エンジニアを目指す人が多いです。IT業界は変化が激しく新しいテクノロジー技術やITサービスがどんどん生まれているので、需要が高く将来性が高いです。

3:高収入が期待できる

3つ目の理由として高収入が期待できることからエンジニアに転職をする人がいます。大手の求人サイトを調べてみると、男性システムエンジニア(SE)全年齢の平均年収は550万円前後となっています。

日本の会社員の平均年収が441万円なので、それよりも高い水準となっています。ただ、エンジニアはスキルによって年収にばらつきがあるため、スキル次第では年収1,000万円も到達可能です。

エンジニアは学歴関係なく、スキルさえあればなれる職業なので、高卒で年収が低い人でもエンジニアに転職すれば高い収入を得れるチャンスがあります。

4:モノ作りで貢献したい

未経験者がエンジニアへ転職する際の転職理由の最後に、モノ作りで貢献したいという理由が挙げられます。

もともとクリエイティブなことや、モノ作りに興味がある人がエンジニアへ転職する人が多いです。

自分がプログラミングで作ったサービスが世の中で使われるのを実感できて、仕事にやりがいを感じるのもエンジニアの魅力でもあります。

エンジニアへ転職を成功させるコツ


「エンジニア転職を成功させるために必要なことは?」

これからエンジニア転職をしようと思う人は、転職活動が不安に感じる人もいると思います。エンジニアへ転職を成功させるコツは以下の2つです。

・転職サイトで自分に合った求人を探す
・エンジニアが転職する理由に当てはまらないようにする

転職サイトで求人を探そう

まず始めに転職活動する際は、転職サイトを利用して自分に合った求人を見つけるのが重要です。

しっかりと自分の働き方や理想像を明確にし、その条件にあった転職先を見つけないと成功できません。

IT職専門の転職サイトや、第二新卒の人は第二新卒専用のサイトを利用する等、ある程度専門性を重視したサイト選びをするといいでしょう。

転職で失敗しないためには

エンジニア転職で失敗しないためには、先ほどご紹介した、エンジニアが転職する理由に当てはまらない転職先を見つける必要があります。

もう一度おさらいすると、

・キャリアアップが難しい
・給料が低い
・労働時間が長い
・人間関係で悩んでいる
・休日が少ない

このような企業に転職してしまうと、せっかくエンジニアとして転職できたのに、また再転職することにつながるので、企業選びは慎重に行いましょう。

エンジニアの主な転職理由を把握しておこう


本記事では、エンジニアが転職する理由、未経験者がエンジニア転職する理由をご紹介しました。予め、エンジニアが転職する理由を知っておくことで、転職活動を成功させることができます。

ぜひこの記事を参考に、エンジニアへ転職してみてはいかがでしょうか。

ITエンジニアへのキャリアチェンジならキャリアチェンジアカデミー

この記事の監修者・著者

株式会社オープンアップITエンジニア
株式会社オープンアップITエンジニア
未経験からITエンジニアへのキャリアチェンジを支援するサイト「キャリアチェンジアカデミー」を運営。これまで4500人以上のITエンジニアを未経験から育成・排出してきました。
・AWS、salesforce、LPICの合計認定資格取得件数:2100以上(2023年6月時点)
・AWS Japan Certification Award 2020 ライジングスター of the Year 受賞

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